花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)のネタバレ解説・考察まとめ
『花咲舞が黙ってない』とは、池井戸潤の小説『不祥事』、『銀行総務特命』を原作とするドラマ作品である。臨店先へ出向き、業務改善・指導する臨店班に所属する花咲舞と相馬健が、全国の支店で起こる数々の問題の解決に奮闘する痛快ストーリー。2014年にテレビドラマ第1シリーズの放送と講談社『Kiss』での漫画版が掲載。2015年に第2シリーズが放送された。銀行を舞台とし、女性銀行員が次々と行内の不正を暴いていくというストーリーであることから、女版『半沢直樹』と注目された。
舞が理不尽な慣習や要求に対して吠える前に必ず言う言葉が、「お言葉を返すようですが」である。その他に「そんなの絶対間違ってます!」というものもある。あくまでも一般女子行員が、相手が上役であっても、間違ったことや筋の通らぬことに対して一歩も引かないところがこの作品に魅力であり、視聴者をスカッとさせる舞の名言の代表である。
相馬健「ときどき、思うことがあるんですよ。誰も味方がいないとき、花咲みたいな奴がそばにいてくれたら、楽になれんじゃないかなって」
支店長が不正を部下に強要し、理不尽な上司や権力に何も言えず、誰も味方がいない状態になった行員を見た相馬は、「ときどき、思うことがあるんですよ。誰も味方がいないとき、花咲みたいな奴がそばにいてくれたら、楽になれんじゃないかなって」と言った。舞は、独自の理不尽な慣習の犠牲になる人々を見過ごす事ができず、間違っていると思った事は徹底的に追及し、納得いかない命令に反論する。そんな人が1人いてくれるだけで、心が楽になるという相馬の名言である。
堂島専務「東京第一銀行は間違っていた。銀行の中でしか通用しない悪習は正さなければならない。それができない腐った銀行はつぶれてしまえばいい!それを教えてくれたのは一人の女子行員だ」
蔵中建設の倒産と共に東京第一銀行頭取の賄賂授受という衝撃の事実はマスコミで大きく取り上げられた。そんな中、窮地に立たされた銀行の新頭取には堂島専務が就いた。堂島は全行員が見守る中で記者会見を開き、「東京第一銀行は間違っていた。銀行の中でしか通用しない悪習は正さなければならない。それができない腐った銀行はつぶれてしまえばいい!それを教えてくれたのは一人の女子行員だ」と語り、新たなスタートのために力を貸してほしいと頭を下げた。メガバンクの専務が、一女子行員の行動や信念に感化され、古い慣習を破壊した名言である。
『花咲舞が黙ってない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
原作となったのは『不祥事』と『銀行総務特命』の2冊
『花咲舞が黙ってない』は、池井戸潤の小説『不祥事』と『銀行総務特命』の2冊が原作として構成されている。『不祥事』は2004年に、『銀行総務特命』は2002年に刊行された作品。『不祥事』の主人公は舞で、ドラマ同様臨店班が銀行内の問題や不祥事を解決していく内容である。『銀行総務特命』の主人公は実は指宿修平という男性であり、ドラマ版には登場しない。またシーズン2の原作となっているのは、同じく池井戸潤の小説『銀行狐』、『仇敵』、『銀行仕置人』、『かばん屋の相続』である。どの作品にも舞は登場しない。
ファン必読のコミック版
本作のコミカライズ版が講談社『Kiss』上にて2014年7月号から2015年9月号まで、六多いくみ作画で連載された。内容はテレビドラマ版同様、臨店班が問題を起こした支店に赴き、解決を図る。銀行を舞台にした池井戸潤作品初のコミカライズであり、第1回目にはドラマ版の現場レポート漫画が掲載され、六多いくみがドラマで主人公・花咲舞を演じた杏へのインタビューの回が掲載された。読書家と言われる杏の好きな漫画紹介など、楽しめる内容となっている。
続編の放送は未定
本作の第3シリーズは2021年の上半期を目途に制作、放送されるのではないかと言われていたが、現在に至るまで放送されていない。主演の杏が、実母の由美子さんとの間で泥沼の訴訟が行われており、さまざまなトラブルを抱えていることが影響していると言われている。
『花咲舞が黙ってない』の主題歌・挿入歌
第1シリーズ
ED(エンディング):西野カナ「We Don't Stop」
作詞:Kana Nishino、GIORGIO 13
作曲:Giorgio Cancemi
西野カナの23枚目のシングルとして2014年5月21日にSME Recordsから発売された。
オリコンチャート週間最高位は第2位。
第2シリーズ
ED(エンディング):福山雅治「I am a HERO」
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目次 - Contents
- 『花咲舞が黙ってない』の概要
- 『花咲舞が黙ってない』のあらすじ・ストーリー
- 第1シーズン
- 臨店班の活躍と真藤本部長との対峙
- 伊丹ジュニアとの対決
- 銀座再開発プロジェクト
- 第2シーズン
- 臨店班の活躍
- 頭取更迭
- 『花咲舞が黙ってない』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 花咲舞(はなさきまい/演:杏)
- 相馬健(そうまけん/演:上川隆也)
- 花咲幸三(はなさきこうぞう/演:大杉漣)
- 東京第一銀行本部
- 真藤毅(しんどうたけし/演:生瀬勝久)
- 辛島伸二朗(からしましんじろう/演:榎木孝明)
- 芝崎太一(しばさきたいち/演:塚地武雅)
- 児玉直樹(こだまなおき/演:甲本雅裕)
- 堂島正吾(どうじましょうご/演:石橋凌)
- 芹澤龍一(せりざわりゅういち/演:村井國夫)
- 東京第一銀行の行員
- 松木啓介(まつきけいすけ/演:成宮寛貴)
- 伊丹清一郎(いたみせいいちろう/演:平岡祐太)
- 中島聡子(なかじまさとこ/演:木村佳乃)
- 矢島俊三(やじまとしぞう/演:羽場裕一)
- 新田隼夫(にったはやお/演:飯田基祐)
- 須賀住男(すがすみお/演:神保悟志)
- 中村京子(なかむらきょうこ/演:戸田恵子)
- 大前貢(おおまえみつぐ/演:堀部圭亮)
- 中北友康(なかきたともやす/演:金田明夫)
- 春日直道(かすがなおみち/演:山田純大)
- 水原伍郎(みずはらごろう/演:半海一晃)
- 橋爪藤一(はしづめとういち)
- 荒木誠(あらきまこと/演:大高洋夫)
- 北原有里(きたはらゆり/演:片瀬那奈)
- その他の人物
- 伊丹清吾(いたみせいご/演:船越英一郎)
- 友田浩次郎(ともだこうじろう/演: 姜暢雄)
- 青井省一(あおいしょういち/演:石黒賢)
- 秋本輝夫(あきもとてるお/演:桐山漣)
- 磯部隆彦(いそべたかひこ)
- 『花咲舞が黙ってない』の用語
- 臨店班
- テラー
- バンカー
- 東京第一銀行
- 伊丹グループ
- 『花咲舞が黙ってない』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 花咲舞「お言葉を返すようですが」
- 相馬健「ときどき、思うことがあるんですよ。誰も味方がいないとき、花咲みたいな奴がそばにいてくれたら、楽になれんじゃないかなって」
- 堂島専務「東京第一銀行は間違っていた。銀行の中でしか通用しない悪習は正さなければならない。それができない腐った銀行はつぶれてしまえばいい!それを教えてくれたのは一人の女子行員だ」
- 『花咲舞が黙ってない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作となったのは『不祥事』と『銀行総務特命』の2冊
- ファン必読のコミック版
- 続編の放送は未定
- 『花咲舞が黙ってない』の主題歌・挿入歌
- 第1シリーズ
- ED(エンディング):西野カナ「We Don't Stop」
- 第2シリーズ
- ED(エンディング):福山雅治「I am a HERO」