過保護のカホコ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『過保護のカホコ』とは、2017年夏に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送されていたテレビドラマ。主演は高畑充希。脚本は遊川和彦。主人公の根本加穂子は両親から超過保護に育てられた箱入り娘だったので自分で考えて行動するという概念がなかった。麦野初と奮闘しながらもカホコが毎回「こんなの初めて!」を経験する。気持ちを伝えることの大切さ、自分を愛してくれた家族の愛の大きさを学び、自分で切り開いていく力をつけて大切な人の遺言を守ろうと山積みの家族の問題を初と解決していく痛快ホームドラマである。

このドラマの主人公で超過保護の環境で育っている女子大学生。究極の箱入り娘。世間知らずでピュア、これまでに経験したことのない出来事がおこると「私、こんなの初めて!」といい、感動した時は「すっばらしい!」が口癖である。今までは両親の言うままに生活してきたカホコだが、初との関係を疑う泉に初めて反発する。初と出会って今までにうちに秘めていた感情や行動するということ、をたくさん経験していき親の言うことばかりが全てではないということに気づく。初と関わっていくうちに好きになり、告白して、振られて、それでも思い続けている。最後には思いが通じて結婚する。家族の問題や、自分自身で決断していくことなどを親戚や周りの人を巻き込みながら解決していく。初代から家族の事を頼まれて奮闘しながらも一つになる道を探していき、やがて自分のやりたい仕事にも出会えた。

麦野 初(むぎの はじめ)/ 演:竹内涼真

カホコと同じ大学の美大生。カホコとは全く反対の環境で育ち、カホコの人生を変えていくきっかけになっている人物である。カホコが育った環境にあきれながらも彼女に惹かれていく。「いつかピカソを超えてみせる」と画家として成功したいと夢見ており、今はピザ屋などのバイトで生計を立てている。父は幼いころに亡くなっており、画家を目指したのは母の影響で今でも使いきった赤い絵具を大切にもっている。7歳の時に母が「ごめんね」と書いた置手紙とおにぎりを残して失踪し、高校卒業までは児童養護施設で育ち奨学金で大学へ進学した。毎回カホコに的確なアドバイスをしており、だんだんとカホコに惹かれていく。家族なんて意味がないと思っていたがカホコが家族の為に一生懸命になっている姿をみてきて、カホコと家族になりたいと願い結婚する。

根本家

根本 泉(ねもと いずみ)/ 演:黒木瞳

写真手前左 根本泉

カホコの母。専業主婦で、カホコを超過保護に育てた超本人である。夕食後には小さい頃のカホコのビデオを見るのが日課。カホコのお誕生日会の準備や駅への送迎、お弁当作り、服の選択、就活や恋愛にまでかかわってくる。何でも把握していないと気がすまない母なのである。家ではとても強気な泉だが、正高の実家などに行くと小声になっていつもの勢いがなくなってしまう。不妊治療をしてやっとできたカホコを愛してやまない。ある時を境にカホコに反抗され、戸惑ってしまうが、今までの自分の教育は間違っていないと確信している。カホコには挫折をあじわせたくない、どんな危険からも守りたい、子供の未来の為にやってきたことなんだと思いながらも少しずつ成長していく我が子の考えに寄り添っていく。

根本 正高(ねもと まさたか)/ 演:時任三郎

写真右 根本正高

カホコの父親で、サラリーマン。カホコを過保護に育てていたが後悔しており、妻に疑問をもっているが、控えめな性格のために口に出していうことができないでいる。何か問題が起きると本当の自分はこう言いたいと思っていることがあり妄想シーンで父親らしく、泉にはっきりと言う場面もある。しかし現実には妄想とは異なり全く思った通りにならずうまくいかない。しかしカホコの事がかわいくてたまらない。泉とカホコが喧嘩している時は仲裁に入ったりこっそりカホコを助けたり優しい父である。いつも泉やカホコの為に翻弄しているのに2人にまったく感謝されないどころか尊敬もされていないために家を出てしまう。
初との交際には反対していたが、人生初の失恋にうちのめされているカホコをみて、友人として付き合ってほしいと告げるなど、わが子を思うあまり初を必要としている。初代が亡くなったのをきっかけに初がカホコにプロポーズしてからは二人をみまもっている。

根本 多枝(ねもと たえ)/ 演:梅沢 昌代

写真右から2番目 根本多恵

正高のと教子の母。家で寝てばかりいる正興や、離婚して戻ってきた教子が家にいるようになって、ストレスを感じ始めている。そんな中、教子がパソコン教室を経営したいと借金をしていることが分かり、正高も交えて家族の問題になっていた。カホコの事が可愛がっていて、苦しんでいるのをみて何かできないかと思っている。調理師免許をもっていて、最後には「カホコハウス」で子供たちに料理を提供している。

根本 正興(ねもと まさおき)/ 演:平泉 成

写真奥の真ん中 根本正興

正高、教子の父。教員免許をもっている。ほとんどの場面で居眠りをしていて、家族の話を聞いてはいない。何かあると「明日な、明日」が口癖である。カホコに「明日がない人もいる」と言われて教員だったころの自分を思い出していく。その後は人が変わったに行動しはじめて、「カホコハウス」では子供たちに勉強を教えて過去の自分にもどったようで生きがいを感じて生活していく。

根本 教子(ねもと きょうこ)/ 演:濱田 マリ

写真一番右 根本教子

正高の妹。保育士の資格をもっている。親の実印を勝手に持ち出してパソコン教室を始めようとしているが、逆に300万円の借金を背負った。親がいない施設の子供たちに慕われている。自分に向いているのはパソコン教室を開くことではないく、子供たちがかえって来れる空間を作ってあげることが向いているのでとカホコと気づく。最後には保育所兼学習塾「カホコハウス」を開業した。

冨田家

冨田 糸(とみた いと)/ 演:久保田 紗友

写真右 冨田糸

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