mellow（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

武田恭子（たけだ きょうこ／演：新井都）

古川木帆のラーメン屋で別れ話をするカップルの女性。容姿端麗で語学堪能の才能あふれる女性。川上優と不倫関係にある。川上が妻と離婚したことで、一緒になれると思っていたがラーメン屋で突然の別れを告げられる。川上は自身が無職で借金があることから、恭子の人生を台無しにしたくないがために別れを告げたが、恭子は納得がいっていなかった。

浅井宏美の母親（演：唯野未歩子）

浅井宏美の母親。24年続くサロンドヴオーグを経営している美容師。
常連客の相談も聞く。

吉川弘子（よしかわ ひろこ／演：SUMIRE）

古川木帆の大学時代の友人。前から木帆が海外に留学を考えていたことを知っていた。木帆の夏目に対する恋心も知っている。良き相談相手。

おじいさん（演：五頭岳夫）

古川木帆がラーメン屋をたたむ最終日の最後に店を訪れた客。先代である木帆の父親のことも知っていた。最後の1杯は木帆が夏目誠一に振る舞う予定でとっておいたが、駆け込みで訪れたおじいさんに譲った。おじいさんは美味しそうにラーメンを食べ終え、満足そうに帰っていった。

『mellow』の用語

mellow

夏目誠一が1人で営んでいる生花店の店名。mellowには落ち着いた、豊かで美しい、柔らかでなめらかなという意味がある。
街角に静かに佇む花屋は、おしゃれな花屋として評判がよかった。店主の夏目は、花を受け取る人のイメージを聞き出しながら花束を作ってくれる。
定期的に花を生けにいく仕事も承っている。

サロンドヴオーグ

24年続く町に愛されている美容室。浅井宏美の母親が美容師として働いている。店名には流行、人気の意味がある。
宏美の母親は、常連客の相談も聞いてくれる。

太陽

古川木帆が父親である古川左近から継いだラーメン屋の店名。元イタリア料理人の左近は、フライパンを振り続けることで起こる左手の腱鞘炎に悩まされていた。その頃たまたま入った屋台の店主が、左手が不自由ながらもラーメンを調理する姿を見て、ラーメン屋の開業を決意する。まだ幼かった木帆は、父親がラーメン屋ということでいじめられることもあった。
病気で左近が亡くなった後は、木帆が太陽を受け継いだ。父親の味を再現することは難しく、古くからの常連客の足は遠のいていった。
大学時代からの夢を諦められずに、海外留学を決意した木帆は店をたたむことにする。

『mellow』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

浅井宏美「ありがとう、でもごめんね」

中学2年生の水野陽子は、1学年先輩である浅井宏美に好意を寄せていた。陽子は夏目誠一が経営している花屋で小さな花束を用意し、学校の屋上で宏美に告白をした。しかし、宏美には好きな人がいるため「ありがとう、でもごめんね」と断った。告白は失敗に終わったが、陽子は気持ちを伝えられたことでスッキリとしていた。
その後のストーリーでも片思いの告白シーンが多くあり、「ありがとう、でもごめんね」という台詞が度々出てくる。

既婚者である青木麻里子が、夫の前で夏目誠一に告白するシーン

高級住宅である青木家に、定期的に花を生けにくる夏目誠一に恋をした青木麻里子。麻里子は既婚者であり、夫の青木シュウジに事前に離婚話を切り出していた。しかし、その段階では夏目に告白をしたわけでもなく、夏目と恋愛関係になっていることでもなかった。愛する妻が困っている様子を見て、力になってあげたいと感じたシュウジは、麻里子が夏目に告白する場を設ける。影でコソコソされるより、堂々と告白してほしかったシュウジはその場に同席した。
夫の目の前で始まった麻里子からの愛の告白に動揺する夏目。初めは状況が飲み込めなかった夏目も、次第に理不尽さに疑問を持ってくる。急に始めた告白を、自ら切り上げようとする麻里子に反論した夏目に対して、シュウジが逆上する。引き止めて話をし始めたのは青木家だったはずなのに、夏目は追い出されるかたちになってしまった。