ディオ・ブランドー/DIO(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

ディオ・ブランドー/DIOとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物であり、吸血鬼にして時間を数秒間止めるスタンド「ザ・ワールド」の使い手。
歴代主人公であるジョースター一族の血統と、一世紀以上にも渡り因縁の宿敵となる、シリーズ最大の敵役にして悪のカリスマ。
第1部で吸血鬼となり、主人公ジョナサンと敵対する。第3部ではスタンド能力を身につけるが、主人公である空条承太郎に敗死する。死亡後も何らかの形で間接的にストーリーに関わってくる、最重要キャラクターである。

ザ・ワールド・オーバーヘブン

天国に到達したDIO(右)とザ・ワールド・オーバーヘブン

ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』に登場するラスボス「天国に到達したDIO」のスタンド。
能力は「真実の上書き」。DIOかスタンドが触れたものは、DIOの望むままの「真実」に書き換えられる。DIOが「死ね」「消えろ」と望めば、対象はそのまま死亡あるいは消滅する事となる。
上書き能力はきわめて強力だが、一度使用すると再使用のために膨大な魂のエネルギーを貯め、消費する必要がある。

ディオ・ブランドー/DIOの関連人物・キャラクター

ダリオ・ブランドー

ディオの父。貧民街の出身で、飲んだくれのクズ。若い頃、馬車の事故で重傷を負ったジョージ・ジョースターから財布や指輪を盗み取った事がある。ジョージは意識を取り戻し、ダリオが介抱してくれたと勘違いした。
死んだ妻のドレスを売り払って酒代にしようとしたり、息子のディオに暴力を振るったりしていたが、ディオから薬と称して毒を盛られて病死する。死の間際、ジョージを助けた縁を頼り、ジョージにディオを引き取ってもらうため手紙を出している。
ディオはダリオを生前から憎んでおり、彼の死後も墓石に唾を吐きかけた。

ジョナサン・ジョースター

第1部の主人公。幼少期は甘やかされて育ち、ケンカも弱かったが紳士としての心構えは持っていた。居候となったディオから様々な嫌がらせを受けるものの、成長すると身長195センチの長身となり筋肉質のタフガイとなる。
ジョースター一族の中では最もディオと縁の深い関係であり、敵味方の垣根を越えた奇妙な友情すら芽生えていた。ディオ自身、ジョナサンの事を「この世でただひとり尊敬する人間」だと明かしている。
第1部ラストでディオに殺害され、首から下を乗っ取られている。第3部のDIOの背中にジョースター一族の特徴である「星型のアザ」があるのも、それが理由である。

ジョージ・ジョースター

ジョナサンの父で、英国紳士。ダリオ・ブランドーを悪党だと知りつつも、彼に優しく振舞い、善人になる機会を与えようとした。
成長したディオのジョースター家財産乗っ取り計画のため、ダリオと同じ毒を盛られて殺されかけるが、ジョナサンの活躍によって阻止される。
しかし「人間をやめる」と決め、ジョナサンの血を石仮面に吸わせようとしたディオのナイフを、身代わりで受けて死亡する。ジョージの血はディオを吸血鬼化させる結果となる。

エリナ・ペンドルトン(ジョースター)

ジョナサンの妻。幼少期からジョナサンと恋仲になり、ディオの妨害に遭って離れ離れになるものの、7年後も一途に想い続けていた。
吸血鬼化したディオとの戦いで重傷を負ったジョナサンを、献身的な看護で治療している。
ジョナサンと結婚してアメリカへ船旅に出るが、ディオの妨害に遭いジョナサンは殺されてしまう。エリナは生き残り、お腹の子(ジョージ2世)とその場に居合わせた女の子の赤ん坊(リサリサ)の命を救う。
スピンオフ小説『OVER HEAVEN』では、本来ならジョナサンと共に死亡していたはずのディオを助けたのはエリナであるという、衝撃の事実が明かされている。

ロバート・E・O・スピードワゴン

喰屍鬼街(オウガーストリート)に住むゴロツキたちのリーダー。お節介焼きで義理堅い性格で、ジョナサンの男気に惚れ、ディオとの戦いでは常に同行している。
第2部ではアメリカで石油王となり、「SPW財団」を設立、ジョナサンの孫ジョセフに様々な支援を行っている。生涯独身のまま死去するが、SPW財団は残り、第3部以降もジョースター一族に対し陰ながらバックアップを行っている。

ワンチェン

東洋人。ディオに毒薬を売った張本人。ディオの耳に3つのほくろがあり、自分の故郷で同じ特徴を持った人間は183歳まで生きたと話している。
ディオが吸血鬼化し、ジョナサンに敗れ瓦礫に埋もれた際、金儲けのために石仮面を発掘、回収しようとするが、生きていたディオに血を吸われ、彼の下僕たる屍生人(ゾンビ)となる。
ワンチェンはディオの命令でジョナサンを始末しようとするが、ジョナサンは「波紋法」を身に着けており返り討ちに遭って逃亡。ディオはワンチェンの報告を聞き、波紋への対抗策「気化冷凍法」を編み出す。
ディオへの忠誠心は高く、首だけになったディオを回収し、彼の命令でジョナサンたちが乗る船に潜入している。ジョナサン最後の波紋を受けて首を失い、首から下は波紋に操られて船のスクリューシャフトを破壊する。

ウィル・A・ツェペリ男爵

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