リサリサ/エリザベス・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

リサリサとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part2『戦闘潮流』に登場する波紋使いである。クールな美女で、しなやかな身のこなしと優雅な戦い方をする。実は50歳だが、波紋の力により若々しい外見を保っている。超生物「柱の男」との戦いに備え、弟子のジョセフ・ジョースターとシーザー・ツェペリを厳しく鍛えた。「柱の男」たちが究極生命体になるのに必要な「エイジャの赤石」を守るべく、ジョセフたちと共に戦うことになる。戦闘や修行に関しては厳しい側面が目立つが、優しく温かい性質の持ち主でもある。

リサリサ/エリザベス・ジョースターのプロフィール・人物像

CV:田中敦子

誕生日:1888年12月
身長:175cm
血液型:A型
好きな食べ物:にんじん(使用人のスージーQ談)
趣味:入浴(煙草も嗜む)

リサリサとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part2『戦闘潮流』に登場する波紋使いである。ヴェネツィアのエア・サプレーナ島にある波紋訓練場の主で、古代生物「柱の男」を倒すだけの力を持たないジョセフ・ジョースターとシーザー・ツェペリに厳しい訓練を受けさせた。
クールな美貌を持ち、性格も知的かつ厳格で訓練や戦闘で容赦をすることはない。また、常に冷静に物事を見、判断する。本質的には優しく温かい人物で、弟子の一人であるシーザーからは母、もしくは女神のように慕われている。
古代より蘇った超生物「柱の男」たちが探している「エイジャの赤石」の一つで、かつてローマ皇帝が所持していたという純度100%のスーパーエイジャを宝石に摸して持っていた。ジョセフらの修行の終了後はスーパーエイジャを守ること、「柱の男」と彼らの部下である吸血鬼を倒すことを第一に行動する。シーザーの死後は本格的に戦闘に参加する。
実年齢は50歳だが、特殊な呼吸により生み出される波紋と呼ばれる力の効能により20代後半くらいの若々しい外見を保っている。尚、終盤でジョセフの実母・エリザベス・ジョースターであることが発覚した。

リサリサ/エリザベス・ジョースターの来歴・活躍

夫の仇討ちが元で追われる身となり、名前を捨てる

リサリサことエリザベスは、1888年に生まれた。両親と共に船旅をしていた折、波紋使いのジョナサン・ジョースターと吸血鬼のディオとの戦いに巻き込まれて船が大破、赤ん坊だったエリザベスはジョナサンの妻・エリナに救われ一命をとりとめた。その後、エリザベスは波紋使いの一人ストレイツォに育てられる。波紋とは、特殊な呼吸法により生み出されるエネルギーで、吸血鬼に対抗しうる唯一の手段であり、使いようによっては戦闘の他医術にも応用できるものであった。
成長したエリザベスは、エリナの息子であるジョージ・ジョースターII世と恋に落ち結婚する。しかし、空軍パイロットであったジョージは自身の上官である英国司令官がディオの部下だったゾンビであることに気付く。司令官の正体の確証を得る前に、自分の正体を見破られたことに気付いた司令官によりジョージは殺されてしまう。
エリザベスは戦う決断をし、夫の仇を討つが、司令官を殺し建物に火を放った場面を目撃され追われる身となった。既にジョージとの間に一子ジョセフを儲けていたエリザベスだが、息子に害が及ばぬよう死んだことにして行方を眩ませる。ジョセフは祖母のエリナ、ジョナサンの友で大富豪となったスピードワゴンに育てられる。
スピードワゴンの立ち上げた財団に保護されたエリザベスは、それまでの名前と人生を捨て、「リサリサ」と名乗るようになった。
やがて、吸血鬼を生み出すきっかけであるアイテム石仮面を作った古代生物「柱の男」の存在が明らかになる。自らの父親を未だ覚醒していない状態の「柱の男」に殺された青年シーザー・ツェペリは、父の遺言に従いリサリサの元を訪れた。リサリサは、波紋の才能を持つシーザーを鍛え上げる。

ジョセフとの再会

波紋の師として息子のジョセフ(下右)と再会を果たすが、親子の名乗りは上げなかった。

リサリサが息子のジョセフと再会したのは、1938年のことだった。特別な修行をせずとも波紋の力を使うことができたジョセフは、死んだと思っていたスピードワゴンが生きていたことを知り彼の救出に向かう。スピードワゴンは自身が立ち上げた財団が発見した「柱の男」に関する調査の為、ナチスに捕らえられていた。
「柱の男」の一人サンタナが目覚め、人類をはるかに超える能力でナチス兵士を殺害。研究所の責任者であるシュトロハイム少佐の協力によりジョセフは勝利を得た。他の生物の体に潜り込める(というより全身が消化器官であり、触れただけでエネルギーを奪える)「柱の男」の特性によりサンタナに体内に侵入されたシュトロハイムは、「ローマに行ってある人物に会え」と言って自爆した。

サンタナを倒した(再び石化させた)後でジョセフがローマに行き、出会ったのはシーザーであった。性格の会わない二人だが、サンタナ以外の「柱の男」であるカーズ、エシディシ、ワムウとの戦闘の際、古来より波紋の戦士と戦ってきた彼らには手も足も出なかった。得意のハッタリで「柱の男」の一人であるワムウにより再戦の約束という形で命拾いしたジョセフだが、喉と心臓に毒液入りの指輪を埋め込まれる。33日経つと指輪が解け、内部の毒が流れ出る仕組みで、ワムウとエシディシの持つ解毒剤入りのピアスを手に入れる以外助かる方法はなかった。

シーザーはジョセフを連れてヴェネツィアへ行き、自身の師匠であるリサリサの下へと向かう。リサリサは、ジョセフに母と名乗ることはせず過酷な修行である「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」に挑戦させた。油の流れ出る柱を、波紋の力のみを使い上るというこの修業は、正式な訓練を受けていないジョセフには不可能に思われた。それでもジョセフは持ち前の機転を使い登頂に成功。リサリサに仕返しをしようと考えていたが、修行の成果で波紋がコントロールできるようになったことを知ったジョセフは感動する。
その後、リサリサの召使であるロギンズ、メッシーナが彼女に代わってジョセフとシーザーを鍛えることとなった。

「柱の男」との戦い

シーザーの死という悲しみをこらえるリサリサ。

「柱の男」たちの目的は、唯一ともいえる弱点の太陽を克服し、あらゆる生物の頂点に立つ究極生命体(アルティミット・シイング)になることであった。その為に必要なのは、石仮面とエイジャの赤石と呼ばれるアイテムだと分かる。太陽にかざすだけで光が何億回も石の中で反射を繰り返し、エネルギーを増幅させるエイジャの赤石を使わないと、石仮面は「柱の男」たちの脳を押して究極生命体に変えることはできない。また、赤石も不純物の混じったものが多く、かつてローマ皇帝が所持していた純度100%の「スーパーエイジャ」でなければ柱の男たちの目的を達成することはできない。こうして、エイジャの赤石を巡る戦いが始まった。
スーパーエイジャは、リサリサが宝石に模して持っていた。ジョセフは「柱の男」たちに取られてまずいものなら破壊すればいいと言うが、破壊してしまうと「柱の男たち」を倒せなくなるとリサリサは答える。ジョセフらの修行地に姿を現したエシディシはロギンズを倒し、ジョセフと戦闘になる。
一進一退の戦いの果てエシディシに勝利したジョセフだが、エシディシは脳髄だけになっても生きており、リサリサの使用人であるスージーQに取り憑いた上、スーパーエイジャをカーズらの潜伏するスイスへと郵送してしまう。エシディシを倒したジョセフらは赤石を追うが、赤石は同じく「柱の男」たちを追うナチスの手に渡っていた。ジョセフらはやむを得ずナチスと協力する。
サイボーグとしてよみがえったシュトロハイムとジョセフ、シーザーの連携により赤石を守ることができた。しかし、シーザーは父親の仇であるカーズの潜伏する廃ホテルへとひとりで向かう。リサリサはホテルの内部を知らないこと、太陽の出ている日中に何の策も講じていないはずがないこと、赤石を守ることが第一であることからシーザーを制止するが、シーザーは「その命令だけは聞けません」と言い去っていく。
ホテルでシーザーを迎え撃ったのはワムウだった。一時有利になったシーザーだったが、隙をつかれて致命傷を負う。シーザーは最後の力を振り絞ってワムウから解毒剤入りのピアスを奪い、自らの血で作ったシャボン玉に託してジョセフの下へと送った。
シーザーの最後の叫びを聞いたジョセフ、リサリサは崩れた石材の下にシーザーがいることを悟る。リサリサは、「柱の男」も自分たちも二人ずつになったこと、血の後から見てワムウも傷を負っていることを冷静に判断し、取り乱すことなく戦いに赴くと言った。
ジョセフはそんなリサリサの態度を冷たいと感じるが、彼女の手にした煙草は、上下が逆になっていた。愛弟子の死の哀しみを感じてはいたが、敵地である為こらえていたのだ。
しかし、瓦礫の下から流れ出る血を見て、そこにシーザーがいることを悟った二人はこらえきれずに慟哭した。

最終決戦

リサリサとジョセフは、カーズ、ワムウの潜伏先へ向かう。門番の吸血鬼・鋼線(ワイアード)のベックを倒したリサリサは、カーズに「赤石と共に時限爆弾を設置してきた」というハッタリを突きつけ、自分とカーズ、ジョセフとワムウによる決闘を申し出る。
ジョセフに赤石を取ってくるように指示し、自分は人質となった。教えられた場所で、ジョセフは赤石と若き日の祖母エリナ、スピードワゴンやストレイツォの写った写真を見つける。ジョセフの持ち帰った写真を見たリサリサは、それが50年前に撮られた写真であり、写っている女の赤ん坊が自分であるとジョセフに告げた。

ワムウとジョセフの馬車による決闘はジョセフの勝利に終わり、ジョセフが解毒剤を飲んだ後でリサリサとカーズの戦いが始まる。場所はピッツベルリナ山神殿の遺跡であった。ところが、戦っていたのはカーズに変装させられた吸血鬼で、元よりまともに戦う気のなかったカーズによりリサリサは重傷を負わされる。その上、カーズが安全に逃げる為の駒にされかかるが、辛くもジョセフに救い出された。

スーパーエイジャをはめ込んだ石仮面の力により究極生命体となったカーズは太陽を克服し、波紋法をも自分の能力として使えるようになった。ジョセフとの戦いの果て、ジョセフのかざしたスーパーエイジャにより自身の波紋を増幅されたカーズは、波紋エネルギーで誘発された火山噴火によって岩盤ごと大気圏外に放り出された。
ジョセフは死んだと思われ葬儀まで出されていたが、運よく生き延びておりスージーQに看病されていた。スージーQがうっかりそのことを皆に告げ忘れた為、ジョセフは自分の葬儀の最中に現れることとなる。

全ての戦いが終わり、肩の荷を降ろしたリサリサはジョセフに自分が彼の母であることを告げる。後に渡米し、1948年ハリウッドの脚本家と結婚した。その後のリサリサの動向は不明だが、彼女の血筋はPart3以降も受け継がれていった。

リサリサ/エリザベス・ジョースターの能力

波紋能力

波紋の使い手としてはかなり高い実力を持ち、しなやかかつ隙のない動きで大男相手に一瞬で、それも波紋を送り込んだことを気づかれずに倒せる。武器として、サティポロジァ・ビートルという虫の腸を編んで作った波紋伝導率の高いマフラーを使用する。

絹の舞(シルクのまい)

マフラーを相手に巻き付け、波紋を流す。作中では、鋼線のベックに使用した。

蛇首立帯(スネック・マフラー)

波紋を流し、硬質化させたマフラーを直立させて足場にする。

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