ジョジョ第2部(戦闘潮流)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジョジョの奇妙な冒険 Part2(第2部) 戦闘潮流』とは、「ジョジョの奇妙な冒険」の単行本5〜12巻に収録されている漫画、およびアニメなどのメディア展開作品である。第1部から50年後、ジョナサン・ジョースターの孫であるジョセフ・ジョースター達「波紋」の戦士と、第1部から続く石仮面と吸血鬼の力を持ち、「究極生命体」を目指す「柱の男」との死闘が描かれている。飄々とした主人公ジョセフのキャラクターや、「人間讃歌」というテーマの通り、誇りをもって生き抜く人間の姿が見どころの作品。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part2(第2部) 戦闘潮流』の概要

『ジョジョの奇妙な冒険 Part2(第2部) 戦闘潮流』とは、荒木飛呂彦による『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本5〜12巻に収録されている漫画、およびアニメなどのメディア展開作品である。第1部から50年後、ジョナサン・ジョースターの孫であるジョセフ・ジョースター達「波紋」の戦士と、第1部から続く石仮面と吸血鬼の力を持ち、「究極生命体」を目指す「柱の男」との死闘が描かれている。
単行本は5〜12巻に収録、文庫版は第4〜7巻として出版されている。『戦闘潮流』は後年に付けられた副題であり、連載当時のサブタイトルは、『第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統』だった。

本作はテレビアニメ化されており、2012年10月5日から2013年4月5日にかけて放送された。アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』全26話で第1部と第2部がアニメ化されており、第10話から第26話までが第2部のストーリーとなっている。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part2(第2部) 戦闘潮流』のあらすじ・ストーリー

スピードワゴンの失踪

ジョセフ(左)とエリナ(右)

第1部より約50年が経過した1938年のアメリカ合衆国ニューヨーク。ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターと、ジョナサンの妻であるエリナ・ジョースターが、イギリスから移住することになる。ジョセフは祖母エリナに、父は殺害され、母もまた死んだと聞かされていた。
あるとき、2人のもとに、自分と祖母をアメリカへ招いた亡き祖父ジョナサンの親友であるロバート・E・O・スピードワゴンがメキシコで消息を絶ったという知らせが入る。スピードワゴンは失踪の直前まで、石仮面の調査に携わっていた。
そしてジョセフは、波紋法の老師でありながら吸血鬼となってしまったストレイツォの襲撃を受ける。辛くもストレイツォに勝利したジョセフは、ストレイツォより「柱の男」に関しての情報を得る。
実はその襲撃以前、スピードワゴンとストレイツォは共にメキシコにいた。そこで石仮面と、吸血鬼以上に強大な「柱の男」を発見。ストレイツォはその石仮面を使い、吸血鬼になっていたのだった。

ジョセフはスピードワゴンを探すためメキシコへ渡る。メキシコでスピードワゴンを見つけたジョセフは、共にナチス・ドイツ軍に捕らえられていた柱の男の1人・サンタナと対戦。苦戦を強いられたものの、ジョセフは祖父譲りの波紋の力と頭脳戦により、サンタナに勝利する。しかし同時に、サンタナの他に柱の男が3体いることを知ったのだった。

ジョセフとシーザーの邂逅

ローマへ向かい、ウィル・A・ツェペリの孫であるシーザー・アントニオ・ツェペリと合流したジョセフとスピードワゴン。しかしローマにはワムウ、エシディシ、カーズという強力な柱の男3人が待ち受けていた。柱の男たちは、波紋や太陽を克服して地上を支配するために、「エイジャの赤石」と呼ばれる宝石の中でも最も強力な「スーパーエイジャ」を探していた。ジョセフはとっさの機転でその場をしのぐが、時間制限のある毒薬「死の結婚指輪」を心臓と首に埋め込まれてしまう。
助かるためには、1か月以内にエシディシとワムウから解毒剤を回収しなければいけない。ジョセフはシーザーの師であるリサリサという女性のもとで、シーザーと共に柱の男との対決に向けて波紋の練度を高める修行を始める。
そして2人で厳しい修行を乗り越えるうちに、シーザーとジョセフは固い絆で結ばれ、互いを相棒と認め合うようになるのだった。
最終試験の日、2人の前に立ちはだかったエシディシを撃破し、2人はエシディシの解毒剤を入手することに成功する。しかしリサリサの持っていたスーパーエイジャを奪われるという失態を犯してしまう。
エシディシはリサリサの使用人であるスージーQを操り、スーパーエイジャを柱の男たちのアジトがあるサンモリッツへ郵送したのだった。

柱の男たちとの戦い

シーザーは柱の男たちのアジトであるサンモリッツに単身乗り込んだ。シーザーの前に立ち塞がったのは、もう一つの解毒薬を持つワムウである。ジョセフとリサリサはすぐにシーザーの後を追うが、間に合わず、シーザーは命を落とす。しかしシーザーが最後の力を振り絞って飛ばした波紋を帯びたシャボン玉の中には、ワムウから奪った解毒薬が入っていた。
シーザーが手に入れてくれた解毒薬で解毒し、ワムウと戦うジョセフ。ジョセフは死闘の末に戦闘の天才であるワムウを撃破し、カーズを追い詰める。しかしカーズはだまし討ちでスーパーエイジャを奪うと、石仮面に組み込み、不死身の究極生物に進化してしまった。
究極の生物となったカーズの前になすすべなく、追い詰められるジョセフ。ヘリコプターをも利用して逃走するが、翼をはやしたカーズから逃げることはできない。しかしジョセフは、逃走の果てに偶然発生した火山の噴火を利用して捨て身の攻撃を行ったことで、カーズを大気圏外へ追放することに成功する。
カーズは地球に戻ることもできず、生きたまま、永遠に宇宙空間をさまようことになったのだった。

激闘の後

カーズが宇宙空間へ追放され、平穏が訪れていた。しかしその戦闘でジョセフも火山の噴火に巻き込まれ、死亡したと思われていた。
ジョセフの葬式の日、仲間たちは沈痛な面持ちで集まる。そんな彼らの前にスージーQを伴って現れたジョセフは、スージーQとの結婚の報告をすることになる。
火山の噴火が起きたあの後、ジョセフは偶然船に救助され、無事に生還していたのだ。そしてスージーQに介抱され、その縁で結ばれることになったのだった。

そんな戦いから、約50年後。老齢の域に入ったジョセフはニューヨークで大成功し、不動産王となっていた。
スージーQとの間に生まれた一人娘は、日本人と結婚していた。そんな愛する娘と孫に会うため、ジョセフは飛行機で日本へ向かう。
新たなJOJOへの世代交代を示唆しつつ、第2部は幕を下ろすのだった。

『ジョジョの奇妙な冒険 Part2(第2部) 戦闘潮流』の登場人物・キャラクター

ジョセフ・ジョースター

第2部のJoJo。ジョナサンの孫。1920年9月27日生まれ。身長195cm 体重97kg。B型。
容姿が祖父ジョナサンに似ているが、性格は正反対で、とても明るいお調子者。
しかし仲間を守るために自分を犠牲にするなど、友情を大事にする正義感あふれる青年。
相手の行動を読み、頭脳戦を得意としている。

シーザー・アントニオ・ツェペリ

第1部に登場したアントニオ・ツェペリの孫。「シーザー・A・ツェペリ」と表記されることもある。
1918年5月13日生まれ。20歳。身長186cm 体重90kg。血液型A型。両の頬にアザがある。
いなくなってしまった父を憎み荒んだ性格となってしまい、一見すると女性をキザに口説く軟派な青年。
しかし、波紋の腕は一流。ジョセフと同様に、誇り高き波紋の戦士である。

renote.net

リサリサ

シーザーとジョセフに波紋を指導する妙齢の女性。
波紋の戦士に代々引き継がれている「エイジャの赤石(せきせき)」というペンダントを所持している。
この石は石仮面の強化もできる危険なものだが、「柱の男を倒すには必要なもの」という言い伝えがあった。

ジョセフは知らなかったが、リサリサの正体は実母のエリザベスであり、1889年の大西洋の事件(Part1最終話)でエリナに助けられた赤ん坊だった。
その後、ストレイツォによって育てられ、彼の指導により波紋を習得する。生年月日は1888年12月頃。身長175cm。体重不明。血液型A型。
最終決戦で、実の母であることをジョセフに打ち明けた。

ストレイツォ

kou
kou
@kou

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ジョジョ第3部(スターダストクルセイダース)のスタンドとスタンド使いまとめ

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『ジョジョの奇妙な冒険(第3部)』とは、荒木飛呂彦による漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。吸血鬼DIOの覚醒に伴い、突如スタンドなる能力が発動した高校生、空条承太郎。母ホリィにもスタンドが発動するが、操る力がなく死に至る高熱に倒れる。ホリィを救うため、DIOを見つけ出し倒すための旅が始まった。超能力の概念に像を与えた「スタンド」は『ジョジョ』の魅力として広く知られている。

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The JOJOLands(ジョジョ第9部)のスタンドとスタンド使いまとめ

The JOJOLands(ジョジョ第9部)のスタンドとスタンド使いまとめ

『ジョジョの奇妙な冒険 Part9 The JOJOLands』には、『ジョジョ』シリーズには定番のスタンドやスタンド使い(スタンド能力者)が多数登場する。 銃弾さながらの豪雨を放つジョディオ・ジョースターのノーヴェンバー・レイン。何かに貼りついたものの位置を変えるドラゴナ・ジョースターのスムース・オペレイターズ。常時発動型のパコ・ラブランテスのTHEハッスル。ここでは、『THE JOJOLands』に登場するスタンドとスタンド使い(スタンド能力者)をまとめて紹介する。

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ジョジョ第4部(ダイヤモンドは砕けない)のスタンドとスタンド使いまとめ

ジョジョ第4部(ダイヤモンドは砕けない)のスタンドとスタンド使いまとめ

『ジョジョの奇妙な冒険(第4部)』とは、荒木飛呂彦の漫画作品である。副題は『ダイヤモンドは砕けない』。空条承太郎は、祖父ジョセフの財産整理の調査でジョセフの隠し子・東方仗助の存在を知る。仗助はスタンド能力を持っており、杜王町を舞台に承太郎や仲間と共にスタンド使い達、果ては殺人鬼の吉良吉影と戦うことになる。日常に潜む恐怖、奇妙さが描かれているこの部は第3部までとは違った雰囲気を持ち、人気も高い。

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