ディオ・ブランドー/DIO(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

ディオ・ブランドー/DIOとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物であり、吸血鬼にして時間を数秒間止めるスタンド「ザ・ワールド」の使い手。
歴代主人公であるジョースター一族の血統と、一世紀以上にも渡り因縁の宿敵となる、シリーズ最大の敵役にして悪のカリスマ。
第1部で吸血鬼となり、主人公ジョナサンと敵対する。第3部ではスタンド能力を身につけるが、主人公である空条承太郎に敗死する。死亡後も何らかの形で間接的にストーリーに関わってくる、最重要キャラクターである。

気化冷凍法で波紋を防ぐディオ

ディオが編み出した、空気中や体内の水分を凍らせる技。凍らせる事で波紋の伝導をシャットアウトして防御できるだけでなく、自分に触れた波紋使いをも凍らせ、凍傷を負わせたり全身を破壊する事もできる。

血管針攻撃

血管針攻撃を放つ屍生人(ゾンビ)たち

体内の血管を自在に伸ばし攻撃する技。吸血する、敵を拘束する、切断された腕などを引き寄せて元に戻すなど、用途は多岐にわたる。

空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)

空裂眼刺驚をジョナサンに向かって放つディオ

両眼から高圧で体液を発射する技。ディオは第1部で2度、この技を使い、2度目はジョナサンに致命傷を与えている。
技名は第1部では言及されておらず、第2部で吸血鬼化した元波紋使いストレイツォが名付けたもの。

肉の芽

花京院の「肉の芽」を引き抜く承太郎(右)

第3部のDIOが使用。吸血鬼細胞の一部を人間の脳に打ち込み、吸血鬼の意のままに操る事ができる。催眠術だけでは完全に信用できない人間を従わせるために使用する。「肉の芽」を埋め込まれた人間は数日~数年のうちに、脳を食い尽くされて死亡する、と作中では語られている。
「肉の芽」を取り除くには精密な摘出手術が必要で、承太郎の「スタープラチナ」並みの精密動作性でなければ救う事ができない。一旦摘出に成功すれば「肉の芽」は吸血鬼の細胞なので、太陽光や波紋法で消滅させる事ができる。
DIOの刺客と化した花京院典明やポルナレフ、第4部に登場した虹村億泰の父親などが埋め込まれていた。
例外として口封じのため、承太郎一行に捕まったエンヤ婆に「肉の芽」を埋め込み処刑する、といった方法も取られている。
本体であるDIOが死亡すると暴走し、寄生した人間を絶対に死なない異形の怪物に変貌させるという恐るべき副作用がある。

ディオ・ブランドー/DIOのスタンド

スタンドとは

「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。

ザ・ワールド

DIOのスタンド「ザ・ワールド」(下)

ステータス

破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - B
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)

外見は黄金色の筋肉質な人型デザイン。
肉弾戦能力も一級であり、近距離パワー型であるにも関わらず射程距離は最大10メートルと、規格外のスペックを持つ。
スタンド名の由来は、タロットカード大アルカナ21番目のカード「世界」。完成、完全、完璧、永遠不滅などを暗示する。

能力:時間を数秒止める

「止まった時の世界」でナイフを投げるDIO

DIOと「ザ・ワールド」以外、世界の全ての時間を止める。「時の止まった世界」で動けるのは「ザ・ワールド」と同様、時を止める能力を持ったスタンド及びスタンド使いのみ。時間停止能力を持つ者のみ、時間停止中に拳で殴る、ナイフを投げる、ロードローラーをぶつける等の攻撃が可能。
そうでない者にとって「時の止まった世界」は認識する事ができず、なす術もなく攻撃され一瞬で吹き飛ばされたり致命傷を受ける。
「ザ・ワールド」が発現したばかりの頃はほんの瞬きほどの一瞬しか時間を止められなかったが、ジョナサン・ジョースターの肉体がDIOになじむにつれ、停止できる時間は伸び、承太郎一行と戦う時には5秒間止める事ができた。
その後「実によくなじむ」ジョセフ・ジョースターの血を吸い取ってからは大幅にパワーアップし、最大で9秒もの時間を止められるようになっている。

ハーミット・パープル

「ハーミット・パープル」で念写を行うDIO

コミックス13巻163~164ページで、DIOはイバラ状のスタンドを出し承太郎たちを念写するシーンがある。
これはジョセフ・ジョースターと同じ「ハーミット・パープル」を使用しているが、公式画集『JOJO A-GO!GO!』のスタンド辞典の中で「ジョナサンの肉体に発現したスタンド」と説明されている。

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