ストーンオーシャン(ジョジョ第6部)のスタンドとスタンド使いまとめ

『ジョジョの奇妙な冒険』とは荒木飛呂彦の漫画作品である。第6部の副題は『ストーンオーシャン』。父の愛に飢えた非行少女・空条徐倫はひき逃げの罪を着せられ刑務所に入るが、事故が罠であることや父の愛を知り、仲間と共に「天国」を目指すプッチ神父と戦う。新たなスタンドの発動条件、能力のディスク化とそれを植え込まれたスタンド使いが刑務所に乱立する。徐倫たちを待つ物とは何か。運命、絆を描き上げた、壮大なストーリー。

『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』の概要

『ジョジョの奇妙な冒険(第6部)』とは、『第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン)』の副題を持つ荒木飛呂彦の漫画作品である。
『ジョジョ』シリーズで第3部から登場している空条承太郎の娘、徐倫(ジョリーン)が、シリーズ初の女性主人公として登場。徐倫は荒木氏の作品としては『ゴージャス☆アイリン』以来の女性主人公でもある。
6部ではそれまでなかったスタンドの発動条件、ディスクが現れる。
血の繋がりや引き合う人々の繋がりなど、運命に重きを置いた作りになっており、ラストでは世界そのものが終着と新たな出発を起こしている。つまり、第1部から続くジョースター家とDIOの因縁と世界観は第6部で完結しており、第7部以降はパラレルワールドのような世界になっている。ある意味で第6部は『ジョジョ』シリーズの一つの終着点にして、区切りとも言える。
コミックスは全17巻。『ジョジョ』シリーズの通しで言えば64巻から80巻に当たる。

renote.net

『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』の世界観

スタンド

出典: jojosoku.com

傍らの側に立つことからこの名で呼ばれる。第3部から登場するもので、分かりやすく言えば超能力が形をとったもの。スタンド能力とも呼ばれており、スタンドを持つ者はスタンド使い、もしくは本体という。
スタンドにも能力の特性によってタイプがあり、通常スタンドが傷を負った時に本体も同じ場所にダメージを受けるが、自動操縦型は本体への影響がない。しかし、スタンドに何が起きているのか本体に把握できない上、大ざっぱな動きしかできないといった弱点がある。他にも近距離パワー型、遠隔操作型のように得意とする距離が違う。近くに本体がいないのに精密な動きをすれば遠隔操作型と言うことになり、少し離れた所に本体がいるとして作戦の立て直しができる上、スタンドを攻撃すれば本体にもダメージを与えられる。
能力は一人につき一つ、もしくは一組だがスタンドの特性によっては成長、進化を遂げ、異なる能力を使い分けることもできる。
一般人にはスタンドは見ることも触れることも出来ない。能力の発動には生まれつき、もしくはスタンド能力を引き出す矢尻により傷を負う(第4部登場。適正がないと死ぬ)、血縁、特殊技能をスタンド能力にまで開花させるなど複数の条件が挙げられる。

ディスク化されたスタンド

左:ホワイトスネイク
右:ホワイトスネイクの能力で、スタンドと記憶がディスク化されて抜き出されている場面

第6部では新たに「スタンドのディスク」が登場する。これはプッチ神父のスタンド、ホワイトスネイクの能力で、記憶やスタンドをCDのようなディスクの形にして抜き出し、他者に植え付けるというもの。与えられた能力は元の能力者でないと100%操れないが、植え付けられた人物の性格や、その時の状況によっては絶大な効果を発揮する。

DIOの骨

出典: jojosoku.com

空条承太郎がかつて倒した最大の宿敵、DIOの骨である。生前にDIOが語った「天国へ行く方法」に関してきわめて重要な意味を持つアイテムであり、エジプトで回収されたものの他、DIOの頭部から採取したものがある。この骨に36人の罪人の魂を吸収させるのが、天国へと向かう一つの段階であった。
死者を蘇らせる能力、リンプ・ビズキッドでDIOの蘇生が試みられるが、蘇った「もの」は制御できず、一度は行方を眩ませて再び骨に戻った。その後、緑色の赤ん坊の姿で再登場。緑色の赤ん坊はプッチ神父と融合して新たなスタンドを生み出すこととなる。

天国へ行く方法

DIOが生前研究していた、幸福の理論。プッチ神父に「天国へ行く方法があるかもしれない」と前置きをした上で、それがオカルティックかつ宗教的な意味ではなく、すべての人類に幸福をもたらすための理論であるとした。
この理論について書かれたメモがあったが、承太郎により焼却されていた。承太郎の記憶のディスクを奪ったのはこのためである。天国へ行く為の方法とは、「幸福とは、起こりうる運命をあらかじめ覚悟すること」との考えを示す。
承太郎の記憶のディスクからこれを読み取ったプッチ神父は時間を加速させて、一巡りした世界で一旦未来を経験させることで、何が起こるのかと言う覚悟を植え付けさせようとした。どのような経験をし、どのような結果を進むのかを前もって覚悟させることこそが人々を幸福へ導くと信じ、プッチ神父は行動する。
徐倫や承太郎の殺害を図ったのは、ジョースター家の因縁を新たに生まれる世界へ持ち込ませない為。
この天国が発動する為の条件は「無欲な人間」、「罪人の魂36人分」、「14の言葉」、「ザ・ワールドとそれを捨てる為の勇気」、「最も重力の弱い場所」、「新月」であった。プッチ神父は「新月を待て」という指定に従おうとしたが、ここで言う新月とは、新月の現れる時や日にちのことではなく、新月のもたらす重力のことである。

【14の言葉】
DIOが「私を忘れないように」とスタンドに刻んだもの。らせん階段、カブトムシ、廃墟の町、イチジクのタルト、カブトムシ、ドロローサへの道、カブトムシ、特異点、ジョット、天使、紫陽花、カブトムシ、特異点、秘密の皇帝。

『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』のあらすじ・ストーリー

無実の罪で捕らえられた徐倫。

2011年。多忙な父の事情を知らず、愛情を受けていないと感じて育った少女、空条徐倫は恋人とドライブ中にわき見運転事故を起こしてしまう。これにより州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所に収監される。父からの差し入れは奇妙なペンダントのみであり、徐倫はそのペンダントをたまたま同じ護送車に乗っていたエルメェスに渡す。
実は徐倫がこの刑務所に入れられたこと、事故自体が仕組まれた罠だった。差し入れのペンダントはスタンド能力を目覚めさせる矢を加工した物で、徐倫の身を守るために送られたものである。
徐倫は、かつて父、空条承太郎が吸血鬼にしてスタンド使い、邪悪なカリスマを持ったDIOという強敵と戦ったことも、家族を巻き込まない為に何も語らなかったことも知らなかった。面会に訪れた父からすべての事情を聞き、一旦は脱獄を試みるが謎のスタンドにより承太郎のスタンド、そして記憶がディスクとして盗まれてしまう。徐倫は父だけをジョースター家と縁深いスピードワゴン財団に送り、自分は刑務所に戻る。父のスタンドと記憶を取り戻し、本当の敵を探る為だった。

徐倫と同じくペンダントで傷を負いスタンド使いとなったエルメェス、初めは刺客として送り込まれたフー・ファイターズ、徐倫を妻にすると心に決めたナルシソ・アナスイ、記憶を失ったウェザー・リポート、刑務所内でひっそりと暮らす少年エンポリオ・アルニーニョらと共に、刑務所内で敵スタンド使いと戦う。
敵の正体は、DIOの親友だという刑務所の神父、エンリコ・プッチだった。生前のDIOから「天国へ行く方法があるかもしれない」と聞いていた彼は、承太郎の記憶から天国へ行く為の方法(生前DIOがメモとして残していたもの。承太郎が燃やした。この時内容を見ている)を知り、条件の一つである「重力の影響を受けにくい場所」ケープ・カナベラルの宇宙船発射場へと向かう。徐倫たちは刑務所を出たプッチ神父を止める為に脱獄する。
脱獄後の刺客は、DIOが自分の協力者にする為に作り出した息子たちだった。彼らは皆人生に絶望しており、そこをプッチ神父に救われたこともあってプッチ神父に協力していた。この戦闘でウェザー・リポートの記憶と能力が完全に戻りプッチ神父を追い詰めるが、ウェザー・リポートだけが死に神父はケープ・カナベラルへと行ってしまう。天国へ行くには、新月(天国の時)に、「北緯28度24分、西径80度36分」の場所で、スタンドが天国へと導く為のスタンドを生み出すとDIOの遺したメモにあった為である。
ここで神父は、DIOの骨から生まれた緑色の赤ん坊と融合、自分のスタンドを進化させる。また、ケープ・カナベラルの宇宙船発射場にあった展示用のシャトルに乗り込むことで天国の時が訪れた。これにより、最終進化形態のメイド・イン・ヘブンが発動し、時間が加速する。最後の戦いでエンポリオを除く全員が死亡。エンポリオは、徐倫により最後の希望として逃がされる。

プッチ神父の言う「天国」とは、時の加速によって世界を一旦終わらせ、新たに誕生した「一巡りした世界」を実現させることに関係していた。避けられない運命を事前に予知することで覚悟が生まれる、それこそが絶望を吹き飛ばす真の幸福であり天国だとした。一巡り後の世界では全人類が自分の身に起こる運命をいくらか予知できるようになっていた。加速した時の中で未来を一度体験し、経験したことを精神が覚えているためだとプッチ神父は言う。

加速は一度止まり、グリーン・ドルフィン刑務所内でエンポリオと神父の最後の戦いが始まる。それは、プッチ神父の敵であり、プッチ神父の支配を逃れられる運命を持つことになったエンポリオを始末する為だった。
エンポリオはプッチ神父に追い詰められるが、「運命が決まっているならお前に変えてもらうことにした」と言い、敢えてラッシュを受け、持っていたウェザー・リポートのスタンドディスクをプッチ神父の手で押し込ませた。スタンドは暴走し、猛毒の純酸素が密室空間に集められ酸素中毒に陥ったプッチ神父は身動きが取れない状態の中ウェザー・リポートのラッシュを受けることになった。
時が加速せず一巡りすることもなくなった世界は、今までの物とは少しだけ違うパラレルワールドとして存続。道をさまようエンポリオは、徐倫たちに似た人物と出会う。
徐倫に似た女性から名を聞かれたエンポリオは涙ながらに名を名乗り、降り出した雨の中車に乗せられる。ウェザー・リポートと思われる人物の後ろ姿が一瞬映り、物語は終結する。

主要スタンド及びスタンド使い

スタンド:ストーン・フリー / スタンド使い:空条徐倫

ストーン・フリー

【破壊力】A
【スピード】B
【射程距離】1~2m
【持続力】A
【精密動作性】C
【成長性】A

アクセサリーとして加工された矢により発動したスタンド。能力は本体及びスタンドの体を糸状にして操ること。単に物を引っ張ったり絡め取る以外にも、網のようにして防御にも使える上、傷口を縫い合わせたり、糸電話の要領で遠くの会話を聞きとることもできる。
使用法は多岐に渡るが、本体の体をほどいているのであり、あまりに多くほつれさせると命の危険すらある。当初は本体及びスタンドのみを糸にしていたが、他者や触れた者を糸状にできるように成長を遂げた。
人型のビジョンでラッシュを食らわせることもできる。その威力は隕石を超高速でたたき込むかのようなものだという。人型の時は高い破壊力を持ち、糸状の時は遠距離での戦闘が可能な、バランスの取れたスタンド能力と言える。

空条徐倫(ジョリーン)

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ジョンガリ・A(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ

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ジョンガリ・Aとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の登場人物で、スタンド「マンハッタン・トランスファー」の使い手。元軍人で凄腕のスナイパーだが、白内障を患ってほぼ失明している。主人公・空条徐倫の父・承太郎と直接の面識はなかったが、DIOを信奉する部下であり、復讐のために徐倫に濡れ衣を着せて「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」に収監させる。徐倫を脱獄させるために面会に来た承太郎と徐倫を殺害し、復讐を遂げようと画策する。

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【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。

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【ジョジョの奇妙な冒険】漫画家・岸辺露伴の魅力と奇妙な人生を徹底解説

【ジョジョの奇妙な冒険】漫画家・岸辺露伴の魅力と奇妙な人生を徹底解説

『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場する漫画家・岸辺露伴。舞台となる杜王町に集う「スタンド使い」の一人として一度は主人公達に立ちはだかるも、やがて仲間の一人として町で起こる事件へと挑んでいく。数々のスピンオフ作品でも描かれる、彼の「奇妙な冒険」について、解説する。

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空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Part3『スターダストクルセイダース』の主人公であり、時間を止めるスタンド「スタープラチナ」の使い手である。感情は表に出さないためクールに見えるが、仲間思いであり正義感あふれる人物。第3部で宿敵DIOを倒した後も、第6部まで再登場しており、頼れる味方キャラクターとして圧倒的な存在感を持つ。そんな承太郎のセリフには、読者の胸を熱くするような名言が多数登場している。

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岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(きしべ ろはん)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』、及びスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』シリーズなどに登場するスタンド使いである。人気天才漫画家で性格は自己中心的。しかし漫画に対する姿勢は真摯で、自分が認めた人物への敬意もある。強い癖があるが独特の魅力を持ったキャラクターであり、多くの読者に親しまれている。そんな露伴のセリフは、彼のこだわりや信条を表したものが多いことから、読者の心にも強く響くものとなっている。

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ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

“ジョジョ”の名を冠する勇者たちの戦いを描いた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズには、膨大な数のキャラクターが登場し、その中には現実の人物やグループがモデルとなっているものも少なくない。 伝説的殺人鬼のジャック・ザ・リパー。ゾンビ騎士ブラフォードとタルカス。波紋の戦士リサリサ。ナチスドイツのサイボーグ戦士シュトロハイム。恐るべき柱の男たちに、4部以降の数々のスタンドたち。ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクターのモデルとなった人物やグループを紹介する。

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