ジョジョ第1部(ファントムブラッド)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジョジョの奇妙な冒険』とは、荒木飛呂彦のマンガ作品、およびそれをもとにしたアニメ、小説、ゲーム作品。第1部「ファントムブラッド」は今なお続く大人気シリーズ「ジョジョ」の原点であり、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーとの青春と対立が描かれている。ジョースター家と宿敵ディオの因縁の物語はここから始まり、様々な時代と舞台で「波紋」や「スタンド(幽波紋)」を駆使して戦いを繰り広げていくことになる。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の概要
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』とは、荒木飛呂彦による漫画作品、およびそれをもとにしたアニメ、小説、ゲームなどのメディアミックス作品である。集英社の『週刊少年ジャンプ』にて、1986年12月2日から1987年10月26日まで連載された。単行本は全5巻。文庫版は全3巻が出版されている。
『ファントムブラッド』は後年に付けられた副題で、連載当時のサブタイトルは『第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―』だった。
本作は「ジョジョ」の原点であり、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーとの青春と対立が描かれている。ジョースター家と宿敵ディオの因縁の物語はここから始まり、様々な時代と舞台で「波紋」や「スタンド(幽波紋)」を駆使して戦いを繰り広げていく。
ジョジョシリーズの作品全体の根底となる流れとして、ジョースター一族や、ディオと呼ばれる宿敵たちが登場する。「この物語のテーマは『人間賛歌』」だと作者は公言している。
本作はジョジョのテレビアニメ化の第一弾としてテレビアニメ化された。2012年10月5日から2013年4月5日にかけて放送されたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』では第1部と第2部がアニメ化されており、全26話のうち第1話から第9話までが本作のストーリーとなっている。
各物語とサブタイトル
各Partにはそれぞれに副題(サブタイトル)が与えられており、サブタイトルがつけられていないPart7とPart8も便宜上「第7部」「第8部」と呼ばれている。
各シリーズのタイトルは以下のような構成になっている。(Part、副題、連載当時のサブタイトル)
Part1「ファントムブラッド」 第1部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―
Part2「戦闘潮流」 第2部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統
Part3「スターダストクルセイダース」 第3部 空条承太郎 ―未来への遺産―
Part4「ダイヤモンドは砕けない」 第4部 東方仗助
Part5「黄金の風」 第5部 ジョルノ・ジョバァーナ 【黄金なる遺産】
Part6「ストーンオーシャン」 第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン)
Part7「スティール・ボール・ラン」
Part8「ジョジョリオン」
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』のあらすじ・ストーリー
ジョナサンとディオの出会い
舞台は19世紀のイギリス。名門貴族であるジョースター家には、当主ジョージ・ジョースターと息子のジョナサン・ジョースターがいた。
そこにある日、父が死んで身寄りのない貧民街出身の少年、ディオ・ブランドーが訪れる。ジョージはディオの父親のことを命の恩人だと信じていたため、ジョージはその恩返しとしてディオを養子にする。しかし野心家であるディオは、裕福なジョースター家を乗っ取ろうと画策していたのだった。
ジョナサンはディオの策略によって孤立していく。しかし幼馴染であり初恋の相手であるエリナ・ペンドルトンをディオに辱められたことに怒り、ジョナサンは初めてディオと対決。そしてディオを打ち負かすのだった。
ディオの陰謀
それから7年の月日が経った1888年、2人は大学生となっていた。2人は同じラグビー部に所属し、活躍していた。見た目はジョナサン同様に立派な青年に成長しながらも、常に自分を敵視しているようなディオの様子にジョナサンは不穏な空気を感じていた。
ディオはジョースター家の乗っ取りを諦めてはいなかったのだ。ディオはひそかにジョージに毒を盛っており、ジョージは病でベッドに伏せるようになっていた。ジョナサンもディオが毒薬を盛っているのではと疑い、貧民街のボスであるロバート・E・O・スピードワゴンの協力を得て、ディオの悪事の調査を始める。
悪事を暴かれ、追い詰められるディオ。しかしディオは、ジョースター邸内の壁に飾られていた石仮面が人を吸血鬼へと変化させる恐ろしい仮面であることに気付く。その石仮面は、かつてメキシコで発掘されたものが骨董屋にわたり、ジョージが旅行の土産として持ち帰っていたものだった。
ディオは石仮面によって人間を超越した存在・吸血鬼となり、ジョナサンに襲い掛かる。寸でのところでジョージがジョナサンを庇ったため、ジョージは命を落としてしまった。
怒りに震えたジョナサンは、波紋の力でディオと戦う。ジョナサンは重い傷を負ったが、ディオを倒すために家に放火し、すべてを失う代わりにディオに勝利したのだった。燃える家に取り残されたディオの行方は、それ以降知れなかった。
吸血鬼との死闘
病院に運ばれたジョナサンは、看護師になっていたかつての初恋の相手、エリナと再会した。しかしエリナに看護されているジョナサンのもとへ、かつて石仮面を発掘したというウィル・A・ツェペリという紳士が現れ、石仮面とディオはまだ健在であることを告げる。
ツェペリは過去に、石仮面をかぶった父親が仲間たちを惨殺し、そのあと太陽の光によって灰になる瞬間を目撃していた。それ以来、石仮面に対抗する力である「波紋」を身につけ、旅を続けていたのだった。
ジョナサンはディオの野望を阻止するため、ツェペリから波紋を伝授してもらう。そしてジョナサンは、ツェペリやツェペリの仲間である波紋の戦士、ダイアー、トンペティ、ストレイツォらと共に、ディオが潜伏しているという町へ向かった。
その街にはディオが作った下僕である屍生人(ゾンビ)がおり、次々にジョナサン達に襲い掛かる。一行は屍生人を打ち砕きながらディオとの決戦へと向かったが、激闘によってツェペリやダイア―は命を落としてしまった。
そして大きな犠牲を払いながらディオと対峙したジョナサンは、ついにディオを打ち倒す。そしてすべての元凶である石仮面を破壊したのだった。
受け継がれる宿命
すべての戦いが終わり、ジョナサンとエリナは結婚した。2人は客船に乗って新婚旅行に出るが、2人の前に首だけの存在になったディオが現れる。気付いた時には客船はディオの手下である屍生人で溢れかえり、ジョナサンはディオの攻撃によって傷を負う。
自分の中で重要な何かが切れたことを感じたジョナサンは、自身の傷が致命傷であることを悟る。そしてエリナに船外へ逃げるように促すと、最後の命を振り絞り、波紋の力で客船を爆破した。ジョナサンはディオの首を抱きかかえると、船や共に海底へと沈んでいった。ジョナサンは最後に、ディオに対して奇妙は友情を感じていたことを打ち明け、息絶えたのだった。
エリナは母親を失って泣いていた赤ん坊を抱きかかえ、船外へ脱出していた。
そしてその赤子は、エリナは自身の体の中に宿るジョナサンの子供ととに、ジョースター家の血統を受け継いでいくことになるのだった。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の登場人物・キャラクター
ジョナサン・ジョースター
イギリスの貴族ジョースター家、当主ジョージの息子であり本作の主人公。愛称は「ジョジョ」。父の教えにより幼少期より「本当の紳士」を目指しているが、悪戯好きな一面も。
養子となったディオに執拗な嫌がらせをされるうちに、ジョナサンはそれを克服する強靭な精神力をつけていく。
大学生では考古学を専攻しており、亡くなった母の形見として石仮面を研究していた。吸血鬼となったディオに対抗する手段としてツェペリに「波紋」を教わり、その能力を開花させ、ディオに挑む。
ジョナサンの有名な技として、「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)」がある。
ジョナサン・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ジョナサン・ジョースターとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part1『ファントム・ブラッド』の主人公で、波紋使いである。英国貴族の一人息子として生まれ本物の紳士を目指す少年・ジョナサンの運命は、義兄弟となるディオの出現で大きく変わる。石仮面の力で吸血鬼となったディオを倒すべく、ジョナサンは波紋と呼ばれる力を会得した。ディオとジョースター一族は一世紀以上に渡る因縁の歴史を刻むこととなるのだが、ジョナサンは因縁の始まりともいえる人物であり、死後も子孫たちの運命に大きな影響を与えている。
ディオ・ブランドー
ジョナサンの運命の敵。ジョナサンとは対照的に貧乏な家庭に生まれたため、力は自ら奪い取るものであるという思想の野心家。
養子となったジョースター家を乗っ取ろうと画策し、ジョナサンに対して執拗な嫌がらせをする。
第1部で吸血鬼となったディオは、それ以降の物語にも深く関わることになる。
ウィル・A・ツェペリ
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目次 - Contents
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の概要
- 各物語とサブタイトル
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』のあらすじ・ストーリー
- ジョナサンとディオの出会い
- ディオの陰謀
- 吸血鬼との死闘
- 受け継がれる宿命
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の登場人物・キャラクター
- ジョナサン・ジョースター
- ディオ・ブランドー
- ウィル・A・ツェペリ
- ロバート・E・O・スピードワゴン
- ジョージ・ジョースター
- ダニー
- ダリオ・ブランドー
- エリナ・ペンドルトン
- ダイアー
- ストレイツォ
- トンペティ
- ワンチェン
- 切り裂きジャック
- ブラフォード
- タルカス
- ポコ
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』のメディア展開
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の用語
- DIOに関連する用語
- 吸血鬼(きゅうけつき)
- 屍生人(ゾンビ)
- その他の用語
- 石仮面(いしかめん)
- 波紋(はもん)
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 外国人主人公は異色の設定
- 連載当初の想定では全3部構成
- 「何をするだァーッ」は誤植
- 『ジョジョの奇妙な冒険 Part1(第1部) ファントムブラッド』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):富永TOMMY弘明「ジョジョ 〜その血の運命〜」
- ED(エンディング):YES「ROUNDABOUT」