ホビット 決戦のゆくえ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 決戦のゆくえ』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の最終章で、2014年に公開された映画。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共にドワーフ王国の再興を目指す冒険物語で、壮大な世界観や臨場感溢れる映像、圧倒的スケールの戦闘シーンが観る者を魅了する。町を襲う竜や闇の勢力との壮絶な死闘に加え、ビルボとドワーフら旅の仲間の絆、エルフの女性とドワーフの若者の切ない恋の行方も魅力の作品。
『ホビット 決戦のゆくえ』の概要
『ホビット 決戦のゆくえ』は、2014年に公開されたアメリカ・ニュージーランド合作のファンタジー映画。本作は、J・R・R・トールキンが1937年に発表した小説『ホビットの冒険』を原作として実写化した『ホビット』3部作の最終章となる。『ホビット』3部作は、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の前日譚で、60年前の中つ国が舞台となっており、本作をもって、完璧に『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』につながる。3部作は世界で初めて導入された最新の3D技術である「HFR 3D」で撮影された。従来の映画では毎秒24フレームの撮影を、その倍の48フレームで撮影することにより、アクションシーンなど動きが激しい場面が、より滑らかで鮮明な映像となっている。3部作の総製作費が約800億円という映画史に残る壮大なシリーズの完結編となる本作は、主要キャラクターの見せ場も盛り沢山。竜のスマウグが火を吐きながら町を襲うシーンや最後の全軍の戦闘シーンも圧巻の大迫力。ホビット族のビルボと旅の仲間の絆や、ドワーフ族の王トーリンと闇の勢力の指揮官アゾグとの壮絶な死闘も見逃せない。原作にはないエルフ族の女性近衛隊長タウリエルとドワーフ族のキーリの切ない恋の行方も決着がつく。また、人気キャラクターのエルフ族の王子レゴラスの身体能力と戦闘スキルは『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』と『ホビット』三部作の中でも群を抜いており、観ている者が思わず声を出してしまうほど驚異的である。
映画監督は『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』のピーター・ジャクソンが続投し、主人公ビルボ・バギンズを『ブラック・パンサー』やBBCドラマ『SHERLOCK』のマーティン・フリーマンが演じている。出演は他に、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のリチャード・アーミティッジ(トーリン役)、『アントマン』のエヴァンジェリン・リリー(タウリエル役)、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』から引き続き、イアン・マッケラン(ガンダルフ役)、ケイト・ブランシェット(ガラドリエル役)、オーランド・ブルーム(レゴラス役)など。
第41回サターン賞で最優秀ファンタジー映画、助演男優賞を受賞した。後にブルーレイ化された『エクステンデッド・エディション』では、約20分間の未公開シーンが追加されている。本記事ではこの未公開シーンの内容も一部含んでいる。
また、J・R・R・トールキンが書いた『ホビットの冒険』や『指輪物語』などの物語は、後の映画やアニメ、小説やゲームなど多くのファンタジー作品に多大な影響を与えたと言われている。肉体的にも精神的にも極めて強靭で、疲れを知らず、病気にもならず、老いることも寿命もない美しいエルフや、背は低いが非常に頑強で、長髪と長い髭を持つ粗野なドワーフ、子供のような外見で平和と食事を愛し、すばしこく動き、精神的な耐久力が高いホビットなど、今では当たり前となった想像上の種族のキャラクターやイメージを確立した。権利上の問題で「ホビット」という種族名が使えなくても、同種族に影響されたと思われる素朴で子供のような人が登場する作品はファンタジー分野のみならずSF分野にも多く存在する。
人間やエルフ族、ドワーフ族、ホビット族などが住む中つ国(なかつくに)。ホビット族の青年ビルボは、魔法使いのガンダルフ、ドワーフ族の王であるトーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフと共に出発した旅の目的である、はなれ山にあるドワーフ王国の奪還に成功した。はなれ山は、かつて、第三紀で最大最強最悪であり、火を吐く火竜のスマウグに奪われていたのだ。戻ってきたドワーフたちに王国や王国にある財宝を奪い返され、怒り狂ったスマウグは湖の町エスガロスを襲い、火を吐き、町を焼き払う。しかし、町の船頭バルドが唯一竜を倒すことが出来る黒い矢を命中させ、スマウグを倒した。はなれ山奪還の暁には町民に財宝を分け与えると約束したトーリンだが、「竜の病」という黄金に固執する病となり、財宝を分けようとしなかった。一方、旅の途中で冥王サウロンの復活を確認するために一行と別行動をとったガンダルフは、闇の森の南西部にあるドル・グルドゥアの砦で姿を現したサウロンと懸命に戦うも捕まってしまう。茶の魔法使いラダガストから報告を受けたエルフの国ロスローリエンの奥方であるガラドリエル、裂け谷の領主であるエルロンド、白の魔法使いサルマンの3人によって救出されたガンダルフは、ドル・グルドゥアからオーク軍が進軍したことを知らせるため、はなれ山へと向かった。
はなれ山では財宝の分け前を求めるバルド率いるエスガロスの町民たちと、「ラスガレンの白い宝石」を取り戻そうとする闇の森のエルフの王スランドゥイルが協力し、ドワーフたちと戦をする準備をしていた。竜のいた部屋からドワーフの王家の証であるアーケンストーンを探し出し手に入れたビルボだが、「竜の病」になってしまったトーリンには渡さず、戦をせずにすむようにスランドゥイルに交渉の材料としてアーケンストーンを渡してしまった。それを知ったトーリンは怒り狂い、ビルボを罵り城門から投げ落とそうとするが、ビルボは辛くも逃れる。そこにトーリンの従兄弟である、くろがね山のダインが軍勢を率いてトーリンの援軍として駆けつけ、エルフ軍と戦いを開始した。しかし冥王サウロンの配下として闇の勢力の主力を成す種族であるオークの首領アゾグ率いるオークの大軍が現れたため、ドワーフ軍、エルフ軍は戦いを止め、町民たちの人間軍と共にオークの大軍と戦うが徐々に劣勢になっていく。そんな状況でも王国の中に閉じこもって財宝に固執していたトーリンだが、仲間のドワーフたちの言葉で目が覚め、王国を出て仲間と共にオークの大軍に突撃していった。圧倒的な戦力差がある中、トーリンは敵の頭であるアゾクを倒すしか勝利はないと考え、仲間と共にアゾグの元へ向かった。そこでトーリンはアゾグの息子ボルグに甥であるフィーリを殺されてしまう。駆け付けた闇の森の王子レゴラスと近衛隊長のタウリエルも共に戦うがフィーリの弟キーリも殺されてしまった。レゴラスがボルグを倒し、トーリンはアゾグと相討ちする。トーリンは瀕死の状態のなか、駆け付けたビルボに城門でのことを謝罪し息絶えた。茶の魔法使いラダガストが率いて来た大鷲や「皮を変える者」と呼ばれ大熊の姿になったビヨルンらが、アゾグ、ボルグら指揮官のいなくなったオーク軍と戦い、ドワーフ、エルフ、人間の軍勢は勝利した。はなれ山では新しい王としてダインが即位し、ビルボはドワーフの旅の仲間たちに見送られ、ガンダルフと共に故郷のホビット庄への帰路に就いた。
『ホビット 決戦のゆくえ』のあらすじ・ストーリー
火竜スマウグに襲われ、火の海となったエスガロスの町
人間やドワーフ、エルフやホビットが暮らす中つ国と呼ばれる世界。ホビット庄に暮らすホビットのビルボ・バギンズはひょんなことから灰色の魔法使いのガンダルフの推薦によって半ば強制的に13人のドワーフと共にドワーフ達の故郷・はなれ山とドワーフの秘宝・アーケンストーンの奪還の旅に、「忍びの者」として同行させられることとなる。
なんとかはなれ山を奪還した旅の仲間達だったが、はなれ山のエレボールを住処としていた邪竜スマウグは山を離れ、港町エスガロスを襲撃する。スマウグによって燃やされ、破壊されたエスガロスの街だったが、街の弓の名手バルドが放った黒い矢によってスマウグは討伐され、竜との戦いは終わった。
しかし街は破壊され多くの難民が出ており、被害は甚大なものだった。バルドはスマウグを討ち取った功績から街の統領に推され、行方不明となった統領に成り代わってエスガロスの指導者となり、街の再建にあたる。
ガンダルフの救出
一方ドル・グルドゥアで「エルフに与えられた三つの指輪」を求める死人占い師こと闇の冥王サウロンに捕らえられた魔法使いガンダルフは、光のエルフ・ガラドリエルの救援によって窮地を逃れる。しかし、九人の指輪の幽鬼・ナズグルの襲撃を受けて再び窮地に陥る。そこにエルフのエルロンドと白の魔法使いサルマン、茶の魔法使いラダガストが現れ、ナズグルを追い払い、ガンダルフを救う。ガラドリエルは持てる力のすべてを振り絞りサウロンを追い払った。エルロンドはサウロンを追討するべきだと言うが、サルマンはガラドリエルの回復が先だとこれを拒否し、サウロンについては自分に任せるように言う。
トーリンの変貌
はなれ山にいるトーリンは仲間のドワーフたちに旅の目的だったアーケンストーンを探すよう命じるが、なかなか発見することができず苛立ちを募らせていた。それだけでなくトーリンは仲間のうちの誰かがアーケンストーンを隠しているのではないかと猜疑心を募らせていた。トーリンの変わり様に恐怖を覚えたビルボはスマウグの財宝からかすめ取ったアーケンストーンをトーリンに渡せずにいた。
エスガロスのバルドは生き残った人々とともに街の再建のためにスマウグの財宝を分けてもらおうとエレボールにやって来るが、トーリンは城門を閉め切って守りを固めこれを拒否する。トーリンはスマウグの財宝に目がくらんでしまっており、町民が財宝を奪いに来たと考えたのだった。バルドが仕方なく崩壊したエスガロスに戻ると、闇の森のエルフの王であるスランドゥイル率いるエルフの軍勢がやってくる。彼らは邪竜スマウグの死を聞きつけ、エレボールにあるエルフの至宝「ラスガレンの白い宝石」をエルフの元に取り戻すためにやってきたのだった。
バルドはエルフ達と結託し、戦闘になりかねないという脅しの意を持ってトーリンから財宝を分けてもらおうと考え、再びエレボールに赴く。しかしトーリンはこれを武力による脅しと考え、仲間たちの反対を押し切り財宝を守るために戦いも辞さないと言い出す。バルドは交渉が決裂したことをスランドゥイルに伝えると、夜明けとともにエレボールに攻撃を仕掛けると決め、バルドたち町民も仕方なく戦いの準備を始める。
そんな中ドル・グルドゥアから窮地を脱したガンダルフが現れ、スランドゥイルにオークの軍勢がエレボールを狙って進軍していることを告げる。冥王サウロンはアングマールの地を奪還する足がかりとして、僕である穢れの王・アゾグにエレボール陥落を指示を出していたのだった。ガンダルフはドワーフとの戦争をやめ、オークとの対決の準備をすべきだと主張する。しかしスランドゥイルは聞く耳を持たず、オークの進軍を嘘だと決めつける。
そこにはなれ山をこっそりと抜け出してきたビルボが現れ、スランドゥイルにアーケンストーンを渡し、「これを交渉の材料にすればトーリンが交渉に応じるだろう」と教えた。ビルボはなんとしてでも戦争を避けようと考えたのだった。
スランドゥイル達は再びエレボールに赴き、アーケンストーンを材料に交渉を行うが、トーリンはアーケンストーンを偽物と決めつける。ビルボが「自分が渡した。石は本物だ」と告白すると、トーリンは激怒し、ビルボを「盗っ人」と罵り、城外に投げ捨てるよう仲間に命令する。しかし、旅の仲間であるビルボに危害を加えたいドワーフは存在せず、命令が行使されることはなかった。
ガンダルフはトーリンに「山の下の王としての資格はまだないようだ」と怒鳴りつける。トーリンはビルボを縛りつけるように命令し、スランドゥイルに対し依然と戦う姿勢を崩さない。しかし仲間のドワーフたちは勝ち目はないと考え、トーリンに従うものは居なかった。
そのとき、トーリンの従兄弟であるくろがね山の鉄の足・ダインがドワーフの軍勢を率いて、トーリンの援軍として現れる。これを見たトーリンはエルフと人間の連合軍と戦うことを決断する。
エルフ、ドワーフ、人間軍対闇の勢力
ドワーフ軍とエルフ・人間の連合軍が戦いを始めると、突如巨大なミミズのような怪物が現れる。この怪物は地中から現れ、怪物があけた地面の穴からオークたちが飛び出す。オークたちは怪物が掘った穴を使って、地中から進軍していたのだった。
戦いはドワーフ対連合軍からドワーフ・エルフ・人間の連合軍対オークたち闇の軍勢へと変化し、戦争は激化する。なんとか奮戦するものの圧倒的な兵力の差から連合軍は劣勢に追い込まれる。
ビルボは予め緩められていた縄を解いてガンダルフと合流し戦闘に加わる。
旅の仲間のドワーフ・ドワーリンは戦争が激化してもエレボールに立てこもり続けるトーリンを叱責するも、トーリンは聞く耳を持たずドワーリンを追い返す。しかし、やがて自分の姿がかつて黄金に目がくらんでしまった祖父と同じであることに気づき、正気を取り戻す。
復活したトーリンは仲間のドワーフたちとともに戦闘に加わる。山の下の王が戻ったことでドワーフたちの士気は向上し、わずかに形成を立て直すことに成功する。しかし、依然として劣勢であることに変わりは無かった。勝利するためにはオーク軍の首領である穢れの王アゾグを討ち取るしかないと考えたトーリンは、仲間とともに丘の上に陣取るアゾグの元へと向かう。
一方はなれ山の下の街デイルで戦うガンダルフとビルボの元にエルフのスランドゥイルの息子・レゴラスと闇の森のエルフ・タウリエルが現れ、ボルグ率いるグンダバドのオーク軍が迫っていることを伝える。闇の軍勢はアゾグが戦っている間に、ボルグたち軍勢を使ってはなれ山を陥落させようとしていたのだった。
このことに気づいたガンダルフはスランドゥイルにトーリンにこれを伝える伝令を頼むが、スランドゥイルはエルフの犠牲者が出ることを恐れて拒否する。するとビルボが伝令役を名乗り出る。ガンダルフは危険だと引き留めるが、ビルボは霧ふり山脈の地底湖でゴラムから盗んだ「姿の消える指輪」を持っていたので伝令役を引き受け、トーリンたちが向かったアゾグのいる丘を目指す。
丘の上にたどり着いたビルボだったが、そこに現れたアゾグによって旅の仲間のドワーフ・フィーリが殺されてしまう。トーリンはアゾグを倒すため、アゾグを追う。はなれ山を陥落させるべく別働隊として攻めてきたボルグを、ドワーフのキーリとタウリエルが迎え撃つ。しかし必死の戦闘むなしくキーリはボルグの凶刃に倒れてしまう。窮地に陥ったタウリエルの前にレゴラスが現れ、ボルグはレゴラスによって討ち取られる。
一方トーリンは氷雪の丘の凍った川の上でアゾグとの一騎打ちに臨んでいた。戦いのさなか、大鷲に乗った茶の魔法使いラダガストが援軍として駆けつけ、オークたちを蹴散らしていく。戦況がわずかに攻勢に転じるなか、トーリンは地の利を使って、アゾグを凍った湖の下に落とすことに成功する。勝利したかに見えたがアゾグは死んでおらず、氷雪の下からトーリンの足を剣で突き刺し、再び戦いは続く。
トーリンは相打ち覚悟でアゾグに飛びかかり、剣で突き刺されながらアゾグの胸を突き刺す。こうして相打ちでアゾグはトーリンによって討ち取られた。
瀕死の重傷を負い倒れるトーリンの元にビルボが駆けつける。トーリンはビルボを罵ったことを謝罪し、ビルボを真の友と呼ぶ。こうしてトーリンはビルボに平和への願いを告げて息を引き取った。
戦いの果てに
アゾグが討ち取られたことで戦いは連合軍の勝利に終わり、人々は喜ぶ。だが旅の仲間のトーリン、次期山の下の王候補であったフィーリ、キーリは戦いで命を落とした。エレボールの王にはトーリンの従兄弟のダインが就いた。
タウリエルはエルフとドワーフ同士で種族を超えて惹かれ合っていたキーリが戦死したことで酷く悲しみ、傷つく。スランドゥイルはタウリエルに「悲しみが深いのは真実の愛だったからだ」と教える。
レゴラスは森には帰らず、父であるスランドゥイルに教えられた「ドゥーネダインの若者、アラソルンの息子のストライダー」に会うため旅立つ。
トーリンはアーケンストーンと共に葬られ、アーケンストーンは永遠に山の下の王・トーリンのものとなった。こうして旅の仲間は悲しみと喜びを胸に別れるのだった。
ホビット庄に戻ったビルボは、自分の家が競売にかけられ、家財が売りに出されているのを目撃し、慌てる。ビルボは1年1か月もの間行方不明で、死んだことになっていた。ビルボはとあるホビットに本人であることの証明を求められ、ビルボは契約したトーリンとの雇用契約書を見せる。「トーリンとは誰だ?」と聞かれるとビルボは「僕の友達だった」と答える。
冒険から60年の月日が流れ、ビルボは111歳の誕生日を迎えた。ビルボは高齢ながら60年前と変わらない姿を維持しており、相変わらず「姿を消す魔法の指輪」に魅了されていた。家の戸をたたく音が聞こえるとビルボは「客は一切お断りだ」と返す。だがガンダルフの「古い古い友人でもか?」という声にビルボは喜んで玄関にむかう。ビルボの机の上にあるはなれ山の地図には「山の下の王、ここに在りき」と書かれていた。
『ホビット 決戦のゆくえ』の登場人物・キャラクター
冒険の仲間
ビルボ・バギンズ(演:マーティン・フリーマン(青年期)、イアン・ホルム(老年期))
出典: arda.saloon.jp
中つ国のホビット庄に住むホビット族。父はバンゴ・バギンズ。母はベラドンナ・トゥック。バギンズ家は裕福で格式があり、袋小路屋敷と呼ばれる家を引き継いだ。原作によれば生年月日は第三紀2890年9月22日で、魔法使いのガンダルフに誘われ、ドワーフの故郷である、はなれ山(エレボール)を取り戻す冒険の旅に出たのは2941年、51歳の時となる。おいしい食べ物を食べ、平和な日々を愛する彼は、ガンダルフの誘いを断った。しかし、彼を幼少の頃から知っているガンダルフは、彼がエルフを追いかけたり、ホビット庄の外に遊びに出かけていたことから、冒険好きなトゥック家の血筋を引き継いでいることを見抜いていた。そのため忍びの技と少なからぬ勇気を持つ者として、冒険の仲間に選ばれた。
冒険の仲間はガンダルフ、ドワーフの王であるトーリン・オーケンシールドと12人のドワーフ。トーリンからは足手まといだと言われていたが、機転が利き、勇敢に仲間を助ける姿を見て、仲間として認められる。はなれ山でのオーク軍との戦いでも勇敢に戦い、旅を通じてガンダルフやドワーフたちとの絆を深いものとした。旅の途中、ゴブリンの国の地底で、はめると姿が見えなくなる魔法の指輪を偶然拾い、その後何度も活用している。また、トロルの洞窟で見つけたエルフの短剣を大蜘蛛と戦った時に「つらぬき丸」と命名した。トーリンからは友情の証として、ミスリルという貴重な白銀で作られた胴着を贈られた。魔法の指輪を持っていることは誰にも言わず、持ち帰った。
ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
灰色の長い髪とひげに灰色のとんがり帽子、灰色のマントを着ており、灰色の杖を持っている魔法使い。エルフからは「ミスランディア」と呼ばれている。映画でも原作でも生年月日は不明。5人の賢者がサウロンに対処するために結成した白の会議の一員。「力の指輪」のうち、エルフに贈られた「三つの指輪」の一つ「炎の指輪ナルヤ」の所有者。紅玉石(ルビー)が付いており、人々の心を奮い立たせる力を持つ。元々エルフに贈られたものだが、中つ国にガンダルフが来た時に譲られた。
人間の老人のように見えるが、実際は人間ではなく、魔法使い(イスタリ)である。冥王サウロンに立ち向かう勢力をまとめてかれらを助ける使命を受け、西の海の果ての神々から遣わされた。深い知識を持ち、剣や魔法などの戦闘能力に長けている。花火の製造やパイプの煙を自在に操り船の形にするなど、火、煙に関する技に熟達しているが、それが魔法によるものなのかは不明。
ずっとサウロンの動向を調べており、ドワーフの王トーリンが、竜に奪われた故郷のはなれ山を奪還する手助けをする。はなれ山の竜が敵であるサウロンと組んでしまう前に、東方の守りの要として、はなれ山を奪還すべきだと考えたのだ。竜はドワーフの匂いを覚えているため、はなれ山の竜のねぐらに忍び込む忍びの者として、ホビット族のビルボを選び、旅に誘う。闇の森の南西部にあるドル・グルドゥアという砦にいると言われている、死者を蘇らせることができるネクロマンサーの正体を突き止めようとして、闇の森に入る前に一行と別れた。ネクロマンサーがサウロンであることを突き止めて戦うが敗れ幽閉されるも、エルフの国ロスローリエンの奥方ガラドリエルや裂け谷の領主エルロンド、白の魔法使いサルマンらに助けられた。その後、はなれ山へと向かい、オーク軍との戦いに参戦した。ビルボが何かを隠し持っていることには気づいているが、それが「一つの指輪」であることには気づいていない。
トーリン・オーケンシールド(演:リチャード・アーミティッジ)
Related Articles関連記事
ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
Read Article
ファンタジーの定番「エルフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
エルフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧に伝わる妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 エルフは長い耳と人間の数倍以上の寿命を持ち、種族的に高い魔力を持つ。自然を崇拝し、森の中を主な生活圏にしており、他種族に対しては排他的な傾向が強い。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるエルフについて解説していく。
Read Article
北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。
Read Article
ホビット 竜に奪われた王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。
Read Article
ホビット 思いがけない冒険(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 思いがけない冒険』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の前日譚となる『ホビット』三部作の1作目で、2012年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ニュージーランドの壮大な風景に加え、最新技術を活用した今までにない映像美、臨場感溢れるアクションシーンの連続で、観客を興奮の渦に巻き込む。ホビット族のビルボが困難を乗り越えながら仲間との友情を築いていく冒険物語で、『ロード・オブ・ザ・リング』につながるシーンも多く、シリーズの理解も深まる見逃せない作品。
Read Article
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』とは、2001年~2003年に公開された、J・R・R・トールキン作の『指輪物語』を原作とした『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作映画の第一作目。中つ国(ミドル・アース)を舞台に、主人公のフロドを含む9人の旅の仲間が、冥王サウロンを完全に滅ぼすため、全てを統べる「一つの指輪」を破壊する物語である。
Read Article
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の第二作目で、2002年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』でエルフなど架空の種族や架空の地が舞台となっている。前作ですべての指輪を統べる強大な力を持った「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドたちは、何人もの仲間を失いながらも3手に分かれ、それぞれの戦いに挑んでいく。中つ国では闇の勢力がますます力を増大させていた。
Read Article
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。
Read Article
美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。
Read Article
アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。
Read Article
キング・コング(King Kong)のネタバレ解説・考察まとめ
映画史に残る1933年制作の怪獣映画の古典「キング・コング」を「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督がSFXを駆使してリメイクしたのが、この2005年版「キング・コング」。映画撮影のため南海に浮かぶ海図には乗らない神秘の島・髑髏(どくろ)島に到着した撮影隊がキング・コングを初め様々な怪獣や恐竜たちと遭遇する、ラブロマンスとホラー要素もある痛快アクション・アドベンチャー。
Read Article
エイリアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『エイリアン』とは、1979年に公開された『ブレードランナー』や『ハンニバル』などで知られるリドリー・スコット監督の、SFホラー映画の元祖ともいえる作品だ。監督の出世作でもあるが、主人公のリプリーを演じたシガニー・ウィーバーの名を、世界中に広めた映画でもある。 宇宙船に入り込んだ姿を見せないエイリアンが、次々と乗組員を襲っていくホラーSF映画で、エイリアンという名称を定着させたことでも知られる。 その後もシリーズ化されるなど、映画界に衝撃を与えた作品だ。
Read Article
トランスフォーマー/リベンジ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『トランスフォーマー/リベンジ』とは、2009年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。マイケル・ベイ監督が手掛ける実写映画『トランスフォーマー』シリーズの2作目であり、『トランスフォーマー』の続編でもある。前作でのミッション・シティでの戦いから2年後、オプティマス・プライム率いる「オートボット」は地球を新たな故郷として集結。アメリカ軍と協力して、地球に潜む「ディセプティコン」を殲滅しようと活動していた。一方上海で倒したデモリッシャーは、死に際に謎の言葉を残していく。
Read Article
トランスフォーマー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『トランスフォーマー』とは、2007年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。1980年代から展開されてきた玩具・アニメーション・コミックシリーズ『トランスフォーマー』の実写映画版である。機械や金属に生命を吹き込む放射を生む物質「オールスパーク」によって誕生した金属生命体「トランスフォーマー」たちは、消えたオールスパークがあった地球へ飛来する。故郷の惑星サイバトロンの次は、地球で繰り広げられるトランスフォーマー同士の戦いに、主人公・サムが巻き込まれていく。
Read Article
ドクター・ストレンジ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『ドクター・ストレンジ』とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。日本での公開は翌年2017年1月27日。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。マーベル・コミックの実写映画の中でも、同一の世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとしては第14作品目。不慮の事故により医師の道を断たれ、厳しい修行の末に魔術師として再起した元天才外科医ドクター・ストレンジと、闇の魔術を操る集団との戦いを描く。
Read Article
キャプテン・マーベル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『キャプテン・マーベル』とは、アメリカ合衆国で2019年3月に公開されたスーパーヒーロー映画である。MCUシリーズとしては第21作品目。記憶を失った主人公ヴァースは、惑星ハラで暮らすエリート女性戦闘員である。任務の途中で訪れた1990年代の地球・アメリカでアベンジャーズ結成前のニック・フューリーと出会ったヴァースは、彼と行動を共にするうちに失った真実の記憶を取り戻し、自らの使命に気づくことになる。
Read Article
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』とは、2011年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写映画『トランスフォーマー』シリーズの3作目であり、シリーズ第1部の完結編である。トランスフォーマーたちが住む惑星サイバトロンにて、金属に生命を吹き込むオールスパークを巡った戦いが繰り広げられる中、一隻の宇宙船が脱出した。月面到達が達成されたアポロ計画には、月に墜落したその宇宙船に関する、ある陰謀が隠されていたことが明らかになっていく。
Read Article
グッドライアー 偽りのゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グッドライアー偽りのゲーム』とは、ニコラス・サールの小説『老いたる詐欺師』を映画化したクライムミステリーである。監督は数々のヒット作を持つビル・コンドン。イギリス映画界の重鎮であるヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、ジム・カーターを起用し、緊張感に満ちた、良質な大人のサスペンスを生み出した。世間を知らない初老の資産家ベティの全財産の乗っ取りを企む老獪な詐欺師ロイと、相棒のヴィンセントが仕掛ける危険な罠。60年もの間ベティの心の奥底にくすぶっていたロイへの怒りが今、解き放たれようとしていた。
Read Article
ワイルド・スピード EURO MISSION(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ワイルド・スピード EURO MISSION』とはアメリカ合衆国で制作されたカーアクション映画である。『ワイルド・スピード』シリーズの第6作目。ブラジルの犯罪王から大金を手に入れたドミニク・トレットを含む仲間たちは自由気ままな暮らしをしていた。しかし、死んだはずのドミニク・トレットの元恋人であるレティ・オルティスが生きていることを知り、彼女が所属している国際的犯罪組織との闘いにドミニク・トレットとその仲間たちが突入していく。家族を守る為のドミニク・トレットの優しさと正義感が伝わる映画である。
Read Article
キャロル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『キャロル』(原題:Carol)とは、パトリシア・ハイスミスの半自伝的小説に基づいた、1950年代を舞台に2人の女性の恋愛模様を美しくリアルに描いた恋愛映画。監督は、トッド・ヘインズで、主演をケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラの2人が務め、2015年公開となった。ルーニー・マーラが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したほか数々の映画賞にノミネートされた。ニューヨークを舞台に離婚調停中の人妻キャロルと、彼女に心を奪われた女性テレーズとのせつない恋愛が描かれている。
Read Article
1917 命をかけた伝令(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『1917 命をかけた伝令』とは、名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に全編ワンカット風に描く戦争ドラマ。若きイギリス兵のウィルとブレイクの2人は、敵軍の罠にかかりそうな前線の味方を救うべく伝令を届ける命を受け、危険な道のりを必死に進んでいく。コリン・ファースやマーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどイギリスを代表する俳優が共演しており、世界中で高い評価を受け、アカデミー賞では10部門のノミネートとなった。
Read Article
アントマン&ワスプ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アントマン&ワスプ』とは、2018年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。日本での公開は翌年2018年8月31日。マーベル・コミックの実写映画の中で同一世界観を共有する『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第20作品目、『アントマン』シリーズとしては第2作品目。 特殊スーツで体長1.5cmの「アントマン」に変身するスコット・ラングは、スーツの開発者ピム博士とその娘で相棒のワスプ(ホープ)と共に、行方不明となったホープの母ジャネットの探索に協力する。
Read Article
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
第二次世界大戦中に、ドイツのエニグマ暗号の解読に挑んだアラン・チューリングの実話を、グレアム・ムーア脚本、モルテン・ティルドゥム監督により2014年に映画化した、歴史ミステリー映画。解読不能と言われたエニグマ暗号を、万能マシン「クリストファー」によって解読し、イギリスを勝利に導いたものの、同性愛者であることから不遇の人生を送ったアラン・チューリングをベネディクト・カンバーバッチが熱演している。
Read Article
ダ・ヴィンチ・コード(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダ・ヴィンチ・コード』とはダン・ブラウンの小説を原作に、2006年に公開されたアメリカの映画。監督はロン・ハワードで、脚本は原作者のブラウンとアキヴァ・ゴールズマンである。2006年の映画興行収入は2番目に高いが、批評家からは酷評も目立つ話題作。大学教授のロバート・ラングドンは、友人でルーブル美術館館長のソニエールが死体で見つかったことから警察に呼び出される。ロバートが追っ手を避けながらソニエールの孫娘と一緒に、ダ・ヴィンチの絵画に秘められたキリストの謎に近付いていくミステリーサスペンス映画。
Read Article
マトリックス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『マトリックス』とは1999年に公開されたSFアクション映画。『マトリックス』シリーズの第1作目。近未来、人類が機械に支配された世界で主人公ネオが反乱軍の仲間となり世界を取り戻す物語。その革新的な映像表現やスタイリッシュなアクションでそれまでの映画史やその後のあらゆる映画作品に多大な影響を与えたSF映画の金字塔。
Read Article
マーベル映画作品(MCU)フェイズ3のネタバレ解説・考察まとめ
MCUのフェイズ3では今までの10年間を一区切りさせるということで、大人気の原作を元にしたシビル・ウォーを皮切りにインフィニティ・ウォー以外でもヒーローの大規模なクロスオーバーが描かれている。また、インフィニティ・ストーンの謎が次々に明かされるフェイズでもある。スパイダーマンやドクター・ストレンジなどの新たなヒーローも参入し、フェイズ4に向けた伏線も張られ始める。 MCUフェイズ3の作品同士・キャラクター同士の繋がりや時系列的な関係性について深掘りする。
Read Article
MCUシリーズにおけるインフィニティ・ストーンのネタバレ解説・考察まとめ
マーベルスタジオが制作するスーパーヒーロー映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」。多数の作品が作られているMCUシリーズにおいて、物語の重要なカギとなる存在が、インフィニティ・ストーンである。6つ存在するこの石はすべてを集めたものに絶大な力をもたらすという。それぞれの持つ力と、その6つの力が集まる映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」にて、どのような力を発揮したのかについてをまとめる。
Read Article
MCUとロード・オブ・ザ・リングシリーズ両方に出演している俳優まとめ【リヴ・タイラーなど】
『アベンジャーズ』シリーズなどで人気を誇るMCU作品と、ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズの両方に出演している俳優をまとめました。『インクレディブル・ハルク』ではヒロインのベティを、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズではエルフの姫アルウェンを演じたリヴ・タイラーをはじめ、様々な俳優が両シリーズに出演しています。ここでは彼らが演じたキャラクターや登場作品もあわせて紹介していきます。
Read Article
歴代シャーロック・ホームズ役者には個性的なイケメンがずらり!
シャーロック・ホームズ!彼がいなかったら、テレビドラマでの刑事物やバディ(相棒)物というジャンルはおそらく生まれていなかったと思います。彼を演じた役者の数もかなりのボリュームで、まだ映画に音がない(サイレント映画)時代から既にホームズ映画はありました。そんなホームズを演じた様々な俳優達を時系列で紹介します。
Read Article
【ロード・オブ・ザ・リングシリーズ】オーランド・ブルームのカッコ良さが癖になる出演映画まとめ【パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ】
オーランド・ブルームといえば、甘ーいマスクが印象的な俳優ですよね。彼の名を一躍有名にしたのは、やはり何といっても『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでしょう。以降、様々な話題作に出演しています。この記事では、そんなオーランド・ブルームの出ている映画をいろいろまとめました。
Read Article
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ撮影裏画像まとめ!オーランド・ブルームなどイケメン俳優のショットも掲載
ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの撮影裏画像を集めました。フロド役のイライジャ・ウッド、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン、レゴラス役のオーランド・ブルームなどイケメン俳優のショットはもちろん、特殊メイクを施されるキャストの姿など貴重なメイキングシーンを掲載。ファン必見の画像をたっぷり紹介していきます。
Read Article
【ハリー・ポッター好きにおすすめ!】魔法・冒険がテーマのファンタジー映画10選【ロード・オブ・ザ・リング/ナルニア国物語】
この記事では魔法や冒険をテーマにしたファンタジー映画をまとめた。子ども向けのものから少しダークなものまで幅広く紹介している。『ハリー・ポッターシリーズ』が好きならばどの映画もハマること間違いなしだ。気になった作品があればぜひチェックしてみてほしい。
Read Article
【ベッカム】築地やデパ地下で目撃情報あり!お忍び来日した海外セレブの画像まとめ【レオナルド・ディカプリオ】
世界に名だたるスポーツ選手や俳優たち。彼ら/彼女らの中には、お忍びで来日している人もいるそうです。築地や銀座での目撃情報もあれば、デパ地下という意外な場所で見たとの声も。この記事では、来日した海外セレブたちの画像についてまとめました。こんなイケメンや美女が急に街中に現われたらビックリですよね。
Read Article
実写版「シンデレラ」の継母役ケイト・ブランシェットが強烈すぎる…ゾクゾクする冷酷さ【ディズニー】
ディズニーの人気映画『シンデレラ』が、2015年に実写化されました。その中で一際存在感を放っていたのが、シンデレラの継母役を演じたケイト・ブランシェットです。継母の冷酷さが見事なまでに表現されていて、あらすじ・ストーリーよりもこのケイトの演技に目を奪われたという人は少なくないんだとか。それだけ彼女の演技が素晴らしいということですね!
Read Article
【MCU】仲良しっぷりが伝わるアベンジャーズキャストの画像まとめ【マーベル・コミックス】
世界中にヒーロー映画旋風を巻き起こしてきた『アベンジャーズ』シリーズ。2019年、遂にヒーローたちの物語の終幕となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されました。ここではロバート・ダウニー・Jr.やスカーレット・ヨハンソンをはじめとする、同作品に出演した超豪華キャストの集合写真などを集めました。撮影の舞台裏や貴重なオフショットを紹介していきます。
Read Article
【美女と野獣】ハリー・ポッターシリーズ俳優が共演している作品まとめ!こんなにあった!【マレフィセント】
かつて『ハリー・ポッター』シリーズに出演していた俳優たちは、別の作品でも共演していることが多々あります。この記事では、そんな映画の数々についてまとめました。たとえば、2017年の映画『美女と野獣』。ハリポタでハーマイオニー役を務めたエマ・ワトソンの他、トレローニー先生役だったエマ・トンプソンが出ています。偶然とはいえ、同じエマ繋がりなのか面白いですね!
Read Article
目次 - Contents
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の概要
- 『ホビット 決戦のゆくえ』のあらすじ・ストーリー
- 火竜スマウグに襲われ、火の海となったエスガロスの町
- ガンダルフの救出
- トーリンの変貌
- エルフ、ドワーフ、人間軍対闇の勢力
- 戦いの果てに
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の登場人物・キャラクター
- 冒険の仲間
- ビルボ・バギンズ(演:マーティン・フリーマン(青年期)、イアン・ホルム(老年期))
- ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
- トーリン・オーケンシールド(演:リチャード・アーミティッジ)
- バーリン(演:ケン・ストット)
- ドワーリン(演:グレアム・マクタヴィッシュ)
- フィーリ(演:ディーン・オゴーマン)
- キーリ(演:エイダン・ターナー)
- オイン(演:ジョン・カレン)
- グローイン(演:ピーター・ハンブルトン)
- ドーリ(演:マーク・ハドロウ)
- ノーリ(演:ジェド・ブロフィー)
- オーリ(演:アダム・ブラウン)
- ボンブール(演:スティーブン・ハンター)
- ボフール(演:ジェームズ・ネスビット)
- ビフール(演:ウィリアム・キルシャー)
- エルフ族
- スランドゥイル(演:リー・ペイス)
- レゴラス(演:オーランド・ブルーム)
- タウリエル(演:エヴァンジェリン・リリー)
- ガラドリエル(演:ケイト・ブランシェット)
- エルロンド(演:ヒューゴ・ウィーヴィング)
- 人間
- バルド(演:ルーク・エヴァンズ)
- バイン(演:ジョン・ベル)
- 統領(演:スティーヴン・フライ)
- アルフリド(演:ライアン・ヘイジ)
- ドワーフ族
- ダイン(演:ビリー・コノリー)
- 魔法使い(イスタリ)
- サルマン(演:クリストファー・リー)
- ラダガスト(演:シルベスター・マッコイ)
- 闇の勢力
- 冥王サウロン(声:ベネディクト・カンバーバッチ)
- アゾグ(演:マヌー・ベネット)
- ボルグ(演:ローレンス・マコール)
- スマウグ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
- その他
- ビヨルン(演:ミカエル・パーシュブラント)
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の用語
- 中つ国(なかつくに)
- 力の指輪
- 一つの指輪
- 三つの指輪
- 七つの指輪
- 九つの指輪
- はなれ山(エレボール)
- 種族
- ホビット族
- エルフ族
- ドワーフ族
- 魔法使い(イスタリ)
- 人間
- 大鷲
- オーク
- オログ=ハイ
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- バルドの放った黒い矢が命中しスマウグが討ち取られる
- 中つ国最強の3人、ガラドリエル、エルロンド、サルマンがサウロンとナズグルを撃退
- 物語を通じて伝わる、ささやかな日常を大切にするビルボの心
- トーリン「今さら皆に命じる資格は私にはないが、もう一度だけついて来てくれるか?」
- からすが丘でのレゴラスの驚異的な戦闘力
- アゾグと相討ちし絶命するトーリンの最期
- スランドゥイルの愛が伝わるレゴラスとの別れの会話
- スランドゥイル「それが本物の愛だからだ」
- ビルボ「近くを通りかかったら、お茶は4時。たっぷりある。いつでも大歓迎だ。ノックは要らないよ」
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ホビット三部作』が撮影されたのは『キングコング』や『アバター』の撮影にも使われたスタジオだった。
- トーリン役のリチャード・アーミティッジは撮影の最後に劇中で使用していた剣などをもらった。
- イアン・ホルムは『ロード・オブ・ザ・リング』に引き続きビルボ役を依頼された当初、病気のため出演オファーを断っていた。
- 『ホビット 決戦のゆくえ』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ビリー・ボイド『ザ・ラスト・グッバイ』