美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。
『美女と野獣』の概要
実写版「美女と野獣」とは
1991年に制作されたディズニー不朽の名作、長編アニメーション『美女と野獣』をディズニー自身が完全実写化した実写版『美女と野獣』。
『シカゴ』や『ドリームガールズ』のビル・ゴンドがン監督を務め完全実写化。
音楽はアニメーション版美女と野獣も手がけた、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケン。
実写版『美女と野獣』では、1991年のアニメーション版の中で使われた楽曲を使用、かつ衣装もアニメーション版のデザインを再現している。
大枠の物語に大きな改変はないが、上映時間はアニメーション版の87分から伸びて130分になっている。
これは、アニメーション版で語られることのなかったベルや野獣の過去エピソードが追加されているためである。
2017年3月17日に公開されるやいなや、またたく間に世界中で記録的な大ヒットとなり、世界興行収入が1300億円を超えるなど『アナと雪の女王』と同等の成功作となり、日本でも公開から42日目で興行収入100億円を突破するなど、2017年公開作品としては最大のヒット作となった。
メインキャラクターを演じる豪華出演陣も注目を浴び、ベルを演じるエマ・ワトソンの歌声も話題となった。
「アニメの実写化」映画としても、興行的にハリウッド最大規模の成功作となった。
また実写版でディズニーが制作、配給を初めて行った作品である。
監督は『ドリームガールズ』のビル・コンドン。コンドン監督の映画作品の特徴は、重厚な人間ドラマを描いているという点にある。今作品では、アニメ版の世界観を大切にしながら、新たな側面やベルの母親が亡くなってしまった理由の部分の追加など登場人物に細かな変更点を加えている。
アニメーション版『美女と野獣』とは
フランスの民話を元に制作されたディズニーの長編アニメーション映画。
アニメーションとして初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされたほか、アカデミー賞オリジナル作曲賞と主題歌賞の2部門を受賞。
実写作品よりもアニメが低く評価されていた当時において、実写と競う形での作品賞ノミネートはまさに快挙であった。
1992年に日本で公開され、2010年にデジタル3-D版が上映された。
長年に渡って愛され続けているディスニー不朽の名作。
愛され続ける『美女と野獣』のメッセージ
身も心も美しい娘ベルと、恐ろしく醜い見た目の野獣の真実の愛を描いた物語。
劇中にはハンサムな自惚れやとして、ガストンというキャラクターが登場し、ベルに求婚するがベルはそれをきっぱりと拒否する。
「人を外見で判断してはいけない」というメッセージが込められている。
『美女と野獣』のあらすじ・ストーリー
魔女の呪い
森の奥深くの城に住む、傲慢な王子が主催する舞踏会に一人の老婆が一夜の宿を求めてやってきた。
老婆はお礼として一輪の薔薇を差し出すも、王子はそれを拒否する。
すると老婆は美しい魔女へと姿を変え、王子と城に呪いをかけた。
王子は醜い野獣に、城に住む召使いは家財道具へと変えられてしまった。
魔女は王子に告げる。
「呪いを解く鍵は、魔法の薔薇の花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること」
だが、野獣の自分を誰が愛してくれるのか、と王子は悲嘆に暮れるのだった。
変わり者のベル
城にほど近い村に住むベルは父モーリスと二人で暮らしていた。
村一番の美貌の持ち主でありながら、読書家で夢見るベルは村人から変わり者と思われていた。
そんなベルに一目惚れした村の英雄ガストンは、しつこくつきまとい求婚するもガストンの下品さや乱暴さを嫌っていたベルはそれを断る。
ある日、愛馬と共に街に出たモーリスは、森の中で道に迷い狼の群れに追われ野獣の住む城に逃げ込んだ。
その際ベルに「お土産に薔薇が欲しい」と言われていたことを思い出したモーリスは、城の庭に咲く一輪の薔薇を摘んだところを野獣に見つかり監禁されてしまう。
馬だけが村に戻ってきたのを見たベルは、父の身に何か起こったと思い村を飛び出し城にたどり着く。
そこで牢獄に捕らえられている父と再会するが、そこに野獣が現れモーリスを薔薇を摘んだ罪で終身刑にしたことを告げる。
ベルは野獣に恐れを感じつつも、愛する父の身代わりになることを決意し牢獄に入る。
野獣の城に囚われたベル
囚われの身となったベルの前に燭台に変えられた家来のルミエールが現れ、時計に変えられたコグスワースが引き留めるのを無視し、彼女を牢獄から解放し客室へと案内した。
言葉を話す家財道具たちに驚いたものの、ポットに変えられたポット夫人や洋服箪笥に変えられたマダム・ド・ガルドローブらに優しくもてなされベルの冷え切った心は徐々に解きほぐされ、笑顔を取り戻していく。
だが、ベルは好奇心から野獣に「近づいていけない」と言われていた魔法の薔薇が置かれている西の塔に入り、野獣の怒りを買ってしまう。
激怒した野獣は「出ていけ!」と叫ぶ。
ベルは村へ帰ろうとするのだが、森の中ででオオカミに襲われてしまう。
窮地のベルを救ったのは野獣だった。
大怪我をを負いながらも自分の命を救ってくれた野獣に、ベルは次第に心を許していく。
横暴なガストン
一方、村へと戻ったモーリスは「野獣に娘が囚えられている」と言うのだが、村人たちは信じなかった。
そんな中、ガストンはモーリスに貸しを作ることでベルを手に入れられるのではないかと考え、子分のル・フウを連れモーリスと一緒にベルの救出に向かうことにした。
しかし、野獣の城に繋がる道はなぜか見つからない。
森の中を彷徨っている現状に業を煮やしたガストンは、モーリスに詰め寄り非礼な振る舞いをする。
ガストンの横暴な態度に呆れたモーリスは「娘はやらん」と断言した。
それに怒ったガストンは、モーリスを殴りつけると木に縛りつけてオオカミに襲わせようとする。
ガストンとル・フウが立ち去った後、モーリスは物乞いのアガットに助け出されて村に戻り、自分を置き去りにしたガストンを責め立てる。
しかし、ガストンは村の人々に対して「物乞いの証言など当てにならない」と反論し、逆にモーリスを異常者扱いして精神病院に隔離しようと荷馬車に閉じ込めてしまった。
距離が縮まる二人
一方ベルは、野獣と一緒に食事をとるようになり、二人の時間を楽しんで過ごすようになっていた。
ドレスアップした2人は中睦まじくダンスをし見つめあい、誰の目にも明らかなほど惹かれあっていた。
しかし、ベルは父モーリスのことが気にかかっていた。
そこで野獣は、思い浮かべた人の姿が映る手鏡を渡す。
手鏡で父の様子を知り、いてもたってもいられないベルを野獣は自由の身にすることを決めた。
野獣は落ち込み、召使い達は残念がり、ベル自身も後ろ髪を引かれながらも村に戻り、野獣は確かに存在するのだと主張し、父を解放するように求めた。
手鏡で野獣の姿を見せ、見た目は恐ろしいが誰にも危害を加えない心優しい人だと説くベル。
しかし、野獣の姿に怯える村人は「倒すべきだ」と武器を手にガストンと共に城へ向かおうとする。
ベルはガストンたちを必死に止めようとするが、野獣をかばうベルもまた異常者とみなされ、モーリスとともに囚われ荷馬車に乗せられ閉じ込められてしまう。
自分の行動が原因で、野獣や召使達を危険に晒したことを悔いたベルはモーリスの助けを借りて荷馬車から脱出し、急いで城へと向かった。
ガストンと村人の襲撃
ガストンは野獣を討伐するために村人を先導し城へとなだれ込んだ。
村人は大広間で召使い達の攻撃を受け戦意喪失していくなか、ガストンは野獣を倒すべく、野獣のもとへ向かった。
ガストンと対峙した野獣だったが、ベルを解放し傷心状態の野獣は無気力で無抵抗だった。
ガストンは野獣に向けて一発の銃弾を放ち、野獣は傷を追いながらも何とかガストンから逃れようとしていた時、ベルが城へと帰ってきた。
ベルの姿を見て奮起した野獣はガストンを圧倒し、命を奪う寸前まで追い詰めたが、命乞いをするガストンを許して解放しベルの元へ向かおうとしたとき、ガストンに背中を撃たれてしまう。
一方のガストンは勝ち誇った表情をしていたが、彼の立っていた橋が崩落し谷底へ落ちていった。
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目次 - Contents
- 『美女と野獣』の概要
- 実写版「美女と野獣」とは
- アニメーション版『美女と野獣』とは
- 愛され続ける『美女と野獣』のメッセージ
- 『美女と野獣』のあらすじ・ストーリー
- 魔女の呪い
- 変わり者のベル
- 野獣の城に囚われたベル
- 横暴なガストン
- 距離が縮まる二人
- ガストンと村人の襲撃
- ベルの愛と呪いからの解放
- 『美女と野獣』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ベル(演:エマ・ワトソン、吹替:昆夏美)
- 野獣(演:ダン・スティーヴンス、吹替:山崎育三郎)
- ガストン(演:ルーク・エヴァンス、吹替:吉原光夫)
- モーリス(演:ケヴィン・クライン、吹替:村井國夫)
- ル・フウ(演:ジョシュ・ギャッド、吹替:藤井隆)
- アガット(演:ハティ・モラハン、吹替:戸田恵子)
- 家財道具に変えられた人物
- ルミエール(演:ユアン・マクレガー、吹替:成河)
- コグスワース(演:イアン・マッケラン、吹替:小倉久寛)
- ポット夫人(演:エマ・トンプソン、吹替:岩崎宏美)
- チップ(演:ネイサン・マック、吹替:池田優斗)
- マダム・ド・ガルドローブ(演:オードラ・マクドナルド、吹替:濱田めぐみ)
- プリュメット(演:ググ・バサ=ロー、吹替:島田歌穂)
- マエストロ・カデンツァ(演:スタンリー・トゥッチ、吹替:松澤重雄)
- 実写版とアニメーション版の違い
- 物語冒頭
- ベルの父モーリスの職業
- 城の崩壊
- 永遠の冬
- 城の召使たちの変化
- 不思議な本の存在
- ベルの生い立ち
- 野獣の過去
- 魔法の薔薇が散った後
- 新キャラクター追加
- 『美女と野獣』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アガット「見た目に騙されてはいけない。美しさは人の内にある」
- ガストン「お前は今まで見た中で最もワイルドで、かっこいい奴だ。だれもお前に値するものはいない...」
- ポット夫人「ご主人様は見かけほど恐ろしい方ではないわよ!」
- チップ「こんにちは!会えてうれしいよ!手品を見たい?」
- ゴグスワース「それは、ただのヘアーブラシだよ」
- ルミエール「もし彼女が呪いを解けるのであれば、ついにあなたは愛を学ばなければなりません...」
- 野獣「きみがいつも望んでいたことを思い出してみよう。きみの心の目でそれを見つめ、きみの心の中で感じてみよう」
- コグスワース「だれか私を時計に戻してくれ!」
- 『美女と野獣』の主題歌・挿入歌
- Beauty and the Beast/美女と野獣
- Belle/朝の風景
- Gaston/強いぞ、ガストン
- Be Our Guest/ひとりぼっちの晩餐会
- Something There/愛の芽生え
- 『美女と野獣』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 新曲が3曲追加
- Days in the Sun/デイズ・イン・ザ・サン〜日差しをあびて〜
- Evermore/ひそかな夢
- How Does a Moment Last Forever/時は永遠に
- オーディションの曲は『ライオンキング』から
- エマ・ワトソンはディズニー4作目
- 野獣の候補にライアン・ゴズリングの名前が
- 出演者の誕生日が同じ
- 野獣の救出シーン
- 実写版のドレスにはアニメーション版へのオマージュが込められている
- 野獣に隠された秘密
- 実写版「美女と野獣」に続編はあるのか?
- 関連リンク