ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の第二作目で、2002年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』でエルフなど架空の種族や架空の地が舞台となっている。前作ですべての指輪を統べる強大な力を持った「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドたちは、何人もの仲間を失いながらも3手に分かれ、それぞれの戦いに挑んでいく。中つ国では闇の勢力がますます力を増大させていた。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の概要
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』とは、J・R・R・トールキン作の小説『指輪物語』を原作とした映画作品である。『ロード・オブ・ザ・リング』は三部作となっており、今作はその二作目で2002年に公開された。架空の地で架空の種族が争う壮大な世界観や複雑な物語から映像化不可能と言われていた。監督のピーター・ジャクソンはニュージーランドでロケを行い、三作すべてを一度に撮影した。三部作は2001年から3年連続で公開され、今作は劇場公開版が179分という長時間ながらも圧倒的なスケールと映像美で観る者を感動させた。公開当時、世界中の興行成績を塗り替える大ヒットで、三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超えている。イライジャ・ウッド(フロド・バギンズ役)やオーランド・ブルーム(レゴラス役)の出世作となった。出演は他にイアン・マッケラン(ガンダルフ役)、ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン役)、ショーン・アスティン(サム役)、ドミニク・モナハン(メリー役)、ビリー・ボイド(ピピン役)、ジョン・リス=デイヴィス(ギムリ役)など。今作はアカデミー賞で視覚効果賞と音響編集賞を受賞。他にも作品賞、美術賞、音響賞、編集賞にノミネートされた。ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)と監督賞にノミネートされた。
人間やエルフ、ホビットなどが住む中つ国(ミドル・アース)。そこでは冥王サウロンと同盟を組んだ白の魔法使いサルマン、ナズグル、ウルク=ハイやオークなどの闇の勢力がますます力を増大させていた。オークに襲われ、離ればなれとなった旅の仲間たちは三方に分かれ旅を続けていた。指輪保持者であるフロドとサムは2人だけで、サウロンの拠点であるモルドールにある滅びの山を目指していた。滅びの山の火口へ指輪を投げ入れることが指輪を破壊することが出来る唯一の方法だったのだ。フロドとサムは「一つの指輪」を狙い後を付けてきたゴラムを捕まえ、道案内人として連れていくことにする。サルマンの手下であるオークに連れ去られたメリーとピピンはオークが争っている間に隙を見つけて逃げ出す。入り込んだファンゴルンの森でエント族の“木の髭”と出会い、彼らに闇の勢力と戦うよう決起を促す。一方、アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、メリーとピピンを追う途中で、白の魔法使いとなって復活したガンダルフと合流した。4人はローハン王国へ向かい、サウロンを倒すために共に戦うことをローハンの王セオデンに進言する。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のあらすじ・ストーリー
滅びの山を目指すフロドとサムの旅
裂け谷の領主エルロンド主催の会議で指輪保持者となったフロドを含む9人の旅の仲間だが、冥王サウロンの配下であるウルク=ハイやオークの襲撃を受け、フロドとサム、アラゴルンとレゴラス、ギムリ、そしてウルク=ハイやオークに攫われたメリーとピピンの3手に分かれた。フロドとサムの2人は、フロドの養父であるビルボから譲り受けた「一つの指輪」を破壊するため、サウロンの拠点である国、モルドールにある滅びの山への旅を続けていた。「一つの指輪」はサウロンが滅びの山の火を使って魂を込めて鍛造したもので、この指輪をサウロンが持てばより強力になり、中つ国はサウロンに支配され暗黒の時代に戻ってしまうのだ。「一つの指輪」を破壊することができる唯一の方法は、指輪が作られた滅びの山の火口の燃えたぎる火の中に指輪を投げ入れることだった。滅びの山を目指し岩山を行く2人だが、道に迷い何度も同じ場所に戻ってしまい途方に暮れる。そんな2人の後をつけていたのがゴラムだった。ゴラムはビルボの前の「一つの指輪」の持ち主で、指輪に執着し、長い間指輪を探し続けていた。ゴラムは自分が落とした指輪を、旅の途中に偶然拾って持ち帰ったビルボに指輪を奪われたと思っていた。長年指輪を持ち続けたビルボだが、自分の111歳の誕生日パーティの日、指輪をはめて姿を消しエルフの国に旅立とうとしていた。パーティにビルボを訪ねてきていたガンダルフからフロドに指輪を譲るように言われたビルボは渋々指輪を譲った。その後ガンダルフはフロドに譲られた指輪がサウロンの「一つの指輪」であることを確信し、サウロンの手下が来るのを恐れ、フロドに急いで故郷ホビット庄を旅立つよう指示したのだ。サウロン軍に捕まり、拷問され、指輪のありかをシャイア(ホビット庄)のバギンズ(ビルボの姓)と話してしまったゴラムだが、自らも指輪を奪おうと追いかけてきていた。フロドとサムは後をつけていたゴラムに気づき、捕らえたが、すぐに殺そうと主張するサムに対し、フロドは逃げようともがくゴラムを哀れに思って助けることにする。サムの猛反対を受けたが、フロドはゴラムを信じ、モルドールへの道を知っているというゴラムに案内を任せる事にした。
ゴラムの案内でオークの知らない近道となる死者の沼地に立ち入ったフロドとサムだが、そこは一歩足を踏み外せば沼に落ち、死人に引き込まれてしまうところだった。気力が弱っているフロドは死人の顔に誘い込まれて沼に落ちてしまったが、ゴラムに助けられる。ガンダルフからゴラムの本当の名前を聞いていたフロドは、ゴラムを本当の名前であるスメアゴルと呼ぶ。本当の名前を呼ばれたゴラムはスメアゴルだった頃の自分を思い出したかに見えた。ゴラムは元は川辺に住むホビットに近い種族で、友人と川で魚釣りをするようないたって普通の青年だったのだ。
そこへ空を飛ぶ巨大な獣に乗ったナズグル(サウロンの僕で「黒の乗り手」、「指輪の幽鬼」ともいう)が近付いてきた。フロドはサウロンのもとへ戻ろうとする「一つの指輪」の意思により、指輪をはめてしまいそうになる。指輪をはめれば居所がナズグルに見つかってしまうのだ。しかしそれを見たサムがフロドを励まし、指輪をはめなかったため、ナズグルに見つからずに沼地を抜けることができた。
ファラミアとの邂逅
ゴラムはフロドたちをモルドールの黒門まで案内したが、見張りがいる上、門は開かない。フロドはモルドールの軍隊が入る時を狙って一緒に入ろうとするが失敗する。ゴラムはモルドールへ入る秘密の入り口へ二人を連れて行くと言い、サムから反対されるも、フロドはゴラムの言葉を信じ、ついていくことにした。
フロドを友達と思い、フロドの信頼に応えようとするゴラムだったが、もう1つの人格がフロドやサムの悪口を言い、指輪を奪おうとそそのかしていた。しかし、フロドを信じようとする良いスメアゴル(ゴラムの本当の名前)が表に出てきて「お前はもういらない」と悪いゴラムを封印した。
モルドールへ向かう軍隊を見ていたフロドとサムは、ゴンドールの偵察隊に捕らえられてしまう。ゴンドールは中つ国の南にある人間の国で、モルドールの西隣に位置している。そのためモルドールの動向を探ったり、オークの侵入に備えて偵察しているのだ。指揮官のファラミアは旅の仲間ボロミアの弟で、ファラミアの父であるゴンドールの執政デネソールは、冥王サウロンとの戦いに備えて、「一つの指輪」を手に入れたいと願っていた。さらに指輪を持っているフロドたちを尾行してきたゴラムに気づいたファラミアはフロドを騙して、ゴラムを捕まえた。
ファラミアは、フロドたちをゴンドールとモルドールの間にある防衛砦であるオスギリアスへと連行する。
長男であるボロミアを寵愛していたデネソールは次男のファラミアを全く評価せず冷遇していた。指輪を葬る重い任務をサムから聞かされたファラミアだが、それでも指輪をゴンドールに持ち帰るチャンスと思い、フロドを父に引き渡そうと連行しようとしたのだった。その時、空からナズグルが現れ、指輪を狙いフロドに襲いかかろうとした。指輪をはめようとしたフロドを助けたサムだったが、指輪の力に侵されているフロドはサムのことがわからず剣で刺そうとする。「おれです。サムですよ。」と言うサムにやっと気づき、すんでのところで我に返ったフロドは剣を置き、「僕はもうだめだ。」と言うがサムに励まされる。その姿を見たファラミアは、指輪の魔力とフロドの使命を理解し、死罪を覚悟でフロド達を逃がしたのだった。
モルドールに入るため、邪悪なものが棲むというキリス・ウンゴルの峠に向かう途中、サムは自分たちの旅が後に歌や物語になって語り継がれるのではないかとフロドに話す。
そんな中、ファラミアに痛い目にあわされたゴラムの中では、もう1つの人格である悪いゴラムの言葉によりフロドを信じようとする良いスメアゴルは屈服し、とうとうフロドとサムを殺して指輪を奪おうと決めたのだった。
騎士の国ローハンと共に戦う3人の戦士と魔法使い
アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、オークとウルク=ハイにさらわれたメリーとピピンを追っていた。サウロンと手を組んだ白の魔法使いサルマンが手下のウルク=ハイやオークに、エルフの武器を持っているホビットを生きたまま連れて来いと命令していた。ウルク=ハイやオークは武器が何であるかを知らないまま、見つけた2人のホビットのメリーとピピンを攫ってアイゼンガルドに戻るべく移動していた。
サルマンの拠点であるアイゼンガルドでは、サルマンが魔法を使い膨大な数のウルク=ハイやオークを生み出していた。ファンゴルンの森の木々を燃料にして大量の武器も造っていた。サルマンの軍団は、まず人間の王国ローハンへの進軍を開始した。ローハンの村が攻撃され、ローハン軍の兵士が大勢亡くなった。ローハンの騎馬隊がそこでローハン王の息子であるセオドレド王子を瀕死の状態で発見する。騎馬隊の隊長エオメルはセオドレド王子をローハンに連れて帰り、セオデン王にサルマンの軍が手当たり次第に民を殺していると報告する。しかし、サウロンの手下である相談役のグリマによって操られているセオデン王は耳を貸さず、グリマによってエオメルはローハンから追放された。
メリーとピピンの後を追うアラゴルンたちは途中でローハンの騎馬隊と遭遇する。アラゴルンは隊長のエオメルから、彼らがローハン王セオデンに追放されたと聞く。エオメルの叔父でもあるセオデンだが、今は相談役のグリマに操られていた。騎士たちと別れた3人はメリーとピピンの痕跡を追い、ファンゴルンの森へと入っていく。3人はそこで復活したガンダルフと再会した。ガンダルフはモリヤの坑道で悪鬼バルログと戦って谷底に堕ち、死亡したと思われていた。しかし落ち続けた地の底から山の頂上にたどり着き、そこでバルログを倒した後、使命を成し遂げるべく黄泉の国から送り返されていたのだ。ガンダルフは魔法使いとしてサウロンと戦う人々を助けるために神々から遣わされていた。より強いパワーと知恵を持った白の魔法使いになって甦ったのだ。ガンダルフはメリーとピピンは心配ないとアラゴルンたちに伝え、ローハンの危機を救うため、伝説の白馬である飛蔭に乗り、彼らを連れてローハンの都エドラスに向かった。
馬鍬砦(ヘルム峡谷)の決戦
ガンダルフと共にアラゴルン、レゴラス、ギムリはローハンの都エドラスを訪れる。王宮には、グリマの言いなりになり生気を失い、正常な判断ができなくなっているセオデン王の姿があった。ガンダルフがセオデンの心に取りついたサルマンの魔力を追い払うと、見る見るうちに生気が戻り、セオデンはかつての偉大で高貴な王の姿になった。姪のエオウィンやガンダルフを認識し、剣を持ったセオデンは、今まで自分を操ってきたグリマを追放する。そんな王の姿にローハンの国民はひざまずく。セオデンは息子であるセオドレドを思い出し、気にかけるが、その時セオドレドはすでに息絶えていた。セオデンはセオドレドの葬式を行い、その墓を目の前にして息子の死を嘆いた。
ガンダルフはサルマンと戦うことを進言するが、セオデンはこれ以上の民の死は望まないと言い、国民と共にヘルム峡谷に避難することを決めた。避難場所はヘルム峡谷の奥に築かれた難攻不落の石の要塞だが、逃げ道がなく、このままでは負けるとガンダルフは確信する。ガンダルフはアラゴルンに後を任せ、愛馬の飛蔭に乗り、「探索が成功したら、5日目の夜明けに東の方から戻る」と言い残して北へ向かったエオメルの部隊を探しに行った。
エオウィンはアラゴルンに思いを寄せていたが、アラゴルンは、裂け谷の王エルロンドの娘アルウェンを忘れたことがなかった。9人の仲間が旅立った後、裂け谷に住むエルフたちは中つ国でのエルフの時代は終わりだと判断し、大海の向こうにある不死の国へと旅立とうとしていた。旅の支度をしようとしないアルウェンに父親であるエルロンドはここにいたら死んでしまうと旅立ちを説得した。しかし、アルウェンは自分に与えられた永遠の生命を犠牲にしてでも裂け谷に残り、愛するアラゴルンの帰りを待って共に生きることを決めたのだ。ローハンからヘルム峡谷に向かうアラゴルンの胸にはアルウェンから贈られたエルフの宝石のついた美しいペンダントがあった。
ヘルム峡谷へ向かう途中、サルマンの軍勢に襲撃され、アラゴルンは崖から落ちる。生き延びたアラゴルンはヘルム峡谷へ向かう途中でウルク=ハイやオークを抱えるサルマン軍1万を目撃する。ローハン軍は騎馬隊が北へ去ってしまっていたため、老人や子供を含む300人。戦ったことがないうえ、さびついた剣や兜などを手にしていた。アラゴルンはゴンドールに援軍を頼むべきだと主張するが、今では二つの国の交流は途絶えており、その主張は受け入れられなかった。そこに、エルロンドが派遣したハルディア率いるエルフの軍隊が到着する。
夜、サルマン軍が到着し、戦いが始まった。レゴラスとギムリは倒した数を競い合い、エルフも次々と敵を倒していくが、どれだけ倒しても数で勝るサルマン軍は、次々と城壁に梯子をかけ乗り越え、門も破り、砦の中に突入してきた。とうとうハルディアも討たれ、ローハン軍は追い込まれて、セオデンは城内に退却を指示する。城門をも破られようとしているなか「敗北だ」と諦めかけたセオデンに対し「反撃するのです。ローハンのために。殿の民のために。」とアラゴルンは説得する。朝日が昇るというギムリの声に、アラゴルンは「5日目の夜明けにわしは戻る」というガンダルフの言葉を思い出す。アラゴルンの進言により決死の覚悟でセオデンは戦うことを決意する。角笛が吹き鳴らされ、城門が破られた。セオデンは「エオルの子よ、進め」と叫び、自ら残った騎馬隊を率いた。「エオル」とはローハン王国を築いた初代の王の名前であり、「エオルの子」とはエオルの子孫やローハンの民のことを指す。セオデンは皆を鼓舞しながら、城内からサルマン軍に向かって突撃した。城門から砦へ続く橋の上でサルマン軍を蹴散らしながら進むアラゴルンが東に目を向けると、朝日を背に駆けつけるガンダルフの姿が見えた。約束した5日目の夜明けに間に合ったのだ。ガンダルフとエオメル率いる騎馬隊が到着し、逆落としの勢いでサルマン軍を一気に倒していく。勢いに乗ったローハン軍はサルマン軍に勝利したのだった。
ファンゴルンの森に逃れたメリーとピピン
一方、サウロンの手下であるオークとウルク=ハイにさらわれたメリーとピピンだが、隙をついてファンゴルンの森に逃げ込んだ。オーク同士が揉めている時に通りかかったローハンの騎馬隊がオークを倒している間に、逃げ出したのだ。そこで樹木を守る木の守護者であるエントの長老、木の鬚に出会う。メリーとピピンは、サルマンの軍勢との戦いにエントたちも参加してくれるよう頼む。しかし、エントたちは集まって協議をしたものの、何もしないと決めてしまう。2人は木の鬚からホビット荘に帰るよう促され、木の鬚に森の南へ送ってもらった。その一帯の木々はサルマンの軍団の武器を作るための燃料とされており、無残な姿となっていた。自分が可愛がっていた木たちのそんな姿を見た木の鬚は怒り、エントたちを呼び集め、サルマンの拠点であるアイゼンガルドを攻撃した。エントたちはオークたちに岩を投げ、足で蹴飛ばし、川の堰を壊して洪水を引き起こし、水の力でサルマンの武器工場を壊滅させた。サルマンはアイゼンガルドの真ん中にあるオルサンクの塔の頂上に追い詰められた。その傍らには、ローハンの王セオデンをサルマンの魔力で衰弱させ、操っていた罪でローハンを追放されたグリマの姿があった。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の登場人物・キャラクター
旅の仲間
フロド・バギンズ(演: イライジャ・ウッド)
中つ国のホビット庄に住むホビット族の青年。映画では年齢は不明だが、原作によれば生年月日は第三紀2968年9月22日で50歳の時にホビット庄を旅立った。12歳の時に両親を事故で失い、一度は母方のブランディバック家に引き取られる。フロドの母はビルボの姪であり、子供がいなかったビルボは、フロドが21歳の時に養子とした。フロドは、ビルボの111歳の誕生日に彼から指輪を譲り受けた。その指輪は冥王サウロンが自分の魂を込めて作った「一つの指輪」で、この指輪を手にするものが世界を支配すると言われていた。強靭な精神や意思を持つものでなければ「一つの指輪」を手にしたとき闇の世界に落ちてしまう。サウロンに勝って中つ国に平和をもたらすにはサウロンの「一つの指輪」を破壊するしかない。フロドはガンダルフに助言を受け、破壊のための旅に出る。途中でサウロンの手下であるナズグルに襲われモルグルの短剣で刺されて瀕死の重体となるが、裂け谷のエルフの領主エルロンドの娘、アルウェンに助けられる。エルロンド主催の指輪の処遇を決める会議で皆が争うのを見かねて、自らが指輪保持者となると立候補した。私欲のないフロドが保持者となり、魔法使いのガンダルフ、人間のアラゴルン、ボロミア、エルフ族のレゴラス、ドワーフ族のギムリ、そしてフロドについてきていたサム、メリー、ピピンが同行することとなった。9人の仲間は指輪を破壊することができるモルドールの滅びの山の火口を目指すが、人を惑わす指輪の強力な力やオークの襲撃がきっかけでサムと二人で旅することとなった。後を付けてきていたゴラムを道案内とし、モルドールへと向かうが、何度も指輪の魔力に屈しそうになる。ゴンドールのファラミアに捕まるが、最後にはその使命を理解してもらい放たれ、モルドールへ入るためキリス・ウンゴルへ向かう。
サム(演: ショーン・アスティン)
出典: cinema.pia.co.jp
本名はサムワイズ・ギャムジー。
中つ国のホビット庄に住むホビット族の青年。映画では年齢は不明だが、原作によれば誕生は第三紀2980年で、フロドより12歳下、38歳の時にホビット庄を旅立った。バギンズ家に仕えている庭師で、主人であるフロドを慕い、旅立つことになったフロドに付いていく。幼馴染のロージーに思いを寄せている。旅では調理器具を持参し、フロドのために料理をした。また、指輪の魔力に屈しそうになるフロドを何度も救い、献身的に支えている。道案内として一緒に旅をすることになったゴラムのことを信用せず、注意深く見張っている。
メリー(演:ドミニク・モナハン)
Related Articles関連記事
ファンタジーの定番「エルフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
エルフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧に伝わる妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 エルフは長い耳と人間の数倍以上の寿命を持ち、種族的に高い魔力を持つ。自然を崇拝し、森の中を主な生活圏にしており、他種族に対しては排他的な傾向が強い。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるエルフについて解説していく。
Read Article
北欧神話徹底解説・考察まとめ!おもしろくて分かりやすい!
北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。
Read Article
ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
Read Article
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』とは、2001年~2003年に公開された、J・R・R・トールキン作の『指輪物語』を原作とした『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作映画の第一作目。中つ国(ミドル・アース)を舞台に、主人公のフロドを含む9人の旅の仲間が、冥王サウロンを完全に滅ぼすため、全てを統べる「一つの指輪」を破壊する物語である。
Read Article
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。
Read Article
ホビット 思いがけない冒険(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 思いがけない冒険』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の前日譚となる『ホビット』三部作の1作目で、2012年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ニュージーランドの壮大な風景に加え、最新技術を活用した今までにない映像美、臨場感溢れるアクションシーンの連続で、観客を興奮の渦に巻き込む。ホビット族のビルボが困難を乗り越えながら仲間との友情を築いていく冒険物語で、『ロード・オブ・ザ・リング』につながるシーンも多く、シリーズの理解も深まる見逃せない作品。
Read Article
ホビット 決戦のゆくえ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 決戦のゆくえ』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の最終章で、2014年に公開された映画。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共にドワーフ王国の再興を目指す冒険物語で、壮大な世界観や臨場感溢れる映像、圧倒的スケールの戦闘シーンが観る者を魅了する。町を襲う竜や闇の勢力との壮絶な死闘に加え、ビルボとドワーフら旅の仲間の絆、エルフの女性とドワーフの若者の切ない恋の行方も魅力の作品。
Read Article
ホビット 竜に奪われた王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。
Read Article
美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。
Read Article
キング・コング(King Kong)のネタバレ解説・考察まとめ
映画史に残る1933年制作の怪獣映画の古典「キング・コング」を「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督がSFXを駆使してリメイクしたのが、この2005年版「キング・コング」。映画撮影のため南海に浮かぶ海図には乗らない神秘の島・髑髏(どくろ)島に到着した撮影隊がキング・コングを初め様々な怪獣や恐竜たちと遭遇する、ラブロマンスとホラー要素もある痛快アクション・アドベンチャー。
Read Article
グリーンブック(Green Book)のネタバレ解説・考察まとめ
『グリーンブック』とは、ユニバーサル・ピクチャーズ配給、ピーター・ファレリー監督による長編伝記コメディ映画。黒人差別が強い時期に、単独でディープサウスへの演奏旅行へ挑む天才黒人ピアニストと腕っぷしが強いイタリア系アメリカ人運転手が、ツアーの道程でさまざまな嫌がらせに遭遇し、当初はいがみ合いながらも一つ一つトラブルを切り抜け、最終公演までツアーを敢行する。その後2013年まで生涯続くことになる、厚い友情と信頼関係を築きあげるまでを描いた。8週間の実録ロードムービー。2018年制作・アメリカ作品。
Read Article
グッドライアー 偽りのゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グッドライアー偽りのゲーム』とは、ニコラス・サールの小説『老いたる詐欺師』を映画化したクライムミステリーである。監督は数々のヒット作を持つビル・コンドン。イギリス映画界の重鎮であるヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、ジム・カーターを起用し、緊張感に満ちた、良質な大人のサスペンスを生み出した。世間を知らない初老の資産家ベティの全財産の乗っ取りを企む老獪な詐欺師ロイと、相棒のヴィンセントが仕掛ける危険な罠。60年もの間ベティの心の奥底にくすぶっていたロイへの怒りが今、解き放たれようとしていた。
Read Article
ダ・ヴィンチ・コード(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダ・ヴィンチ・コード』とはダン・ブラウンの小説を原作に、2006年に公開されたアメリカの映画。監督はロン・ハワードで、脚本は原作者のブラウンとアキヴァ・ゴールズマンである。2006年の映画興行収入は2番目に高いが、批評家からは酷評も目立つ話題作。大学教授のロバート・ラングドンは、友人でルーブル美術館館長のソニエールが死体で見つかったことから警察に呼び出される。ロバートが追っ手を避けながらソニエールの孫娘と一緒に、ダ・ヴィンチの絵画に秘められたキリストの謎に近付いていくミステリーサスペンス映画。
Read Article
ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、Netfixで配信されているSFホラードラマシリーズ。 アメリカ・インディアナ州の町ホーキンスに超能力を持つ少女・イレブンが現れ、平凡な町が超常現象に見舞わていく様子が描かれている。エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされ、世界的な成功をおさめた。80年代のアメリカを舞台としているが、エッジの効いた作風で注目を集め、さまざまなブランドから関連商品が発売されるなど2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。
Read Article
オーシャン・オブ・ファイヤー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『オーシャン・オブ・ファイヤー』とは2004年に公開されたアメリカ映画である。実在の騎手フランク・ホプキンスの半生を基に、アラビアの砂漠を横断するエンデュランス競技を圧倒的スケールで描き話題となった。監督はジョー・ジョンストン、主演のヴィゴ・モーテンセンが主人公を演じた。凄腕の騎手フランク・ホプキンスの元に、アラブの族長シーク・リヤドが訪れ自らが主宰するレースに招待する。唯一のアメリカ人参加として多くの差別や妨害を受けながら愛馬ヒダルゴと共に灼熱の砂漠へと降り立つのだった。
Read Article
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ撮影裏画像まとめ!オーランド・ブルームなどイケメン俳優のショットも掲載
ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの撮影裏画像を集めました。フロド役のイライジャ・ウッド、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン、レゴラス役のオーランド・ブルームなどイケメン俳優のショットはもちろん、特殊メイクを施されるキャストの姿など貴重なメイキングシーンを掲載。ファン必見の画像をたっぷり紹介していきます。
Read Article
MCUとロード・オブ・ザ・リングシリーズ両方に出演している俳優まとめ【リヴ・タイラーなど】
『アベンジャーズ』シリーズなどで人気を誇るMCU作品と、ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズの両方に出演している俳優をまとめました。『インクレディブル・ハルク』ではヒロインのベティを、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズではエルフの姫アルウェンを演じたリヴ・タイラーをはじめ、様々な俳優が両シリーズに出演しています。ここでは彼らが演じたキャラクターや登場作品もあわせて紹介していきます。
Read Article
歴代シャーロック・ホームズ役者には個性的なイケメンがずらり!
シャーロック・ホームズ!彼がいなかったら、テレビドラマでの刑事物やバディ(相棒)物というジャンルはおそらく生まれていなかったと思います。彼を演じた役者の数もかなりのボリュームで、まだ映画に音がない(サイレント映画)時代から既にホームズ映画はありました。そんなホームズを演じた様々な俳優達を時系列で紹介します。
Read Article
【ハリー・ポッター好きにおすすめ!】魔法・冒険がテーマのファンタジー映画10選【ロード・オブ・ザ・リング/ナルニア国物語】
この記事では魔法や冒険をテーマにしたファンタジー映画をまとめた。子ども向けのものから少しダークなものまで幅広く紹介している。『ハリー・ポッターシリーズ』が好きならばどの映画もハマること間違いなしだ。気になった作品があればぜひチェックしてみてほしい。
Read Article
【ロード・オブ・ザ・リングシリーズ】オーランド・ブルームのカッコ良さが癖になる出演映画まとめ【パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ】
オーランド・ブルームといえば、甘ーいマスクが印象的な俳優ですよね。彼の名を一躍有名にしたのは、やはり何といっても『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでしょう。以降、様々な話題作に出演しています。この記事では、そんなオーランド・ブルームの出ている映画をいろいろまとめました。
Read Article
【美女と野獣】ハリー・ポッターシリーズ俳優が共演している作品まとめ!こんなにあった!【マレフィセント】
かつて『ハリー・ポッター』シリーズに出演していた俳優たちは、別の作品でも共演していることが多々あります。この記事では、そんな映画の数々についてまとめました。たとえば、2017年の映画『美女と野獣』。ハリポタでハーマイオニー役を務めたエマ・ワトソンの他、トレローニー先生役だったエマ・トンプソンが出ています。偶然とはいえ、同じエマ繋がりなのか面白いですね!
Read Article
目次 - Contents
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の概要
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のあらすじ・ストーリー
- 滅びの山を目指すフロドとサムの旅
- ファラミアとの邂逅
- 騎士の国ローハンと共に戦う3人の戦士と魔法使い
- 馬鍬砦(ヘルム峡谷)の決戦
- ファンゴルンの森に逃れたメリーとピピン
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の登場人物・キャラクター
- 旅の仲間
- フロド・バギンズ(演: イライジャ・ウッド)
- サム(演: ショーン・アスティン)
- メリー(演:ドミニク・モナハン)
- ピピン(演:ビリー・ボイド)
- ガンダルフ(演:イアン・マッケラン)
- アラゴルン(演:ヴィゴ・モーテンセン)
- レゴラス(演:オーランド・ブルーム)
- ギムリ(演: ジョン・リス=デイヴィス)
- ボロミア(演:ショーン・ビーン)
- エルフ
- エルロンド(演:ヒューゴ・ウィーヴィング)
- アルウェン(演: リヴ・タイラー)
- ガラドリエル(演:ケイト・ブランシェット)
- ケレボルン(演:マートン・ソーカス)
- ハルディア(演:クレイグ・パーカー)
- 人間の国ローハン
- セオデン(演:バーナード・ヒル)
- エオメル(演:カール・アーバン)
- エオウィン(演:ミランダ・オットー)
- グリマ(演:ブラッド・ドゥーリフ)
- 人間の国ゴンドール
- ファラミア(演:デヴィッド・ウェンハム)
- デネソール(演:ジョン・ノーブル)
- 闇の勢力
- サウロン
- サルマン(演;クリストファー・リー)
- その他
- ゴラム(演:アンディ・サーキス)
- 木の鬚(声:ジョン・リス=デイヴィス)
- ビルボ・バギンズ(演:イアン・ホルム)
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の用語
- 中つ国(ミドル・アース)
- 力の指輪
- 一つの指輪
- 種族
- ホビット族
- エルフ族
- ドワーフ族
- 魔法使い(イスタリ)
- 人間
- オーク
- ウルク=ハイ
- ナズグル
- トロル
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「体に命が戻るのを感じた。私の果たすべき役割を終えるために戻されたのだ。」
- 「子を埋葬するなど、親にとってあってはならないことだ」
- 「檻の中で年を取り、戦う機会が失われること、武勇を立てられないことを恐れています」
- 「5日目の朝日が昇った時に戻る」
- アイゼンガルドを襲撃するエントたち。
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ガンダルフ役はショーン・コネリーになるかもしれなかった
- 身長差は段差を作って撮影していた
- 朝5時からホビットたちの外見作り
- オーランド・ブルームのスクリーンデビュー作
- ゴラムを演じたのはアンディ・サーキス
- 撮影最終日に各キャストの役に関係あるものをプレゼントしていた
- 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:エミリアナ・トリーニ『 ゴラムの歌』
- 挿入歌:イザベル・ベイラクダリアン『夕星姫 』
- 挿入歌:シーラ・チャンドラ『生命の息吹』
- 挿入歌:ベン・デル・マエストロ『 進めエオルの家の子ら』
- 挿入歌:エリザベス・フレイザー&ベン・デル・マエストロ『アイゼンガルドへの道』