フルーツバスケット(フルバ)のネタバレ解説・考察まとめ
『フルーツバスケット』とは高屋奈月による漫画作品。白泉社の『花とゆめ』で、1998年16号から2006年24号まで連載。2001年にアニメ化され、2019年には全編が再アニメ化された。同級生の草摩由希が住む草摩家の分家宅へ居候することになった、主人公の本田透。そこから物の怪憑きの体質を持つ草摩家の人々と関わっていくことになる。略称は『フルバ』・『フルバス』。2009年には劇団スタジオライフにより舞台化された。
生徒会初書記。可愛さを武器に世渡りしていけることに、小学時代気付いた。
桜木 直人(さくらぎ なおひと)
生徒会初期。いつもピリピリしており、生徒会では突っ込み役に回ることが多い。由希を追いかけている素子のことが好きなため、由希をライバル視している。卒業式の日、教室に残っていた素子へ向けて、これからも元気で笑っていてくれるように祈っていますと伝えた。
皆川 素子(みながわ もとこ)
透達より一つ上の先輩で、由希ファンクラブ会長。いつも敬語で話す。実家は八百屋。卒業式の日、由希が好きだったこと、そして幸せになってほしいと伝えた。
中尾 小牧(なかお こまき)
翔の恋人。今日子の事故の時、小牧の父が車を運転していた。そのまま父は即死。肉が大好きで、なにかと肉料理を振舞おうとする。
『フルーツバスケット』の用語
物の怪憑き
草摩家に生まれた人間は代々、十二支にまつわる動物に変身してしまう体質である。また、十二支以外に、猫憑きという仲間外れの存在がいる。一匹の動物につき、同時に憑くのは一人までなので、例えば子(ね)憑きの人間が二人存在するということはない。よって、物の怪憑きは最高で十三人となり、全員揃っている間は新しい物の怪憑きは生まれない。このため、いつ誰が物の怪憑きとして生まれ、亡くなったか、その全てを把握できるように、草摩の血を継ぐ人間は、住処や進学先、就業先などすべてにおいて厳しく管理されている。
自分の意志で動物に変身することはできず、家族に関わらず異性であれば抱きついたり、抱きつかれることで変身してしまう。他、病気などで体が弱っている時にも変身する。ただし、物の怪憑き同士や、草摩家の中でも特別な存在である「神」に抱きつく・あるいは抱きつかれた場合は、その限りではない。
十二支の呪い
昔々のお話。一人の神様が、山奥でひっそりと暮らしていた。山を下りれば人々がいることを知っていたが、自分には人とは違う力があることを知っていたため、人を恐れ、傷つきたくないと、ずっと一人で過ごしていた。そんな時、一匹の猫が神様と一緒にいたいと申し出てきた。神様はずっと一人だったため、一緒にいてくれる存在があることを、とても嬉しく思い、人ではなく動物とならば楽しい宴会が開けるかもしれないと動物達に招待状を送った。招待状を受けてやって来た十二支達、神様、そして猫は月の輝く晩のたびに宴会を開き、楽しく笑いあった。そうして暫く経った後、とうとう猫は寿命で倒れてしまった。皆はいつか死んでしまうこと、この楽しい宴会が終わってしまうことを悲しんだ。神様はまじないを込めた盃を猫に舐めさせ、私たちの絆を永遠にしよう、いつか死んでもまた生まれ変わって、永遠の絆でつながっていようと語った。十二支達達は頷き、盃を一舐めしては誓いあった。しかし、猫は息も絶え絶えに、永遠などいらないと告げたのだった。終わることを受け入れて欲しいと語る猫には誰も賛同せず、死に行く猫に構うものはいなかった。この盃の呪いが、今も草摩家の人々を苦しめる、絆(のろい)となっている。そして、十二支と神様にとっては裏切りととれる言葉を最期に告げた猫だけは、その代償として、醜い姿へ変身するという呪いを受けた。
猫憑き
一族の中でも一等呪われた存在。この存在があることで、十二支達は自分は猫憑きよりもマシであるという心のバランスを保っているところがある。高校を卒業すると、一生離れの部屋で幽閉される運命にある。醜い姿に変身しないよう常に着けている数珠は、人骨でできており、朱色の部分は血を塗り固めたものとされている。
中と外
草摩家の敷地は広く、外と中とに分けて草摩の人間が暮らしている。外には約百人、中には約五十人いる。中で暮らせるのは、十二支に憑かれた人間と、その秘密を知っている者のみ。紫呉や由希も以前は中に住んでいた。
『フルーツバスケット』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
草摩はとり「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる」
由希たちの通う高校の新学期の日、慊人が高校を訪れ透と由希に接触。幼い頃由希につけた心の傷を抉り、彼が自分による強い影響を未だに受けていることに満足する。
由希が受けていた虐待を知っていたはとりは、「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる」と口にした。由希が再び慊人に傷つけられたとしても、今は透がいる。はとり自身も透に救われた為、彼女がいれば由希が前のように病んでしまうことはないとの希望が含まれた言葉である。
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目次 - Contents
- 『フルーツバスケット』の概要
- 『フルーツバスケット』のあらすじ・ストーリー
- 『フルーツバスケット』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 本田 透(ほんだ とおる)
- 草摩家
- 草摩 由希(そうま ゆき)
- 草摩 夾(そうま きょう)
- 草摩 紫呉(そうま しぐれ)
- 草摩 楽羅(そうま かぐら)
- 草摩 紅葉(そうま もみじ)
- 草摩 はとり(そうま はとり)
- 草摩 潑春(そうま はつはる)
- 草摩 綾女(そうま あやめ)
- 草摩 杞紗(そうま きさ)
- 草摩 燈路(そうま ひろ)
- 草摩 利津(そうま りつ)
- 草摩 依鈴(そうま いすず)
- 草摩 紅野(そうま くれの)
- 草摩 慊人(そうま あきと)
- 草摩 楝(そうま れん)
- 草摩 晶(そうま あきら)
- 草摩 藉真(そうま かずま)
- 草摩 佳菜(そうま かな)
- 透の周辺人物
- 魚谷 ありさ(うおたに ありさ)
- 花島 咲(はなじま さき)
- 花島 恵(はなじま めぐみ)
- 本田 今日子(ほんだ きょうこ)
- 本田 勝也(ほんだ かつや)
- 白木 繭子(しらき まゆこ)
- その他
- 倉前 美音(くらまえ みね)
- みっちゃん
- 倉伎 真知(くらぎ まち)
- 真鍋 翔(まなべ かける)
- 藤堂 公(とうどう きみ)
- 桜木 直人(さくらぎ なおひと)
- 皆川 素子(みながわ もとこ)
- 中尾 小牧(なかお こまき)
- 『フルーツバスケット』の用語
- 物の怪憑き
- 十二支の呪い
- 猫憑き
- 中と外
- 『フルーツバスケット』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 草摩はとり「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる」
- 由希と夾の喧嘩
- 『フルーツバスケット』の裏話・トリビア・小ネタ/逸話・エピソード
- 連載中の人気投票では夾が1位を獲得
- 『フルーツバスケット』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):堀江由衣「for フルーツバスケット」
- ED(エンディング):堀江由衣「小さな祈り」