九井一（東京卍リベンジャーズ）とは【徹底解説・考察まとめ】

十代目「黒龍」特攻隊長で、十一代目「黒龍」副総長。通称は”イヌピー”で九井とは小学生の時から幼馴染。金髪で、顔の左側にある大きな火傷の痕が特徴的。
黒川イザナが八代目総長だった頃に黒龍に加入するが、当時の黒龍は犯罪組織で、乾も少年院に収容される。出所後には九代目黒龍は東卍との抗争に破れ、解散寸前であり、乾は黒龍を立て直すため、柴大寿に目をつける。タイマンを挑み配下にしようとするが、柴大寿の圧倒的な強さに歯が立たず、乾は大寿を十代目総長として、忠誠を誓うことになる。
マイキーの兄である、佐野真一郎に憧れを抱いている一面もあり、彼が創設した、黒龍を再建させることが夢であった。聖夜決戦では、大寿が武道達に負けた後は、九井と乾は共に十一代目「黒龍」のメンバーとして、東卍の傘下に下る。強い敵にも立ち向かう武道の姿を真一郎と重ね、壱番隊への入隊を志願する。

乾赤音（いぬいあかね）

乾青宗の5歳上の姉で、九井は好意を寄せている。
ある日、図書館で居眠りしている赤音にキスをしようとするが、「チューは好きな人とだよ」と諭される。九井は謝りつつも、赤音のことが好きだと告げる。図書館からの帰り道、玄関先で「大人になったら結婚してほしい。一生守る」と告白する。その帰り道、赤音の家が火事になる。九井は赤音を助けるため、燃えている家に向かって走り、必死で助け出したがそれは赤音ではなくイヌピーであった。その後、赤音はなんとか一命は取り留めたが、火傷がひどくて治すのに4000万必要であることを知る。この事件がきっかけで、九井は金を集める事に執着するようになる。

柴大寿（しばたいじゅ）

黒龍の十代目総長で、柴八戒と柴柚葉という2人の兄である。全身に入れ墨が入っており、黒髪に白のメッシュを入れた巨漢。
黒龍の総長の中でも、歴代最狂最悪と謳われる大寿は、桁違いな暴力に加えて、人の心を掌握する術に長けており、カリスマ性とビジネスセンスを併せ持つ。その力を欲した、乾青宗に見込まれて黒龍十代目総長に就任。東卍に敗れ、弱っていた黒龍を見事立て直した。
柴家は父子家庭なうえに父親はほとんど家を不在にしていた。そのため、大寿が父親代わりとして八戒を強い男に育てるため躾と称して、兄弟である、八戒と柚葉に対し、日常的に暴力を振るっていた。
聖夜決戦では、武道、八戒らに戦いを挑まれ、一度は桁違いの破壊力で武道達を圧倒する。しかし、遅れて登場した、マイキーには歯が立たず蹴り一発で倒れ込む。その後、武道達に敗れた大寿は、暴力だけが全てではないことを悟り、柴家から姿を消す。自分には変えられなかった、八戒を変えた武道に対し、尊敬の意を持つ。

九井一の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「ごめんな赤音さん。オレにもっと金があれば…」

火事で重度の火傷を負った、赤音の治療代を作るため、金持ち相手に犯罪代行サービスを考えついた。しかし、乾から赤音が息を引き取ったと聞かされる。亡くなった赤音に対面し、「ごめんな赤音さん。オレにもっと金があれば…」と涙を流す。九井は金の工面ができず、好きな女性を助けることができなかったことを悔やむ。このことがきっかけでさらに、金を稼ぐことに執着し始め、あらゆる暴走族に目をつけられる。

「赤音さん…今のオレ見たら、そんな顔で怒ってくれたのかな？」

死んだ赤音に、いつまでも執着している九井に対して、乾が「目ぇ覚ませよ、ココ」「もう赤音は」と殴りつける。赤音の治療代を作るため、犯罪にまで手を染めてきた九井。乾自身も、九井の金を作り出す能力を利用して、黒龍を再建しようとしていた。乾が「なあココ、赤音はもう死んだんだ」と告げると、九井は激昂し、「オレに近づく奴ぁみんな金、それでいいんだよ」と叫ぶ。赤音の死を受け入れらなかった九井だが、幼馴染であり、赤音の弟である乾と対決することで、金に執着することになった理由を思い出し「赤音さん、今のオレ見たらそんな顔で怒ってくれたのかな？」と、乾の頬に手を当てた。赤音の死を受け入れ、悔やむことができたからこそ出てきたセリフである。

「オレはオレの道を行く、もうオマエを支えてやれねぇから道 間違えんなよ！」

関東事変では、乾と対立した九井だったが、抗争が終結した後、2人は和解する。関東事変の終結後は、佐野エマ（マイキーの妹で、関東事変の前に天竺に殺されている）の告別式の帰りに、乾と再会した九井。今まで、幼馴染として、共に戦って来た2人。しかし、これからは互いに違う道に進むことになり、「オレはオレの道を行く、もうオマエを支えてやれねぇから道 間違えんなよ！」と九井が乾に忠告して言ったセリフ。その後、お互いに背を向けながら、乾は「今までありがとな」と感謝の意を伝え、「…バーカ、こっちこそだ」と九井が返す。2人の信頼関係が窺えるシーンである。

九井一の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

金儲けの能力

ある時、乾家が火事に見舞われ、九井が好意を寄せていた乾赤音が重傷な火傷を負った。そんな彼女を助けるため、九井は乾赤音の治療に必要な4,000万円もの大金を手にする方法を必死で考えた。しかし、未成年が4000万円という、大金を稼ぐには犯罪に手を染めるしかなかった。そして、たどり着いたのが、金持ちを顧客にし、未成年が犯罪を請け負う、犯罪代行サービス。「捕まるやつは計画がしっかりできていないから捕まる。作戦通り動けば絶対に捕まることはない」と話しており、綿密な計画を練っていた。金脈を手に入れた九井は、必死で金を集めたが、努力も虚しく赤音は息を引き取る。本来は赤音を助けるために身に着けた、金を稼ぐ知識は自身や乾らを悪の道へと突き進める。

乾青宗にキス

乾家の火事で重度の火傷を負った乾赤音を救うため、金を稼ごうとしていた、九井。しかし、努力も虚しく、金が集まる前に、赤音は息引き取る。それでも、赤音のことを引きずっていた、九井は窓の側で寝ている、乾青宗にキスする。九井が青宗にキスをした直後、九井は泣きながら、「赤音さん」と口にしている。赤音は青宗の姉であり、九井は赤音のことが好きであった。そのため、赤音と顔が似ている、乾に思わずキスしてしまった。