龍が如く4 伝説を継ぐもの(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」のシリーズの第4作目に相当する作品である。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。主人公の桐生一馬が東城会で起きた内乱を収めた後からの物語を描いており、従来の主人公である桐生一馬に加え、秋山駿、冴島大河、谷村正義と3人の主人公とその物語が追加されているのが特徴となっている。

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』の概要

「龍が如く4 伝説を継ぐもの」とは、セガゲームスが開発するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの4番目のナンバリングタイトルで、前作「龍が如く3」の続編にあたる。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。
前作の東城会の内乱の後、神室町で起きた東城会系の弱小組織・金村興業と、東城会と親戚関係にあたる組織・上野誠和会の間で発生した発砲事件から新たに始まる抗争に桐生たちが巻き込まれていく物語となっている。今作は従来の主人公である桐生一馬の他にも、秋山駿、冴島大河、谷村正義と新たに3人の主人公が加わっているのが最大の特徴で、主人公ごとに異なる戦闘スタイルやサブストーリーなどの要素を楽しむことができる。また、4人の主人公のシナリオは切り替えはできず、ストーリーの進行に合わせて「秋山駿編」「冴島大河編」「谷村正義編」「桐生一馬編」の順にシナリオをプレイしていくことになる。そして、それぞれのシナリオをクリアした主人公は操作できなくなるが、終盤やクリア後には自由に切り替えてプレイができる。
本作もメインゲストに成宮寛貴、小沢真珠、沢村一樹、桐谷健太、遠藤憲一、北大路欣也と豪華声優陣が採用されている。そして、今作からメインとなるゲストは前作までの声のみの出演ではなく、ゲストの顔をフェイスキャプチャーでモデリングしたキャラクターを登場させる「顔出し出演」形式が採用され、以降の作品にも継承されている。その他のゲストとして、セラピスト役として矢口真里、格闘家として落合福嗣が出演し、さらにキャバクラ嬢オーディションを実施し、合格した7人をモデルにしたキャバクラ嬢も登場している。

前作「龍が如く3」と「龍が如く 見参!」の各クリアデータがあると特典が手に入るシステムやエクストラコンテンツが存在する。そして、2019年1月17日に本作をPlayStation4に移植したリマスター版が発売され、内容は基本的に同じだが、大きな追加点・変更点として以下の4つがある。

・リマスター版の開発にあたり、谷村正義役の成宮寛貴が芸能界を引退してしまったために権利許可が取れず、谷村の外見変更に伴って新たな声優である増田俊樹を起用して再収録された。
・サブイベント「格闘家をつくろう!」に登場する四番弟子の音喜多誠の名前が「時田誠」に変更された。
・PS4版への移植に伴って描画が1080p、フレームレートが60fpとPS3版より大幅に向上している。
・パッケージデザインがモノクロパッケージからカラーパッケージに変更された。

また、当初の発売日は2018年秋の予定であったが、成宮の代役として増田俊樹が起用されて再収録を行ったことにより2019年1月17日に変更されることになった。そして、ディスクでのパッケージ版の販売だけでなく、PlayStation Storeでのダウンロード販売にも対応している。

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』のゲームシステム

「屋上エリア」と「地下エリア」の追加

モデルとなった歌舞伎町に負けないくらいのリアリティを誇る神室町。本作の物語はこのリアリティ溢れる町を舞台に繰り広げられていくことになる。

そして本作の神室町では、新たに行ける場所としてこの「屋上エリア」や「地下エリア」が追加され、屋上や地下にもサブストーリーなどのイベントが発生する。

本作の主な舞台は神室町に絞られ、新たな地域の追加はないが、その代わりとして「屋上エリア」と「地下エリア」の二つが神室町に追加され、前作の「龍が如く3」まで見ることができなかった神室町を堪能できる。そして、屋上エリアと地下エリアへ行ける場所もマップにわかりやすく表示されるようになっている。屋上から屋上へと移動することも可能。地下には神室町のあちこちにあるマンホールや賽の河原から移動できる。怪しげな飲み屋や修行場があることもあり、地上とはまた違った雰囲気を味わえる。
また牛めしや定食が充実している松屋で食事をして回復したり、個性的なテーマソングのドン・キホーテなどシリーズお馴染みのタイアップ企業の店舗で、サントリーのウイスキーやエースコックのカップ麺などのタイアップ商品をアイテムとして購入することができる。こうしたタイアップから、神室町は実際の町のようなリアリティを実現していると言える。

亜細亜街

亜細亜街は今までは入ることのできなかったビルの隙間のスペースにある、東南アジア系の住民が住む地区。名前のとおり中国人や韓国人、フィリピン人が多数おり、序盤はアジア圏内の語学に堪能な主人公である谷村しか入ることが出来ない。
今までの神室町とはまた違う独特な雰囲気のマップとなっている。

臨場感溢れる「シームレスバトル」

前作「龍が如く3」から、街を歩いている中でギャングやヤクザなどの敵と遭遇した時に即座にバトルが発生するシステム「シームレスバトル」が継承されている。そのため、本作も敵がうろつく神室町の中でのアドベンチャーの緊張感と、敵と遭遇した時点でそのままバトルへ繋がる臨場感あふれる戦闘を楽しむことができるようになっている。

4人の主人公の戦闘スタイル

桐生、そして新たな主人公である秋山、冴島、谷村にはそれぞれ異なるバトルスタイルがあり、それぞれ違った攻撃や技を繰り出すことができる。

桐生一馬:完全無欠のオールラウンダー

これまでのシリーズ作品で主人公として使うことができた多彩なアクションは健在で、拳技にとどまらず、蹴り技、投げ技、固め技すべてに精通しており、豪快かつ爽快、そして自由自在な戦いぶりを展開できる。さらに多くのカテゴリの武器を使うことができるのも特徴となっており、あらゆる状況に対応できるオールラウンダーと言える。

秋山駿:華麗な脚技のスピードスター

1発ごとの攻撃力こそ高くないが、攻撃速度と手数に優れたスピードタイプのキャラクターで、軽快なフットワークと多彩な足技によるラッシュ攻撃が主な特徴となっている。立ち状態にとどまらず、走り攻撃などからも連打で複数攻撃を繰り出したり、敵の背後や側面に回り込んでからの奇襲攻撃を繰り出し、一気に自分のペースに持ち込むことができる。また、太鼓のバチやダブル角材といった、両手に持って使用する棒タイプの武器「カリスティック」が得意で、これらを使ったアクロバティックな連続攻撃も見所である。

冴島大河:怪力無双のパワーファイター

その巨体に見合うほどのパワーを活かした豪快な戦いぶりが特徴で、他の3人よりも全体的な動きは遅めという弱点があるが、総合的な攻撃力はトップクラスという強みがある。敵を軽々と担ぎ上げては投げ飛ばしたり叩きつけたりする投げ技や、大型バイクなど他の3人がもてない重量級の武器を持ち上げたりパワフルな攻撃で暴れまわれる。さらに△ボタンを長押しすることで力を溜め、強力な一撃を敵に食らわせて大ダメージを与えることができる。

谷村正義:組み技と固め技のスペシャリスト

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