『龍が如く』シリーズにおいて"堂島の龍"と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬の人生
セガが送る人気作品「龍が如く」。この歴代主人公を務める極道・桐生一馬。不器用だが実直で、けっして曲がらない「信念」を持つ、作中屈指の「漢」。彼は圧倒的な強さとまっすぐな心で、極道や警察、犯罪組織を巻き込んだ数々の事件を解決に導いていく。「堂島の龍」と呼ばれた伝説の極道の人柄、人生について解説する。
「龍が如く」とは
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セガゲームスによって2005年12月8日にPS2で発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
「実在の繁華街」がコンセプトで、成人男性をターゲットとして、新宿で生きる「極道」の世界を舞台としている。
実際の新宿・歌舞伎町をそっくりそのままゲーム内に作り上げ、重厚なメインストーリーと、白熱したバトル。それでいて、コミカルなサブストーリーもあり、高い自由度を誇る。
今もなお高い人気を誇り、ナンバリングタイトルとしてはPS4で「6」が発売。また、かつての「1」や「2」を新たなグラフィックでリメイクした「極」シリーズなど、さらなる広がりを見せている。
シリーズを通しての主人公、桐生一馬とは
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「龍が如く」シリーズを通して主人公として活躍する桐生一馬。
シリーズの原点である「1」では、彼は作中に登場する「東城会直系堂島組」の舎弟頭補佐として登場する。
歌舞伎町をモデルにした新宿の街・神室町で「極道」として生活していた。
初登場時の年齢は当時27歳。ライトグレーのスーツにワインレッドのシャツ、白いヘビ柄のエナメル靴という装いで、タイトルによって例外はあれど、多くの場合これが彼のスタイルとなっている。
一度決めたことは曲げない頑固者。それでいて面倒見は良く、周りの人々を惹きつける魅力を持つ。
普段はあまり感情豊かではないが、自身が信頼した者が傷付くことに涙したり、不当な扱いには激昂するなど、肝心な場面では心を隠さず表に出す。
それでいて童心に帰り遊びに夢中になるなど、根の部分では純粋な部分を忘れずに持っており、普段の姿とのギャップも彼の魅力の一つとなっている。
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彼の特徴の一つが、背中に彫られた抜き彫りの「応龍」の刺青。
圧倒的な強さと周りを惹きつけるカリスマ性、そしてこの「龍」の刺青は、極道の世界だけにとどまらず様々な人間の記憶に、彼を焼き付ける。
堂島組で活躍する彼を称え、桐生一馬という名はいつしか「堂島の龍」として語り継がれていく。
桐生の持つ圧倒的な戦闘力
まっすぐな正義漢というのが彼の魅力ではあるが、桐生一馬を語るうえではその「戦闘力」の高さも外すことはできない。
「極道」がテーマとなる「龍が如く」シリーズでは、敵は街の不良やチンピラ、同じ極道の構成員やギャング、特殊部隊や時には虎まで登場する。
相手が数十人規模であったとして、基本的にはその身一つで立ち向かい、打ち勝つだけの驚異的な戦闘能力を持つ。
肉体だけでなく、その場にあるあらゆるものを利用して戦う。
ストーリーの中で、ギャングチームや極道組織をいくつも壊滅させている。
遊びにも全力。底抜けの純粋さを持つ男
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「龍が如く」の魅力の一つが、緻密に作り上げられた街の至る所に散らばる「遊び」。
バッティングセンター、ダンスクラブ、ゲームセンター、キャバクラ等々。毎度、メインストーリーの脇を飾る様々な遊び要素が登場する。
どんな遊びにも、桐生は常に全力で挑戦。
カラオケになれば尋常ではない熱量で合いの手を入れ、真剣な眼差しでゲーム筐体のコントローラーを握る。
ポケサーと呼ばれる「ミニ四駆」のようなマシンレースでは、コースアウトすると心の底から残念がる彼が見えたりと、普段の強面からは想像できないギャップがある。
「極道」でありながらも、遊びにも一喜一憂する姿に彼の純朴さを垣間見ることができる。
困っている人間は放っておけない
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極道同士の抗争が繰り広げる中、街の至る所で困った人々を見かける時がある。
そんな時、桐生は彼らの悩みに耳を傾け、そしてなんだかんだと文句は言いつつも、問題を解決するために全力で奔走する。
宗教に入り浸る老人を救うため宗教団体に潜入したり、不動産会社の面接官の代わりをしたり。
そもそもが「純粋すぎる人間」であるため、オレオレ詐欺に騙されかけたり、聞き間違えからとんでもない方向に事態を発展させてしまうことも。
嫌がりつつも、最終的には全力で問題解決に取り組むその姿勢から、依頼人や街の人々からは感謝されることになる。
自然と人々が集っていくのも、彼のカリスマ性がなせるわざである。
その生い立ち
物心がつく前から養護施設「ヒマワリ」で育ち、親友である錦山 彰や澤村 由美と出会う。
また、養護施設の設立者である風間 新太郎を父のように慕い、共に日々を過ごす。
しかし、偶然にも風間の正体が「堂島組内風間組組長」であることを知ってしまう。
これがきっかけとなり、風間への強い憧れもあって中学校を卒業後、親友・錦山と共に堂島組へ入ることを決意。
風間の反対を押し切る形で、彼は「極道」になった。
「堂島の龍」の生き様
バブル時代の活躍
「龍が如く0 誓いの場所」では、堂島組の若衆として奔走する桐生の姿を見ることができる。
1988年、当時の彼は20歳。日本はバブル全盛期で、どこもかしこも人々は浮かれ、快楽を求めるギラギラとした時代。彼は新宿・神室町で、借金取りのアルバイトで食いつなぐ生活を送っていた。
だが、借金を取り立てたある男性が殺害されたことによって、殺人容疑をかけられてしまう。この騒動のせいで一時は堂島組を破門されてしまうが、今回の騒動のカギを握る不動産屋・立華 鉄と手を組み、事件の真相を究明すべく動き出した。
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