伊達真(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

伊達真(だてまこと)は『龍が如くシリーズ』に登場する警視庁組織犯罪対策第四課の刑事である。警察官としての誇りを持った人物で、その誇りのためならば上層部の人間に逆らうことも厭わない。後輩の刑事からは「伝説の名刑事」として慕われている。
初代では100億を巡る事件を追う過程で、「堂島の龍」と呼ばれる桐生一馬と協力関係を築く。一人娘の沙耶との和解を経て桐生のかけがえのない友人となり、以降のシリーズでも相棒として桐生を支え続ける。

伊達真の概要

伊達真(だてまこと)は『龍が如くシリーズ』に登場する警視庁組織犯罪対策第四課の刑事であり、主人公の桐生一馬(きりゅうかずま)の相棒。階級は警部補。警察官であることに誇りを持っており、その誇りを守るためなら上層部に逆らうこともあるため、上からの受けは悪い。一方で須藤純一(すどうじゅんいち)や谷村正義(たにむらまさよし)といった後輩の刑事や警察官からは「伝説の名刑事」として慕われている。また元神奈川県警刑事の足立宏一(あだちこういち)とは先輩後輩の間柄であり、彼からは「頼れる数少ない警察仲間」と評される。伊達は足立のことを「足立先輩」と呼び、足立からは「まこっちゃん」と呼ばれている。
初代においては桐生が犯人ということになっている東城会直系堂島組組長である堂島宗兵(どうじまそうへい)殺害事件に納得がいかず、真犯人を挙げようとして上層部から左遷される。それから10年後に桐生と再会し、彼と協力関係を築く。その後は一人娘である沙耶との和解を経て、桐生のかけがえのない友人となる。

伊達真のプロフィール・人物像

生年月日:1964年
CV:山路和弘

伊達は白のシャツの上にベージュのロングコートを羽織り、黒のスラックスを着用したスタイルでいることが多い。『4』では黒いエプロンを着用した姿を披露している。
自身が警察官であることに誇りを持っており、その誇りのためならば上層部に逆らうことも厭わない性格。その性格が好まれて後輩からは慕われて、反骨心の高さゆえに上層部からは疎まれがちである。一方で事件の解決のため、堅気となった桐生と協力関係を築くなど、杓子定規ではない柔軟さも見せている。
また機械やネットに疎いようで、何度も悪徳商品を買わされそうになったり、詐欺に引っかかったりしている。

伊達真の来歴・活躍

捜査一課の伊達と瓦

伊達が捜査一課に所属したてだった頃、班長の瓦次郎(かわらじろう)とコンビを組んでいた。瓦のことを尊敬していた伊達だったが、不法入国者の外国人を次々と射殺したのを目の当たりにし、不審に思うと同時に心配をしていた。

堂島宗兵殺害事件と左遷

東城会直系堂島組舎弟頭補佐を務めていた桐生が、堂島組組長の堂島宗兵を殺害した容疑で捕まった。その取り調べを行ったのが伊達だった。伊達は桐生がこれから組を持とうとしていたことを知っており、堂島を殺害するわけがないと確信していた。実際、桐生は堂島組長を殺しておらず、幼馴染の錦山彰(にしきやまあきら)を庇って捕まったのだった。
しかし上司は暴力団員同士の事件だから団員を逮捕できればいいと考えて、それ以上の捜査を望まなかった。伊達は渋々従うものの、納得できずに固執しすぎたため、四課に左遷させられてしまった。さらに女房と娘も愛想を尽かせて出ていった。

桐生との再会

バーで桐生と会話をする伊達

堂島宗兵殺害事件の10年後、出所した桐生は錦山が東城会三代目会長である世良勝(せらまさる)を殺害したとの情報を得て単身葬式に乗り込んだ。しかしそこで風間組組長の風間新太郎(かざましんたろう)が何者かに狙撃され、その容疑者として追われる立場になってしまう。そこに伊達が車で駆け付け、桐生の窮地を救った。伊達は逃げた先のバーで桐生に「お前に関わったせいで人生が狂った」と愚痴をこぼしながら、世良の殺しを追っていることを告げ、協力を依頼した。
伊達は東城会の消えた100億の行方を探り、桐生は消えた由美という女性の足取りを追うことになる。桐生は向かった先で由美の娘と思われる澤村遥(さわむらはるか)という少女を保護した。桐生は事件の進展がないことから、情報屋のサイの花屋に会いに行くことに。一方で伊達は遥のことを保護していたが、ホームレスに襲われて遥と離れ離れになってしまう。駆けつけた桐生がホームレスを撃退すると、サイの花屋が向こうから現れた。彼の情報で遥は東城会系真島組に連れ去られたことが判明。桐生が取り返しに向かい、無事に保護した。

娘と和解

娘の沙耶と約束をしていた伊達は、桐生とともに彼女に会いに行く。沙耶はホストに入れあげて借金をしており、伊達はその街金のボスと話をつけに行った。街金のところには沙耶が入れ込んでいるホストの翔太もいた。実は翔太と街金はグルだったのだ。伊達は彼らから暴行を受けるものの、娘のことは死んでも守ろうとする。その様子を陰で見ていた桐生と沙耶。現場に飛び込むと桐生が彼らを撃退した。
落ち着いた後、伊達は沙耶に自分はダメな父親だとしながらも「自分をもっと大切にしてくれ」と諭し、父親の思いを知った沙耶との和解を果たした。

上層部との対立

世良殺害の事件を追っていた伊達は、上層部から「手を引け」と忠告を受ける。伊達はそれに何も答えず、捜査を続行。桐生に東京湾に上がった女の死体の写真を見せた。死体の胸には刺青があり、遥の母親の特徴と一致していた。2人はその手掛かりを探しに行くが、遥を置いていったことで彼女の不信感を買ってしまう。飛び出していった遥は誘拐されてしまい、2人はホストクラブに呼び出される。そこには黒い服の男たちと遥がいた。彼らの狙いは遥が持っていたペンダントだった。ペンダントは遥が飛び出した際に置いていったため、今は桐生の手にあった。
人質とペンダントの交換を持ち掛けてくる男たち。伊達は桐生がペンダントを男たちに放り投げた直後に遥に飛びつき、銃弾から庇った。しかし弾が遥の腕をかすめてしまう。男たちを蹴散らした後、伊達たちは遥の手当てをする。その後で伊達は、撃たれた男たちがつけていたバッジから彼らのことを探ることに。遥はサイの花屋のところに預けることとなった。

伊達は世良の殺害現場を訪れた。そこに警視庁刑事部捜査第一課の課長であり、かつての部下の須藤が現れる。須藤は視庁上層部より伊達の行動を監視するように命令されており、伊達に忠告をする。しかし伊達は「お前に真実は捕まえられやしない」と言って立ち去った。
伊達は錦山と会ってくる桐生を見送り、遥とともにサイの花屋のアジトに残る。しかし敵が襲撃してきて、遥は攫われてしまった。2人は遥を取り戻しに、中国系マフィア組織、蛇華のアジトへ向かった。しかしその入り口で、桐生の頼みで伊達は別の手掛かりを追うことに。
桐生が遥を助けた直後、須藤率いる警察が乗り込んできて、桐生は誘拐犯として逮捕されてしまった。伊達は須藤を問い詰めるものの、須藤は退かなかった。そこで伊達は桐生の牢のカギを開け、彼と遥を連れて脱走する。その車の中で桐生のかつての弟分、田中シンジから連絡があり、2人がアジトにしていた高級クラブのセレナのママが錦山に情報を流していたことが判明する。2人が駆けつけるとセレナのママはいなかった。そこにシンジから、償いのために錦山を撃とうとしたママと逃げていると連絡が入った。桐生は急いで彼らの元へ向かうが、ママもシンジも死んでしまった。

一方で伊達は本庁に呼ばれ、桐生のことを根掘り葉掘り聞かれていた。それでも桐生のことをサポートし続ける伊達。そして反目していた須藤も、伊達の言葉がきっかけで上司に不信感を持ち、内偵の結果、彼らが世良とつながっていることを知る。伊達は和解した須藤と共に真相を探っていく。
そして警察庁出身の代議士であり事件の黒幕である神宮京平(じんぐうきょうへい)と桐生が戦っている現場にヘリで現れ、伊達は神宮に逮捕状が出ていると告げて動揺を誘った。その後はすべてが終わった桐生の元に駆けつけた。桐生は戦いで由美も錦山も風間も失い、自暴自棄になっていた。そんな桐生を叱咤して、彼にまだ遥がいることを気づかせる。彼の言葉で大切なものを守る決意を固めた桐生は、東城会の四代目会長を襲名するとともに引退し、堅気として遥と共に生きていく道を選んだ。

真拳派の復讐

世良が殺された100億を巡る事件の解決後、伊達は辞職して沙耶と一緒に暮らす道を選んだ。だが須藤の依頼で、嘱託としてかつてコンビを組んでいた瓦と共に、東城会会長の寺田殺害の捜査をすることになる。警察は裏に海外マフィアが絡んでいるのではないかと睨み、近江連合との繋がりを暴くことが狙いだった。伊達はホストをやっている一輝(かずき)に近づいてほしいと頼まれる。一輝は100億円事件で伊達も世話になった人物だ。伊達は一輝が韓国マフィアの構成員かどうかを探ることになる。

一輝のホストクラブを瓦と共に訪れた伊達は、一輝にガサ入れがあると伝え、揺さぶりをかける。伊達は一輝のことを信じたかったが、伊達は突然走り去ってしまった。追っていくと2人の一輝がいた。そこに桐生も現れる。3人は偽物に誘き出されたことを悟った。偽物は瓦と一輝を撃つと、そのまま4人を殺そうとしたが、そこに大阪府警捜査第四課主任の警部補、狭山薫(さやまかおる)が現れて偽物を撃ち殺した。
伊達は瓦と一輝を医者に運び、バーに身を隠す。その後でやってきた海外組織の構成員から、彼らが真拳(ジングォン)派という組織の一員ということを聞き出した。
一歩進展があったものの、一輝の偽物を撃った件について、伊達が容疑者となってしまった。伊達は人がなかなか来ない警察の資料室にこもり1人で真拳派を追うことに。そこで堂島組が真拳派を壊滅したということを知った。さらにその裏で警察が関わっていることを知る。伊達は桐生から降りるように言われるが、桐生に協力をし続けた。
終盤には伊達は警視庁公安部外事二課の課長にして真拳派の生き残り、倉橋渉(くらはしわたる)に誘拐されてしまう。彼の言葉に従い、ミレニアムタワーに向かった桐生たちは倉橋と対峙。倉橋を倒すことに成功したものの、瓦が撃たれて亡くなってしまった。瓦の死後、伊達は「瓦さんは本当の刑事でした」と語った。

倉橋の死亡で事件が解決したかに思えたが、実は真拳派は神室町にたくさんの爆弾を仕掛けていた。それを知った伊達と桐生たちは東城会と力を合わせて爆弾解除に奔走。無事にすべての爆弾の解除に成功した。その後伊達は近江連合の郷田龍司(ごうだりゅうじ)との決着をつける桐生を見守った。

記者として桐生をサポート

代理でマスターをする伊達

44歳になった伊達は京浜新聞社で記者として活動していた。その情報網で、沖縄の土地買収問題や東城会六代目会長・堂島大吾(どうじまだいご)銃撃事件に奔走する桐生をサポートする。
45歳の時には親交のあるニューセレナのママの身内に不幸があったため、代理でマスターを務める。しかし神室町で起きた極道組織の抗争の終盤で、警視庁副総監の宗像征四郎(むなかたせいしろう)の汚職の号外をばらまいた。その後、伊達は須藤が仕切る捜査一課の刑事に復職を果たす。

復職

復職した伊達は都内で起きたとある殺人事件の捜査を担当していた。その事件には七代目近江連合会長の黒澤翼(くろさわつばさ)が関わっていた。一方で桐生は黒澤一派と戦う中で、撃たれて重傷を負う。そんな桐生のことを、伊達はニューセレナというバーに匿った。桐生の連れの冴島大河(さえじまたいが)からは「ばれたらまずいんじゃないか」と言われると、伊達は「ばれたら免職だ」といいつつも「でもま、いいんだ」と言って受け入れた。

遥のひき逃げ事件

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リリ/冴島靖子(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

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リリ/冴島靖子(さえじまやすこ)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会直系「冴島組」組長、冴島大河の義妹。幼い頃に病を患った自分を治そうとする兄のことを心の底から尊敬しており、その気持ちを上野誠和会若頭の葛城勲に利用されて殺し屋となる。ミステリアスな雰囲気の女性で、初登場時はリリという偽名を名乗っていた。 靖子を演じているのは女優の小沢真珠。「スカイファイナンス」の代表取締役である秋山駿の恋人だった絵里に容姿が酷似している。

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澤村由美(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

澤村由美(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

澤村由美(さわむらゆみ)とは、『龍が如く』シリーズに登場するキャラクターで、主人公である桐生一馬や、錦山彰の幼馴染み。児童養護施設「ヒマワリ」で幼少期を過ごし、2人の妹的存在だった。神室町のバーで働いていた時に東城会の大幹部に拉致され、何とか救出されるもショックで記憶喪失となる。その後は自身の身を守るために整形し、「美月(みづき)」という名の戸籍を与えられた。 作中のメインヒロインの1人である澤村遥の実母でもある。

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荒川真斗/青木遼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真斗/青木遼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真斗(あらかわまさと)/青木遼(あおきりょう)とは『龍が如く7 光と闇の行方』に登場する東城会系組織「荒川組」組長の荒川真澄の息子である。多臓器不全による車いす生活やヤクザの息子という肩書にコンプレックスを抱いており、「青木遼」の戸籍を入手して手術により人並みに歩き回れる体になると、これまで味わってきた数々の挫折から「表の力」である「人気」を渇望するようになる。 主人公の春日一番とは同年同日に生まれた同い年で、一番が服役する前は彼に介護されていた。

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芹沢和彦/黒澤翼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

芹沢和彦/黒澤翼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

芹沢和彦(せりざわかずひこ)/黒澤翼(くろさわつばさ)は『龍が如く5 夢、叶えし者』に登場する七代目近江連合会長。弱小の組から関西一円を束ねる近江連合の会長までのし上がった人物で、目的のためなら卑怯な手を使うことも辞さない。一方で会長となって手に入れたものが「権力」だけだったことに空しさを感じており、人を惹き付ける強いカリスマ性を持った男たちに羨望と嫉妬を抱いている。 作中では重い病を患ったことで息子に跡目を継がせようと決意。そのために「芹沢和彦」という偽名を使い様々な謀略を企てる。

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