相棒 season20(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『相棒 season20』とは、警視庁特命係の刑事コンビが数々の事件を解決していく、テレビ朝日によるテレビドラマである。
「警視庁特命係」は、不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄されるここには、しかし優秀過ぎて上層部が隠しておきたい秘密まで暴いてしまう刑事・杉下右京と、その杉下への好奇心からキャリア官僚の道を捨てて刑事となった冠城亘がいた。その推理力と、上司の叱責を物ともしない行動力で、2人は難事件に挑んでいく。
演:遠山景織子
内閣情報調査室カウンターインテリジェンスセンター職員。社とは同期で、鶴田とは愛人関係にある。
鶴田に命じられて加西の抹殺を画策し、藤原久美子という名の暗殺者を雇う。首尾よく加西を始末した後に逮捕されるも、あくまで自分の単独犯であることを主張。その後刑務所の中で死体で発見され、自殺として処理される。彼女を“鶴田の罪を暴くための重要な証人”と見込んでいた杉下は、これを鶴田による工作ではないかと疑い、新たに捜査を開始する。
果たしてその推測は正しく、テトロドトキシン入りのカプセルを服用して仮死状態になり、公的には「死亡」とした上で蘇生処置を施され、パリに逃がされていた。しかし同郷の友人である中郷が鶴田の命令で殺されたことをきっかけに彼を裏切り、特命係に情報を提供する。
中郷都々子(なかさと つづこ)
演:織田梨沙
エンパイヤ・ロー・ガーデンという弁護士事務所に所属する弁護士。柾とは同郷の友人という間柄。加西の遊興的な犯罪に関わったため事務所を去るも、柾のことは案じ続けてたびたび面会に訪れていた。
その柾が不審な死を遂げ、それが自殺として処理されたことが受け入れられず、かつて加西が「自分の切り札」だと言って見せてきた鍵を盗み出す。加西と鶴田の関係についてもおおよそ察しており、「悪党と悪党が信頼して手を組むなんてありえない、この鍵は鶴田を失脚させるに十分な何かの証拠に違いない」と考えていた。
特命係にこの鍵を委ねるものの、自殺とも他殺ともつかぬ不自然な形で遺体として発見される。
社マリア(やしろ まりあ)
演:土方エミリ
社美彌子の娘。父親はかつて“ロシアの外交官”という立場を隠れ蓑に日本でスパイ活動をしていたヤロポロク・アレンスキーという人物だが、彼と社は結婚しておらず、その関係も公になっていない。そのためマリア自身も父親のことはまったく知らない状態である。
詳細な経緯や事情は不明ながら、中学入学の頃から冠城と外で会うようになり、自分たちの関係を「姫と家来」に例えている。父がいないことに不自由を感じてはいないが、内閣調査室という権力の中枢に近い位置にいる社の“父親の分からない娘”であることから週刊誌の記者に追い回されるようになる。
『相棒 season20』の用語
特命係(とくめいがかり)
不祥事を起こした刑事や辞職してもらいたい刑事が上層部の意向で送り込まれる、警視庁の窓際部署。“人材の墓場”とも揶揄される。
実際ここに送り込まれた者の大半は数か月以内に辞職しているが、一番の原因は杉下の偏狭な人柄と強引過ぎる捜査手法、そして刑事としての圧倒的な才能についていけなくなることである。
『相棒シリーズ』の歴代“相棒”たちにとっても決して他人事ではなく、初代相棒である亀山薫(かめやま かおる)は穏便な形ではあるが唐突に辞職して海外渡航、2代目相棒である神戸尊(かんべ たける)は上層部の意向で強制的に異動、3代目相棒である甲斐亨は連続暴行事件の犯人として逮捕と、いずれも波乱のある別れ方をしている。
白バイ隊員狙撃事件
『相棒 season19』の第1話にて発生した事件。当時交通機動課に所属していた出雲が、何者かに拳銃で狙撃され、重傷を負って病院に担ぎ込まれる事態となった。
IT長者である加西が、「自分の金に踊らされて犯罪行為に手を染める人間を眺めて楽しみたい」という理由から起こした事件で、実行犯となったのは朱音静(あかね しずか)という女性だった。朱音は特命係によって逮捕され、当初は「加西に命じられた」と証言していたが、中郷の手配で加西から口止め料6億円が振り込まれたことを知るや一転して「自分でやった」と主張。鶴田の工作もあり、真実は闇に葬られる。
エンパイア・ロー・ガーデン
中郷がかつて所属していた、都内にある弁護士事務所。
裏で鶴田や加西とつながり、彼らの癒着に協力している。
ネオ・ジパング
加西が作り出した電脳空間。ヘッドマウントディスプレイを使用したMMOのようなもので、常時数えきれないほどのプレイヤーが参加している。加西はこの中で神のごとく君臨し、参加者に気前よく現金をバラ撒いては、彼らの見せる醜態を眺めて悦に浸っていた。
杉下はこれを「違法なやり取りにも使えるため犯罪の温床になりうる」と判断したが、特命係がネオ・ジパングの存在を知った時点で、すでにその懸念通りに加西が様々な事件のために利用していた。
ダークナイト事件
作中でたびたび言及される、「甲斐の息子が起こした事件」のこと。
3代目相棒にして甲斐の息子である亨、何人もの「時効の成立などで罪に問えない犯罪者」を暴行していた。亨の親友の妹は、まさにこの「罪に問えない犯罪者」によって惨殺され、犯人は不当に短い刑期を終えて出所しようとしていた。「絶対に犯人を許せない、殺してやる、自分の人生などどうなってもいい」とまで言い切る親友を止めるため、亨はやむなく彼に襲われる前に犯人を死なない程度に暴行。代理で復讐を果たすことで、親友を思い留まらせることに成功した。
しかし、亨はその後も「罪に問えない犯罪者」を狙っては暴行することを繰り返すようになり、ついに杉下によってそれを突き止められて逮捕されることとなる。「親友の未来を守るため」という理由のあった最初の一件以降も亨が事件を重ねた理由については、当人も「分からない」と語る一方、父親である甲斐は「杉下という優秀過ぎる刑事を目の当たりにして、“負けたくない”という想いが無意識に働いたのではないか」と分析している。
甲斐はこの一件の責任を取らされる形で失脚し、現在も閑職に回されている。
『相棒 season20』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
真贋定かならぬコティングリー妖精写真
第7話「かわおとこ」にて、杉下が言及したコティングリー妖精事件。作中でも語られた通り、この事件は写真を撮影した2人の少女による捏造であることが後に明らかとなるが、実は彼女たちは意味深な言葉を残している。5枚ある写真の内4枚は捏造だが、最後の1枚だけは本物だというのだ。
実際、捏造であることが認められた4枚については、そこに写る妖精たちの姿がとある絵本から切り出したものだということが判明している。しかし最後の1枚、少女たちが「本物だ」と言い張ったものについては、そこに写る妖精と同じ姿のものが描かれた本が存在しないため、それまでのものと同様の手法では再現できない代物なのだ。
現代の分析によれば、5枚目の写真に写っている妖精の姿は半透明であるため紙に描いたものとは考えられず、当時のカメラの性能でこういった捏造写真を撮ることはほぼ不可能。科学的な検証をすればするほど「捏造ではない」という結論が出てしまうという。
だとすれば、5枚目の写真に写る妖精たちの正体はなんなのか。少女たちの執念が生んだ時代を超越したトリック写真か、光線の歪みか何かが起こした奇跡の1枚か、あるいは本物の妖精なのか。オカルトマニアたちの間では、様々な説が論じられている。
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『GTO』とは、1988年7月にフジテレビ系で放送された学園ドラマである。原作は藤沢とおるの同名漫画。脚本は主に遊川和彦が手掛けている。主演は反町隆史で、松嶋菜々子などが出演する。元暴走族のリーダーである鬼塚英吉は、高校教師になるという夢を叶えるべく、いじめや登校拒否など多くの問題を抱える武蔵野聖林学苑の教師となる。破天荒ながらも鬼塚の熱い指導により、子供たちが次第に変化していく。子供と真正面から向き合う鬼塚の姿が見どころとなっている。視聴率は最終回で35.7%を記録した。
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『ひとつ屋根の下』とは、1993年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマである。「月9」枠で全12回放送された。脚本は野島伸司、主演は江口洋介が務めた。7年前の両親の事故死以来離ればなれになっていた兄弟が、長男の達也が中心となり再び一つ屋根の下で生活を始めるが、兄弟たちは悲劇的、絶望的な境遇や状況に遭遇する。様々な困難を乗り越えながら明るさを絶やさず成長し、より深い絆が育っていく様を描く。
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【相棒】歴代相棒まとめ
『相棒』とは、2000年からテレビ朝日・東映によって制作・放送されている刑事ドラマシリーズである。 警視庁特命係は、警視庁内部の左遷先として扱われている“人材の墓場”である。そこに所属する刑事杉下右京は、どのような難事件も解決する切れ者だが、事件と見ればそれが権力の闇に隠されていようと暴き立て、捜査のためなら強引な手法も辞さない厄介な人物としても知られていた。様々な事情からそこに異動させられる刑事たちは、時に右京に反発し、時に彼の推理力に圧倒されながら、次第に息の合った“相棒”となっていく。
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【相棒】ファンが選ぶ人気・名作回ランキングをまとめてみた!【公式サイト投票】
『土曜ワイド劇場』の特別ドラマとして放送されたpre seasonも含めれば、2000年から続く人気ドラマである『相棒』シリーズ。偏屈な性格の名刑事・杉下右京と歴代の“相棒”たちが数々の難事件を追い、これを解決していく刑事ドラマで、推理物としての高いクオリティと事件の中で描かれる複雑な人間模様で好評を博している。 2013年、ファンの投票による『相棒』シリーズの人気・名作回が公式サイトで発表された。ここではそれを紹介しつつ、そのあらすじについても解説していく。
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【相棒】前にも見た?違う役で複数回出演した俳優・女優をまとめてみた!
2000年に放送されたスペシャルドラマを皮切りに、20年以上続く人気シリーズとなった刑事ドラマ『相棒』。レギュラーメンバーだけでも数多くの俳優が登場するが、毎回の犯人や被害者、事件の関係者などとしてさらに膨大な数の俳優が参加しており、中には“別の役”として複数回登場した者もいる。 ファンなら「あの事件の犯人だった人だ!?」などと驚くこと請け合いの、『相棒』複数回登場俳優を紹介する。
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相棒season13最終回ネタバレまとめ!甲斐亨がまさかの逮捕?酷すぎる結末に非難殺到!?
2014年3月18日、人気刑事ドラマ『相棒 season13』が最終回を迎えた。今まで主役の1人として物語を盛り上げてきた成宮寛貴演じる青年刑事・甲斐亨が、不当に罪の軽い犯罪者相手に連続暴行を重ねていた犯人として逮捕されるという衝撃的な内容に、ファンからは「こんな終わり方は見たくなかった」との声が次々と上がった。 賛否両論を巻き起こした『相棒 season13』最終回「ダークナイト」の内容と、当時の反応を紹介する。
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『相棒』とは、偏屈な性格の名刑事・杉下右京とその歴代の“相棒”が活躍する推理ドラマで、2000年から続く人気シリーズである。 作中には捜査一課や鑑識課など、様々な課に所属する刑事が登場する。杉下たちとの関係は友好だったり敵対的だったりとそれぞれに異なり、物語を盛り上げている。そんな『相棒』シリーズの警察関係者を階級順に紹介していく。
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相棒の名シーン・名場面のロケ地は?撮影場所を紹介!
2000年に放送された単発ドラマが好評を博したことから、これを皮切りにシリーズを重ねてきた刑事ドラマ『相棒』シリーズ。ファンが「名作・神回」と絶賛するエピソードも多く、それが撮影されたロケ地はいわゆる"聖地巡礼"の対象ともなっている。 ここでは、ファンが思わず場所を調べたくなってしまうシリーズお馴染みの撮影場所について紹介する。
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目次 - Contents
- 『相棒 season20』の概要
- 『相棒 season20』のあらすじ・ストーリー
- 第1話「復活~口封じの死~」
- 第2話「復活~死者の反撃」
- 第3話「復活~最終決戦」
- 第4話「贈る言葉」
- 第5話「光射す」
- 第6話「マイルール」
- 第7話「かわおとこ」
- 第8話「操り人形」
- 第9話「生まれ変わった男」
- 第10話「紅茶のおいしい喫茶店」
- 第11話「二人」
- 第12話「お宝探し」
- 第13話「死者の結婚」
- 第14話「ディアボロス」
- 第15話「食わせもの」
- 第16話「ある晴れた日の日常」
- 第17話「米沢守再びの事件」
- 第18話「詩集を売る女」
- 第19話「冠城亘最後の事件―仇敵」
- 第20話「冠城亘最後の事件―特命係との別離」
- 『相棒 season20』の登場人物・キャラクター
- 警視庁特命係
- 杉下右京(すぎした うきょう)
- 冠城亘(かぶらぎ わたる)
- 警視庁サイバーセキュリティ対策本部
- 青木年男(あおき としお)
- 警視庁捜査一課
- 伊丹憲一(いたみ けんいち)
- 芹沢慶二(せりざわ けいじ)
- 出雲麗音(いずも れおん)
- 陣川公平(じんかわ こうへい)
- 警視庁組織犯罪対策部
- 角田六郎(かくた ろくろう)
- 警察学校
- 米沢守(よねざわ まもる)
- 警視庁刑事部
- 内村完爾(うちむら かんじ)
- 中園照生(なかぞの てるお)
- 警視庁警務部
- 大河内春樹(おおこうち はるき)
- 警視庁総務部
- 社美彌子(やしろ みやこ)
- 警視庁幹部
- 衣笠藤治(きぬがさ とうじ)
- 警察庁
- 甲斐峯秋(かい みねあき)
- 政府関係者
- 鶴田翁助(つるた おうすけ)
- 特命係と関わった人物
- 小出茉梨(こいで まり)
- 加西周明(かさい しゅうめい)
- 柾庸子(まさき ようこ)
- 中郷都々子(なかさと つづこ)
- 社マリア(やしろ まりあ)
- 『相棒 season20』の用語
- 特命係(とくめいがかり)
- 白バイ隊員狙撃事件
- エンパイア・ロー・ガーデン
- ネオ・ジパング
- ダークナイト事件
- 『相棒 season20』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 真贋定かならぬコティングリー妖精写真