亀山薫(相棒)の徹底解説まとめ
亀山薫(かめやま かおる)とは、刑事ドラマ『相棒』の登場人物で、初代相棒として活躍した熱血刑事。
指名手配犯を捕まえようとして大失敗したことを機に、“警視庁の人材墓場”と称される「特命係」に異動させられる。そこで抜群の推理力を持つ杉下右京と出会い、彼と共に様々な難事件を解決していく。切れ者過ぎて人の心の機微に疎い右京とは裏腹に人情家で、その優しさが事件解決の突破口となったことも少なくない。亡き友の想いを継いで外国へと旅立つが、『season21』で復帰することとなる。
亀山薫のプロフィール・人物像
演:寺脇康文
亀山薫(かめやま かおる)とは、刑事ドラマ『相棒』の登場人物で、初代相棒として活躍した熱血刑事。
屈強な体格の青年で、フライトジャケットにカーゴパンツというラフなスタイルを好む。コーヒーを愛好しており、本人は特に意識していないが味覚が非常に鋭い。怪談や幽霊の類を苦手としているが、霊感があるのかやたらとそういった話に縁がある。
指名手配犯を捕まえようとして失敗し、逆に人質にされたところを生放送で全国に晒されるという大失態を機に“警視庁の人材墓場”と称される「特命係」へと異動させられる。そこで抜群の推理力を持つ杉下右京(すぎした うきょう)と出会い、当初はその偏屈な人柄に辟易としていたものの、次第に互いを無二の相棒と認めて様々な難事件を解決していった。
切れ者過ぎて人の心の機微に疎い右京とは裏腹に人情家で、それが原因でトラブルに巻き込まれることもあれば、その優しさが事件解決の突破口となったことも少なくない。亡き友の想いを継いでサルウィン共和国へと旅立つが、『season21』で復帰することが発表され、ファンを大いに驚かせた。
亀山薫の来歴・活躍
学生時代
酒屋の子として生まれる。その朗らかな性格で学生の頃から学友と広く交友しており、高校の時には兼高公一(かねたか こういち)という同級生と特に親しい間柄となった。
大学に入学後、後に妻となる奥寺美和子(おくでら みわこ)と出会い、ここに浅倉禄郎(あさくら ろくろう)という青年を加えた3人で大いに意気投合。美和子とは卒業後も長く同棲を続け、検事となった浅倉もたびたび酒に誘うなど、学生時代と変わらぬ友情を維持し続ける。
母親が売春をしていたことから、女性に対して異様なまでに潔癖さを求めるようになった浅倉は、この頃にはすでに恋人となった相手を何人も手にかけていたが、亀山がそれに気付くことはなかった。
杉下右京との出会い
大学を卒業後、警視庁に就職。捜査一課の刑事となる。当初は手柄を挙げることに躍起になる、やや無鉄砲なタイプの刑事だった。
しかし指名手配犯を捕まえようとして返り討ちにされ、逆に人質にされたところを生中継で全国に放送されるという失態を演じてしまい、懲罰人事で“警視庁の陸の孤島”、“人材の墓場”と称される「特命係」への異動を命じられる。そこで待っていたのが、指名手配犯の人質にされていた薫が反撃するのにも一役買った、杉下右京という刑事だった。
杉下は紳士的な言動の裏に恐るべき推理力と頑迷な正義感を持った偏屈な人物で、その風変わりな人柄に散々振り回される。特命係が懲罰人事となっているのも、ここに送り込まれた刑事は杉下の偏屈ぶりに嫌気が差すか、あるいは彼の並外れた推理力に敗北感を植え付けられて警視庁を辞めていく者ばかりだったからである。しかし良い意味であまり悩まない性格の亀山は、次第に杉下の変人っぷりにも慣れていき、上司として相応の敬意を持って接していくようになる。
浅倉による連続殺人が明らかとなった際は、杉下が当初から彼を怪しいと睨んで捜査していく一方、長年の友人を疑うことができずに困惑するばかりだった。最終的に浅倉の犯行の証拠を目の当たりとして呆然自失となり、刑事としての自分と浅倉の友人としての自分の間で悩み、「友人だからこそ浅倉を止めなければならない」との想いで彼を逮捕する。この1件で杉下もまた亀山のことを「ただ情に流されるだけでなく、悩みながらも正しいことを実行できる人物」として見直し、“新しく左遷されてきた刑事”ではなく“共に事件に挑む特命係の相棒”だと認識するようになっていった。
特命係の名物コンビ
法の下の正義を絶対の価値観と断じ、それに反する行いをした者を決して認めない杉下とは違い、亀山は時に犯人に同情することもしばしばだった。これを利用して犯人に利用されることもあれば、逆に彼の優しさが事件の解決に大きな役目を果たしたこともあり、杉下もまた「亀山には自分にはない能力がある」と認めて強く信頼するようになっていく。
結婚しないままズルズルと同棲生活を続けていた佐和子を始めに、捜査一課時代のライバルである伊丹憲一(いたみ けんいち)、鑑識の米沢守(よねざわ まもる)、杉下の元妻である宮部たまき(みやべ たまき)、政治家の瀬戸内米蔵(せとうち よねぞう)などと交流しながら、杉下と共に様々な事件を解決していった。
サルウィンへの旅立ち
ある時、亀山の高校の同窓会が開催され、ここに来るはずだった兼高が殺害されるという事件が発生する。兼高は高校卒業後にサルウィンという発展途上国で働いており、国際的な陰謀の可能性もあると見て捜査一課が調査に乗り出す。一方、友人の死に衝撃を受けた亀山もまた、杉下と共に兼高の死の真相を突き止めようと動き出す。
やがて兼高の死には、瀬戸内が深く関わっていることが判明する。瀬戸内は今の政府の発展途上国への支援は生温いと考えており、より多くの死にかけている子供たちを救うため、支援物資の中抜きをして資金を稼ぎ、それをダイレクトに寄付に回すという行為を続けていた。それを知らない兼高は、「どうやら瀬戸内は不正をしているらしい」という情報だけ手に入れて、サルウィンの子供たちを1人でも多く救いたい一心で彼を脅迫して大金を要求。中抜きに関与していた人間が、瀬戸内に相談せずに兼高を殺したというのが真相だった。
“困窮し、今死にかけている人々を1人でも多く救いたい”という想いが擦れ違った末に起きた悲しい事件だったが、これを解決した後、亀山の中に「兼高が脅迫という犯罪に手を染めてまで尽くそうとしたサルウィンというのがどんな国なのか見てみたい、彼のやり残した仕事を自分が引き継ぎたい」という想いが生まれる。意を決して辞職を提出すると、亀山は正式に妻となった佐和子と共にサルウィンへと旅立っていく。
杉下も兼高の事件を解決した頃から亀山に心境の変化があったことを薄々察しており、彼が警視庁を辞する旨を告げた時もすんなり受け入れている。一方、亀山が日本を発つ前に電話をかけて激励しており、「こんなことをしたのは初めてだ」と言って、彼との絆が特別なものであったことを暗に伝えていた。
再び特命係へ
サルウィンでは学校を開き、そこで子供たちに自分が杉下と共に貫いてきた「正義」と「他人のために自分を犠牲にするのは尊いこと」だという信念を教えていた。そうやって育てた子供たちの1人であるアイシャ・ラ・プラントは、やがて腐敗政権と戦う戦士となり、ついにこれを打倒。サルウィンに平和と正義をもたらした中心人物となった。
日本で開かれたサルウィンの親善使節団のパーティーに“英雄の恩師”という立場で誘われ、杉下と再会するも、ここで「アイシャを殺さなければ大切な人を殺す」という脅迫メールを受け取る。他にも脅迫メールを受け取った者たちが何人もおり、彼らが苦悩する様を見たアイシャは「他人のために自分を犠牲にするのは尊いこと」という亀山の教えに殉じて自殺。すさまじいショックを受け、杉下と共に捜査を進めた末に犯人を突き止める。
「先生は優しいから、このままサルウィンに留まれば自責の念で苦しみ続けるだろう」と考えたアイシャの友人で自身の生徒の1人でもあるミウの働きかけで美和子と共に日本に戻ることとなる。新たに仕事を探していた折り、かつてのライバルの伊丹から「警視庁に戻るつもりがあるなら口利きしてやる」と提案され、これを受け入れて嘱託職員として特命係に復帰することとなった。
亀山薫の関連人物・キャラクター
杉下右京(すぎした うきょう)
警視庁特命係に所属する刑事。紅茶とチェスを愛好する、人並外れた推理力と頑強な正義感を持つ紳士である。一方で人の心の機微には疎く、それが原因で離婚した過去を持つ。
事実上の左遷として特命係にやってきた亀山に、当初はただ同じ部署にいるだけの人間のように接していたが、彼の刑事としての資質や「他人の悲しみや苦しみに寄り添える」という自分に無い美点を知るに連れて高く評価するようになっていった。亀山もまた杉下のことを「面倒なところもたくさんあるが頼りになる上司」だと深く信頼していき、無二の相棒となっていく。
その亀山が兼高の志を継ぐために警視庁を辞めてサルウィンに向かう際、激励の電話をかけている。杉下が特命係を去る者にそんな連絡をしたのはこれが初めてのことであり、次に特命係にやってきた者に対して「君は亀山くんのようにはなれない」と語るなど、相棒として長く活動した亀山のことを特別視していたことがうかがえる。
杉下右京(相棒)の徹底解説まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
杉下右京(すぎした うきょう)とは、刑事ドラマ『相棒』の登場人物で、警視庁特命係に所属するベテラン刑事。
英国風のスタイルを好み、チェスと紅茶をたしなむ紳士的な人物だが、並外れた推理力と強硬な正義感を併せ持つ切れ者である。これまでに解決できなかった事件はほぼ皆無だが、真相を暴くことへの躊躇がまったく無く、たびたび“組織にとって不都合な事実”まで突き止める。このため警察上層部からは警戒されているが、本人はまったく気にしていない。一方で他人の心の機微には疎く、それが原因で離婚した過去を持つ。
奥寺美和子/亀山美和子(おくでら みわこ/かめやま みわこ)
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