仮面ライダー電王(Den-O)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダー電王(Den-O)』とは、石ノ森章太郎原作の東映製作特撮テレビドラマシリーズの一つで「電車」がモチーフである仮面ライダーである。2007年1月28日~2008年1月20日までテレビ朝日系列で放送された。平成仮面ライダーの8作品目で、未来の人間の精神体である「イマジン」と呼ばれる怪人が過去の世界を支配して自分たちの良いように歴史を変えようとするが、仮面ライダー電王が「時の列車デンライナー」で現在と過去を行き来して悪のイマジンから現在の世界を守るために戦う時間SFストーリーである。
仮面ライダー電王
野上 良太郎(のがみ りょうたろう)(演:佐藤 健(さとう たける))
仮面ライダー電王プラットフォームのCV:佐藤健
初登場回:第1話「俺、参上!」(2007年1月28日放送)
主人公で仮面ライダー電王に変身する。とにかく運がなく優しい性格でひ弱。幼い頃に両親が亡くなっており、姉の野上愛理(のがみあいり)と共に祖母に育てられた。姉の婚約者が行方不明となり記憶喪失になったことから通っていた高校を中退し、姉がやっている喫茶店「ミルクディッパー」でアルバイトをしている。
自身が特異点であることにより、ハナに仮面ライダー電王に変身させられる。後述する仲間のイマジンの力を借りずに変身した状態を「プラットフォーム」と呼び、電王の本来の姿となるが元の良太郎の強さに匹敵するため弱い。最初はモモタロスに憑依され「仮面ライダー電王 ソードフォーム」に変身してイマジンと戦う。このことをきっかけにハナやイマジンたちと共に時の運行を守る役目を担うこととなった。
イマジンと合体することにより様々なフォームに変身し、パワーアップする。人間時に憑依される際には良太郎の意識は残るものの行動や外見はイマジンに左右される。
ネーミングセンスが壊滅的で「モモタロス」などの仲間のイマジンやライナーフォームの必殺技である「電車斬り(でんしゃぎり)」などの名づけをしたことで周囲からよく文句を言われている。
元々の体力がないことから計4体のイマジンに憑依されることになったために疲労が蓄積し倒れることもあったが「皆一緒がいい」と体力作りに励むなどイマジンたちのことも大切に思っている。
更に、突然現れたかつて姉の婚約者であった「桜井侑斗(さくらいゆうと)」と同姓同名の青年が「仮面ライダーゼロノス」に変身し、共に戦うことになる。
イマジンたちを従える首領的存在の「カイ」との戦いは、イマジンのいる未来を消滅させる戦いとなる。つまり、モモタロスたち味方のイマジンも消滅することになる戦いということになる。しかし、それでも良太郎の生きる「今」の時間を守りたいと言うモモタロスたちと更に絆を深めてついにカイに勝利する。
その後、良太郎は普通の日常を取り戻した。
モモタロス
CV: 関俊彦
初登場回:第1話「俺、参上!」(2007年1月28日放送)
良太郎と合体し「仮面ライダー電王 ソードフォーム」に変身する。良太郎に最初に乗り移ったイマジンで性格は乱暴でがさつ。一方で義理人情に厚く涙もろい一面もある。身長1.9m 体重87kg。
良太郎が考える「桃太郎」の赤鬼のイメージが具現化していることで良太郎に「モモタロス」と名付けられた。最初は名前も見た目も「センスがない」と拒否的であったものの、徐々に良太郎の根性を認めて「モモタロス」と呼ばれることを許す。良太郎に乗り移った際には「M良太郎」と呼ばれる。
決めセリフは登場シーンでの「俺、参上!」や「俺は最初から最後までクライマックスなんだよ!」などがある。更に戦闘開始時には「行くぜ行くぜ行くぜー!」と掛け声を掛けることも多い。剣で戦うのが得意で、飛び道具を使用する敵を苦手としている。
口が悪く、仲間を変なあだ名で呼ぶ。ウラタロスは「カメ」キンタロスは「クマ」リュウタロスは「ハナタレ小僧」デネブは「おデブ」。
テレビシリーズ最終回にて「最後まで一緒に戦ってくれる?」という良太郎の望みを叶えたことで契約完了し、実体化したことにより単独で変身できるようになる。
使用する武器は「デンガッシャー ソードモード」。4つのパーツをくみあげ、先からオーラソードをのばしえ完成させる、ソードフォームの専用武器。
仮面ライダー電王 ソードフォームの専用車両は「デンライナー ゴウカ」。ソードフォームが運転する。
ウラタロス
CV: 遊佐浩二
初登場回:第5話「僕に釣られてみる?」(2007年2月25日放送)
良太郎と合体し「仮面ライダー電王 ロッドフォーム」に変身する。良太郎に2番目に乗り移ったイマジンで性格はキザで女好き。頭はいいがいい加減。話術に長けており人を騙したり周囲の人間を手玉に取ることが得意。身長1.87m 体重102kg。
良太郎に乗り移った際にも複数の女性を口説き落とし夜な夜な遊び歩くことにより良太郎が寝不足に悩まされたり、知らない女性の電話番号が山ほど良太郎の携帯電話に登録されている。
良太郎の浦島太郎の「亀」が具現化されたものだろうというナオミの憶測からモモタロスに「ウラタロス」と名付けられた。
モモタロスと同様、イマジンの使命には興味がなく、ライダーパスを良太郎と共有することでデンライナーに乗ることとなる。
良太郎に乗り移った姿は「U良太郎」と呼ばれる。
常に柔らかい口調で仲間には「ちゃん」を付けて呼ぶことが多い。
決めセリフは「言葉の裏には針千本」「千の偽り万の嘘」「僕に釣られてみる?」などである。
使用する武器は「デンガッシャー ロッドモード」。4つのパーツで完成させる約2mの槍。敵をつりあげる竿にもなる。
仮面ライダー電王 ロッドフォームの専用車両は「デンライナー イスルギ」。飛行メカを飛ばす。
キンタロス
CV: てらそままさき
初登場回:第9話「俺の強さにお前が泣いた」(2007年3月25日放送)
良太郎と合体し「仮面ライダー電王 アックスフォーム」に変身する。良太郎に3番目に乗り移ったイマジンで性格は無口で人情家。身長1.85m 体重93kg。
当初は良太郎ではなく病気で倒れた本条 勝(ほんじょう まさる)(演 - 内野謙太)に憑りついて「もう一度空手がしたい」という望みを叶えるために空手をマスターしようとしていた。そのため、キンタロスは本条が持つ金太郎の「熊」のイメージが具現化されている。名付けはウラタロス同様ナオミ。本条を守るために過去へ飛んで負傷したことで消滅しかけた時に良太郎やハナに促され良太郎に乗り移ったことで一命をとりとめた。このことをきっかけにして二人に恩義を感じ、協力することとなった。
必殺技は斧を振り下ろすダイナミックチョップでなんでも真っ二つにする。
良太郎に乗り移った姿は「K良太郎」と呼ばれる。
常に柔らかい口調で仲間には「ちゃん」を付けて呼ぶことが多い。
決めセリフは「俺の強さにお前が泣いた!」「泣けるでぇ!」。
使用する武器はデンガッシャーアックスモード。一撃で鉄球も切断できる斧。4つのパーツをくみあげ、完成させる。
仮面ライダー電王 アックスフォーム専用車両は「デンライナー レッコウ」。巨大カッターが武器。
リュウタロス
CV:鈴村健一
初登場回:第13話「いい?答えは聞いてない」(2007年4月22日放送)
良太郎と合体し「仮面ライダー電王 ガンフォーム」に変身する。良太郎に4番目に乗り移ったイマジンで性格は子供っぽっくダンスが好き。身長1.97m 体重98kg。
当初、良太郎の深層心理の奥に潜伏したことで誰にも存在に気付かれなかった。無期限有効のライダーチケットを持っていることで、他のイマジンのようにライダーパスの共有宣言をされていない。人間に暗示をかけて精神を支配する能力を持っている。良太郎に乗り移った時はこの力で人間をバックダンサーにして踊る。また乗り移る力が強いため、リュウタロスが憑いている状態ではジーク以外のイマジンは良太郎に乗り移ることができず、良太郎自身も意識が制限されている。
銃の名人でダンスを踊りながら敵を打っても狙いを外さない。
良太郎に乗り移った姿は「R良太郎」と呼ばれる。
口調は子供じみていてウラタロス同様仲間には「ちゃん」を付けて呼ぶことが多い。
決めセリフは「お前倒すけどいいよね!」「答えは聞いてない!」である。
使用する武器はデンガッシャー ガンモード。4つのパーツをくみあげて完成させる光弾銃。ガンフォーム専用。
仮面ライダー電王 ガンフォーム専用車両は「デンライナー イカヅチ」。メカ竜形態にも変形する。
ジーク
CV: 三木眞一郎
初登場回:第23話「王子降臨、頭が高い!」(2007年7月8日放送)
他4体のイマジンとは異なり、たまに良太郎たちに協力するイマジン。良太郎に乗り移り「仮面ライダー電王 ウイングフォーム」に変身する。白鳥がモチーフとなっており、「ジーク」と名乗っているのは自称である。良太郎たちには「プリンス」と呼ばせようとする。性格は気高く自己中心的。身長1.93m 体重 90kg。
世界は自分を中心に回っていると思っているため、モモタロスたちのことも「お供その1」などと呼ぶ。ただ、ハナが自分のことを引っぱたいたことで「今まで自分のことを殴ってまで戒めてくれた人はいなかった」と好意を寄せるようになり「姫」と呼んでいる。
デンライナーにリュウタロスが無断で乗せていたことがきっかけで良太郎たちと出会う。ジークは財閥令嬢の鷹山 栞(演 : 鹿野京子)に憑りついた。しかし、栞が妊娠中だったことでいつの間にか子どもと一緒に生まれてしまったということだった。一緒に過ごす内に、徐々にジークが消滅しかけてしまう。オーナーいわく、憑りつく相手が幼過ぎたためにイマジンの存在を維持できない。イマジンは人の記憶により存在する。赤ちゃんの記憶ではジークの存在が消えてしまっているためイマジンは消えてしまうとのことだった。しかし、ジークは赤ちゃんが生まれる前にすでに母親である栞と「赤ちゃんが無事生まれますように」という契約を結んでおり、赤ちゃんがすでに無事に生まれていることにより契約完了状態になっていることが判明した。そこで良太郎たちがデンライナーでジークを赤ちゃんが生まれる前の過去に連れていくことで赤ちゃんとの契約が切れ、消滅を免れることができた。栞との契約が完了していることでジークは実体化している。
決めセリフは「神、降臨!」
使用する武器はデンガッシャー ハンドアックスモードとブーメランモード。各2つのパーツをくみあげて完成させる、小型の斧とブーメラン。
デンライナーの乗組員
ハナ(演:白鳥百合子(しらとり ゆりこ))
初登場回:第1話「俺、参上!」(2007年1月28日放送)
オーナーと共にデンライナーに乗り時の運行を守る役割をする番人として活動している。本来ハナのいた時間がイマジンにより消滅してしまった。しかし、ハナが特異点であることにより歴史改変の影響を受けず時間の流れからこぼれてしまう。そのことにより、当初はイマジンのことを憎んでいた。
良太郎と出会い、彼が特異点であることを知ったハナは仮面ライダー電王にスカウト。デンライナーの乗組員として一緒に時の運行を守る役割を担っていた。当初は良太郎に協力するモモタロスたちのことも「イマジン」として憎む対象にしていたが、徐々に考えが変化していった。ウラタロスたちが消え、再び復活した際には喜びの涙を見せる程大切に思うようになった。
未来では愛理と桜井侑斗の間に生まれる子のはずだった。カイが狙う分岐点の鍵であり、愛理と桜井侑斗にその存在を隠されたことにより時の狭間に突如新たな路線が発生し、時空に生じた歪みの影響でハナは子どもの姿(コハナ 演:松元還季(まつもと たまき))になってしまう。
ナオミ(演:秋山 莉奈(あきやま りな))
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『仮面ライダーZX』は、10番目の仮面ライダーの名称と、それに関連する企画を総称したもの。「バダン」の野望を止めるべく、仮面ライダーZXは戦う。1982年~1984年にかけて、雑誌でのグラビア連載や、『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』で登場した。仮面ライダーの中ではやや影が薄かったものの、漫画『仮面ライダーSPIRITS』で主人公として選ばれたことで知名度や人気が向上することとなった。
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人造人間キカイダー(Kikaida、Kikaider)のネタバレ解説・考察まとめ
『人造人間キカイダー』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。キカイダー/ジローは不完全な人造人間として創られたことに悩みつつも、生みの親である光明寺博士を探しだし、ミツコとマサルの兄弟を守るために、ダーク破壊部隊のロボットと戦う。生前、石ノ森章太郎はこの作品に対して『仮面ライダー』よりも思い入れがあると話していた。
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世界から猫が消えたなら(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『世界から猫が消えたなら』とは日本で作成されたドキュメンタリー要素のあるファンタジー作品である。2012年に発行された原作の『世界から猫が消えたなら』は、翌年の2013年に本屋大賞にノミネートされた。そして2016年3月に単行本と文庫本を含めた累計発行部数が101万5000部になり、同年の5月に映画が公開された。自分の身の周りから物が消え、それに関連した人間関係も同時に消えていく体験をするストーリーでは、主人公とともに人生において大切なものに気付くことができる映画となっている。
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目次 - Contents
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の概要
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』のあらすじ・ストーリー
- 仮面ライダー電王誕生
- イマジンの目的
- ウラタロスとの出会い
- キンタロスとの出会いとハナの秘密
- リュウタロスとの出会い
- 愛理の過去
- イマジンが存在する未来の特異点「カイ」の登場
- カイとの最終決戦
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の登場人物・キャラクター
- 仮面ライダー電王
- 野上 良太郎(のがみ りょうたろう)(演:佐藤 健(さとう たける))
- モモタロス
- ウラタロス
- キンタロス
- リュウタロス
- ジーク
- デンライナーの乗組員
- ハナ(演:白鳥百合子(しらとり ゆりこ))
- ナオミ(演:秋山 莉奈(あきやま りな))
- オーナー(演:石丸 謙二郎(いしまるけんじろう))
- 仮面ライダーゼロノス
- 桜井 侑斗(さくらい ゆうと)(演:中村優一(なかむら ゆういち))
- デネブ
- ミルクディッパー
- 野上 愛理(のがみ あいり)(演:松本 若菜(まつもと わかな))
- 尾崎 正義(おざき せいぎ)(演:永田 彬(ながた あきら))
- 三浦 イッセー(みうら イッセー)(演:上野 亮(うえの りょう))
- カイの一味
- カイ(演:石黒 英雄(いしぐろ ひでお))
- バットイマジン
- ウルフイマジン
- トータスイマジン カメ
- トータスイマジン ウサギ
- スコーピオンイマジン
- スパイダーイマジン
- アントホッパーイマジン
- モールイマジン
- レオイマジン
- スネールイマジン
- オクトイマジン
- アルビノレオイマジン
- レオソルジャー
- デスイマジン
- その他の登場人物
- 駅長(えきちょう)(演:石丸謙二郎(いしまるけんじろう))
- 野上幸太郎(のがみこうたろう)(演:桜田通(さくらだ どおり))
- テディ
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の用語
- 時の列車(ときのれっしゃ)
- デンライナーゴウカ
- デンライナーイスルギ
- デンライナーレッコウ
- デンライナーイカヅチ
- キングライナー
- ゼロライナードリル
- ゼロライナーナギナタ
- イマジン
- 契約者
- デンオウベルト
- ライダーパス
- 電仮面
- 特異点
- 時間の狭間
- ターミナル
- 時の砂漠
- 仮面ライダー電王 クライマックスフォーム
- 仮面ライダー電王 ライナーフォーム
- デンカメンソード
- ギガンデス
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- モモタロス「俺、参上!」
- 野上良太郎「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらない事の言い訳にならない。」
- モモタロス「バーカ!どっちが強いじゃねえ。 戦いっていうのはなあ、ノリのいい方が勝つんだよ!!」
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- テレビシリーズ第30話にてヒロインのハナ降板
- イマジン4人が歌って踊るOP(オープニング)
- 『仮面ライダー電王(Den-O)』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):AAA「Climax Jump」(第1話~第39話)
- OP(オープニング):「Climax Jump DEN-LINER form」(第40話~第48話)