SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

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『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)及び『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)における象徴的なシステムの1つ。倒した魔物の核となっている存在を生贄に捧げ、魔力経験値と魔物の魂を得る。所属勢力がアヴァロンなら供物回復、サンクチュアリとグリムなら攻撃力上昇の効果も発揮。
また、瀕死に陥った同行者や共闘プレイヤーたちも生贄に捧げることが可能で、捧げた場合は対応した魔法使いの魂と魔力経験値を獲得する。更に同行者の所属勢力に応じて、以下の生贄魔法が発動。

グングニル:アヴァロン所属の魔法使いを生贄にすると発動し、広範囲に高威力の槍の雨を降らせる。
エンジェル:サンクチュアリ所属の魔法使いを生贄にすると発動し、広範囲に槍の雨を降らせ、敵にはダメージ、味方には回復の効果をもたらす。
ユグドラシル:グリム所属の魔法使いを生贄にすると発動し、茨のような大樹に変化して攻撃を行い、敵にはダメージ、味方には供物回復の効果をもたらす。

当然生贄にされた魔物の核や同行者、共闘プレイヤーたちは死亡扱いとなってしまう。人型魔物を生贄にした場合は同行者として加入することはなく、同行者はリブロムの涙で死別ステータスを修復しない限りは復活しない。共闘していたプレイヤーは、死亡後専用の人魂(ひとだま)モードとなり、独自のサポートなどが行えるようになる。

救済

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)及び『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)における象徴的なシステムの1つ。倒した魔物の核となっていたものを救済し、生命経験値と魔物の気を得る。所属勢力がアヴァロンかグリムなら体力回復、所属勢力がサンクチュアリなら供物回復の効果も発揮された。
更に救済した人型魔物の核は同行者として登録され、共にクエストに挑むことができるようになる。また、瀕死に陥った同行者や共闘プレイヤーを救済すると、自分の体力を半分消費して、瀕死状態から戦線復帰させることが可能。
ただし、一部敵対魔法使いや、リザードマンといった特定の魔物は、救済することが不可能。生贄にしないと戦闘が終了しない仕様となっていた。

運命(うんめい)

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から選べる、戦闘後の第3の選択肢。倒した魔物の核となっていたものを救済も生贄も選択せず、運命に任せて処分してしまう。ランダムで処置は生贄か救済かが選ばれ、それに準じた結末を迎える。選択すると生命経験値と魔力経験値を均等に得ることができ、魔物の運というアイテムを獲得。運は戦闘後に気か魂にランダムで変化する。所属勢力がグリムなら供物回復、アヴァロンとサンクチュアリなら行動速度上昇の効果も発揮された。
同行者や共闘プレイヤーに対して発動すると、魔物の時と同じようにランダムでその処遇が決定。生贄ならば生贄魔法発動、救済なら復活、ということになる。

戦果

クエストクリア条件を満たして戦闘を終了させると、戦果画面へと遷移。クエスト中の行動によってポイントが精算され、戦闘評価がされる。
以下の行動がより達成できていれば、ポイントが増加となっていく。

・魔物を弱点で攻撃した。
・魔物を複数体生贄にした。(アヴァロン限定)
・魔物を複数体救済した。(サンクチュアリ限定)
・魔物からカウンターを取った。
・魔物を状態異常にした。
・体力を残してクリアした。
・クエストの経過時間を抑えてクリアした。
・仲間を生贄にした。(アヴァロン限定)
・仲間を救済した。(サンクチュアリ限定)
・魔物を足止めした。
・仲間を回復した。
・魔物の呪部を破壊した。

当然、より多く生贄及び救済を行ったり、より体力を残してクリアした方が評価が高くなる。最終的なプレイヤーへの評価は5段階で、未熟な魔法使い・三流の魔法使い・二流の魔法使い・一流の魔法使い・伝説の魔法使いの順。評価によって獲得する報酬量も変わるため、基本的には伝説の魔法使いになるように立ち回ることが求められる。
尚、グリム所属の場合はこのような戦果ポイントによる評価がなくなり、報酬獲得はランダムとなってしまう。

人魂モード(ひとだまモード)

マルチプレイ時限定のモードで、プレイヤーが生贄になる、瀕死で放置されて死亡するなどの理由で切り替わる。攻撃などの戦闘参加は不可能だが、以下のような、様々なサポート機能を利用可能。

・専用ゲージを消費し、味方に攻撃力上昇バフ、敵に防御力低下デバフを付与可能。
・敵と味方の体力ゲージを視覚化。
・敵や味方のダメージ、回復量を数値として視覚化。
・フィールドで利用可能なオブジェクトのギミックを利用して、体力回復や囮といったサポートが可能。
・チャットが一部変化し、人型魔物の体力に応じたコメントや、恨み言といったユニークな物までが使えるようになる。

また、魔法連携の回復の果実(かいふくのかじつ)+鉄壁花の果実(てっぺきかのかじつ)で生成される復活の実(ふっかつのみ)を利用すれば、一時的に復活して再度戦闘参加も可能となっていた。

戦闘における操作と特殊動作

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)及び『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)はコントローラーを利用してキャラクターを操作し、追体験のクリア条件を満たすことを目指して戦闘を行っていく。
コントローラーのボタン配置とアクションは、それぞれデフォルトで以下のようになっていた。

移動:左スティック
ロックオン:Lボタン長押し(PlayStation Vita TVの場合はL1ボタン長押し。)
ロックオン切り替え:ロックオン中に十字キー右or左
カメラ操作:右スティック
カメラリセット:Lボタン(PlayStation Vita TVの場合はL1ボタン。)
回避:移動中に×ボタン
ダッシュ:移動中に×ボタンホールド
口笛:停止中に×ボタン
調べる:停止中に×ボタンホールド
メニュー表示:SELECTボタン
テキストチャット呼び出し(マルチプレイ時のみ):タッチスクリーン右上のタブを左にスライド。(PlayStation Vita TVの場合、R2ボタン。)
心眼使用:方向キー下
受け身:吹っ飛ばされた状態で〇、×、△、□いずれかのボタン。
魔法を使用する:〇、△、□ボタン
供物セット切り替え:Rボタン(PlayStation Vita TVの場合はR1ボタン。)
生贄にする:対象に近づいてRボタンホールド(PlayStation Vita TVの場合はR1ボタンホールド。)
救済する:対象に近づいてLボタンホールド(PlayStation Vita TVの場合はL1ボタンホールド。)
運命に任せる:対象に近づいてR+Lホールド(PlayStation Vita TVの場合はR1+L1ボタンホールド。)
禁呪発動:タッチスクリーンに表示された禁呪アイコンをタッチし続ける。(PlayStation Vita TVの場合はL2ボタンホールド。)

PlayStation Vitaと、PlayStation Vita TVでは、コントローラーのボタン数や、ハードの仕様上、若干操作方法が異なる。

ロックオン

Lボタン(PlayStation Vita TVはL1ボタン。)ホールドで、魔物をロックオンすることが可能。ロックオンを行うと画面中央に魔物を常に捉えておくことが可能で、戦闘における位置取りがやりやすくなる。
尚、ロックオン範囲内に複数の対象がいる場合は、ロックオンを行った状態で十字キー右か左を入力することで、ロックオン対象を切り替えることができた。

カメラ操作とカメラリセット

コントローラーの右スティックを動かせば、カメラの位置を連動して動かせる。左右は勿論、上下もある程度振ることが可能。
カメラをリセットしたい場合は、Lボタン(PlayStation Vita TVはL1ボタン。)をポンと押せばよい。プレイヤーの背後のデフォルトの位置まで、視点が戻ってくる。

移動・ダッシュ・回避

コントローラーの左スティックでプレイヤーキャラクターを動かすことが可能。左スティックを倒した方向へ、キャラクターは動いていく。
また、移動を行っている最中に×ボタンをホールドすると、移動速度を上げたダッシュを利用できる。移動中に×ボタンを押すことで、回避行動。移動しながらでないと回避は不可能なため、注意。
尚、通常回避は前転であるが、回避行動を変化させる魔法を使えば、速度の速い瞬間移動にしたり、地中を潜って無敵時間を伴いながら移動していくようなものにしたりもできた。

口笛(くちぶえ)

sasa
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