SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

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代償を差し出せない貧しい人間が、自らの肉体を聖杯に差し出してその欲望を叶えた姿。
ドロドロに溶けた粘液状の身体に、自らが求める物(宝石や金、食物など)が浮かんでおり、同じ名称の魔物でも姿が違う存在が確認されている。
粘液をまき散らす全方位遠距離攻撃と、巨体を活かした攻撃が得意で、無策で近づくと思わぬしっぺ返しを食らう。
尚、人間の欲求をそのままストレートに反映するため、実は作中に登場する食欲を反映したモノや、金への執着を反映したモノ以外にも、性欲を反映したモノもいるという。

ケルベロス

人間だった頃は故郷を愛する衛兵であり、2匹の猟犬と共に都市を守り続けていた人物。
蛮族の襲撃に悩まされる故郷の都市のために身を捧げていたのだが、ある日都市の中で流行り病が発生してしまい、人々が都市を離れようとする。しかし故郷の都市を愛する衛兵はそれを許さず、流行り病が蔓延する都市の城壁の中へ住民を押し込めていたが、住民の蜂起によって死の危機に瀕することに。衛兵は今際の際に聖杯に願いを捧げ、大切にしていた都市の住民の命を代償に、猟犬と一体化した三つ首の魔物として生まれ変わった。
二足歩行と四足歩行を使い分けた俊敏な攻撃が特徴で、そのスピードに慣れていく必要がある。

グリフォン

人間だった頃は領民に対して重い税を課していたという貴族であり、領民から奉納された金の像に偏愛を向けていた。その執着心は像を隠そうとした妻に罰を科して殺してしまうほどである。
ある日重い税に耐えかねた領民たちが反乱を起こし、貴族を打ち倒そうと屋敷に押し掛けていったものの、そこに貴族の姿はなかった。そこにいたのは、獣と人と鳥を象った金の像と一体化し、金色に輝く異形の姿となった存在であったという。
飛行攻撃が得意だが、腕に宝物をたんまりと抱えており、攻撃でこれを落とすとしばらく無防備になる。

サイクロプス

人間だった頃は非常に腕が良い鍛冶師で、作り出す武器は性能は良いものの、見た目が無骨でイマイチという欠点がある。
その欠点のせいで、彼の武器の評価は華やかな装飾で作られるライバルの鍛冶師よりも下であり、常に二番手であった。鍛冶師はその評価が我慢ならず、とうとう自らの片目を犠牲にして槍を作り出したが、見た目が非常に悍ましく、誰もがそれを手に取ることはなかった。鍛冶師はそれに怒りを覚え、自らが作り出した最強の槍の性能を見せつけるために槍を手にして、殺戮を繰り返す魔物に転じてしまったのだ。
武器による攻撃は威力が高いが、側面からの攻撃は比較的緩く、密着して近距離で戦闘することが推奨される。

ケンタウロス

人間だった頃は努力知らずなほどに天才的な弓の腕前を持ち、かつては領主直属の親衛隊にまで抜擢された男。
しかし極端に不精な性格のせいで真面目に働くことに嫌気がさしてしまい、盗賊に身を落として、自分の部下に身の回りの世話をさせていた。歩いたり移動するのも億劫になった男は荷馬車を盗んでそこで生活を始めるが、自分の世話をする部下の相手も面倒になって殺してしまい、独りになった末に現れた聖杯へ、生きるのに楽な体を願うことになる。結果的に荷馬車とそれを引く馬と合体した身体を手に入れるのだが、なんと最終的に生きることすら面倒になってしまい、自害しようと考えたが、合体した馬がそれを拒絶して失敗し、面倒な体のまま魔物となってしまった。
速い移動速度と矢による遠距離攻撃が厄介で、攻撃チャンスを見逃さず戦わなければならない。

ワイバーン

人間だった頃は凄腕の暗殺者であり、聴力に優れていることから、自らを蝙蝠に重ねていたという男性。
とある主人に仕えて暗殺業に従事ていたが、ある日同業者の奇襲によって瀕死に陥り、聖杯の力で窮地を脱した。しかしその奇襲は主人による指示だったと知るが、男は主人の元に舞い戻ると、そのまま何もなかったかのように主人に仕え続ける。そんな主人が蝙蝠から感染するという病に罹って死んでしまい、蝙蝠のような姿の魔物となっていた男は、それを見届け、屋敷から飛び去り行方を晦ましたという。
影に紛れて移動する技や、素早い攻撃などを行うため、落ち着いて対処をする必要がある。

クラーケン

人間だった頃は家族よりも愛情を注いでいた船を海賊に奪われ、それを取り戻すために軍船に乗る軍人へ転身した船長。
その甲斐もあって自分の船を奪った海賊たちを見つけて追い詰めるも、予想外の反撃に腹を斬られて死に瀕してしまう。最中に現れた聖杯に願いを捧げ、自らの腹から出た臓物を武器にして海賊を蹂躙するのだが、その臓物から分泌される消化液が船を溶かし、沈没させる。船長は船を取り戻すために、自分が乗っていた軍船とその乗組員を生贄に捧げて聖杯に再び願うと、船は軍船の残骸と乗組員の肉体を使って構築されなおすが、船長は船の構成部品を探して取り込む魔物に成り果ててしまった。
非常に大きな体を持った魔物であり、近づくと分泌液によるダメージを追うため、中距離戦が推奨される。

ワルキューレ

人間だった頃は高名な騎士の家に生まれた美しい一人娘だが、父が本当は跡取り息子を望んでいたことを知り、父に自らを認め、愛してもらうために女だてらに騎士となった。
持ち前の才能で騎士としての腕を上げる娘だったのだが、20歳に差し掛かる頃に男との決定的な性別差に直面し、思い悩むこととなってしまう。その際に現れた聖杯に自らの美貌を捧げ、人外の力を手に入れるものの、その直後に父は戦死する。魔物となってしまった娘は天国の父に自らの存在を見せつけるように、最強の戦士になるため、相応しい相手を探しているという。
兜に備えた両の翼で戦場を飛び回るため、タイミングを見て攻撃を加えるか、飛び道具を使って叩き落す必要がある。

ミノタウロス

sasa
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@sasastation_33

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