SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

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CV:岩崎ひろし
『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から新たに登場した、男性の魔法使い。
秘密組織アヴァロンの最高指導者であり、全ての魔法を記録しているという代物・魔法大全を所持している老人。その関係もあってか、アヴァロンにおいては非常に特別な扱いを受けている人物で、戦闘に赴くこともなく、人前に現れることも滅多にない。ちなみにペンドラゴンという名前は本名ではなく、アヴァロンの最高指導者に受け継がれる称号のようなもの。本編に登場するペンドラゴンは13代目となっている。
実は彼の所持しているという魔法大全とは、ペンドラゴンの名を継ぐ人間が継承する、今まで登場した膨大な魔法の記録そのものであり、彼自身が魔法大全と呼ばれる代物であると解釈可能。そのため、記録されている魔法は扱うことができるのだが、膨大過ぎる情報量をその身体に詰め込んでいるため、継承した人間は新たなことを一切覚えることができないという。そのせいか本作のペンドラゴンも健忘症状に襲われており、ある魔法使いを自分の孫であると誤認してしまうシーンも存在。
ただし基本的には非常に柔軟で話の分かる人物であると描写されており、掟や規律を越えて行動するある魔法使いの行動を手助けするような様子も見せる。

魔法使いの活動で仲間になる同行者たち

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)及び『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)には、魔法使いの活動というサイドストーリーが存在。
サイドストーリーをクリアしていくと、登場した人物たちが同行者として選べるようになり、各種要請録などで共闘可能。それぞれメインの登場人物らと同じように、固有の外見と個性的な魔法及び戦い方、そして好感度などの設定が行われている。

ボーマン

CV:斉藤次郎
魔法使いの活動・悪徳魔法使いに登場する男性魔法使いで、金の亡者としか言えないほどに金への執着を見せる人物。
詐欺のような手法で魔法使いたちに借金を背負わせるなどして、自らの目的のために働かせている。その詐欺師のようなやり口と粗暴な口調からは読み取りがたいが、実は世界中の人間が恵まれていれば魔物は生まれない、という強い信念の持ち主。そのため、貧しい人間たちに救済や施しを与え、満たされない心のせいで魔物に落ちることを未然に防ぐことを目的としていた。この強い信念によって救われた人間たちも多く、彼を慕って道を共にする人物たちも存在。
『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)では、彼の信念に惹かれて行動を共にする人物たちと万屋を営んでいることがわかる。そこでは新たな衣装を供物と引き換えに購入したり、万屋専用のクエストに挑んだりが可能。

パーシヴァル

CV:成家義哉
魔法使いの活動・魔物の子供に登場する男性魔法使いで、たどたどしく幼い印象を受ける喋り方をしている人物。
親のいない捨て子だったが、樹木が魔物に転じた存在・コボルトに育てられたという過去がある。しかしある日、親のコボルトは突然パーシヴァルを殺そうと襲い掛かってきたため、それを殺して取り込み、魔法使いになったという経歴の持ち主。
胸を掻きむしるという悪癖があり、パーシヴァル本人はそれを病気として認識しているものの、その原因は人間としての感情や罪悪感から来る苦しみや心の痛み。魔物に育てられて人間らしさを知らずに生きてきたパーシヴァルに、徐々に人間らしさが生まれてきている証左である。

ランスロット

CV:最上嗣生
魔法使いの活動・復讐の騎士に登場する男性魔法使いで、魔法使いを嫌うというレオデ王に仕える側近。
側近とはいえ魔法使いという立場にあるため、レオデ王を始めとして周囲の評価はかなり低く、更に他の魔法使いからも王の犬だ何だという誹りを受け続けている。だが、実はかつてレオデ王による魔法使い弾圧の煽りを受けて家族を失っており、同じような境遇の魔法使いを集め、国を変えるために活動を行っていた。
しかしその最中で王妃グウィネビアと恋に落ちてしまい、復讐よりも彼女を取り、駆け落ちを決行したことで、国からも魔法使いの仲間たちからも裏切り者の烙印を押されてしまう。その結果、グウィネビアは死し、自らは両側の追手から命を狙われる立場になってしまうのだが、本人は自らの選択や運命を呪うことなく、受け入れようと考えている。

ガウェイン

CV:天田益男
魔法使いの活動・狼男の苦悩に登場する男性魔法使いで、ワーウルフという魔物を10年も追い続けているという隻眼の人物。何故か常に自分の傍に現れるものの、姿を見たことがないそれを見つけるため、自分の右目すらも代償にしていた。しかしワーウルフの正体とはガウェイン自身であり、かつて組んでいた相棒の妹の魔法使い・ラグネルが負った代償を肩代わりしたことで、定期的に魔物に転じてしまうという副作用を受けたのだ。
ある魔法使いの活躍と、彼が助けた友人の妹という魔法使いラグネルが、再びガウェインの代償を取り込んだことで、彼自身はワーウルフ化から脱する。以降は、その代償を請け負ったラグネルを助けるために活動を続けることにした。

ディンドラン

CV:小島幸子
魔法使いの活動・穢れた血を持つ女に登場する女性魔法使いで、破竹の勢いで魔物を打ち倒し、名を上げているという人物。
彼女の名が知れ渡っている原因はそれだけではなく、仲間の傷から血を啜るという奇妙な癖や、何故か自分の負った傷をわざと広げて血を収集する、という行為にもある。
実は魔物になった妊婦の亡骸から生まれた存在で、その血は魔性の力を持ち、一度摂取すると依存性した挙句、魔物化してしまうという。ディンドランは自らの血をソーマとして提供していたが、実は生きる価値のないクズと彼女が判断した相手にしか売らず、その目的は、ソーマの効力で魔物化したクズを合法的に始末するため。
ちなみに、最初はある魔法使いもソーマの餌食にしようとしたのだが、ある魔法使いの血液が美味しかったために、気が変わって標的から外したと語った。

ガラハッド

CV:乃村健治
魔法使いの活動・人と魔の狭間でに登場する男性魔法使いで、魔物に最も近い魔法使いとも称されて、伝説のように語られる人物。
千を超えるほどの魔物を倒して生贄にし続けてきたためか、その肉体は右腕を中心として異形のようになってしまっており、その心身に苦痛を与えている。しかしガラハッド自体は魔物と戦い、殺すことを止めないが、その理由は、自身が原因で魔物化した最愛の女性シャルロットを自らの手で葬るため。だがシャルロッテは既にある魔法使いによって葬られており、ある魔法使いは今際の時にシャルロットが残した恨んではいないという言葉を伝え、ガラハッドは無謀な戦いの意味を失う。
それでもガラハッドはシャルロットを魔物化させてしまった贖罪のため、生贄を取り込む苦痛を受け続けることを選ぶのだった。

死神(しにがみ)

sasa
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@sasastation_33

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