SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

目次 - Contents

人間だった頃はとある領主が小間使いの女に産ませたという不義の娘であり、かつては出生を隠すために醜い鉄仮面をつけていた。
小間使いの女であった彼女の母は、領主の正妻が行う虐待の末に発狂し、娘の存在すらもわからなくなってしまう。母をこのようにした領主と正妻に対して復讐心を抱いた娘は、現れた聖杯に願い、醜い鉄仮面の魔物の姿と、発狂した母が変化した巨大な斧を手にし、領主と正妻の命を奪い取ることに成功。しかし己の求めた幸せは二度と手に入らないことを自覚した娘も正常な精神を失い、幸せな家族を狙う悍ましい魔物になるのだった。
最大の特徴は、手にした斧が健在な限り行う体力回復魔法の発動で、長期戦を防ぐためにも斧の破壊を急がなければならない。

エルフ女王

人間だった頃は子宝に恵まれない女性であり、それが原因で子供を攫って家族ごっこをし、反抗され次第殺すという凶行を繰り返していた誘拐犯。
事件がバレて逃げていた際に足を滑らせて崖から落ち、谷底で子孫を増やせないタンポポと出会うと、子供が欲しいという願いが彼女たちを同化させ、タンポポの綿毛は小さなエルフという魔物に転ずる。誘拐犯の女は最初こそエルフたちを素直に可愛がっていたが、エルフが崖を越えて帰って来ないことが切っ掛けとなり、エルフたちを探すためにエルフの羽を作り、崖の上に舞い戻った。そこでやはり人間の子供が欲しくなってしまった女は、エルフの羽で飛び回り、子供を誘拐する魔物となったのだ。
常時地面から浮遊しており、地面を這う攻撃や近接攻撃は当てにくいため、対峙するならば持ち込む魔法から吟味しなければならない。

ガーゴイル

人間だった頃は名家生まれの容姿端麗かつ才能に溢れた男であり、何をするのにも注目を浴びることに悩んでいた人物。
男は次第に周囲の期待や視線が苦痛に感じるようになってしまい、現れた聖杯に願い、誰も自分を気に留めない石ころにしてもらった。誰にも注目されない石ころ生活を謳歌していた男だったが、ある日自分の前を通りかかった女性に恋をし、彼女の前に現れるため、再び人の形を取ろうとする。しかし長年石ころだった男は顔の造詣を忘れてしまい、出来上がったのは不格好な福笑いのようになった石の魔物であった。
ジャック・オ・ランタンのように転がる突進攻撃の他、石化の状態異常を付与する大ダメージ技も持つ。

ジャックフロスト

人間だった頃はとある騎士団であり、複数の人間が1つの魔物に転じた存在。
領主に冬を撃退しろという無理難題を下された結果、冬の寒さに耐えれば冬が恐れて逃げていくと考えてそれを実行した。しかし当然ながら冬は逃げていくことはなく、凍死寸前になったところで聖杯が現れる。騎士団の面々が全員で冬の寒さに打ち勝つことを願うと、全員が肉体を失い、寒さと一体化した魔物の一種になってしまった。
ジャック・オ・ランタンやガーゴイルのような突進攻撃を持ち、凍結の状態異常を付与する大ダメージ技も備える。

ユニコーン

人間だった頃は自らの王を暗殺し、後継者もいないことから王の座についた側近の男。
自らも同じ道を辿るのではないかという恐怖に憑りつかれた結果、人との交流を断ち、甲冑に身を包む。しかしそれでも恐怖は拭えず、魔法も通さない完璧な鎧を聖杯に願い、獲得したのだが、逆に不安がないことが不安に思うようになり、命を脅かす何者かに怯える魔物に成り下がってしまった。
ケンタウロスのように武装馬車と一体化しているために動きが早く、遠距離攻撃も備えている強敵。

蛇使い女

モルガン・ル・フェが魔物に転じてしまった姿。
腕と蛇で構成された髪を持ち、二足歩行の形態と四足歩行の形態を使い分けて戦闘を進めてくる。
また、元が魔法使いであったせいか、炎・氷・雷の魔法を使いこなす他、相手を石化の状態異常に追い込む技も所持していた。

フェニックス

人間だった頃は、蛾から幻覚剤を作るという家業を継いだ関係で、人々から隠れて孤独に生活をしなければならなかった寂しい老婆。
人と交流せずに過ごし、年を重ねてしまったことを嘆いて、炎に身を投じて人生を終わらせようとしたものの、その際に現れた聖杯に願いを捧げて、炎の中から若返って蘇る。老婆は今までの人生を取り戻すように暮らしていたが、次第に若返りと老化のサイクルが短くなっていった上、最初の若返りの際に炎へ紛れ込んだ蛾の影響で、身体に蛾の特徴まで現れてしまう。最終的には絶えず炎に包まれて老化と若返りを繰り返す、巨大な炎の蛾の魔物に転じたのだった。
常時飛行状態という大きな特徴がある他、炎を駆使した強力な攻撃を持つため、炎対策と遠距離攻撃が必要。

ヒュドラ

人間だった頃は、類稀なる剣技の才能を持った、貧しい地域出身の剣士。
家族を養うために剣士としての才能を振るい、いくつもの剣を同時に扱えるという傑物であったが、その能力を恐れられた結果、食事に毒を混ぜられて謀殺されそうになった。剣士はどうにか生還したのだが、代償として体は以前のように動かなくなり、その様を嘆いていた剣士の前に聖杯が現れ、彼に新たな体を与えた。結果、男は九本の腕で剣を操るという化け物になってしまい、自分の剣の腕を存分に振るえる相手を探して彷徨っているという。
クラーケンと同じような巨体と、毒液による範囲攻撃を持ち合わせており、近距離戦では苦労必至である。

セイレーン

sasa
sasa
@sasastation_33

目次 - Contents