SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

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『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は裕福な家庭に生まれた3人の兄弟であったが、息子たちの将来を心配した母に家を追い出され、自ら生活することを強いられてしまう。
困った末に傭兵の試験に申し込んだ3人だったが、2人の兄は藁の鎧と木の盾という、到底実戦に耐えうる装備を用意しなかったために落選、煉瓦のメイスを用意した末弟だけが再試験の機会を得る。兄2人は弟のためと言いつつ、自分たちは装備として楽をするため、自らの身を聖杯に捧げて、それぞれ鎧と盾になってしまうが、末弟も兄たちをどうにか養うための強い武器を自らの身と引き換えに作り出していた。それぞれ武器や防具になってしまった兄弟は、自分たちを使ってくれる強者を求め、藁人形に自らを持たせて彷徨う魔物になってしまったのだという。
攻撃範囲は広めだが、動作自体は遅く、落ち着いて対処していけば戦いにくい相手ではない。

白雪姫(しらゆきひめ)

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は美しい目を持った一国の王女であったが、自己顕示欲の塊のような母親の嫉妬に晒されていた。
ある日その美しい目に映る自身の姿が美しいと感じた母親の欲望を聖杯が叶え、王女の目は巨大な鏡に変化させられた挙句、王女がそのことに気づかないように幽閉されてしまう。しかし王女が成人した際に自分が幽閉されていることに疑問を抱き、現れた聖杯にもう片方の目を捧げて鏡を作り出すと、自分が幽閉されている原因と母の思惑を知る。王女は無意識のうちに気を使って母親を美化して鏡に映していたその行為を止め、年老いて醜くなった母に現実を突きつけて発狂死させると、自らが母を殺したことを嘆きつつ、現世を彷徨う魔物となった。
鏡となった目は飛び道具を反射するという特性を持っているため、部位を破壊して無効化しないと投擲攻撃などは通らない。

赤ずきん

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、その正体はメインキャラクターであるメイジーの祖母・初代レッドフード。
初代レッドフードは特別な供物・赤闇のリンゴを用いた幻術を操り、多くの人を騙してその肉体を奪い取って生きてきた魔法詐欺師である。そんなレッドフードの餌食となったのは天涯孤独の騎士で、彼女は騎士の記憶を読み取り、何も知らない生き別れの母として献身的に振舞った挙句、自分を料理して彼に食わせてしまう。レッドフードを取り込んだ騎士は生き別れの母を喰らってしまったと錯覚し、自らの腹を裂いて取り出そうとするが、その隙を突いてレッドフードが騎士を乗っ取り、新たなレッドフードと化した。
巨大な槍を振るって近距離で戦う騎士モードと、魔法を使って遠距離攻撃を用いて戦う魔女モードを切り替えるのが大きな特徴。

シンデレラ

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は城下町に住む美人三姉妹の三女であり、美しさから王主催の仮面舞踏会に特別に招待を受けるほど。
しかし三女は2人の姉にいつも留守番を押し付けられ、自分も舞踏会に行きたい三女は、何度目かの舞踏会の際にムカデの毒を姉たちの食事に仕込み、体調不良を起こした姉に成り代わって舞踏会へ。だが極度の脚フェチ、特に足の匂いを好んでいたという王に足を舐められ、恋仲となっていた姉とは別人であると見抜かれてしまう。捕まることを恐れた三女はその場から逃げ出し、今度こそ王の気に入る足を手に入れるために聖杯へ願いを捧げ、ムカデのような無数の足を備えた下半身を持つ魔物に成り果てた。
遠距離からの巨大な足を突き上げる攻撃や、長い身体を活かした範囲攻撃を備えており、適切な距離を見極めて戦う必要がある。

カエルの王様

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は汗っかきの王であり、その体質のせいで女性に縁がないと思い込んでいた。
そんなある時、王は自分と同じように汗っかきの女中に恋をするのだが、女中に片思いをしている人物がいると告げられ、王は彼女の恋を応援するために身を引くものの、女中の恋は汗っかきのせいで破れる。王はその男を処刑してしまうが、それにショックをうけた女中は本来の姿であったカエルに戻り、実は男に命を助けられた礼をしに来たこと、自分の想いが受け入れられるとは思っていなかったことを王に告げた。王はそんな献身的なカエルの姿に恋を深め、カエルはその重さに彼の前から逃げるものの、聖杯に全てを捧げて化け物カエルになった王に捕まり、束縛されて共に生きることを強いられてしまう。
飛び跳ねるような攻撃と速い速度による突進攻撃を持ち、一撃が避けにくいために、攻撃範囲はしっかりと把握しなければならない。

ブレーメンの音楽隊

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は元音楽隊所属の老人と、彼を慕っていた動物たち。
音楽隊として美しい歌声を響かせていた老人は、加齢による除隊を受けるとボケてしまい、飼っていたロバを自らの孫であると勘違いするほどで、聖杯の呼びかけにも応えられなかった。しかしそれを傍で聞いていたロバが自らの身を生贄に老人の願いを叶え、老人はロバの歌声で歌う、珍しい存在に生まれ変わるが、その歌声はすぐに民衆に飽きられてしまう。そのたびに孫だと勘違いして愛情を注いでいた犬や猫、鶏が身を捧げて歌声を取り戻していくが、その姿はいくつもの動物の顔を持つ不気味な魔物に成り果て、ついに彼の歌を聴く者はいなくなったという。
部位を破壊しなければ解除されないバリアや、口の中に収納されて狙いにくい部位があるなど、面倒な性質を備えている。

ウサギとカメ

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、人間だった頃は、弱みを見せられないがゆえにマゾヒストに目覚めた貴族の男と、男の泣き顔を見るのが好きなサディスト女。
互いの性癖の合致から行為に耽っていた男と女であったが、女はいつしか自分の前で本性を曝け出す男を愛し、彼を癒してやりたいと考えるようになる。そんなある日、女と男の前に聖杯が現れ、女は男への新たな責め苦に悩んでいたことから願いを捧げ、自ら命を絶って男に愛故の永遠の放置プレイを科した。女の愛故の行為を受けた男は、自らも聖杯に願いを捧げ、彼女が好んだ罵り言葉「カメ野郎」に似た姿の魔物になり、彼女の幻覚に晒されて彷徨うようになったという。
カエルの王様と同型の魔物であり、ジャンプ攻撃や突進攻撃といった、避けにくいいやらしい攻撃が目立つ。

リザードマン

『SOUL SACRIFICE DELTA』(ソウル・サクリファイス デルタ)から追加された魔物で、他の主な魔物よりも小さな、人間と同じ大きさの姿が特徴。
その正体は不死の禁呪・エリクサーに手を出した不特定多数の魔法使いで、禁呪の力を発揮させるために捨てるはずだった代償の自我を捨てられず、中途半端に魔物化してしまったのだ。
大きな特徴として、この魔物は救済すると復活するために救済不可で、生贄にすることでしか決着をつけられない。

キメラ

sasa
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