SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)とは、2013年にPlayStation Vitaで発売したアクションゲーム。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント。作品の略称は「ソルサク」。
本作は牢獄に囚われた主人公が、喋る魔術書リブロムと出会い、運命に抗うためにリブロムの中に記載されたある魔法使いの力を手に入れるまでの物語。
作品の魅力は派手なグラフィックで表現される魔法、プレイヤー同士の共闘といったシステム、グロテスクながらも熱い重厚なストーリーである。

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人間だった頃は、幼馴染の男性に裏切られてしまったという女性。
幼いころは内気で、人前で歌うことすら出来なかった女性だが、幼馴染であった男性に褒められたことで、自らの歌声に自信を持ち、港町の歌姫としてあらゆる人物を魅了するほどになる。そんなある日男性は女性に大都市で学問を修め、女性と共に安定した暮らしをしたいと告げて町を出、女性はその背中を見送ったが、3年後になんと男性は別の富豪の女と結婚してしまったのだ。絶望の末に聖杯に願って自らの歌声を捧げると、船を沈める怨念の歌を手に入れ、いつかそのありったけの怨念を込めた歌を聞かせようと、男を待っているという。
地中に潜って移動する技で動き回るため、長期戦になりやすい魔物である上、杖から発せられる水流攻撃が脅威となる。

ペガサス

人間だった頃は、領主になるという強い野心を秘めた、どこかの国王の側近。
男は領主になるために様々な功績を上げてきたのだが、ある日手違いで派遣した兵を死なせてしまい、その責任を負わされそうになって逃げだすことになる。逃げ出した先は、取り付けた動物に空を飛ぶ能力を与えることができたという蝋の翼を作り出すイカロス牧場で、側近はそこに追い詰められた結果、聖杯に逃げるための翼が欲しいと願った。聖杯は側近の人間の姿を代償にし、蝋の身体と翼を持つ馬の化け物という形を与えると、男はその蝋の身体と翼を駆使し、領土はまるで自分のものであると主張するように飛び回るようになったという。
冷属性の攻撃を多く備える上、常に空中に浮いているという関係上、地を這う攻撃などを当てにくいという特性を持つ。

リヴァイアサン

人間だった頃は、とある国にいた双子の王子の弟の方で、小柄な体格も含め、どの部分も兄王子には勝てないことに、強い劣等感を抱いていた人物。
その劣等感のせいで陰気な人物となった弟王子は、与えられる動物たちを弄ぶことでしか自分の価値を見出せないようになっていた。ある日、父王が王位を退き、兄王子を王に指名したことで、弟王子の嫉妬は殺意に変わり、兄王子に自分の分身のように可愛がっていた鰐をけしかけてしまおうかと考えるほどにまで至る。そんな弟王子の前に聖杯が現れ、弟王子は願いを捧げると、代償となった鰐と一体化し、小柄な体格を城を背負う程に肥大化させると、兄王子を噛み砕くという妄想を現実にするため、隣国へと向かっていったという。
地形と一体化した状態で戦闘を行う魔物で、特定の攻撃を行った後にしかダメージが通らないため、チャンスを見逃さず戦わなければならない。

デュラハン

人間だった頃は、理解しがたいほどに偏執的な性癖を持つ騎士。
痛みや苦痛を受けることにとにかく興奮を覚えるという性質を持っており、戦場に出るのも痛みを受けるため。様々な意味で敵や侍従にも恐れられた偏執的な騎士が行き着いたのは、死への強い好奇心であり、現れた聖杯に不死の身体を願う。何をしても死なない身体を手に入れた騎士は自らの首を斬り落とし、死に続ける痛みと苦痛を受けることになったが、その欲は治まらず、更なる苦痛を与えてくれる相手を探して歩いている。
距離を詰める行動や回避しづらい行動が多い他、自らを痛めつけて行動速度を上昇させるという特殊行動も持つ。

ベヒモス

人間だった頃は、何よりも林檎を食べることが好きな青年で、その執着と食欲は病的な程にまで高まっていた。
いくら林檎を与えても治まらないその食欲と執着によって、家計と両親の精神を追い詰めた結果、家を叩き出されてしまう。その結果もう林檎を好きなだけ食べられないかもしれないという、本人にとっては非常に絶望的な状況に追い込まれた際に、聖杯が出現し、彼は聖杯に願いをかける。その結果、背中に巨大な林檎の樹を生やした魔物になり、永遠に満足するまで林檎を食べられると思いきや、その林檎を盗む不届き者から林檎を守るため、寝られなくなってしまったという。
あまり移動しない代わりに、林檎型の飛び道具を飛ばして攻撃するという変則的な相手になるが、自らが供物・食欲の実を利用して設置すると、そこへ向かって隙を晒す。

オーガ

人間だった頃は、一度食べたものは二度と食べないという肥えた舌を持つ王を満足させようと研鑽を重ねていた、とある王族専属料理人の女性。
多彩な食材を取り扱っていたものの、ある日食材の扱いを間違えて食中毒を引き起こしてしまい、死罪に処されるところであった。最後のチャンスとして王を満足させる料理を作れと命じられた料理人は、追い詰められた結果に聖杯へ願い、自らの舌を材料として、王を唸らせるタンスープを作り上げる。王はその味が忘れられず、料理人に同じ料理をせびった結果、料理人はその材料を求め、得物を片手に人間を襲う魔物に成り下がってしまったという。
突進攻撃や攻撃範囲の広い攻撃が多い他、溶岩の地形を利用した料理人らしい攻撃も持ち合わせている。

ドワーフ

人間だった頃は、酒を何よりも好む鉱山夫の3人組で、普段から酒癖の悪さから悪名高い男たちであった。
ある時酒浸りになりすぎて仕事をクビになり、酒が飲めなくなった挙句、金欠から食事もとれなくなり、3人そろって死に瀕してしまう。そんな中で3人の前に聖杯が現れ、酒が飲みたいという共通の願いを聞き届けると、肉体や体液から酒を絞り出すという能力を与える。最初こそ自分たちの肉体や体液を酒にしていたが、自分たち以外の肉体や体液も酒にできることに気づき、他者を酒にしては笑顔でがぶ飲みする魔物に成り下がるのだった。
攻撃モーションはやや早めで攻撃力も高く、厄介な毒攻撃も持つため、対策すると戦いやすくなる。

ウロボロス

人間だった頃は、雷のエネルギーを利用した画期的な機構を発案し、独りでに走る馬車を作ろうとしていた科学者。
彼の考え方は世界でも類を見ないほどに新しい反面、実現できるはずがないと一蹴されるようなものであり、科学者はそうして自身を笑った者たちを見返すために実験を繰り返した。しかし、何度実験を繰り返そうとも成果が上がらず、狂気に落ちた科学者はとうとう自らを雷に打たせ、重傷を負ってしまう。その最中に現れた聖杯に願いを捧げた科学者は、自分が研究していた雷を自在に操る能力を得、その力に耐えうる車輪を求め、自らの身体を引き延ばし、輪のようにして車輪とし、車輪と雷の魔物へと転じたのだった。
非常に早い速度で戦場を駆けまわるために、捉えるのが難しいが、相手の走行攻撃を止められれば転倒させて隙を作ることが可能。

ゴースト

sasa
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@sasastation_33

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