ヴァンパイア セイヴァー・セイヴァー2・ハンター2のネタバレ解説・考察まとめ

ストーリー：サスカッチ

かつては人間と敵対していたものの、『ヴァンパイア ハンター』での紆余曲折の末に和解し、共存するようになったサスカッチとビックフット族。ビックフット族は度々人間の街へ遊びに出かけるほどにまでなっていた。そんなある日、サスカッチが人間の街に出かけて帰ってきてみると、ビックフット族の村の真ん中に大きな穴が空いており、村の仲間たちが全員行方不明になってしまったことを知る。サスカッチはこの穴の中に、仲間が連れ去られてしまったと判断し、意を決して穴こと魔次元の入り口に身を投じていくのだった。
魔次元の奥でジェダと対峙したサスカッチは、とうとう自身の仲間をここへ招いたと口走った彼を倒し、仲間を救出せんと牢屋を破壊する。しかし、牢屋に掴まって酷い待遇を受けていたと思っていた仲間は、逆にバナナをたっぷりプレゼントされるなど、好待遇を受けていたのだった。想像していたシチュエーションとは真逆といえる状況に、サスカッチはただあんぐりと口を開けて、驚愕を示し、物語は幕を閉じる。

ストーリー：レイレイ

かつて一族に伝わる禁呪・異形転身の術を用い、ダークストーカーとなって闇の者たちと戦いを繰り広げ、闇に囚われた母の魂を救い出したレイレイと、その双子の姉リンリン。力尽きた姉妹の魂は母と同じく救われない筈だったのだが、母の力と愛によってその魂が闇に囚われることはなく、人間の姉妹として生まれ変わることができた。何も知らない平和な世界で、人間としての生を謳歌していたレイレイとリンリンだったが、16歳の誕生日に突如仙術の才に目覚め、その魂はジェダによって魔次元へと招かれてしまう。前世の記憶を持たない2人は、戸惑いつつも、魔次元の脱出に向けて動き出していく。
戦いの末にジェダを倒したものの、彼が保っていた魔次元が消え、謎の空間に放り出されてしまったリンリンとレイレイ。その中でかつてリンリンとレイレイを闇の中から救い出した、前世の母が現れる。母に導かれた姉妹の魂は、無事に人間の世界に戻ることができ、現世における父と母の元へと帰ることができたのだった。

ストーリー：ジェダ

かつて腹心であった帝王オゾムに騙され、一度は死したジェダだったが、長い時を経て復活を果たした。自身が復活を果たしても未だ争いの絶えない魔界の現状を憂いた彼は、魂が1つの存在であったならば、争いなど起きようがないのではないか、と考える。こうして行動を開始したジェダは、自らの能力を用いて全ての魂を自らと共に統合し、唯一無二の完全な存在になろうとし、まずは手始めにと価値ある魂を集め始めた。こうして集めた存在を魂の牢・魔次元に収容し、全ての魂を救済せんと戦いを始める。
魔次元に集めた全ての魂と融合を果たしたジェダは、続けて魔界全ての魂を吸収しようとするものの、計画を推し進めるためには人間界が邪魔であると感づく。ジェダは人間の世界をいずれ統率する存在となる少女、アニタが目覚める前に全てを終わらせるべく、新たな野望を画策するのであった。

ストーリー：バレッタ

可憐な見た目すらも武器にして、凄腕のダークハンターとして活動を行う人間の少女、バレッタ。闇の住人と対峙しても揺るがぬほどの強固な精神と狂気に満ちたその心が価値ある魂であると評価された彼女は、人間であるに関わらず、ジェダの魔次元へと招待される。しかしその状況すらもただの稼ぎのチャンスとしか見なしていないバレッタは、闇の住民を全て狩り尽くすべく、魔次元の中へと喜び勇んで進んでいく。
魔次元に集ったダークストーカー達を狩り尽くしてもまだまだ足りないバレッタは、魔界に繰り出していく。魔界に住むダークストーカーたちすらも容赦なく殺害していく姿は、魔界のテレビでは連続殺人犯として報道されてしまう。そんな連続殺人犯の次なる標的は、連続殺人犯の報道を見る、とある家に住むダークストーカーの一家であった。

ストーリー：リリス

かつてベリオールによってモリガンから切り離され、亜空間に封印されていた力の一端に過ぎなかったリリスだが、封印されている中で人格を形成する。そんなリリスを亜空間で見つけたジェダは、価値ある魂を集めることを手伝う代わりに、自由になれる仮初の肉体を与えた。リリスはその肉体を得て、限られた時間の中で帰るべき場所、切り離された元の身体に戻るべく行動を開始する。
魔次元で価値ある魂を集めている中で、とうとう元の身体であるモリガンを見つけ出す。戦いの末に力尽きたリリスは、モリガンに消えたくない、という悲痛な言葉をかけながら手を伸ばすものの、仮初の肉体は消滅してしまった。その後、アーンスランドの家に戻ったモリガンは、アーンスランド家の当主としての指輪を左手に装着する。それをまるで左手が望んでいるようだと嘯きながら。

ストーリー：キュービィ

魔界に生息している魔蟲ソウルビーの一族のリーダーであるキュービィ。元はジェダが統治していた領域に生息していたものの、ジェダの不在のせいで領地は荒れ果て、ソウルビー族は絶滅の危機に瀕していた。そんな最中、キュービィの耳に、領地の本来の持ち主であるジェダの呼びかけが響き、キュービィは種の繁栄と食欲という本能に動かされるがまま、魔次元を飛び回ることとなる。
食欲と本能のままに行動を示すキュービィは、ジェダの唱える魂の救済を拒み、とうとう彼すらも打ち倒してしまう。その行動の末にあるのは滅びだとジェダはキュービィに突きつけて息絶えるものの、キュービィはその言葉を意に介すことはない。キュービィの一族はその後、魔界の中心に巨大な巣を築き、栄えることとなる。その末に待つのは滅びなのか、それとも違う未来なのか、知るものはいない。

ストーリー：ドノヴァン

ダークストーカーの血に翻弄され、苦難を負った末、その血とダークストーカーを憎むようになったドノヴァン。ある日、彼は強大な力を持つが故に迫害を受けてしまい、感情を失った少女アニタを保護し、守り育てようと決意する。しかし、アニタを保護したその夜、突如彼女は謎の悪夢に囚われてしまい、眠りに落ちてしまう。ドノヴァンはアニタを救うため、魔剣ダイレクを通し、未来に発生した魔次元へと戦いに赴くのであった。
戦いの末に、ドノヴァンはジェダを打ち倒し、魔次元を消し去ることに成功し、囚われたアニタの魂を取り戻す。しかし、その出来事は、これからアニタには過酷な運命が待ち受けていることを知り、ドノヴァンは彼女のために全ての闇を打ち払うことを、改めて決意する。

ストーリー：フォボス

古代マヤ人に作られ、中央アメリカと古代マヤ人たちを邪悪な者たちから守る、という使命を受けたロボットのフォボス。遺跡の奥で眠りについていたフォボスだったが、戦火に追われて迷い込んだ少年セシルと邂逅し、古代マヤ人の血を引く彼を守ることを新たな使命として起動した。こうしてフォボスは、少年の前に現れるダークストーカー、つまり邪悪なものを打ち倒すべく、戦いに身を投じる。
魔次元にてジェダを倒したフォボスだったが、機体の限界を超えた戦いであったがために、壊れてしまった。しかし最後の最後に自身の中に残った命令コードを、遺跡の中で眠っていた同型機へと転送していく。起動したフォボスたちは、全ての生命体を敵か保護対象かに区分し、敵を排除して保護対象を守るべく、新たな行動を開始するのだった。

ストーリー：パイロン

美しい星をコレクションし、鑑賞することが趣味という、高次エネルギー生命体にして、地球外生命体のパイロン。そんな彼が次に興味を持ったのは、自身が求める美しい星・地球の中に生まれた魔次元。パイロンは自身の力がその魔次元の中では抑制されてしまうことを知りつつも、そこで引き起こされる戦いにも惹かれて、自ら魔次元の中へと身を投じるのだった。
魔次元の支配者であるジェダを倒したパイロンは、改めて魔界というものを観察する。宇宙とは違うエネルギー法則や、時間を超越する空間という部分に興味を示したものの、滅びゆく世界であるが故に、彼のお眼鏡に叶うことはなかった。魔界ではもう得られるものはないと感じたパイロンは、地球を離れ、アンドロメダへ向けて飛び立っていく。

ストーリー：ディー

全ての記憶を失い、自らが何者かすらもわからず彷徨う、ダークストーカーのディー。悲しげな眼をした魔族の男は、ただ血の本能に従い、何かに導かれるがままに魔次元を進んでいく。
立ち塞がる全てを打ち倒していったディーだったが、最後に彼の前に立ち塞がったのは、強大な力を持ったダークハンターの少女。戦いは彼女の勝利に終わり、生き残った少女は雨の降りしきるなか、花の供えられた墓地の前で悲しみに暮れる。そして少女は墓地の前から、悲しい目をしたまま、独り立ち去っていくのだった。

『ヴァンパイア セイヴァー・セイヴァー2・ハンター2』のゲームシステム

基本ルール

『ヴァンパイア セイヴァー・セイヴァー2・ハンター2』のジャンルは格闘ゲーム。
プレイヤーは操作キャラクターの中から1人を選択し、順番に勝負を挑んでくるキャラクターを倒して進行していく。制限時間内に相手キャラクターの体力を0にすることが主な勝利条件で、条件を達成すれば次のステージに進む。プレイヤー同士の対戦の場合は、勝利した方は再びステージ攻略に戻るが、敗北した方はその場でゲームオーバー。