Devil May Cry(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Devil May Cry』は、カプコンのテレビゲームである『Devil May Cry』シリーズを原作として製作されたテレビアニメ。WOWOWによって2007年の6月から9月まで放送された。
ゲームシリーズの主人公であるダンテが「悪魔も泣き出す男(デビルメイクライ)」に相応しい圧倒的な強さで悪魔を倒す戦闘シーンの迫力は勿論、アニメオリジナルの登場人物とカードゲームに興じるなど、ゲームでは見られないダンテの日常も描かれている。
『Devil May Cry』の概要
『Devil May Cry』は、カプコンのテレビゲームである『Devil May Cry』シリーズを原作として製作されたテレビアニメ。WOWOWによって2007年の6月から9月まで放送された。
シリーズの主人公であるダンテの活躍を描いた作品で、ゲームの世界線では『1』と『4』の間にあたる。
アニメのオリジナルストーリーという事もあって、アニメオリジナルキャラクターとダンテの絡みは勿論、ゲームでは描かれないダンテの日常も(悪魔絡みの依頼が来なければ仕事をせずピザを食べたりストロベリーサンデーを食べたりするといったニート生活を送っているので「スタイリッシュ」とは言えないが)見どころである。
また、作品の最大の見せ場はゲーム同様迫力ある戦闘シーンだが、ダンテが強すぎる事もあって作中で苦戦する事はまずないため、ゲームで強敵と戦っているユーザーの目線で見ると「実際はこんな簡単に敵は倒せない」という声もあり、オリジナルアニメらしくゲームで登場しない強敵の出現を期待していたユーザーは完全に肩透かしを食らう恰好となり、戦闘ものとしては物足りないという意見が目立った。
だが、前述したダンテの日常などゲームでは見られない一面が見られた事や、人気作品がアニメ化された事によってゲームに興味を持ったユーザーも多く、当時流行っていたニコニコ動画でネタにされていた「スタイリッシュ反省会」など、本編とは関係のないネタで盛り上がるなど、それぞれの楽しみ方で作品を楽しんでいた。
この通り、賛否両論あったもののユーザーからの評価は概ね好評だった。
『Devil May Cry』のあらすじ・ストーリー
『Devil May Cry』 - 悪魔も泣き出す男
ある街で「Devil May Cry」という便利屋を営むダンテのところに、知人の仲介屋であるモリソンが仕事を持って来た。
その仕事とはモリソンが連れて来たパティ・ローエルという少女を翌日18時までにローエル家の屋敷に送り届けるというものだった。
孤児院暮らしのパティはみすぼらしい身なりの少女で、到底金持ちとも思えないが、モリソンによると先日亡くなったローエル家の当主の遺言によって隠し子の存在が明らかになり、その隠し子であるパティは遺産の相続人としてこれから多額の金が入る、文字通りの「シンデレラガール」だった。
とはいえ、ダンテは基本的に仕事に対してやる気がないため「確かに俺は便利屋だがガキのお守りはする気はねーよ」と突っぱねる。
だが、モリソンからダンテの弱み(ピザ屋に対して大量のツケがある)を出され、ツケを払わなければピザが食べられないため、渋々ローエル家に向かう事になる。(ちなみに、モリソンからコイントスに勝ったらピザのツケを全額払うと提案されたが、ギャンブルなどの勝負にめっぽう弱いダンテは、1/2の確率で勝てるはずのコイントスでも敢えなく負けていた)
ダンテの運転する車でローエル家に向かう道中、ダンテはパティを狙う悪魔を察知し、自分の「本当の仕事」をパティに見せないよう彼女が被っていた帽子を下げて目を隠すと、愛用の武器を取り出して即座に敵を退治する。
いきなり帽子で目隠ししたり、危険運転をしたりと、下手すれば自分が死にかねない危険な行動を取るダンテにパティは怒り出すが、ダンテは腹を立てるパティに対し何も言わず車を走らせ、次の移動手段である列車に乗り込む。
だが、ここでもパティを狙う悪魔が現れ、ダンテが即座に倒したものの、ここまで来るとパティも自分が悪魔から命を狙われている事に気付いていた。
何故自分が悪魔から狙われているのかダンテから詳しい話を聞こうとするが、ダンテは何一つパティの疑問に答えず「行くぞ」と言うだけでまともに相手をしてくれなかった(パティが襲われる理由に関して作中で描かれておらず、これ以降はダンテを助けるため魔界に向かった最終話を除いて悪魔には襲われていない)。
やる気がないように見えて悪魔が出ると即座に倒すなど圧倒的な戦闘力を見せるダンテだが、彼の正体は人間界に現れる悪魔を狩る凄腕のデビルハンターであり、業界では「悪魔も泣き出す男(デビルメイクライ)」と呼ばれる存在だった。
その夜、ダンテとパティは安宿に泊まり翌日の出発に備える。
しかし、パティはフロントに飾られていたポスターの女性を「お母さん」と呼び、部屋でも落ち着かない仕草を見せるなど、宿に着いてから様子がおかしかった。
表向きではパティの母親は死んだ事になっているが、実際はパティを孤児院に預けてから消息を絶っていたため、はっきりと死亡が確認された訳ではなかった。
なので、今も行方不明となっているのは事実であるものの、パティの母親はまだ生きている可能性があった。
生きている可能性がある以上、母親が今も元気であると信じるのは子供として当然の事であり、両親も兄も亡くしているダンテは涙ながらに母親に会いたいというパティの気持ちが分かっていた。
ダンテは母親との再会を熱望するパティの気持ちを理解しつつも、翌朝早いから早く寝るよう告げて眠りに就いた。
翌朝、ダンテが目を覚ますとパティが部屋から消えており、ダンテはシドという受付の男からパティの居場所を聞き出し、彼女の向かった場所に向かう。
母そっくりの人物が映ったポスターを見て母親が生きていると確信したパティはとある劇場にいた。
そして、劇場で歌う女性が母親と確信すると彼女に近寄り抱き着く。
だが、女性はパティの母親に変装した悪魔であり、パティは悪魔から襲われそうになるが、間一髪のところでやって来たダンテによって何とか助けられる。
一安心するパティだが、今度はダンテを劇場まで案内したシドに取り押さえられ、再びピンチを迎える。
「あんたを殺せばそれなりの報酬が約束されている」と、シドはパティを襲おうとするが、大して強い訳でもないためダンテが威嚇射撃をするとすぐに逃げ出した。
なお、パティに関して気になる言葉を残して去ったシドだが、パティが悪魔から襲われるのはダンテを助けるため自ら魔界に向かった最終話のみなので、命を狙われている理由を描いたシーンもなく、これ以降特に危険な目にも遭っていない。
一方ローエル家では当主の息子達3人が遺産相続の期限である18時を待っていた。
期限の18時が過ぎ、パティ・ローエルが相続権を手放したと一同は盛り上がるが、そこにパティ・ローエルを名乗る女性(以後「ローエル」と表記)が入って来る。
実は彼女こそが本当の隠し子であり、ダンテと一緒に屋敷に向かっているパティ・ローエルは、彼女が自分が狙われる事を避けるために用意したデコイだった。
兄弟は期限の18時は過ぎたと主張するが、ローエルは父の死亡時刻が正確には18時28分であり、遺言状に書かれた「死後一週間」という意味ではまだ一週間経っていないから遺言は有効であると相続の手続きを迫る。
それに納得出来ない長男のアレックスは悪魔である自分の正体を現し、遺産を独占するためパティ・ローエルの死亡を事実にしようと襲い掛かる(元から悪魔だったのか、悪魔が彼を殺して化けていたのかは不明)。
まさかの事態に驚くローエルだが、こちらも間一髪のところで屋敷に入って来たダンテによって助けられる。
もっとも、ダンテは遺産を手に入れるため関係ない少女を危険な世界に巻き込んだローエルのやり方に腹を立てており「あんたが悪魔だったら殺しているところだった」と不快感を露わにする。
だが、彼女は悪魔ではなく人間なので殺す事が出来ないため、ダンテはその鬱憤をぶつけるかのようにアレックスを攻撃し、撃退する。
遺産の相続人であるパティ・ローエルの命を狙う悪魔を倒した事により事件は解決し、ダンテはパティを連れて屋敷から去ろうとするが、ローエルは汚い大人の世界に子供を巻き込み、危険な目に遭わせた償いとしてパティを引き取る事を申し出る。
数日後、パティがローエルの申し出を断った事を聞いたモリソンは「屋敷に残らなくて良かったのか?」と、シンデレラガールになるチャンスを自分から手放した事に驚く。
一方のパティは平然としており、ローエルに対して汚い大人の世界を見せられて純粋な子供の心を傷付けた「慰謝料」として孤児院の子供達へのお菓子と衣類をダンプ3台分用意させる事で手を打ったと語る。
だが、その「慰謝料」を使ったのは孤児院だけではなく、ダンテの事務所の模様替えにも使われていた。
シャワーから戻って来たダンテは話し声からモリソンが来ている事に気付き彼を出迎えようとするが、部屋中に飾られたぬいぐるみやかわいらしいカーテンなど、席を外していた短時間で大きく様変わりした事務所の内装に呆然とする。
しかも、風呂上がり(シャワー上がり)の楽しみにしていた好物のストロベリーサンデーまでパティに食べられてしまい、更にショックを受ける。
初めて出会った時のみすぼらしい姿とは一転してかわいらしいドレスに身を包んだパティは「ボロくてダサい部屋だったから掃除してあげた」と語り、勝手に食べたダンテのストロベリーサンデーは「掃除をしてあげたバイト料」として食べたとの事で「ごちそうさま」と、満面の笑顔で返した。
『Rolling Thunder』 - 謎の女悪魔
ある日、ダンテの仕事仲間であるレディが悪魔を倒していると、人間の姿をした女悪魔から襲われる。
見た目は自分と同じ人間だが、ダンテのように二丁拳銃を使い、更に稲妻を自由自在に操る彼女の強さはこれまで倒して来た悪魔の比ではなく、レディは彼女を取り逃がしてしまう。
実は、レディはとある教会の神父から悪魔退治の依頼を受けており、稲妻を操る女悪魔は神父から聞かされていた今回のターゲットだった。
謎の女悪魔を倒すには情報が必要と、レディは情報収集のためダンテの事務所に赴くが、レディの期待に反してダンテからは有益な情報を得る事は出来なかった。
ダンテから期待していた情報を得られず事務所を出るレディだが、自分の前に姿こそ見せないものの、件の女悪魔が近くの物陰から自分を見ている「嫌な」視線をレディは常に感じていた。
女悪魔を倒すべく武器の用意をするレディだが、女悪魔はレディに向かって爆弾を投げ付けてすぐに逃げたり、たまたま一緒になった服屋でレディに見せ付けるように服の大人買いをしたりするなど、あからさまな挑発を続けていた。
女悪魔の挑発に腹を立てつつも、さすがに公共の場で騒ぎを起こせないとレディは立ち去り、仕事状況の報告のため教会に訪れる。
一刻も早く女悪魔を倒して欲しいと神父は気が気ではなかったが、自分達の話を聞いていたかのように女悪魔が教会に現れ、レディに襲い掛かる。
最初はレディも女悪魔も教会の中で銃器を使っていたが、戦闘が白熱するにつれて武器を放り出し、お互いに素手で殴り合うキャットファイトへと発展する。
普通の人間とは戦闘力が違いすぎる女同士の喧嘩はいつ終わるか分からないほど白熱していたが、それを見かねたダンテが仲裁に入って来る。
レディが訪れた時は知らぬ存ぜぬの態度だったが、女悪魔ことトリッシュはかつてダンテの事務所でコンビを組んでいた「元相棒」だった。
待っていたかのようなタイミングでやって来たダンテだが、ダンテはレディが事務所を出た後にトリッシュから電話を受けており、教会を半壊させた女同士の大喧嘩は最近手応えのない相手ばかりで「強い相手」を求めていたトリッシュの欲求を満たすためにダンテとトリッシュが仕組んだ「罠」だった。
実はトリッシュもレディとは別の依頼を受けており、怪しい神父がやって来てから街が悪魔の住み家と変わってしまったという事で、トリッシュはレディの依頼主である神父を狙っていた。
自分の身辺を嗅ぎまわっているトリッシュの行動に身の危険を感じた神父がレディにトリッシュの始末を依頼した訳だが、神父の企みを逆手に取ったトリッシュからは悪魔よりも強い相手と戦いたいという彼女の欲求を満たすために利用されるなど、二人の悪魔からいいように利用されてレディは怒り心頭だった。
神父はレディとトリッシュを(ついでにダンテも)同時に始末すると正体を見せるが、最強のデビルハンター3人を敵に回して相手になるはずもなく、あっという間に倒されてしまった。
神父を倒すと、トリッシュはダンテに挨拶をして再びダンテの元から離れるが、事務所の外ではレディがバイクに乗って待っていた。
途中まで送るとの事で、トリッシュは後部座席に座るが、レディがやたら豪華な服を着ている事に気付く。
なお、その服の請求書はダンテに送ったとの事で、ダンテはレディ達を見送った後に事務所にやって来た服屋の店員から渡された請求書(トリッシュも服屋でレディと会った時に買った服の会計はダンテのツケにしていたらしい)の額に驚いていた。
レディとトリッシュが請求書を見て青ざめるダンテの顔を想像して笑っている頃、パティも服を持ってダンテの事務所に向かっていた。
パティもカードで勝ったら服を買って貰うとダンテと約束しており(どれだけパティがせがんでもダンテが服を買ってくれないから)レディ達と同じくダンテの名義で服を買っていた。
金欠の身であるダンテにレディとトリッシュの買った服の代金を払う余裕などないが、そんなダンテに追い打ちを掛けるように、事務所に入ろうとしているパティからも「悪魔の宣告」が告げられようとしていた。
『Showtime!』 - ニーナの依頼
その後もダンテは自慢の腕で悪魔絡みの事件を解決していくが、仕事以外は相変わらずの怠惰な日々を送っており、毎回片付けてもすぐに散らかすダンテに対してパティは本気で怒りを爆発させてしまう。
パティが事務所から飛び出すのと入れ違いに、モリソンがニーナという女性を連れて入って来る。
先程のパティとの喧嘩で不機嫌になっていたダンテはやる気のない態度のまま仕事の話を聞くが、依頼人であるニーナの持って来た仕事は、彼女のペンダントを預かって欲しいという、何故デビルハンターである自分に頼むのか分からない不可解なものだった。
モリソンの話によると、このペンダントはニーナの家に伝わる由緒ある代物で、ペンダント目当てに彼女の命を狙う連中がおり、以前は気にするほどでもなかったが、最近は特に狙われる機会が多くなったから預かって欲しいとの事だった。
実はこのペンダントは悪魔を引き寄せる力があり、ダンテは早速悪魔から襲われるが、あっさり倒す。
程なくして、ダンテの身を心配して駆け付けたニーナは悪魔を簡単に倒すほどの強さを持った彼の正体を知って驚く。
確かにダンテにペンダントを預ければ絶対に奪われないものの、これ以上無関係な人を巻き込めないと、ニーナは翌日事務所に謝礼を持って来ると話し、ダンテも翌日ペンダントを返す事で話が決まる。
だが、話はこれで終わらず、ダンテと喧嘩して事務所を飛び出した後にたまたま街でニーナとすれ違ってから彼女を追っていたパティが現れる。
そして、パティの発した「お母さん」という言葉にニーナの表情が凍り付き、すぐに逃げ出してしまう。
パティはニーナを追おうとするも転んでしまい、顔を上げた時には既にニーナは見えなくなっていた。
確かにニーナはパティがペンダントに入れて大事にしている写真の女性(母親)にそっくりだった。
勿論、まだニーナが母親と決まった訳ではないものの、パティからすれば母親が生きている可能性がある以上、娘として彼女が自分の母親と考えるのは自然だった。
翌日、事務所でニーナを待つダンテ達だが、悪魔を呼び寄せるペンダントを預けたり、パティを見て逃げ出したりと不自然な行動が目立つニーナを見てダンテは、本当に彼女が信頼の於ける人間なのか、もしかしたら自分を狙う悪魔ではないかと疑っていた。
モリソンは「ニーナはホテルに部屋を取って寝泊りしているのだから人間である事に間違いはない」とダンテの不安を笑い飛ばすが、その言葉とほぼ同時にパティはいきなり事務所を飛び出す。
ニーナに会いたがっていたのにいきなり飛び出して何かあったのかと首を傾げるモリソンだが、ダンテは机に置いてあったニーナのペンダントが消えている事に気付く。
モリソンがニーナの泊っているホテルの名前を出した瞬間にパティが反応し、しかもペンダントは消えていた。
この2点からパティがペンダントを持ってニーナのいるホテルへと向かった事は明らかであり、ダンテとモリソンもすぐにパティの後を追って事務所を出た。
ダンテ達が事務所でニーナを待っていた頃、当のニーナは泊まっているホテルから出ようとしなかった。
パティを見ていきなり逃げるという不自然な行動が何よりの証拠だったように、ニーナは行方不明となっていたパティの母親だった。
ニーナがダンテに預けたペンダントは、彼女とパティの先祖である錬金術師アラン・ローエルが作った魔石「アランの涙」というローエル家に伝わる秘宝であり、弱い悪魔ならペンダントの不思議な力でそのまま倒せるほどの力を持っていた。
そのペンダントの力によってニーナはこれまで悪魔から命を狙われながらも何とか生き延びて来たが、自分がこのペンダントを持っている限りパティにも危険が及ぶため、娘を危険から遠ざけるため孤児院に預けるという苦渋の決断を下していた。
自分が近付く事でパティに危険が迫るのを避けるため娘と顔を会わせたくないニーナは、自分にダンテを紹介した知人のサイモンに、自分の代わりにお金を渡しに行って欲しいとお願いする。
だが、サイモンの正体は1話にパティを襲おうとし、以降もダンテの前に現れてはすぐに逃げ出していたシドだった。
ニーナは椅子に縛られ、ペンダントを手に入れるための人質となっていた。
シドは、ダンテの前に現れてちょっかいを出してはすぐに逃げるなど不可解な行動を続けて来たが、彼はアラン・ローエルが封印した伝説の悪魔・アビゲイルを復活させ、世界を支配しようと目論んでいた。
ニーナが持っていたペンダント「アランの涙」はアビゲイル復活の儀式ために必要な素材の一つで、部屋には悪魔復活の素材として必要と思われる、ダンテが倒した悪魔の亡骸も置かれていた。(一瞬だが、ここでシドがダンテが悪魔を倒した後に亡骸を回収しているカットが挟まれている)
後はアビゲイルを封印したアランの子孫であるローエルの血を引く人間(ニーナ)に封印を解除させるだけとなっていた。
ペンダントはダンテが預かっているためすぐに復活の儀式を行う事は出来ないが、シドがニーナを人質にダンテに対してペンダントを持って来るよう要求するのは明らかだった。
伝説の悪魔の復活という恐ろしい野望に青ざめるニーナだが、運が悪い事に、ペンダントを持ったパティが部屋に入って来てしまう。
パティもローエルの血を引く人間であり、封印の解除は可能だった。
人質を使って呼び出す手間が省けたと喜ぶシドは、母親を解放する条件としてパティに持っているペンダントを祭壇に置くよう指示する。
言われた通りパティがペンダントを祭壇に置くと、辺りが強烈な光に包まれる。
儀式の成功を確信したシドは狂喜しながら光の中に飛び込み、魔界へと向かう。
『Stylish!』 - "Jackpot!"
程なくしてダンテも部屋に現れ、モリソンにホテルの客を避難させるよう頼むと、シドの後を追うように魔界へと向かう。
これまで目の前に現れては逃げて来たシドとついに対峙したダンテは、銃撃でシドをバラバラにする。
呆気なく肉片になったと思われたが、アビゲイルの力を取り込んだシドの強さはこれまでの比ではなくすぐに復活してしまう。
元々シドは大した能力もない下級悪魔だからいつでも倒せる、とダンテらしくない油断をしていた事もあって、ダンテはシドの反撃を食らい、自身が愛用している大剣「リベリオン」で串刺しとなる。
ダンテを串刺しにしたシドは禍々しい悪魔へと姿を変え、人々の前に姿を見せる。
そして、ホテルの屋上からコンクリート片を投げたり、悪魔を召喚して人々を襲わせたりとシドは大暴れする。
この騒ぎを見てレディとトリッシュが現場に駆け付けるが、手下の悪魔は倒せてもシドを倒さない限り無限に増殖するためキリがなかった。
また、レディとトリッシュも腕前は超一流だが、ダンテほどの強さは持っておらず、残念ながらシドを倒すのは彼女達には不可能だった。
シドを止められる男はダンテしかおらず、パティはダンテを呼び戻すため、モリソン達の静止を振り切ってホテルへと入り、ニーナとモリソンもパティの後を追う。
先程の儀式が行われた部屋にパティ達が戻ると、部屋で待ち構えていた悪魔に襲われるが、パティが持っていたペンダントが光って悪魔を倒す。
ニーナによるとパティのペンダントは「アランの涙」の一部によって作られた物との事で、悪魔を倒す能力を持っているのは勿論、このペンダントも魔界への穴を開ける力を持っていた。
ペンダントによって空いた穴は子供一人が入れる程度の小さな穴だったが、パティは迷う事なく穴に飛び込み魔界へと向かう。
穴はすぐに消え、モリソンとニーナは取り残されるが、自分達に出来る事はもう何もないため、パティがダンテを連れて戻って来る事を待つしかなかった。
一方、魔界でダンテを探すパティの目に飛び込んで来たのは、剣で心臓を串刺しされたダンテだった。
ショッキングな光景に言葉を失うパティだが、ダンテを救うため必死に剣を抜こうとする。
しかし、自分を魔界から人間界に戻そうと妨害するシドによってダンテに刺さった剣が抜けないままパティは人間界に戻されてしまう。
ダンテを連れて戻る事に失敗した上に、ニーナとモリソンもシドに捕らえられてしまいパティは大ピンチを迎えるが、絶対絶命のピンチを救ったのは魔界から戻って来たダンテだった。
戻って来ても相変わらず心臓に剣が刺さったままの状態だったが、ダンテは「俺が気持ち良く眠っていたら誰かさんにイタズラされたみたいだ」と、必死に剣を抜こうとしていたパティに対して強烈なジョークで答える。
ダンテが戻って来た事を最初は喜んだパティだが、剣が刺さった上に血を流している姿は彼女にとってショッキングすぎたため気を失ってしまう。
とはいえ、これから始まる「R指定のショー」を極力パティに見せたくなかったダンテにとってパティが気絶してくれたのは好都合だった。
モリソンにパティとニーナを連れて逃げるよう言うと、ダンテはシドと決着を着けるべく対峙する。
魔界どころか世界を支配すると豪語するシドはダンテに襲い掛かるが、猛攻を仕掛けてもダンテは全く動じる事なく、前回苦戦したのが嘘のようにあっさりとシドを倒してしまう。
前回は油断して不覚を取ったものの、小物悪魔が多少パワーアップしたところで「悪魔も泣き出す男(デビルメイクライ)」と呼ばれるダンテの相手になるはずがなかった。
また、これまではシドがちょっかいを出しても見逃して来たが、さすがのダンテもここまで大暴れしたシドを許す事は出来ず、銃口を向ける。
そして、自身の決めゼリフである「Jackpot!」という言葉を呟きながらシドにとどめを刺した。
最後の戦いが終わると、ダンテの事務所は再び暇になっていた。
母親と暮らすようになって以降パティは姿を見せなくなり、掃除してくれる人がいなくなった事もあって再び散らかり放題のゴミ屋敷になっていた事務所に、モリソンが仕事の話を持って入って来る。
どうやらとある国で悪魔が大量発生したとの事で、しかも依頼主は大富豪だから報酬も期待出来るという話を聞いてダンテは喜んで仕事先に向かう。
ダンテが事務所を出るのとほぼ入れ違いで、パティが入って来る。
パティは、自分がいなくなった僅かな間でゴミ屋敷になっていた事に呆れつつも、気合いを入れて掃除を始めるのだった。
『Devil May Cry』の登場人物・キャラクター
レギュラーキャラクター
ダンテ CV:森川智之
アニメ、及びゲームの主人公。
伝説の魔剣士スパーダを父に持つ人間と悪魔のハーフで、業界では「悪魔も泣き出す男(デビルメイクライ)」と呼ばれる無敵のデビルハンター。
表向きは「Devil May Cry」という便利屋を営んでいるが、裏では悪魔絡みの依頼や事件をこなしており、当然ながらこちらのデビルハンターが彼の「本業」である。
便利屋稼業では自ら「週休六日制」と発言するなど全くやる気を見せず、仕事内容も逃げたペットの捜索など大した内容の仕事は入らない。
そのため日中の大半は自宅兼事務所でダラダラしており、現代風にいうと「ニート同然」の生活でパティからも呆れられている(一応便利屋の仕事もしているので全く働いていない訳ではない)が、本業の腕は確かで圧倒的強さで瞬時に事件を解決している。
また、レディに対して多額の借金を背負っており、彼女から紹介された仕事の報酬も借金の返済でレディに持って行かれたり、事件解決のためダンテが大暴れして壊した建物や器物の弁償に充てられたりするなど、まともに支払われていない。
ちなみに、ギャンブルや勝負事には滅法弱く、パティから「ギャンブルは負け組」とボロクソに言われている。
パティ・ローエル CV:福圓美里
1話でダンテが請け負った仕事で出会う少女で、アニメ版に於けるヒロイン。
孤児院で暮らしており、母親は悪魔に殺されたと聞かされていたが、実際は悪魔から狙われたパティに危険が及ばないよう孤児院に預けてから行方不明だったので死亡は確認されていない。
「生死不明」という分かりやすい伏線の通り、母のニーナとは11話で再会している。
孤児院暮らしながらも実は名門ローエル家の隠し子とされ、5日前に亡くなったローエル家当主の遺産の相続人としてダンテとともにローエル家に向かう。
だが、実際は同姓同名で遺産の本当の相続人であったパティ・ローエルが自分が狙われないよう用意したデコイで、ローエル家との血縁関係はない。
ローエル家の遺産を巡る事件の解決後も「Devil May Cry」に入り浸るようになり、事務所を片付けないダンテの代わりに掃除をしたり、事実上の受付嬢として来客の応対をしたりする。基本的にダンテは仕事をしないニート生活を送っているので、パティも事務所の中で遊んでいる事が多い。
ギャンブル(特にポーカー)の才能に長けており、9話では名うての勝負師達と命を懸けたポーカー勝負で苦戦していたダンテに代わって善戦する。
また、プライベートでダンテ、モリソンとポーカー勝負した時はロイヤルストレートフラッシュを作り上げるなど驚異的な勝負強さを見せ付けた。
最後の戦いが終わった後はニーナとともに暮らしているが、最終話のエンディングでダンテが新たな依頼を受けて留守になった「Devil May Cry」に舞い戻り、自分がしばらく顔を出さなかった間に散乱した事務所に呆れながらもいつものように片付けを始めるカットが見られる。
J・D・モリソン CV:大塚明夫
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ストリートファイターZERO(ストZERO)のネタバレ解説・考察まとめ
カプコンが1995年にリリースを開始したアーケードゲームシリーズ、及びその移植作。 ストリートファイターシリーズの3作目。 『ストリートファイター』の後、『ストリートファイターII』の前に位置する架空の時間軸を舞台に、CPU戦を勝ち抜いていく。 人気作となり、シリーズ3作品がリリースされ、最終的には総勢39人のキャラクターが登場する大型作品となった。
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Dragon's Dogma: Dark Arisen(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Dragon's Dogma: Dark Arisen』 とは、 」2013年にカプコンより発売されたオープンワールドのアクションロールプレイングゲームで、2012年に発売された『Dragon´s Dogma』の拡張版である。売上本数はPS3版だけでも46万本を超えている。2017年にはPS4、Xbox OneやMicrosoft WindowsにNintendo Switchでも発売されている。ドラゴンに心臓を奪われてしまった主人公が広大なオープンワールドを冒険する物語となっている。
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ブレス オブ ファイアII 使命の子(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブレス オブ ファイアII 使命の子』とは『ブレス オブ ファイア』シリーズの第2作目であり1995年にカプコンより発売されたRPGゲームである。前作でも好評であった迫力あるグラフィックをより進化させつつ合体システムや共同体など新しいやり込み要素も盛り込まれている。前作より500年後の世界、なんでも屋であるレンジャー業を営む主人公リュウは相棒のボッシュの無実の罪を晴らすための旅に出る。旅の中で様々な仲間と出会うリュウは使命の子としての邪神を封印するという運命の戦いに巻き込まれていく。
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鬼武者(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼武者』は、カプコンが開発し、2001年1月25日に発売したPlayStation 2専用アクションゲーム。 全4作ある『鬼武者』シリーズの第1作目。 同社の『バイオハザード』において開発されたゲームエンジンを使用しており、刀剣を利用した、緊張感と駆け引きのあるアクションが特徴。主人公は、鬼の力を手にし、囚われの姫を救出するべく怪物が巣食う城へと向かう。
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バイオハザード RE:2(Biohazard RE:2)のネタバレ解説・考察まとめ
『バイオハザード RE:2』とは、2019年1月にカプコンから発売されたサバイバルホラーゲーム作品で、1998年に発売された『バイオハザード2』のリメイク版である。話の大筋に大きな変更はないが、主人公関係者の物語は大幅に変更された箇所もあった。ゾンビが溢れかえる街から脱出することを目的に、新米警察官のレオン・S・ケネディ目線と、失踪した兄を探しにやってきた女子大生のクレア・レッドフィールド目線、2人の主人公の物語が描かれる。よりリアルなゾンビやサバイバルホラーを体験出来るようになった。
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バイオハザード RE:3(Biohazard RE:3)のネタバレ解説・考察まとめ
『バイオハザード RE:3』とは、2020年4月にCAPCOMから発売されたサバイバルホラーゲーム作品で、1999年に発売された『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイクとなっている。そして2019年に発売された『バイオハザードRE:2』に続く「RE」シリーズ2作目となっている。ラクーンシティで起きた生物災害(バイオハザード)の真相を明らかにすべく、原作ゲーム1作目の主人公ジル・バレンタインが追跡者から逃げながらラクーンシティを脱出するというストーリーだ。
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ブレス オブ ファイアIII(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブレス オブ ファイアⅢ』とはカプコンより1997年に発売されたRPGである。初めてPlayStation用のタイトルとなった本作は伝統であるハイクオリティなドット絵を踏襲しつつ、背景に3Dポリゴンを使った新たな表現に挑戦した。シリーズ初のキャラクターボイスも実装されより迫力のあるストーリーが展開された。竜族の生き残りの少年リュウが世界や自らの出自を解き明かしていく旅が「幼年期」と「青年期」の2部構成で描かれる。
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ロックマンエグゼ6(Rockman.EXE 6)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロックマンエグゼ6』とは、2006年11月23日にカプコンから発売された、ゲームボーイアドバンス用のデータアクションRPGゲームである。グレイガ・ファルザーと2バージョンリリースされていている。バージョンごとに獣化システムやクロスシステムなど使用できるシステムも異なってくる。本作の発売時はゲームボーイアドバンスからニンテンドーDSの移行期であったが、「ゲームボーイアドバンスで発売したソフトであるから、こちらで有終の美を飾りたい」といった発言があり、ゲームボーイアドバンスでリリースされた。
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ストリートファイターIII(ストIII)のネタバレ解説・考察まとめ
『ストリートファイターIII』とは、カプコンが開発・販売したアーケードゲームシリーズ、及びその移植作であり、ストリートファイターシリーズの4作目。 『ストリートファイターII』の10年後を舞台に、CPU戦を勝ち抜く、あるいは他プレイヤーと対戦するゲーム。 シリーズは全部で3作品がリリースされ、最終作となった『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』は長きにわたってプレイされる名作となった。
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ロックマンX4(Rockman X4)のネタバレ解説・考察まとめ
ロックマンX4はカプコンのアクションゲーム。人類を守るための組織「レプリフォース」が起こした反乱を鎮圧するために、エックスとゼロが出撃する。今作からはじめてゼロを主人公として使うことができる。射撃戦主体のエックスと、剣による接近戦主体のゼロとでは全く違った遊び方ができるのが特徴。ゲーム機種がプレイステーションとセガサターンになったことでグラフィックもバージョンアップしている。
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ロックマンX2(Rockman X2)のネタバレ解説・考察まとめ
ロックマンX2はカプコンが1994年12月に発売したスーパーファミコン専用のアクションゲームソフトである。ロックマンシリーズから派生したロックマンXシリーズの2作目にあたる。カプコンが独自に開発したDSPチップのCX4というものがカートリッジに搭載されており、従来のスーパーファミコンのソフトよりさらに発展したグラフィックや演出を実現させている。
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ブレス オブ ファイアIV うつろわざるもの(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブレス オブ ファイアIV うつろわざるもの』とは2000年にカプコンから発売されたRPGである。『ブレスオブファイアシリーズ』の4作目であり、これまでのシリーズとは一線を画したアジア風の世界観が特徴となっている。長く続いた帝国と諸国連合の戦争が休戦した世界、行方不明となった姉を探すウィンディアの王女ニーナは記憶喪失の少年リュウと出会う。時を同じくしてリュウの半身であるフォウルも長き眠りから目覚めようとしていた。2人の主人公の交錯するストーリーはシリーズ屈指の鬱シナリオとして話題となった。
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戦国BASARA(アニメ・ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
「戦国BASARA」とはカプコンから発売されている人気アクションゲーム、及びゲームを原作にしたアニメーション作品。第一期、二期、劇場版をProduction I.Gが製作し、三期をテレコム・アニメーションフィルムが製作した。若い女性達の間で起こった戦国武将ブームの火付け役でもあり、漫画・アニメ・ドラマ・舞台など様々な媒体で展開している。
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モンスターハンターライズ・モンスターハンターライズ:サンブレイク(MHR・MHS)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターハンターライズ』とは、2021年にカプコンからNintendo Switch向けソフトとして世界同時に発売されたハンティングアクションRPG。翌2022年には同じくカプコンから超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が発売された。新要素として、アクションの幅を広げる「翔蟲アクション」や移動の快適さを実現した新たなオトモ「ガルク」など、今までのシリーズ作品とはまた違った爽快な狩猟アクションを体験できる。
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ブレス オブ ファイア 竜の戦士(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブレス オブ ファイア 竜の戦士』とはカプコンから1993年に発売されたRPGゲーム。『ブレス オブ ファイアシリーズ』の記念すべき第1作目でありカプコンが初めて手掛けたRPGでもある。竜の力を使う主人公や翼を持つヒロイン、亜人種の仲間達など1作目にしてシリーズの礎を築いた作品である。女神ミリアを復活させ世界を征服しようとする黒竜族の皇帝ゾーゴンの野望を打ち砕くために、白竜族の勇者リュウと7人の仲間達が戦う姿を描く。
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新 鬼武者 DAWN OF DREAMS(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』とは、『鬼武者』シリーズ第三作の続編として2006年1月26日にカプコンより発売された戦国サバイバルアクションゲーム。前作『鬼武者3』にて織田信長が討たれた後、その重臣である豊臣秀吉の治世となった慶長3年を舞台に、新たな主人公、灰燼の蒼鬼と異形の怪物・幻魔の戦いを描く。本作は前3部作から大幅なシステム変更が行われている他、前3部作の主人公の血縁者が登場するなど、過去シリーズとの繋がりが意識されている。
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逆転検事(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『逆転検事』とは、2009年にNintendo DS専用ソフトとして発売された推理アドベンチャーゲーム。本作は、『逆転裁判』シリーズでお馴染みのライバル検事・御剣怜侍が主人公を務め、現代を舞台に巻き起こる数々の事件に立ち向かっていく姿を描く。『逆転裁判』シリーズのテイストを残しつつ、全く違った角度から事件を追っていく、従来の『逆転裁判』では味わえない新感覚を体験できる。
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モンスターハンターワールド:アイスボーン(MHWI)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』とは、2018年に発売され、2020年には1610万本を達成した大人気タイトル『モンスターハンター:ワールド』の超大型拡張コンテンツである。 ワールドのエンディング後から展開される本作のシナリオでは、フィールド・拠点ともに一新。新たなクエストランク「マスターランク」を設け、ハンターは渡りの凍て地と呼ばれる極寒の地で、新たな強敵たちと出会う。
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ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター』とは2002年11月にカプコンより発売されたRPGである。『ブレス オブ ファイアシリーズ』の5作目にあたり、キャッチコピーは「そらをみにいく」。前作までの王道的RPGから世界観やゲームシステムを大幅にリニューアルし新基軸に挑んでいる。災厄により人々が地上を離れ地下都市で暮らす時代、警備部隊であるレンジャーに所属するリュウは親友のボッシュとの任務の中で謎の少女ニーナと出会う。地下都市では生きる事ができない彼女を救う為にリュウは空のある地上を目指す。
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逆転検事2(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『逆転検事2』とは、2011年にNintendo DS専用ソフトとして発売された推理アドベンチャーゲーム。本作は、前作に引き続き『逆転裁判』シリーズでお馴染みのライバル検事・御剣怜侍が主人公を務め、現代を舞台に巻き起こる数々の事件に立ち向かっていく姿を描く。また今回は、御剣怜侍の父親も登場し、御剣怜侍自身の「検事として」事件とどう向き合うのかということを考えながら捜査していくという、また一歩深い話が展開されていく。
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鬼武者2(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼武者2』とはカプコンが開発したPlayStation 2用のゲームソフトで、『鬼武者』シリーズの2作目となる作品。ジャンルはアクションゲーム。前作『鬼武者』で描かれた明智左馬介と幻魔の戦いから13年後の時代を舞台に、新たなる鬼武者となった主人公、柳生十兵衛と異形の怪物・幻魔の戦いを描く。多数の新システムの導入により、前作で好評だった斬り合いの爽快感がパワーアップしており、物語が分岐するアドベンチャー要素も追加されている。
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ロックマンエグゼ5(チーム オブ ブルース・チーム オブ カーネル・ツインリーダーズ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ロックマンエグゼ5(チーム オブ ブルース・チーム オブ カーネル・ツインリーダーズ)』とは、人気シリーズ『ロックマンエグゼ』の5作目にあたるゲームボーイアドバンス専用のデータアクションRPGである。カプコンにより開発され、登場キャラクターが異なる複数のバージョンがリリースされた。 前作で壊滅したはずの犯罪組織「ネビュラ」の手により仲間達が攫われてしまう。主人公の光熱斗はネビュラに立ち向かうため、チームを結成しインターネットの平和を守る。
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鬼武者(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
アニメ版『鬼武者』とは、同名のアクションゲームシリーズを原作とする2023年のオリジナルアニメ。世界的に有名な剣豪の宮本武蔵を本作の主人公に据え、さらに国際的に高い評価を受けている黒澤明の侍映画で幾度か主演を務めた三船敏郎をそのモチーフとするなど、欧米の客層を強く意識した作品となっている。 修行の旅を続ける宮本武蔵は、とある僧侶から幻魔を討つために作られた鬼の籠手を預けられる。自身の魂を、あるいは切り捨てた者の魂を鬼の籠手に捧げながら、武蔵は人々を脅かす幻魔との戦いに身を投じていく。
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バトルネットワーク ロックマンエグゼ2(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』とは、人気シリーズ『ロックマンエグゼ』の2作目にあたるゲームボーイアドバンス専用のデータアクションRPGである。カプコンにより開発され、2001年12月に発売された。現実世界と電脳世界を交互に行き来し、電脳世界に蔓延るウイルス達と闘うさまを描いている。犯罪組織WWW(ワールドスリー)の壊滅から3カ月後の世界で次々とネット犯罪が巻き起こる。事件の真相を確かめるため、光熱斗とナビのロックマンは様々な困難を乗り越えていく。
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鬼武者3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『鬼武者3』とはカプコンが開発したPlayStation 2用のゲームソフトで、『鬼武者』シリーズの3作目となる作品。ジャンルはアクションゲーム。2人の鬼武者、明智左馬介とジャック・ブランが、幻魔王・織田信長を倒すために立ち向かう物語を描く。本作では2人の主人公、左馬介とジャックのストーリーが交互に進行されていくのが特徴となっている。また、『鬼武者』シリーズ3部作の完結編であり、アクションゲームとしてシリーズ集大成と呼べる進化を遂げている。
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ファイナルファイト(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ファイナルファイト』は1989年12月14日にカプコンよりアーケードゲームとして発売されたベルトスクロール型アクションゲーム。1990年にはスーパーファミコンに移植され、その他多くの家庭用ゲーム機に移植された人気作品だ。大西洋に面した都市「メトロシティ」を舞台に3人の主人公「ハガー」、「コーディ」、「ガイ」達が、犯罪集団に攫われてしまったハガーの娘「ジェシカ」を救出するため、それぞれの思いを胸に立ち向かうという設定になっている。
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目次 - Contents
- 『Devil May Cry』の概要
- 『Devil May Cry』のあらすじ・ストーリー
- 『Devil May Cry』 - 悪魔も泣き出す男
- 『Rolling Thunder』 - 謎の女悪魔
- 『Showtime!』 - ニーナの依頼
- 『Stylish!』 - "Jackpot!"
- 『Devil May Cry』の登場人物・キャラクター
- レギュラーキャラクター
- ダンテ CV:森川智之
- パティ・ローエル CV:福圓美里
- J・D・モリソン CV:大塚明夫
- レディ/メアリ・アン・アーカム CV:折笠富美子
- トリッシュ CV:田中敦子
- シド CV:野沢那智
- フレディ CV: 星野充昭
- シンディ CV:かかずゆみ
- ニーナ・ローエル CV:久川綾
- ゲストキャラクター
- アレックス CV:青山穣
- ブライアン CV:乃村健次
- クリストファー CV:笹沼晃
- パティ・ローエル CV:ゆかな
- ヴィンセント CV:関智一
- ミッシェル CV:西凜太朗
- レッドアイ
- ブラッド CV:野島裕史
- アンジェリナ・ヘイゲル CV:桑谷夏子
- マイク・ヘイゲル CV:福田信昭
- 執事 CV:茶風林
- ベルフェゴール
- アイザック CV:てらそままさき
- エレナ・ヒューストン CV:朴璐美
- ティム CV:梅津秀行
- ケーリー・マルケス CV:うえだゆうじ
- リン CV:柚木涼香
- クラウド CV:志村知幸
- プレシオ CV:飯塚昭三
- アーネスト CV:谷山紀章
- マーグレット CV:麻生美代子
- エリーゼ CV:岡村明美
- ジョー CV:家中宏
- サンタクロース CV:仲木隆司
- アマンダ CV:高島雅羅
- ポール CV:木内秀信
- サラ CV:玉川紗己子
- キング
- バアル CV:中田譲治
- モデウス CV:三木眞一郎
- サイモン CV:小西克幸
- アビゲイル
- ドラマCDキャラクター
- エンツォ・フェリーニョ CV:松本保典
- アグニ & ルドラ CV:たてかべ和也 & 肝付兼太
- ピーター・パン CV:山口勝平
- フォスター CV:松岡洋子
- マクレーン CV:堀内賢雄
- スティーブ CV:津久井教生
- マスター CV:三宅健太
- 『Devil May Cry』の用語
- Devil May Cry
- エボニー&アイボリー
- リベリオン
- デビルプリズン
- アランの涙
- 『Devil May Cry』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シド「見てたよ。いやー人間ってのは身勝手だよなホント。悪魔より人間の方が恐ろしいぜまったく」
- JD・モリソン「確かにゲームじゃダンテは勝てないな。だがこれは、ダンテの仕事だ。こういう勝負ならあいつは負けやしない。俺達に出来るのはせいぜいコーヒーでも飲んで勝利を祈るだけさ」
- パティ・ローエル「ロイヤルストレートフラッシュ!私の勝ちね」
- ダンテ「始まりがあれば終わりがある。それがルールだ」
- ダンテ「Jackpot!」
- 『Devil May Cry』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメとゲームの時系列
- 写真の女性
- ダンテはどれだけ強いのか
- 「スタイリッシュ反省会」
- レディが「レディ」と名乗る理由
- 『Devil May Cry』の主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ:『d.m.c』
- エンディングテーマ:及川リン『I'll be your home』
- 挿入歌:Aimee B『FUTURE IN MY HANDS』(第6話)