デビル メイ クライ(Devil May Cry)シリーズのボスまとめ
『デビル メイ クライシリーズ』とはカプコンから発売されたスタイリッシュアクションゲームのことである。シリーズは『1』から『3』までがダンテのみ、『4』と『5』はネロとダンテのダブル主人公という形で物語が進む。悪魔と人間のハーフであるダンテは人間界を脅かす悪魔たちを倒すデビルハンターをしている。『4』以降はネロも加わり、様々な強敵と対峙していく。シリーズごとに神話の怪物などをモデルにした様々な悪魔が中ボス、ラスボスとして多数登場する。
『デビル メイ クライ(Devil May Cry)シリーズ』の概要
『デビル メイ クライシリーズ』とはゲーム会社のカプコンから、2001年8月にPlayStation 2用ソフトとして発売されたスタイリッシュアクションゲームである。初代の『1』は勧善懲悪なストーリー性に個性溢れる魅力的なキャラや、コンボで魅せるスタイリッシュでスピード感のあるアクション性が話題を呼び、後にカプコンの看板作品となりシリーズ化された。シリーズは『5』まで制作されており、『1』から『3』はダンテが、『4』以降ではネロが加わってダブル主人公という形になった。ゲームを原作としたアニメやマンガ、小説と様々なメディアミックス作品が存在する。
『1』から『3』はPlayStation 2で、『4』はPlayStation 3とXbox 360、Steamで、『5』はPlayStation 4とXbox One、Steamで発売された。後に『1』から『3』を同梱したHDコレクション版がPlayStation 3とPlayStation 4とNintendo Switchから発売。また、『4』はスペシャルエディション版がPlayStation 4とXbox One、Steamで発売。『5』はPlayStation 5とXbox Series X/Sで発売された。
元々は『バイオハザード4』の予定で制作が開始されたが、過程でアクション要素が強くなりすぎたため、別作品として発表された経緯がある。そのため、『1』は操作やBGMなど『バイオハザード』の雰囲気が残っている。
『デビル メイ クライ』のストーリーは、とある夜に便利屋を営んでいる悪魔と人間のハーフのダンテの元に訪れた謎の美女・トリッシュから魔界の王である魔帝ムンドゥスが復活した話を聞くところから始まる。ダンテはかつて悪魔に母を殺され、双子の兄も行方不明にされたことから、敵討ちのために魔帝ムンドゥスのいるマレット島へ向かう。
『デビル メイ クライ2』は前作の後年の話。魔帝ムンドゥスを倒してから数年後、ダンテの元にデュマーリ島の守り手の女性・ルシアがやってきた。ルシアに島へ案内されたダンテはルシアの母からとある依頼を受ける。それは、魔界復活を目論む人間・アリウスを倒すことであった。ダンテはルシアとともに、アリウスによって悪魔が蔓延る島を戦い抜いていく。
『デビル メイ クライ3』は『デビル メイ クライ』より過去の物語。便利屋の開業前の事務所でくつろいでいたダンテの元に、アーカムという男が現れる。アーカムはダンテの双子の兄であるバージルからの招待状を預かっているとダンテに伝えると、多数の悪魔を残して去っていった。ダンテが悪魔をすべて倒し終えると、街の中央に巨大な塔・テメンニグルが出現する。ダンテはアーカムとバージルを目指して塔を登っていく。
『デビル メイ クライ4』は新主人公ネロの住む街・城塞都市フォルトゥナが舞台。悪魔の右腕を持つネロは、信仰組織である魔剣教団の教団騎士として悪魔を退治する日々を送っていた。魔剣教団によって行われる魔剣祭の日、説法をしていた教皇が突如現れたダンテに殺害されてしまう。ネロはダンテを追う中で様々な悪魔と対峙し、教団の秘密に迫っていく。
『デビル メイ クライ5』は『デビル メイ クライ4』のあとの物語。教団での事件以降、ネロはフォルトゥナで便利屋を営んでいた。するとそこに、謎の男・ユリゼンが現れてネロの悪魔の右腕と魔具の閻魔刀を奪い去っていってしまう。一方、ダンテは謎の男・Vから強大な悪魔が復活するという情報を得る。ダンテ、ネロ、Vの3人はそれぞれ魔界樹クリフォトにいる悪魔ユリゼンの討伐に向かう。
シリーズには各ステージでボスが登場する。雑魚悪魔よりも強力な力を持ち、撃破することでストーリーを進めることができる。
ボスについて
『デビル メイ クライシリーズ』はボスは神話の怪物や悪魔をモデルにしたものから、オリジナルのものまで幅広い種類が登場する。各ステージに1体配置されており、撃破することで次のステージに進めるようになる。雑魚悪魔よりも強力で、多種多様な技を繰り出してくる。ボスによっては複数回に渡って戦うこともある。ボスを撃破すると、ボスの魔力で形作られる魔具を武器として入手できる。これらの武器はボスの攻撃の特徴や属性を持ち合わせている。
『デビル メイ クライ(Devil May Cry)シリーズ』のボス
『デビル メイ クライ(Devil May Cry)』のボス
ファントム
『デビル メイ クライ』に登場するボス。大きな蜘蛛の体に、サソリの尾がついた姿をしている。炎を司る高位の悪魔であり、ムンドゥスの家臣。体を包む外骨格は魔剣であっても弾く強固さを持つ。外骨格の下にはマグマでできた筋肉が存在している。言葉を話すことができるなどの知性を持つが、性格は直情的で凶暴。そのためダンテからは「頭に筋肉が詰まっている」と称されている。ダンテの軽口に煽られたことで激昂して襲いかかってくる。一度ダンテに敗れて以降、何度もダンテを倒すべく襲いかかってくるが、尽く敗退。最後は古城の屋外でダンテに挑むも、ダンテの攻撃に怯んで屋上から落下して、下にあった騎士像の槍に貫かれて死亡した。
戦闘時のファントムは外骨格の硬さから通常攻撃をすべて弾くため、火球を撃つ際にできる隙間かサソリの尾を収納する部位を狙って攻撃しなければならない。そのため、最初のボスにしては難易度が高いボスとして初見殺しとも呼ばれている。しかし、一時的に弱った際には全部位に攻撃判定が入るようになる。ダンテの体力が残り少ないときに特定のファントムの攻撃を食らうと、ダンテが捕食されてゲームオーバーになってしまう。屋上での戦いの際にステージの床に配置されているステンドグラスに、ファントムのジャンプ攻撃を5回ヒットするように誘導すると、ファントムがステンドグラスを破って下に落ちて自滅する。
デザインが蜘蛛なのは『バイオハザード』の名残で、別ゲームにすることが決まった際に火を吹く蜘蛛になり、合わせて外見デザインもマグマが採用された。見た目や性質とは全く異なる、幻影などを意味するファントムという名前がついている理由は不明。このことは攻略本でも突っ込まれている。
最初に出会うボスということで印象深いためか、アニメのオープニングや他作品にもファントムあるいはファントムを意識したであろう敵が登場する。
ネロ・アンジェロ
『デビル メイ クライ』に登場するボス。漆黒の鎧を身に纏い、大柄な剣を携えた黒騎士。名前はイタリア語で「黒い天使」の意味を持つ。城主の部屋にある魔力を放つ鏡からダンテの写しのように現れた。剣技の腕が凄まじく、正面からの切り合いでは勝てないとダンテが弱音を上げるレベル。その剣技はダンテのものと酷似している。剣技以外にも、体術や魔術なども他の悪魔より群を抜いている上に、正々堂々と戦おうとする悪魔らしかぬ性格をしている。初戦ではダンテを追い詰めたものの、ダンテが持っていたアミュレットを見ると動揺して、その場から去ってしまう。2度目の戦闘ではダンテと引き分け。最後は魔界に侵食されている城内にてダンテと戦うも、敗北して消滅した。消滅したあとにはダンテのアミュレットと対になるアミュレットが残されていた。
ネロ・アンジェロの正体はムンドゥスによって黒騎士に改造されたダンテの双子の兄・バージル。改造によってかつてのバージルとは変わってしまったが、アミュレットを見て動揺するなど、一部の記憶は残っている模様。
1戦目ではダンテに似た剣技しか使ってこないが、2戦目以降は格闘技の他に瞬間移動や遠距離攻撃の幻影剣などを使用してくる強敵。攻撃のパターンが多く威力も高いほか、特定の攻撃ではスーパーアーマー状態になるため、攻撃と回避のタイミングを間違えると大ダメージを負ってしまう。
『デビル メイ クライ3 Special Edition』にて、バージルのコスチュームとして再登場した。攻撃モーションなどがネロ・アンジェロのものとなっている。
グリフォン
『デビル メイ クライ』に登場するボス。巨大な鳥の胴体に大小様々な鳥の頭がついた姿をしている。ムンドゥスの腹心で、ファントムと同じく高位の悪魔。ダンテの軽口に乗らないなど、理性的な性格をしている。3度の戦いを経てダンテの実力を認めるが、ムンドゥスへの忠誠心からダンテを倒すために主に力を求めたが、ムンドゥスからその行動を失望されてしまう。そして、ムンドゥスによって消滅させられてしまった。
戦闘時は鳥型であるため飛行時間が長い上に、電撃による遠距離、広範囲攻撃を行ってくる。一定の攻撃を与えると気絶するため、ノーマルにおいては他のボスより弱い印象を受けるが、高難易度のモードでは他のボスに引けを取らないほどの強敵と化すボスとなっている。
『デビル メイ クライ5』に同名の悪魔が登場する。こちらは大きさが鷹ほどのサイズになっている他、口調や性格などが違うが電撃を操るという共通点がある。
魔帝ムンドゥス
『デビル メイ クライ』に登場するラスボス。名前はラテン語で「世界」「宇宙」の意味を持つ。かつての魔界の支配者で、約2000年前に人間界へ侵攻しようとしたところをダンテの父・魔剣士スパーダによって封印されていた。そして、長い年月が経て復活を果たすと、再び人間界への侵攻を企てる。ダンテの母の仇でもある。通常時は巨大な三つ目の石像のような姿をしており、戦闘の際には外装を、天使のような姿に変わる。しかし、本当の姿は液状の肉体に無数の触手と三つ目がついている醜悪なもの。
魔界の支配者だけあって凄まじい力を持っており、宇宙空間や未知の空間を瞬時に作り出す、悪魔を創造し、使役するすることができる。『デビル メイ クライ』内に登場する悪魔はほとんどがムンドゥスによって作り出されたものであり、トリッシュもダンテの母に似せて作った。性格は魔帝にふさわしい残虐で傲慢なものとなっており、人間はおろか使えないと判断すれば悪魔すら簡単に殺す。
最期はダンテとトリッシュの手によって次元の狭間に封印された。
ムンドゥス戦の1回目はシューティングゲームのようになっており、2回目から本格的な戦闘が開始される。ダンテの近距離攻撃が届かない位置を陣取り、豊富な攻撃パターンによる猛攻をしかけてくる。この戦いでダンテの武器・魔剣スパーダの真の力が開放されるので、その力を使用することで撃破可能となっている。
『デビル メイ クライ 2(Devil May Cry 2)』のボス
オラングエラ
『デビル メイ クライ 2』のダンテ編に登場するボス。巨大なサルのような姿をした魔獣で、本来は南洋の密林に現われるのだが、空間の歪みにより島に出現した。
戦闘時は大柄な体と怪力を活かした物理攻撃をおこなう。素早さも兼ね備えており、サルのようにステージ天井に捕まりぶら下がるモーションを取る。腕を攻撃し続けて破壊することが可能で、破壊すると腕がつかえなくなる。
ジョカトゥグゥルム
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目次 - Contents
- 『デビル メイ クライ(Devil May Cry)シリーズ』の概要
- ボスについて
- 『デビル メイ クライ(Devil May Cry)シリーズ』のボス
- 『デビル メイ クライ(Devil May Cry)』のボス
- ファントム
- ネロ・アンジェロ
- グリフォン
- 魔帝ムンドゥス
- 『デビル メイ クライ 2(Devil May Cry 2)』のボス
- オラングエラ
- ジョカトゥグゥルム
- インフェステッドチョッパー
- ネファステュリス
- ネファスカピティス
- フュリアタウルス
- ノクトプテラン
- ラーヴァ
- ボルヴェルク
- プルートニアン
- インフェステッドタンク
- タテオベス
- タルタルシアン
- ファントム
- トリスマギア
- アリウス
- ポゼストアリウス
- アリウス=アルゴサクス
- アルゴサクス・ザ・ケイオス
- ザ・ディスペア・エンボディード
- 『デビル メイ クライ 3(Devil May Cry 3)』のボス
- ケルベロス
- ギガピード
- アグニ&ルドラ
- リバイアサンの心臓&肺
- ネヴァン
- ベオウルフ
- ゲリュオン
- ドッペルゲンガー
- レディ
- ジェスター
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- バージル
- 『デビル メイ クライ 4(Devil May Cry 4)』のボス
- ダンテ
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- アンジェロクレド
- ダゴン
- アンジェロアグナス
- サンクトゥス
- 魔皇サンクトゥス
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- 偽神
- 『デビル メイ クライ 5(Devil May Cry 5)』のボス
- 血を啜る魔界樹根・クリフォトルーツ
- 灼熱の獣王・ゴリアテ
- 光を従える女神の化身・アルテミス
- 魔界樹に巣食う寄生獣・ニーズヘッグ
- 時の狭間を駆る戦騎・エルダーゲリュオンナイト
- 踏みしだく巨影・ギルガメス
- 雷光を纏う黒騎士・キャバリエーレアンジェロ
- 魔造鳥獣と三魔女・マルファス
- 放たれた魔界の門番・キングケルベロス
- 魔界の反逆王ユリゼン
- ナイトメア
- 発端にして終焉・バージル
- アニメ『デビル メイ クライ』のボス
- 大悪魔アビゲイル