バージル(デビル メイ クライ)とは【徹底解説・考察まとめ】

バージルとは『デビル メイ クライ』シリーズに登場するキャラクターで、主人公ダンテの双子の兄。普段は髪をかきあげ、オールバックのような髪型にしているが、髪を下すとダンテと瓜二つの外見となる。ダンテと同様、悪魔と人間のハーフである半人半魔だが、青いロングコートを纏い、銃器を持たず日本刀型の魔剣、閻魔刀(やまと)を駆使した戦闘スタイル、人間ではなく悪魔として生きる道を選ぶなど、様々な点で弟と対照的なキャラクターとなっている。

バージルの概要

バージルとは株式会社カプコンが発売したアクションゲーム『デビル メイ クライ』シリーズに登場するキャラクターで、主人公ダンテの双子の兄。『3』~『5』ではプレイヤーキャラクターとして操作できる。ダンテと同じく悪魔である魔剣士スパーダと人間の女性エヴァとの間に生まれた半人半魔だが、人間として生きる道を選んだ弟とは異なり、悪魔として生きる道を選んだ。青いロングコートを纏い、日本刀型の魔具(魔力を秘めた武器)閻魔刀による近接攻撃と自身の魔力で作り出す幻影剣による遠距離攻撃を駆使して戦う。また、その他の魔具を扱うことや、内なる悪魔の力を解放し、魔人の姿に変身することができる。

冷静沈着かつ冷酷非情な性格で、優しさや正義感といった感情を捨て、力こそ全てという考えを持っている。父スパーダが残した絶大な力を求めており、その力を得るための鍵となる母の形見のアミュレットを巡ってダンテと敵対する。この戦いがきっかけとなり、ダンテは正義に目覚めるようになっていった。

『1』では魔界の帝王ムンドゥスによって傀儡とされた「ネロ・アンジェロ」として登場する。

『4』の主人公であるネロとは血の繋がりを仄めかす描写があったが、『5』にて彼が息子であることが明らかとなった。

バージルのプロフィール・人物像

悪魔として生きることを選んだため、人間の武器である銃器を使わないという美学を持つバージル。

名前:バージル(姓は不明)
家族構成:父(スパーダ)、母(エヴァ)、弟(ダンテ)、息子(ネロ)
CV:ダン・サウスワース(『デビル メイ クライ 3』、『デビル メイ クライ 4』、『デビル メイ クライ 5』)、平田広明(日本語版)

主人公ダンテの双子の兄。普段は髪をかき上げてオールバック風の髪型をしているが、髪を下すと瓜二つの外見となる。かつて母エヴァが悪魔によって殺された時に、己の無力さに絶望し、力こそが全てと考えるようになり、絶対的な力を求めるようになる。そのため、ダンテと同じ悪魔と人間のハーフである半人半魔ながら、人間として生きる道を選んだダンテと違い、悪魔として生きる道を選んだ。寡黙かつ冷酷非情な性格で、敵対する相手には一切容赦せず、目的のためにはどんな犠牲も厭わない。

日本刀型の魔具閻魔刀を用いた神速の抜刀術を得意とし、ダンテと同様圧倒的な戦闘能力を持ち、彼より先に悪魔の力を使いこなしている。人間の武器である銃器を使わないという美学を持つが、魔力で作り出した幻影剣を飛ばして遠距離攻撃を行う。

父スパーダを神と崇める魔剣教団が存在する城塞都市フォルトゥナを訪れた際にスパーダの偉業を知り、以降父を超える野望を抱くようになる。過去に母エヴァが悪魔に殺される前、彼女がダンテを優先して守り、自分を見捨てたと思い込んだことで、愛情を信じることができなくなっている。幼い頃は詩を好むような聡明な少年であったが、負けず嫌いな性格でもあったため、ダンテとは物の奪い合いなど日常的に衝突していた。現在もダンテをエヴァが自分のことよりも愛していたと思い込んでいることや、人間の愛や可能性を信じるという自分と対極を為す生き方を選んでいるなどの理由で、相容れない存在として憎んでいる。

『1』ではムンドゥスの傀儡ネロ・アンジェロとしてダンテと激しい戦いを繰り広げる。

『4』では、バージル本人はストーリー中登場しないが、彼の息子であるネロが登場する。

『5』では、『1』でダンテに敗れた後、満身創痍のまま生還していたことが判明。既に肉体は滅びかけていたが、閻魔刀を所有していたネロから右腕ごと強奪し、「人と魔を分かつ」闇魔刀の力を用いて、自身の人間の部分と悪魔の部分を切り離した。その結果、人間としての自分は「V」という人間の男になり、悪魔としての自分は「ユリゼン」という悪魔となった。後にVがユリゼンと融合し、再びバージルとして復活を果たす。

バージルの武器・能力

武器

閻魔刀

バージルが愛用する魔剣で、父スパーダの形見。日本刀の見た目をしており、鋭い切れ味を持つ。主に居合による攻撃で扱われ、目にも止まらぬ速さで無数の斬撃を繰り出す「疾走居合」と、空間すら切り裂くほどの神速の抜刀術「次元斬」は閻魔刀を象徴する技となっている。「人と魔を分かつ」とも「闇を斬り裂き喰らい尽くす」と表現される力を持ち、選ばれた者にしか扱うことができないとされる。人間界と魔界を繋ぐ地獄門を開くことができ、破片のみでも一時的な門を開けることや、人間界と魔界の境界を断ち切ることが可能。『4』では本編開始前に刀身が折れた状態でフォルトゥナの浜辺に流れ着き、魔剣教団技術局の研究者アグナスがこれを回収し、人造悪魔の製造に利用した。地獄門を開く鍵として利用するために修復が急がれていたものの、通常の魔具とは異なる作りにより修復は不可能な状態となっていた。しかし、ネロが悪魔の力を覚醒させたと同時に、彼に呼応するように刀身が修復された。以降、しばらくはネロが所有することになるが、魔剣教団に奪われ、地獄門を開く鍵として利用される。後にダンテの活躍で奪還され、最終的にネロに託されたが、『5』にて満身創痍の状態でネロの前に現れたバージルによって、ネロの右腕ごと強奪されてしまい、バージルがVとユリゼンに分かれる際に用いられた。後に、再びVとユリゼンが融合したことで復活したバージルの手元に戻った。

ベオウルフ

上級悪魔ベオウルフが魔具に変化した光の力を秘めた籠手と具足。『3』でバージルがベオウルフを倒してその力を奪った。リーチは短いが、攻撃力が高い。当初はバージルの武器として使用されていたが、後にバージルが落としたものをダンテが拾った。

フォースエッジ

強大な魔力が秘められた魔剣スパーダが封印された姿。『3』ではバージルが使用する魔具の1つで、閻魔刀との二刀流で扱う。ダンテのリベリオンと類似する技を使えるが、一部性能は異なっている。

ミラージュエッジ

『5』で登場するバージルの使用武器の1つ。バージルが魔力によって複製した剣で、フォースエッジを模している。

幻影剣

バージルの魔力によって生成された短剣。銃火器を使わないバージルが遠距離攻撃を行う際に使用する。基本的に1本ずつ飛ばして攻撃を行うが、自身や敵の周囲に複数の幻影剣を展開し、一斉に射出させたり、頭上から幻影剣を雨のように降らせ、敵を拘束することもできる。

デビルトリガー

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@3lbsyuma0905

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