草摩夾（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ

草摩藉真（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩藉真（そうま かずま）とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』の主要人物の1人・草摩夾の養父であり、武術の師匠である。幼い頃、十二支に入れなかった猫の物の怪に取り憑かれた祖父を残酷な言葉で拒絶。祖父の死後、新たに生まれた猫憑きの草摩夾を見て、その環境の理不尽さを思い知る。母を失い、父からも拒絶された夾を引き取ったのは贖罪の為だったが、次第に父性が芽生えていった。祖父のように幽閉される未来から夾を救おうとした。

夾の父

CV：井上和彦（旧アニメ版）、松本忍（新アニメ版）

夾の実父。猫憑きの親であることに耐えられず、妻子を罵倒していた。遂には「こんな子供産みやがって」と言い妻を自殺に追い込むが、それを夾のせいだと自分に言い聞かせている。夾が高校を卒業した暁には彼を幽閉させるべく、同じく猫憑きの身内だった藉真を抱きこもうとした。しかし、夾に対し親のような愛情を抱く藉真からは拒絶されている。
後に自分の下にやってきた夾に対し、終始息子ではなく「憎い化け物」を相手にするような態度を取り続けた。
『フルーツバスケット』の続編である『フルーツバスケット another』では孫のはじめが登場しているが、彼からは祖父と認められていない。

夾の母

CV：長沢美樹（旧アニメ版）、湯屋敦子（新アニメ版）

本編では既に故人。夾には「愛している」と口にしていたものの、彼の数珠が外れないかを日に何度も確認する、他者と話をさせないなど病的なまでに気を使っていた。夫による「こんな子供産みやがって」との言葉が引き金となり自殺する。

本田透（ほんだ とおる）

CV：小西寛子（ドラマCD）、堀江由衣（旧アニメ版）、石見舞菜香（新アニメ版）

主人公。十二支の昔話を聞いて宴に参加できなかった猫に同情し、「猫年になりたい」と誓うなどズレた一面を持つものの自分より他人を優先する優しい性格の主。女手一つで育ててくれた母を失い、祖父の家の改築に伴いテント暮らしをしていたが、草摩家に同居する。家事が得意。慊人の企みにより、物の怪憑きのことを知りつつ紫呉の家での同居が許された。
初めは夾に嫌われていると思っていたが、彼が不器用なだけで根は優しいと実感してからは少しずつ距離を縮める。避暑地で慊人の正体を知り、物の怪憑きや慊人自身も呪いに縛られていることから、呪いを解きたいと思うようになる。自分が一番大切な存在は母の今日子だと思おうとしていたが、夾に惹かれ始めていること、呪いを解きたい本当の理由が、夾と一緒にいたいためだという自分の本心を知り、動揺。
自分が今日子の死に関わっていると夾の口から聞かされるが、それでも彼を好きだという気持ちは変わらなかった。1度は夾に拒絶されるも、相思相愛となる。

本田透（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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本田透（ほんだ とおる）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩（そうま）家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

本田今日子（ほんだ きょうこ）

CV：安原麗子（旧アニメ版）、沢城みゆき（新アニメ版）

透の母。中学時代は家庭環境が元で荒んでいたが、後に夫となる勝也との出会いで落ち着いた。夫の死後一時憔悴していた時期もあったものの、娘の透を宝物と呼び大事にしていた。
幼い頃の夾と出会い、交流する。由希を嫌い、憎むような夾の発言の真意を見抜き、由希を悪者にしないと自分を保てない夾を優しく諭した。透が行方不明になった際、夾から「俺が探す」という男の約束をされる。透を見つけたのは由希だったが、探してくれた夾に感謝。この時、今日子の手にしていた帽子から透を見つけたのが由希だと知った夾から一方的に拒絶されるが、「約束、ツケね」と笑って見送った。
数年後交通事故で死去する。こと切れる直前、野次馬の中に成長した夾を見つけ、「許さないから」と言い残し息絶える。今日子の真意は「”透を守る”という約束のツケを払ってくれなきゃ許さない」というものだったが、口にできた部分が恨みのような言葉になってしまい夾の心に悔恨を植え付ける結果となった。
夾からこの一件を聞いた透は母の真意を見抜いており、「お母さんは夾君を恨んでいない」と言った。

本田今日子（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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本田今日子（ほんだ きょうこ）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する、主人公・本田透の母である。旧姓は勝沼。「赤い蝶」の異名を持つ伝説的なヤンキーだったが、結婚してからは落ち着き、子煩悩な母親になった。今日子自身は物語開始時点で故人だが、それでも度々透やその友人・魚谷ありさの話題に上るほどに慕われている。透が幼い頃、十二支の始まりの昔話をし、彼女に「十二支になれなかった猫」への愛着を持たせるきっかけになった。

草摩慊人（そうま あきと）

CV：若葉紫（旧アニメ版）／今井由香（旧アニメ版幼少期）、坂本真綾（新アニメ版）

草摩家の当主で、十二支の神に当たる存在。父の晶（あきら）の偏愛と母の楝（れん）との確執により、十二支と神の絆に固執する人物となった。絆が確実なものであるとの確認をするかのように、十二支たちを傷つける。
夾のことは「化け物」と呼び蔑んでいる。「猫は鼠に勝てない」という物の怪憑きの運命を覆そうとする夾に、「高校卒業までに由希に勝てれば、十二支の仲間にしてあげる。でも勝てなければ死ぬまで幽閉する」との賭けを持ちかけた。この時、「勝てなかった場合、お前はただの汚物」とも口にしている。
避暑地では透と一緒にいる夾を呼び出し、母親が自殺した過去を引き合いに出して彼の精神を揺さぶる。この一件が元で夾は自分が透に惹かれていると自覚するが、慊人の報復を恐れて自分の想いを否定。
その後も他の十二支たちを振り回すが、たて続けに呪いが解け、自分も変わらなくてはならない事実に向き合わされる。
最終的には透に受け入れられたことで、十二支との絆に縋ることをやめる。夾の幽閉を取りやめ、猫憑き用の離れを取り壊した他、十二支の神ではなく1人の人間となることを決意。これにより、元より弱まっていた呪いの力は完全になくなり物の怪憑きたちは自由の身となった。
神ではなくなったものの、物の怪憑きだった者たちを当主として守っていく旨を彼らに話した。
楝の意向で生まれた時から男性のように振る舞ってきたが実は女性。このことを知った夾は、「知らなかったとはいえ、女相手に手荒なことをした」と口にしている。

草摩慊人（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩慊人（そうま あきと）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』に登場する十二支の神に当たる人物で、草摩家の当主である。十二支の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」たちを絆という呪いで縛り付け、その心身を徹底的に痛めつける。登場時より不穏な言動が多かったが、本当は誰よりも絆に縛られ苦しんでいた。母の草摩楝の命令で男性として育てられたが、実は女性。主人公本田透との出会いが元で加速する環境の変化に怯えるも、最終的にすべてを受け入れる。

草摩由希（そうま ゆき）

CV：久川綾（ドラマCD／旧アニメ版）、島﨑信長（新アニメ版）、島袋美由利（新アニメ版幼少期）

子の物の怪憑き。草摩家では子憑きは神に等しい存在とされており、由希は一族の中でも特に尊ばれている。学校では美麗な容姿と気品、文武に優れた能力故に男子からも女子からも王子様扱いを受け特別視される。それでも、本人は慊人により精神を痛めつけられた為に自己肯定感は低い。
幼い頃、正月の宴の際初めて夾と出会う。この時、オレンジ色の髪を綺麗と感じ、友達になりたいと感じたが夾からは「鼠」というだけで敵意を向けられる。また、後日学校帰りに夾の帽子を拾うが、彼は由希の触った帽子に見切りをつけて去っていった。
成長後は夾と「クソ鼠」「バカ猫」と呼び合い、険悪な仲となる。由希にとって子憑きの待遇は居心地のいいものではなく、十二支に入りたがる夾に苛立ちを覚えている部分もあった。とはいえ芯から夾を憎んでいるわけでも蔑んでいるわけでもなく、簡単に人の輪に入れる彼を羨ましく思っていた。

草摩由希（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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草摩由希（そうま ゆき）とは、高屋奈月の漫画作品『フルーツバスケット』に登場する、十二支の子（鼠）の物の怪に取り憑かれた人物である。容姿端麗で文武に優れ、学校では「王子様」と称されファンクラブまで存在する。しかし、神である草摩慊人の虐待や、兄を始めとする他の物の怪憑きの拒絶もあって本人の自己肯定感は低い。それでも、ヒロイン本田透との生活の中で徐々に変わろうと努力する。猫憑きの草摩夾との仲は険悪だが、一方で誰とでも仲良くなれる夾に憧れを抱いていた。

草摩紫呉（そうま しぐれ）