プロジェクトセカイ(プロセカ)のネタバレ解説・考察まとめ

『プロジェクトセカイ』(プロセカ)とは、音声合成ソフトの「ボーカロイド」が題材のスマホ向けリズム&アドベンチャーゲームである。人気のボーカロイド楽曲(通称:ボカロ曲)で遊べるほか、『プロセカ』オリジナルキャラクター達が展開するストーリーを読む事ができる。全5ユニットでわけられているストーリーでは、さまざまな悩みや葛藤を抱える少年少女達が、仲間や初音ミク達バーチャル・シンガーとの交流にくわえ、音楽そのものを通して成長・変化していく様が描かれている。

Vivid BAD SQUADのメンバー

女子高生ストリートユニットの「Vivids」と、男子高生ストリートユニットの「BAD DOGS」が手を組み、結成した4人組のストリートユニット。略称は「ビビバス」である。かつて開催された伝説のライブ「RAD WEEKEND」を超えるライブの開催を目標に結成された。とはいえ、結成後もVividsとBAD DOGSそれぞれの活動は行っている。メンバーによっては修行という名目で、1人で活動をしている時もある。そのため、毎回必ず4人で行動しているというわけではない。ユニットメンバー全員で活動する事が多い『プロセカ』のユニットの中でも、珍しい活動形態のユニットだといえる。
ビビバスに登場するセカイのモチーフは、ストリート。バーチャル・シンガーのMEIKOが経営するカフェもある。MEIKO以外のバーチャル・シンガーでは、初音ミク・鏡音リン・鏡音レン・KAITO・巡音ルカが登場する。

ワンダーランズ×ショウタイム

ワンダーランズ×ショウタイムのメンバー

遊園地「フェニックスワンダーランド」内のステージ「ワンダーステージ」を拠点に活動する高校生ミュージカルユニット。略称は「ワンダショ」である。「わんだほーい!」という合言葉があり、ストーリーの要所要所で口にしている。
『プロセカ』当初に「ボカロだけではなく、絵や漫画などさまざまな作品を持ち寄り、それをみんなで楽しめたのが『ニコニコ動画』の魅力だった」という話があがったため、その話を起点に膨らませていた結果、ワンダショが生まれたとのこと。そのため「にぎやかなお祭りユニット」として制作されており、『プロセカ』内随一の明るさを持ったユニットとなっている。
ワンダショのストーリーに登場するセカイのモチーフは、テーマパーク。とはいえ本物のテーマパークではなく、ワンダショの主人公でありリーダー格である司の想いから成り立っているセカイである事から、そこに転がるアイテムのほとんどが司自身がかつて考えた事がある空想の産物となっている。登場するバーチャルシンガーは初音ミク・KAITO・鏡音リン・鏡音レン・MEIKO・巡音ルカである。

25時、ナイトコードで。

25時、ナイトコードで。のメンバー

ネットにて活動を続ける音楽サークル。略称は「ニーゴ」である。メンバーはチャットツール「ナイトコード」を使って交流・楽曲制作に関するやり取りを行っており、メインストーリーにて事件が起こるまでは誰も実際に顔をあわせた事がなかった。
「アンダーグラウンド」を題材に制作されたユニットとなっており、「絶望的な状況で絶望的な音楽があるからこそ、自分はここにいられる」という風に思いながら楽曲を聴いてる人達がいる事実を重視している。またクリエイターならではの悩みを題材にした現実的なストーリー展開が多く、どんな悩み・問題も100%の解決や改善は不可能な展開が取られている。だがそんな中でもニーゴのメンバー達なりの納得や前を向く覚悟・決意を抱くまでのストーリーが描かれており、絶望的な状況の中からほんの少しの救いを見つけ出すような物語を展開する事が多い。
ニーゴのストーリーで登場するセカイのモチーフは、無機質な場所。これは、ニーゴのメンバーであり失感情症者であるまふゆの心から生まれたセカイとなっている。登場するバーチャルシンガーは初音ミク・鏡音リン・MEIKO・巡音ルカである。

セカイの種類

教室のセカイ

教室のセカイの光景

レオニのメンバーの「大好きな友達と昔のように仲良くしたい」という想いから誕生したセカイ。想いの対象が友達である事や彼女達自身が高校生という立場もあわさってか、セカイは学校の教室のような光景で形成されている。基本的に窓の外は夕方だが、レオニの想いに応じて自由に変える事が可能。また世界観にあわせてか、このセカイで暮らすバーチャル・シンガー達はみんな、学生服らしい衣装を身にまとっている。立場も各バーチャル・シンガーの外見や年齢にあわせて、先輩後輩という間柄を意識した上下関係のようなものがある模様。またバンドユニットであるレオニの想いから生まれたからか、バーチャル・シンガー達はそれぞれバンドにまつわるパートを担っている。各パートの担当は、ミクがリードボーカル&ギター、ギターやベースなどの弦楽器をルカとレン、KAITOがギター、ドラムをMEIKO、リンがキーボード、という形になっている。

ステージのセカイ

ステージのセカイの光景

モアジャンのメンバーの「明日も頑張れる希望をあげられるアイドルになりたい」という想いから誕生したセカイ。アイドルとしての活動歴がある遥・愛莉・雫の3人が経験してきた会場をモデルに、アイドルのライブをイメージしたコンサート会場のような空間で形成されている。空間内には観客らしい者達もおり、ステージの周りはいつも色鮮やかなペンライトが振られている。このセカイでは、バーチャル・シンガー達もアイドルとして活躍している。なかには、舞台裏スタッフとしての役割もこなしている者もいる。

ストリートのセカイ

ストリートのセカイの「ストリート」側の光景

ビビバスの「伝説を超えるイベントを作りあげる」という想いから誕生したセカイ。ビビバスの拠点であるビビッドストリートやライブ&カフェバーのWEEKEND GARAGEがモデルのセカイとなっており、ストリートアートやライブのポスターで彩られたストリートやカフェ「crase café」が存在している。カフェはバーチャル・シンガーのMEIKOが経営しており、ビビバスやストリートのセカイに住むバーチャル・シンガー達のたまり場となっている。ストリート音楽が題材のためか、どこか大人っぽい雰囲気・好戦的な雰囲気のバーチャル・シンガー達が多いのも、このセカイの特徴である。

ワンダーランドのセカイ

ホーム画面で見られるワンダーランドのセカイの光景

ワンダショのリーダーである司の「ショーでみんなを笑顔にしたい」という想いから誕生したセカイ。セカイ内には司がかつて考えたショーのアイデアや、ショーにまつわる思い出深いもの達が溢れかえっている。セカイの住人の1人である「うさぎのぬいぐるみ」も、司がスターを目指すきっかけとなった妹が持っていたぬいぐるみである。またテーマパークがモチーフの世界観となっており、至るところにテーマパークを連想する乗り物や装飾が存在する。暮らしているバーチャル・シンガー達は皆、このテーマパークのキャストという設定になっており、団長のKAITOを中心に定期的にさまざまなショーを行っている模様。

誰もいないセカイ

背景に広がる空間が誰もいないセカイ

ニーゴのメンバー・まふゆの「本当の自分を見つけたい」または「本当の自分を見つけてほしい」という想いから誕生したセカイ。本セカイは、各ユニットの活動に寄り添う形で存在している他のセカイとは異なり、登場当初はまふゆが現実から逃げる為の場所として使用されていた。感情を失ってしまったまふゆ自身の想いが反映されてるせいで、わずかに光があるぐらいで他には何もない無機質なセカイとなっている。ただしセカイの住人であるミクいわく、かつてまふゆが聴いたという奏の音楽だけは最初からあったとの事で、奏の音楽がまふゆの心を揺さぶる大事なものである事が察せられる。なおこのセカイに住むバーチャル・シンガーは、ニーゴのメンバーの想いに呼応して現れている節がある。当初はまふゆの想いに呼応していたミクのみがいたが、後にイベントストーリーを通して、絵名の想いに呼応してリンが、瑞希の想いに呼応してMEIKOが、奏の想いに呼応してルカが現れた。

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