カードキャプターさくら(CCさくら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『カードキャプターさくら』とは、CLAMPによる日本の漫画作品である。1996年6月号から2000年8月号まで、少女漫画雑誌『なかよし』にて掲載され、単行本は全12巻まで発売された。アニメやゲーム化もされている大人気作品である。
主人公・さくらが父親の書庫で不思議な本を発見する。本を開くと封印が解かれ、中からケルベロスという封印の獣が現れ物語がスタートする。本に封印されたカードを取り戻すため、さくらは「カードキャプター」として奮闘する。

クロウカードを全て集め、落ち着いた日常を取り戻したさくら。カードの元主であるクロウ・リードの言っていた「わたしが迷惑をかける」という言葉が気になっていた。
ある日さくらは、不思議な夢を見て目を覚ました。詳しい内容はわからないが、誰か知っている人が出てきた夢であることは覚えていた。大切な夢のような気がするものの思い出せず、学校の自分の席に着く。教室に入ってきた担任から、転校生が来ると告げられた。先生に呼ばれて現れたのは、イギリスからやってきた柊沢エリオルだった。不思議な雰囲気を纏うエリオルと、さくらはなぜか初めて会った気がしなかった。「初めて会った気がしないなぁ」と1人呟くさくらの背後から、「ぼくもですよ」とエリオルが声をかけてきた。物腰柔らかで丁寧な話し方をするエリオル。お互い初対面なのに変だね、とさくらが言うと、エリオルは「生まれるまえに、会っているのかもしれない」と言った。エリオルの優しい雰囲気にさくらは戸惑いながらも、2人は親しくなるのだった。

「ここは 私が死んだ場所だからな」

自宅では雰囲気の違うエリオル

自宅に戻ったエリオルに、「おかえり」と声をかけるものがいた。黒猫の姿をした「スピネル」と呼ばれる生き物だった。その後帰宅してきたのは、桃矢のクラスに転校してきた奈久留だった。親しげに会話する3人だが、学校での様子とは違っていた。奈久留がエリオルに「気に入った?友枝町」と問うと、エリオルは頷き「ここは私が死んだ場所だからな」と言う。さくらの持つ杖の鍵と同じようなものを取り出し、呪文を唱えるエリオル。「封印解除(レリーズ)」と唱えると彼の手に大きな杖が現れる。真の姿に戻れ、という声とともにスピネルと奈久留は「スピネル・サン」と「ルビー・ムーン」という本来の姿に戻った。エリオルの前世はクロウ・リードだったのだ。エリオルの正体が明らかになったシーンのセリフである。

「…それも今夜わかるよ」

何かを企んだ様子のエリオル

自宅で何かを決意した表情を浮かべるエリオル。それを察し、スピネルも「何か決めましたね」という。さくらの魔力も強まり、そろそろ終わりが来るとエリオルが言った。そこに奈久留も帰宅し、エリオルに手紙を手渡す。未だエリオルが友枝町に来た理由がわからない奈久留。欲しいものがあると言う割に真剣さを感じないエリオルの態度に疑問を隠せずにいた。その様子を見てエリオルは「…それも今夜わかるよ」と告げる。何か大きな出来事が起こることを予感しているようだった。

「私の現世の名はエリオル そして前世の名はクロウ・リード」

正体を明かすエリオル

いつもは忘れてしまう不思議な夢を、はっきりと覚えたまま目を覚ましたさくら。ケロちゃんには予知夢と言われ、いつも同じ人が夢に出てくることが気になっていた。予知夢を忘れてしまうのは誰かに邪魔をされているからで、さくらの魔力が強くなったことで覚えていられるようになったという。友枝町で異変が起きる時はいつもクロウの気配を感じ、夢の中の人物はクロウと同じ杖を持っていた。何か繋がりを感じるさくらは、夢の中に出てきた場所へ向かうことを決める。
放課後、小狼と知世も一緒に、夢の中に出てきた東京タワーの近くまでやってきたさくらとケロちゃん。人通りの多い場所にもかかわらず、通行人がいないことに気づく。今までも騒ぎが起きたときは人避けされていたのだ。一体誰がこんな事を、と顔を見合わせていると、頭上から声が聞こえた。人避けしていたのは自分だと言うその人物は、同じクラスのエリオルだった。クロウと同じ気配を纏うエリオル。その隣には奈久留とスピネルも立っている。仮の姿から本来の姿に戻った2人は、まるで守護者であるケロちゃんとユエのようだった。2人はクロウに創られたのだと言い、呪文を詠唱するエリオル。そして「私の現世の名はエリオル そして前世の名はクロウ・リード」と告げる。エリオルはクロウの生まれ変わりだったのだ。

秋月奈久留の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「でも あなたは ほんとうに何もわかってないのね」

奈久留(下)がわざと邪魔していることに気づいている桃矢(右)

さくらの魔力が足りず、姿を維持するのが難しくなってきた雪兎。毎日眠気を堪えながら耐えているが、本人はなぜこんなに眠くなるのか理由がわからなかった。近くにいる桃矢は雪兎の異変に気付き、理由を伝えようとするがいつも奈久留に邪魔されてしまう。
限界の近い雪兎に、桃矢は核心に触れようとするがまたも奈久留に邪魔される。偶然を装い2人の間に入る奈久留だが、桃矢にはわざとやっていることがバレてしまっていた。奈久留の目的は桃矢の持つ力で、雪兎に話されることを避けるために邪魔していたのだ。桃矢の頑張りに全く気付かない雪兎に対し、奈久留は「でも あなたは ほんとうに何もわかってないのね」と告げる。桃矢の力が欲しい奈久留は、雪兎に「邪魔しないでね」、と告げて去っていった。

「もらう相手が何もわかってないと あげようがないと思うなぁ」

桃矢の気持ちを見透かす奈久留の言葉

バレンタインチョコを渡すために桃矢の元へやってきた奈久留。勢いよくチョコを差し出す奈久留に、桃矢は「なんでおれに?」と疑問を抱く。奈久留は、「桃矢の大切なものをもらうから、お礼も兼ねて」とチョコを渡そうとしていた。しかし、桃矢は自分自身のものを誰に渡すかは自分で決めると言い「好きな人いるから」と告げ、去ってしまう。桃矢の気持ちを知る奈久留は、「もらう相手が何もわかってないと あげようがないと思うなぁ」と呟きながら桃矢を見送ったのだった。

スピネルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「…エリオルは困らないと思いますよ むしろ 喜ぶかもしれませんね」

エリオルの性格をよく理解しているスピネル

桃矢の力が欲しくていつも桃矢の邪魔をする奈久留。しかし、限界を迎えようとしている雪兎を前に桃矢は想いを伝えるため、奈久留を追い払ってしまう。慌てる奈久留の元へ、スピネルが様子を見にやってきた。スピネルは桃矢の意思を尊重し、桃矢のしたいようにさせればいいと言った。奈久留は納得いかないようで、「エリオルも困る」だろうと言う。しかしスピネルは、「…エリオルは困らないと思いますよ むしろ 喜ぶかもしれませんね」と、主の性格を考え余裕の表情を見せたのだった。

「わたし スピネル・サンとルビー・ムーンは あなたと月を創った者によって生みだされたからですよ」

本来の姿に戻るスピネル

クロウと同じ気配を纏ってさくらの前に現れたエリオル。隣には奈久留とスピネルも同行していた。さくらの前で元の姿に戻る奈久留とスピネル。スピネルは「わたし スピネル・サンとルビー・ムーンは あなたと月を創った者によって生みだされたからですよ」と語る。2人はケロちゃんとユエと同じようにクロウが創った存在だったのだ。本来の姿に戻った2人は、ケロちゃんとユエの前に立ちはだかる。

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