二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

銃剣で切り裂かれ、己の半身を見つめる二階堂

五稜郭にて、宿敵杉元と最後の戦いをする二階堂。二階堂は杉元に腹を貫かれるも、手投げ弾で諸共自爆をしようと試みる。杉元は二階堂を銃剣で貫いたまま塹壕に押し込み、離脱。二階堂は爆発に巻き込まれた。爆発は二階堂の腹に刺された銃剣を押し上げ、二階堂は真っ二つとなる。背開きにされた魚のように己の半身を見つめる二階堂。だが、彼は己の半身を死んだ洋平と認識していた。念願が叶い、再会を喜ぶ二階堂。己が真っ二つになった状態で、幸福感に包まれる二階堂の異常性と謎の感動を訴えかけてくるシーンである。

死に別れた双子を取り戻す為に行動し、自分が真っ二つになる事でその望みを叶えるという壮絶なシーンでもある。

二階堂が爆発四散するシーン

杉元の背後で爆発四散する二階堂

五稜郭の戦いにて杉元諸共自爆を試み、失敗して爆発四散した二階堂。杉元の背後で二階堂の体はバラバラとなった。よく見ると、その両手は固く握りしめられている。

二階堂浩平の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

中毒者も続出した鎮静催眠薬のモルヒネ

植物のケシを原材料とする麻薬。二階堂は作中、このモルヒネを繰り返し乱用してモルヒネ中毒となった。

強力な鎮痛作用がある為、現代医療現場においても使用されている。副作用として依存性が高く、容量を守らないと最悪死亡する事もある。日本では医療用としてのみ使用が認められている。

1804年(享和4年)にドイツにて鎮痛剤として開発。翌年には鎮静催眠薬として精神医学界に導入された。後にアヘンやアルコール中毒の治療薬として使用される。アメリカの南北戦争において兵士達の間で大流行し、モルヒネ中毒者が大量に出た。モルヒネの高い依存性を克服する目的で、モルヒネを原料としたヘロインが開発される。

覚醒剤指定されることとなったメタンフェタミン

従来の薬物を精製し、より効力を高めた有機化合物。一般的には「覚醒剤」と呼ばれている。大脳の神経中枢に直接作用し、興奮効果をもたらす。医療用として活用され、主に精神病医薬品、昏睡状態の改善に使用される。二階堂は有坂から投与されて多動的になり、無意味に動き回って有坂に大爆笑されていた。

副作用がかなり強く、精神依存性や薬物耐性がある。要するに使用すればする程覚醒剤に依存していき、使用毎に体に耐性が付く為、使う度に量が増えていってしまう。現在の日本では薬事法により厳しく取り締られている。

1888年(明治21年)、日本人によって開発される。その後世界中に広まり、第一次世界大戦、第二次世界大戦時には疲労回復、士気向上の目的で主に兵士や軍需工場関係者に投与された。日本でも「ヒロポン」の名前で使用されている。戦後は民間にこのヒロポンが大量に出回り、社会問題となった。

「誰なのおじさん」は同作者のギャグ漫画のキャラクター

右足を切り落とされ、療養していた二階堂。そこへ有坂が訪問する際に登場した「誰なのおじさん」には元ネタがある。漫画『ゴールデンカムイ』原作者、野田サトルが以前描いていたギャグ漫画のキャラクターであった。元ネタでは入院している少年の元へ突如現れ、少年を怖がらせて去っていくという展開になっている。

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白石吉竹(しらいしよしたけ)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。通称「脱獄王」の異名を持つ天才的な牢破りである。脱獄する際は看守を騙す詐術や狭い隙間を通るための関節外しなど、脱獄のための多彩な技術を持つ。体には金塊の隠し場所を描いた刺青が彫られており、同じ刺青が描かれている囚人の皮を集めるとありかが分かるようになっている。金塊の手掛かりとなる刺青を持つ囚人たちを探して、北海道で出会った仲間達と共に旅を続けている。

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関谷輪一郎(せきや わいちろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。24人の刺青囚人のうちの1人である。際立った戦闘力は無いが狡猾さと独自の信仰心を持ち、他人の命を「試練」と称し運任せで毒殺する異様な殺人を繰り返し投獄される。脱獄後は北海道の阿寒湖のほとりで刺青人皮を巡り土方一派を狙う。一時は土方と牛山を持ち前の狡猾さで戦うことなく倒して生き埋めにした。しかし仲間の門倉とキラウシの活躍で復活した土方に逆襲され力尽きる。

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花沢勇作(はなざわ ゆうさく)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、尾形百之助の異母兄弟。清廉潔白な人格で周囲の人々に愛された美男子だ。日露戦争の二〇三高地で味方を鼓舞する旗手を務めていたが戦死し、物語の開始時点では既に故人となっている。敵に殺されたのではなく、後方にいた尾形が狙撃した。将校である父が芸者に産ませた子どもである尾形を、階級が下であるにも関わらず「兄様」と呼んで慕っていた。金塊争奪戦を引っ掻き回す尾形の前に、たびたび幻覚として現れる。

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マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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