CHEAT チート 〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ

振り込め詐欺などの特殊詐欺をはじめ、様々な詐欺事件を撲滅するために警視庁捜査二課の刑事・安斎和毅が創設した秘密の組織である。
ターゲットである詐欺師達を騙し返している。創設者である安斎がリーダー的存在としてターゲットを決めている。
メンバーは星野沙希、根岸俊、丸山美月、加茂悠斗と少人数である。

刑事は安斎、加茂の2名のみで、他のメンバーは警察に所属していない。
物語の後半で、加茂は警察官でない事が判明し、安斎は警察を辞めている。

実は、安斎が沙希と騙しあいのゲームをするためだけに創ったチームだった。

ジュエル☆トリコ

モモ（沙希）が所属する新人の地下アイドルグループである。
メンバーはユナ、マイ、モモの3人で、マネージャーは中込が担当している。

トスカ詐欺事件

18年前に起きた詐欺事件の名称で、この詐欺の被害額は数十億円に達している。
「トスカ」という電子マネー事業をつかった詐欺で、犯人はトスカの代表だった星野稔とされているが、黒幕は安斎である。

「トスカ」は独自のショッピングサイトでのみ使える電子マネーである。電子マネー・トスカを購入すると特典がもらえる上、パーティーやイベントに招待されるシステムで事業は運営されていた。トスカは多くの会員を集め、5万人もの人が登録しトスカを購入した。
しかしトスカには実体が無く、新規会員が支払った代金を古い会員への配当金に充てるという自転車操業状態が続いていた。
最終的にトスカ事業は破綻し、トスカの代表である星野稔は海外逃亡した。

トスカ詐欺は安斎が考案したもので、星野は共犯者である。
トスカの代表を務めていた星野は、安斎少年に裏切られ全ての金をとられてしまい、トスカ事業は破綻した。
当時の星野には、全ての罪を背負い海外逃亡する道しか残されていなかった。

『CHEAT チート ～詐欺師の皆さん、ご注意ください～』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

沙希「はい、そこまで！」

仮想通貨詐欺をしていた勢野は追い詰められ、逃亡を計画する。
スイスの口座への送金が出来なくなった為、隠し持っていた現金を持ち出し、沙希扮する宝石商の元へ連絡を入れた。
料亭の一室で宝石商（沙希）と会った勢野は、1億2千万円分のダイヤを購入すると伝える。鑑定士を連れてダイヤの商談を進めるフリをする沙希は「なぜダイヤに変える必要があるんです？銀行に預けられなかった？」と単刀直入に尋ねた。するとそこに、勢野がやりとりしていた銀行の担当者が現れ、「銀行員としての私のキャリアをあなたなんかに潰させない」と伝える。
勢野はごまかしながら逃げ出そうとするが、沙希に「まだわかんないの？あんた自分で詐欺だって言ってんだよ」と言われて固まった。沙希は「はい、そこまで！」と言い、沙希が連れている鑑定士はラミシステム本社会長と紹介されている人物だと伝えた。勢野はラミシステムの会長の写真に、フリー素材を使用していたのだ。このやりとりの様子はラミシステムの会員向けにライブ配信されており、勢野は逮捕されることになった。

「はい、そこまで！」は、ターゲットの詐欺師を追い詰めたときに沙希が言う決めセリフである。
毎回使われている沙希のセリフであり、この作品における定番の流れの1つでもある。

安斎「愛してるよ」

久しぶりにチートの事務所にやってきた安斎が、屋上で沙希と2人きりで話すシーンでのセリフである。

チケット詐欺を行った詐欺師・ミライが伝説の詐欺師・ナミオカとつながってる事を、安斎は沙希に告げた。
安斎は「沙希の働きには感謝している」と沙希を労う。沙希がチートに入って約1年、安斎は「この一年多くの詐欺師をあぶりだしてくれた。本当にありがとう」と沙希に感謝した。普段感謝の言葉など口にしない安斎のその言葉に、沙希は「世界の終りみたいね」と応える。安斎は「世界の始まりだ」と言った。
安斎は沙希の名前を呼びながら近づき、沙希のメガネをはずした。沙希に「愛してるよ」と告げた安斎は、言葉とは裏腹に無表情だ。

実は伝説の詐欺師・ナミオカの正体は安斎であり、チートは安斎が沙希と騙し合いを楽しむために創ったものだった。
ゲーム相手として最高の働きをしてくれている沙希に対しての安斎の「愛してる」は、その事実を未だ知らない視聴者にとって非常に不気味に映った。安斎役の風間俊介のダークな魅力が詰まったシーンである。

沙希「自分以外の人間のことなんだと思ってる？」

安斎と対峙した沙希は、安斎こそが伝説の詐欺師・ナミオカである証拠を突きつけた。
ナミオカである事をあっさり認めた安斎は、チートを創設した理由を「必要だったのは遊び相手だ。ゲームは1人じゃできないからな」と話す。安斎は騙し合いのゲームをする為だけに、自分と同じ詐欺師としての才能を持った沙希に白羽の矢を立てたのだと語った。
安斎のとても身勝手な理由に対して、沙希は「バァカじゃないのぉ！」と一喝した。沙希は安斎に「自分以外の人間のことなんだと思ってる？ゲーム？そんなん帰って1人でやってりゃいーだろーがよ！！」と言い放った。

怒りを爆発させた沙希のこのセリフに対し、SNSには「かっけぇ！」「一生ついていきます」といったコメントが寄せられた。
身勝手すぎる安斎に対する、沙希のストレートな物言いが魅力的なシーンである。

『CHEAT チート ～詐欺師の皆さん、ご注意ください～』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

ジュエル☆トリコ、配信シングルで実際にデビュー

劇中アイドルであるジュエル☆トリコの楽曲『ジュエル☆トリコ』が実際に配信された。
作詞を高石明彦、作曲を藤野翔之、編曲をツキダタダシが担当した楽曲である。モモ、マイ、ユナを演じた本田翼、富田望生、横田真悠が歌っている。

初めてのレコーディングについて、ジュエル☆トリコの3人がそれぞれコメントを寄せている。
モモ役・本田翼は「シンプルにアイドルって大変な職業だなと思いました」とコメントした。
マイ役・富田望生は「まさかまさかのアイドル役でしたが、加えてデビューまでの数々の経験が出来るとは。有難く貴重なことなのですが、事態を把握するまでに時間がかかり、本当ですか？いやいや！え？本当なんですか？と、何度か確認しました」と配信シングルとしてデビューが決まった際の衝撃を語った。
ユナ役・横田真悠は「アイドルの楽曲はキーがとても高い！と改めて感じました。レコーディングをした時は喉の調子が悪く、不安と緊張でいっぱいでしたが、本田さんと富田ちゃんの歌声を聴きながらレコーディングに臨めたのでいつの間にか楽しくなっていました！」と語っている。

本田翼は楽曲について「元気が出るキラキラ満載の曲です。THEアイドル、王道ソングですので、よろしければきいてみて下さい」とコメントした。
デビュー曲に相応しいフレッシュな楽曲になっている。

TEAM SACHI本人がファンと共にゲスト出演

TEAM SHACHIは、主人公の沙希が所属するアイドルグループ「ジュエル☆トリコ」の事務所の看板アイドルという設定で、本人役で登場した。TEAM SHACHIのメンバーは、劇中アイドルであるジュエル☆トリコについて「皆さんがとにかく可愛くてキラキラ感がすごかったです」とコメントした。

TEAM SHACHIのプレミアムライブイベントに後輩のジュエル☆トリコがゲスト出演する、という場面での出演となった。
ライブシーンの撮影はTEAM SHACHIの実際のファンがライブ会場に集結し、本物のライブさながらに大きな盛り上がりを見せている。

加茂役・金子の誕生日を撮影現場でお祝い