緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

人斬り抜刀斎の誕生

比古に引き取られてからは、「飛天御剣流」を身につけるために地獄のような修行の日々を過ごす。そして、剣心が14歳になった頃、動乱に巻き込まれ多くの人々が苦しんでいる現実を目の当たりにした彼は「飛天御剣流で動乱を終わらせる」と考えるが、「”陸の黒船”と呼ばれる飛天御剣流継承者は、どちらの組織にも属さず”自由の剣”であるべき」と考える比古と意見が食い違ったため、そのまま奥義の伝授を残して喧嘩別れをする。比古と別れた後は長州藩の奇兵隊(きへいたい)という戦闘部隊の試験場へと向かう。、そこで桂小五郎に剣の腕を見込まれる。桂との面談で彼から「飛天御剣流で、人を斬れると思うか?」と問われた際には「自分の汚れた血刀と犠牲になった命の向こうに、誰もが安心して暮らせる「新時代」があるんだったら」と覚悟を語り、彼の配下として働くことを承諾。以後、彼の命で幕府の要人暗殺を請け持つ人斬りとなる。奥義以外の技をすべて習得し達人級の剣才を持つ剣心は実力を存分に振るい暗躍を続けた。「人斬り抜刀斎」という名もその「抜刀術を極めたような強さと冷徹さ」からいつしか付けられた異名であり、この名が知られてからは剣心本人も暗殺時に「緋村抜刀斎」を名乗るようになっている。

人斬りとして仕事を重ねていく中、肉体的にも精神的にも消耗していった彼は以前と比べて目つきは悪くなり、性格は無愛想。さらに自身の「平和な世を作るという理想」と「大義のために他者を殺め続ける現実」、矛盾する自分の姿に激しい落差を感じ始め、精神は不安定になり、その陰はより一層濃くなっていった。

十字傷の真相 一本目の傷と雪代巴との出会い

ある晩に、京都所司代(きょうとしょしだい)の暗殺を命じられた剣心は、所司代とその従者を暗殺。その際に、剣心は左頬に一筋の切り傷をつけられる。所司代の従者は祝言を間近に控えた青年であり、剣の腕は剣心に劣れど生きようとする意志は彼よりも強く、斬り合いの中で剣心の左頬に一筋の切り傷をつけた。剣心はこの青年を容赦なく斬りとどめを刺したが、婚約者の名を呼びながら死ぬ間際まで生きようと懸命にもがくその姿に来世での幸せを願わずにいられぬほどの罪悪感を抱くことになった。

一本目の傷をつけられてからしばらく経った後、自身を狙う刺客を返り討ちにした剣心はその現場を偶然通りかかった女性・雪代巴に見られてしまう。直後に気絶してしまった彼女を自分の宿に連れ帰るが、以後居着かれてしまう。殺害現場を目撃されたとはいえ、剣心は「刀を持たない人は、たとえ敵であっても斬らない」と決めていたため、彼女には手を出さなかったが、巴本人から「では私が刀を手にしたら、あなたは私を斬りますか?」と訊ねられる。剣心はこの問いに即答できなかった。しかし、巴がうたた寝していた剣心に毛布をかけた際、彼は巴を「寝込みを襲いに来た刺客」だと勘違いし彼女に刃を向けてしまう。斬りつける寸前で思い止まった剣心だが、「刀を持たない人は斬らないと言っておきながらこの様」と自己嫌悪に陥り、「いつか本当に斬ってしまうかもしれないから、早く出ていってくれ」と巴に告げる。一方、巴は「あなたには鞘となる人が必要だから」と、殺されそうになったにもかかわらず剣心の傍にいることを選んだ。この言葉を聞いた剣心は「巴だけは何があっても絶対に斬らない」という決意し、この頃から半ば恋人同士となった。

その後、剣心が所属していた長州藩は、藩勢を立て直すため京都に火を放ちその混乱に乗じて天皇を連れ出す計画が立てていた。しかし、その矢先内通者により長州藩内の情報が漏れ、新選組(しんせんぐみ)が長州藩による京都大火を阻止するべく動いたため池田屋事件が起こり、長州の志士が多く斬殺される。この時、剣心は戦いに間に合わなかったが、新撰組を一目見ておこうと凱旋をする彼らを視察する。その際に斎藤一と目が合い、互いの存在を認識している。さらに禁門の変が勃発し長州藩は敗北。また、幕府でも志士狩りが盛んになるなど、長州藩の旗色は悪くなる一方だった。

十字傷の真相 二本目の傷と雪代巴との死別

巴を喪ってしまった剣心。その後、精神的な傷が癒えないまま彼は「遊撃剣士」としてさらに苛烈な闘いに身を投じていく。

長州藩の指導者・桂小五郎は、池田屋事件と禁門の変を機に持って行った全ての勢力を失ってしまい、剣心もまた居場所を失ってしまう。剣心は桂の指示で藩勢を立て直すまでの間、身を隠すために滋賀の大津の里山にある家屋にて、巴と夫婦として暮らすこととなる。夫婦生活は世間から怪しまれないための形だけのものであったが、剣心は本当の夫婦になる事を望み巴もそれを受け入れる。この時抜刀斎は15歳、巴は18歳だった。その後は「薬売りの”検心”」を名乗りつつ、巴とささやかながらも幸せな日々を送るが、ある日巴の弟・雪代縁が現れ、彼らの束の間の幸せは終わりを告げる。巴に弟がいたことを初めて知った剣心は、自分と出会う前の彼女のことをほとんど何も知らなかったということに気付く。ある晩、剣心と巴はお互いの想いの丈を打ち明け、その際に剣心は、巴に京都で斬殺された許嫁がいたこと、その許婚が翌月の祝言を前にしてに殺されてしまった事を知ることとなる。彼女が過去に愛しい人と死別したことを知った剣心は、巴の幸せは自分が守ると決意。この時初めて、巴は剣心に笑顔を見せた。

だが、翌朝目を覚ました時には、巴の姿はなかった。縁が送った文により巴が家屋の先にある、「闇乃武(やみのぶ)」の一味が待ち受ける山奥の御堂に向かっていることを知る。「闇乃武」とは幕府直属の暗殺集団であり、巴に危機が迫っていると知った剣心は久しく握っていなかった刀を持ち、すぐさま「闇乃武」が待ち受ける山へと向かった。

森の中で3人の刺客と戦い、第六感、聴覚、視覚を潰されて行きながら満身創痍になる剣心。しかし、巴を守るという一心で、闇乃武の頭領・辰巳(たつみ)のもとまでたどり着いた。傷だらけの身体で戦うも、極寒のために触覚も潰され、普通に戦って勝ち目がないことを悟る剣心。勝ち目が無い中、巴だけでも助けようと相打ちを覚悟をした剣心は、役に立たない視覚を目を閉じて封じ、向かってくる辰巳へ全力で斬りかかった。しかし、刀を振り下ろした瞬間に、潰されていなかった嗅覚によって巴が愛用していた白梅香の匂いに気づく。目を開けた彼の前にいたのは、巴だった。巴は剣心を助けようと、二人の間に割って入り、辰巳を押さえ付けていたのだ。真っ暗な視界の中、彼女の行動に気づかなかった剣心は辰巳諸共巴を斬ってしまい、この時、巴が倒れた際に持っていた短刀が宙を舞い、剣心の左頬に二つ目の傷をつけた。

自身が守るべきだった巴を斬ってしまったことに剣心は激しく動揺し、彼女の最期の言葉と共にその亡骸を抱きしめ涙を流し続けた。この時、縁は剣心が巴を殺めた光景を目の当たりにし発狂。叫びながら姿を消してしまう。最愛の妻を自らの手に掛けてしまった悲しみに暮れる中で、剣心はふと巴の日記を開く。そこに記されていたのは、かつて自分が斬り殺した京都所司代従者・清里明良こそが巴の許嫁だったという事実であり、彼女の運命を狂わせた自らの罪を悟り、さらに深い傷を負った。

「人斬り」から「流浪人」へ

巴の死から数週間が経った後、剣心の家屋に桂小五郎が訪れる。巴の死と剣心が彼女の許嫁を斬殺したことを知った桂は、剣心の身を案じ暗殺業を志々雄真実(ししおまこと)に譲ると告げる。桂は、自身が隠遁生活を送っていた間にも新選組と京都見廻組(きょうとみまわりぐみ)が競って志士狩りを強化したため、影の「人斬り」ではなく先陣を切って幕臣達と戦う「遊撃剣士」として再び京都で働いてほしいと依頼する。最愛の人を失い、酷く落ち込んでいた剣心だが、「今自分が戦うことをやめてしまえば、これまで殺めた命がすべて無駄になってしまう」「巴との生活で知った幸福な生活を人々が享受できる新時代がくるまで自分は戦い続ける」と遊撃剣士の任を引き受ける。しかし同時に、「新時代が来たら、もう二度と人を殺さない」とも決意。遊撃剣士の依頼を引き受けた剣心は、巴がよく遊んでいた近所の子達に、巴は出て行ってしまったことを告げ、自身もまたこの村を去らなければいけないと別れを告げる。

それから間もなく、京都に一人の剣客が姿を現すようになった。左頬に十字傷を持つ赤い髪の剣客「人斬り抜刀斎」は、猛者が集う新選組の隊士にすら恐れ慄かれ、「最強」と呼ばれる伝説を築き上げる事になった。また、抜刀斎を知る者が語る特徴「左頬に十字傷」の「人斬り抜刀斎」が有名になったのも、この頃の活躍からである。そして、幕府と維新志士の戦争・「戊辰戦争」の初戦「鳥羽・伏見の戦い」で維新側の勝利を見届けた剣心は、桂の許可を得た上で維新志士を離脱。京都の巴の墓がある寺に彼女の日記を預け、傷付いた心を抱えながら戦場に刀を捨て、刀を持たずに京都を去ろうとしたところを、幕末の刀匠である新井赤空(あらいしゃっくう)に呼び止められる。その時赤空は「人を斬ることなく新時代を生きる人々を守れる道を探す」と語る剣心の理想が甘い戯言だと指摘。「多くの人を斬り殺した以上、剣に生き、剣に死ぬ道」しかないと諭しながらも餞別として逆刃刀を贈る。以降、剣心は逆刃刀を携えて旅をすることになる。その日から”不殺(ころさず)”の信念を掲げ、「抜刀斎」ではなく「緋村剣心」として、流浪人となり放浪の旅をしながら人々を守る為に剣を振るうことを決意した。

東京編

明治十一年 東京での出会い

「流浪人」として旅を続けていた剣心だが、神谷薫との出会いをきっかけにしばらく東京へ滞在することを決意。剣心は東京でも困っている人のために剣を振るうのだった。

明治に入ってから十年後の明治11年(1878年)、流浪人として各地を旅していた剣心は、東京を訪れた折に神谷道場師範代・神谷薫と出会う。そこで、「人斬り抜刀斎」を騙る者が、神谷活心流(かみやかつしんりゅう)の使い手と吹聴し評判を落としている事を知る。そして、明治の世に帯刀している剣心を「人斬り抜刀斎」と見なすも、剣心の口八丁と刀が逆刃刀であると知り「人を斬れない刀を持つ者が”人斬り抜刀斎”であるはずがない」と薫も剣心を見逃す。一度は薫と別れるた剣心だが、抜刀斎騒動の犯人・比留間(ひるま)兄弟が彼女を襲い道場を乗っ取ろうとしたところに駆けつける。神谷道場の掲げる「人を活かす剣」を真実にそぐわないとし、「剣は凶器。剣は殺人術。どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実」と語りながらも、薫の語る甘っちょろい戯れ言(活人剣)の方が好ましいと彼女を助ける。この時、飛天御剣流を使い、比留間の部下数十人を瞬殺。そして、自身の正体が「人斬り抜刀斎」であると薫にバレてしまう。騒動後、道場を立ち去ろうとした剣心だが「人斬りのあなたじゃなくて流浪人のあなたにいてほしい」と告げられ、以後神谷道場に居候する。

居候の身となってからは、元士族の少年・明神弥彦と出会い、彼がヤクザからの命令でスリとして働いている事を知りヤクザ組織を壊滅させ弥彦を救出。強くなるために「飛天御剣流」を教わりたいという彼を神谷活心流に入門させる。また、ある時は横暴な剣客警官隊から市民を守るために剣を振るい、これを撃退。この騒動を聞きつけた山県有朋と再会。明治維新に貢献した彼に役職を用意していると告げるも「剣一本でも、この瞳に止まる人々ぐらいならなんとか守れるでござるよ」と誘いを辞退している。その後、神谷道場で暮らす傍らで市井の人々を守り、街中で滅法強いと評判の剣客となっていく。

一方、神谷道場の件で彼を逆恨みした比留間兄弟は、裏社会で「喧嘩屋・斬左」と呼ばれる相楽左之助に剣心を倒すように依頼。明治政府や維新志士に対し、怨みを持っている彼は「幕末最強と言われた人斬りを倒したい」という欲求から剣心に挑戦。剣心も彼の挑戦に応じ、圧倒的な実力で左之助を撃破する。この時、彼が元「赤報隊(せきほうたい)」の一員であると知る。「赤報隊」とは幕末に結成された草莽隊であり、新政府の許可を経た「赤報隊」は各地で「年貢半減」と宣伝しながら旧幕府に対して反発する民衆の支持を得ていた。しかし、新政府は「年貢半減」が困難と判断すると彼らに「偽官軍」の汚名を着せ処刑したのだ。このことから左之助が明治政府に怨みを抱いていると知る。剣心は左之助を撃破した後、「維新後も虐げられる人達の力になるべく逆刃刀を握っている」という信念を語る。左之助は剣心の語る信念が亡き師と同じ信念であると気づき剣心を認め和解する。

鵜堂刃衛との決闘

剣心が東京で活躍する一方、「黒笠」という異名を持つ人斬り・鵜堂刃衛による明治政府上層部の暗殺が行われていた。鵜堂はかつて新撰組の一員だったが、不要な殺人を繰り返し自身を粛清しようとした隊士達をすべて返り討ちした実力を持つ人斬りで、維新後は政府上層部からの依頼で邪魔者を暗殺する仕事を請け負っていた。陸軍省要人・谷十三郎(たにじゅうさんろう)の暗殺の警護を引き受けた剣心は、谷を襲撃に来た鵜堂と鉢合わせる。鵜堂の用いる二階堂平方「心の一方(しんのいっぽう)」で多くの警護の者が動けなくなる中、彼の術が剣気による居縮の技だと看破した剣心は術を破り鵜堂と応戦。鵜堂は、かつて京で最強の人斬りと謳われた剣心に興味を抱き標的を剣心に変更。しかし、「流浪人」としての彼の強さでは物足りず「人斬り抜刀斎」として戦いに臨めと告げ姿を眩ます。その後、鵜堂は剣心の中に眠る「人斬り抜刀斎」を引きずり出すべく、彼の目の前で神谷薫を誘拐。剣心は薫を救うべく、彼が待ち構えている稲荷神社に赴く。
幕末後も人を殺め続けた鵜堂に圧倒される剣心。その姿を見た鵜堂はまだ抜刀斎の復活には不十分だと判断し、強力な心の一方を薫にかけ彼女の呼吸を封じ剣心を挑発。彼の行為に憤った剣心は、抜刀斎としての片鱗を見せ鵜堂を追い詰めていく。剣心に追い詰められた鵜堂は、自身に心の一方・「影技 憑鬼の術(かげわざ ひょうきのじゅつ)」をかけ強力な自己暗示をかけることで剣心と応戦。しかし、剣と鞘を用いた二段抜刀術『双龍閃』を見切れず敗北。右腕の肘を砕かれ筋を絶たれ、剣士生命を失ってとどめを刺される寸前、自力で心の一方を破った薫の叫びで剣心は我を取り戻す。
命拾いした鵜堂だが、彼の殺人は政府要人からの依頼であり逮捕され情報を漏らすわけにはいかず、また、剣士生命を絶たれ剣術を使えないまま生きていてもつまらないという思いから、脇差で自らを刺し自害。果てる寸前、剣心の本性が人斬りであり、人斬りは死ぬまで人斬りでしかないと剣心に言い残している。

御庭番衆との闘い 高荷恵奪還戦

左之助と共に賭場に赴いた剣心は、謎の女性・高荷恵と出会う。謎の刺客に追われていた彼女を助けた剣心は腕を見込まれボディーガードを依頼される。彼女を神谷道場に匿った剣心だが、道場を徳川幕府直属の隠密集団御庭番衆(おにわばんしゅう)の者達が襲撃。彼らの襲撃を退けた剣心だが、戦いに巻き込まれた弥彦が毒で倒れてしまう。高荷恵の治療で弥彦は一命をとりとめるが、その際に彼女の出自や、彼女が東京で蔓延っているアヘンの製造者だと判明する。その後、彼女の雇い主である武田観柳(たけだかんりゅう)に「自身のもとに戻らなければ神谷道場を焼き討ちにする」と脅された恵は、故郷に帰るという置き手紙を残し道場を去る。一方、彼女の出自を知っている剣心は、彼女が観柳邸に戻ったと気づき左之助と弥彦と共に観柳邸に赴く。観柳の無数の手下をなぎ倒し、館に突入する剣心一行だが彼らの前に徳川幕府直属の隠密集団・御庭番衆が立ちはだかる。

御庭番衆の一員・般若(はんにゃ)との戦闘では、間合いを測れず苦戦するが、その原因が彼の両腕に彫られた横縞の入れ墨による目の錯覚と見抜き撃破。その後、大広間にて御庭番衆頭領・四乃森蒼紫と対峙。彼との対話で「江戸決戦が行われていれば、江戸で大火を起こしその混乱に乗じ官軍中枢を暗殺していた」という幕府側が勝利できた計画と「人斬り抜刀斎を倒すことで御庭番衆こそが幕末最強と証明する」と聞かされる。剣心は、幕府も維新志士も、敵対すれど人々の幸福を守るために戦っていたと告げ、「街に火を起こす」という蒼紫の考えを血みどろの冷たい闘争心と一蹴。その闘争心を維新後も持ち続け、観柳と共に人々を苦しめることに加担していると指摘し蒼紫と応戦する。

蒼紫の「小太刀」特有の間合いと拳法に苦しめられるが、刀の鍔元を握ることで間合いを詰め彼の喉笛を強打し反撃。だが、蒼紫の真の闘法「流水の動き」による緩急自在の動きに翻弄され、さらにその動きから繰り出される「回転剣舞(かいてんけんぶ)」をくらい倒れてしまう。咄嗟に鉄製の鞘を身代わりにすることで威力を半減させた剣心は、技を受けたことで蒼紫の動きを見抜き白刃取りで攻撃を阻止。そのまま小太刀の柄で再度彼の喉笛を突く。それでもなお反撃する蒼紫だが、二度の喉笛の強打と呼吸の溜めを必要とする反撃をしたことで強烈な激痛と呼吸困難により気絶し敗北。決着がついた後、蒼紫から観柳に仕えた真意を知らされた後、「とどめを刺さない限り何度も狙い続ける」ととどめを刺すようにと告げられる。「周りの者を巻き込まないなら、何度でも挑戦を受ける」と蒼紫と和解しかけたその最中、御庭番衆もろとも剣心を抹殺しようとした観柳が「回転式機関砲(ガトリング砲)」と共に現れる。

ガトリング砲が乱射される中、勝機を窺っている剣心のもとに般若達が駆けつける。ガトリング砲で一人一人倒れていく中、剣心は弾切れの隙を狙い観柳に強烈な一撃を浴びせる。観柳を撃破した後、監禁されていた恵みを救出。さらに、彼女が阿片密造のことを自首しようとしたところを庇い警察署長を説得する。その際、自身の正体が「人斬り抜刀斎」であると明かし、彼女の「人殺しの罪は死罰をもって」という償い方を理解しつつも「生きることで一人でも多くの者を救うことが本当の意味で償いとなる」と諭し、彼女に医者になって多くの人の力になって欲しいと告げる。

その後、部下を失った蒼紫の身を案じた剣心だが、既に館内に彼の姿は無く隠し通路を持った先で部下四人の首を持ち佇んでいる蒼紫を目撃する。部下を守れず自分自身を許せない彼に対し剣心は「今一度拙者と闘い、倒すことで”最強”の二文字を四人の墓標に添えてやれ」と告げ、蒼紫に生きるための目的を与える。観柳邸での騒動を終えた剣心は恵と共に道場へ帰還。その後、恵は神谷道場お抱えの医者の助手として医者の道を歩き始めるのだった。

宿敵との再会

斎藤一との再会。

薫と弥彦と共に他道場への出稽古に訪れた剣心。稽古を見守る中眠りに落ちた剣心は幕末時代、新撰組三番隊隊長・斎藤一と剣を交えた夢を見る。維新後はあまり見なくなった夢を見てしまったことに胸騒ぎを覚える剣心だが、その予想は的中してしまう。出稽古から戻った剣心は、道場で血塗れで倒れた左之助を発見する。同行していた恵の治療のおかげで左之助は一命を取り留めるが、剣心は現場に残された独特の模様をしている薬箱、傷口に水平に刺さった折れた刀身、道場の壁を破壊した跡から、左之助を襲撃した犯人が斎藤一なのではないかと疑念を抱く。「不殺」の信念と逆刃刀で斎藤を退けられるかと不安を覚える中、剣心宛に斎藤から手紙が届くのだった。

手紙に記されていた場へ赴くと、そこには斎藤ではなく赤末有人(あかまつあるんど)という暗殺者が待ち構えており、彼との戦闘の最中、斎藤が鵜堂と同じく政府上層部の暗殺集団に所属していると知る。赤松を倒した後、神谷道場へ戻った剣心は道場にて十年ぶりに斎藤一と再会する。斎藤は赤松を剣心にけしかけた後、警察署の藤田五郎(ふじたごろう)と身分を偽り、「剣心を狙う者がいる」と道場の中に潜入していたのだ。自身を狙っていたとは言え、身内を人質に取るような斎藤の行動を「拙者が”士”と認めた”斎藤一”ではござらん」と非難する剣心。一方、斎藤も赤末に手こずり、守るべき対象を敵の手中に取られている剣心の現状を「”不殺の流浪人”がお前を明らかに弱くした」と非難。「悪・即・斬」という信念のもと、悪を斬り人を守ることこそ新撰組と人斬りが共有した真の正義だったはずだと指摘する。それでもなお、人を殺めないと宣言する剣心に対し斎藤は「お前の全てを否定してやる」と十年ぶりの死闘が繰り広げられる。

戦闘序盤は斎藤の「牙突」に圧倒される剣心だが、仇敵との戦闘で十年前の感覚が甦り彼が封印していた「人斬り抜刀斎」の人格が目覚めてしまう。先ほどまでギリギリのところで「牙突(がとつ)」を凌いでいた剣心は、ついに四度目の「牙突」で技を看破し、カウンターで強烈な反撃を浴びせる。「人斬り抜刀斎」に戻った剣心はついに斎藤を殺すことを決意。逆刃刀の刃を向けて斎藤と応戦する。斎藤も刀が折れてもなお、ベルトや隊服を使った締め技といったなりふり構わない戦い方を見せ、戦闘はさらに激化。次の一撃で決着がつくその寸前、彼らの前に内務卿・大久保利通(おおくぼとしみち)が姿を現す。

京都編

再び「流浪人」へ

斎藤との激戦の中姿を現した内務卿・大久保利通。剣心は、斎藤の襲撃が大久保利通の差し金であると気づき、斎藤の真の目的が「抜刀斎の力量を測る」ことだったと判明する。大久保の仲裁により剣心と斎藤は戦闘を中断。斎藤は「緋村”剣心”は全く使い物にならない。が、緋村”抜刀斎”ならそこそこいける模様」と報告し道場を後にする。剣心も戦闘が中断されたことで抜刀斎から流浪人の状態に戻るのだった。

その後、剣心は大久保から「人斬り抜刀斎」の後継者、長州藩維新志士・志々雄真実が京都で暗躍していると聞かされる。戊辰戦争で志々雄は戦死したと聞いていた剣心だが、真相は異なっており志々雄の野心を危険視した同志による抹殺だったと知らされる。全身を火に焼かれても生き延びた志々雄は、京都で反政府組織を形成し復讐戦争を起こそうと画策。政府も彼を暗殺するために幾度も討伐隊を派遣するがすべて全滅させられ、頼みの綱として幕末最強の剣士である剣心に白羽の矢が立ったのだった。志々雄を止めるため再び京都へ行って欲しいと懇願する大久保だが、それは剣心の「不殺」の誓いを反故にするもので、共に話を聞いていた薫達から猛烈な反対を受ける。大久保はすぐに回答を出せない剣心に対し、一週間後の「五月十四日」に再び返事を聞きに来ると言い、道場を去る。

そして、一週間後の「五月十四日」、大久保のもとへ向かった剣心は、紀尾井坂にて暗殺された大久保を目撃する。その際、事件現場で大久保を暗殺した張本人であり、志々雄の手下・瀬田宗次郎(せたそうじろう)から「まだ死にたくないのなら、志々雄さんに歯向かわない方がいい」と牽制される。維新三傑の最後の一人であり最大の指導者である大久保の暗殺は、日本の「迷走」を確実にするものであり、その隙を逃がさない志々雄の脅威を感じる剣心は皆を巻き込まないように一人で京都に行く決意を固める。

京都へ向かう直前、剣心は再び神谷道場を訪れる。自身の帰りを待ちわびていた薫に、自身の中には決して変わることのない”人斬り”が棲んでいる事実と、”人斬り抜刀斎”と知ってもなお自分を引き留めてくれたことへの感謝を告げ、再び「流浪人」として流れるのだった。

志々雄との邂逅

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るろうに剣心(るろ剣)の御庭番衆まとめ

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『るろうに剣心』とは、和月伸宏による漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品である。幕末に最強と呼ばれた人斬り抜刀斎こと緋村剣心が、不殺の信念の下に戦う物語で、明治時代を舞台に剣劇バトルが展開される。阿片の密売に加担していた女医の高荷恵を巡り、剣心は仲間たちと共に隠密御庭番衆の四乃森蒼紫とその部下たちと戦うことになる。御庭番衆の面々は、後に剣心最大の敵である志々雄真実や、剣心を仇と狙う雪代縁との戦いにも関わるのだった。

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るろうに剣心(るろ剣)の劍客兵器まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の劍客兵器まとめ

劍客兵器(けんかくへいき)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』に登場する組織で、元寇以来1000年の時を研鑽に費やした剣客集団である。 その目的は海外の侵略から日本を守ることだが、幕末の動乱には加担せず、さらにその先に起きるだろう海外勢力との衝突に備えていた。明治16年、潜伏していた北海道にて活動を開始すると、諸外国に対抗するための「猛者」とそれを育てる「地獄のごとき戦場」を求めて破壊と惨劇を繰り返す。主人公・緋村剣心とその仲間たちにも興味を示し、接触を重ねていく。

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るろうに剣心(るろ剣)の闇乃武まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の闇乃武まとめ

闇乃武とは、和月伸宏による漫画作品『るろうに剣心』に登場する組織で、江戸幕府直属の暗殺集団である。幕末に人斬り抜刀斎と呼ばれていた緋村剣心の暗殺に乗り出すが、リーダーの辰巳を始めとするメンバーが戦死し、失敗に終わった。幕府の瓦解も相まって信頼を失った闇乃武は、明治維新後は金次第で兵を派遣する傭兵部隊となり果てた。構成員には戦闘や殺害を好む者が多いが、久保田旭のように仕方なく働かされている者もいる。

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るろうに剣心(るろ剣)の武器・兵器・防具・装備・道具まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の武器・兵器・防具・装備・道具まとめ

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)とは、人斬りとしての過去を悔いる剣士の緋村剣心が弱者を守るために剣を振るう様を描いた和月伸宏による漫画作品である。 本編には多くの武器、兵器、防具や装備、道具が登場する。不殺を誓う剣心が人を斬れない「逆刃刀」を、弱肉強食を唱える志々雄真実が刀身の燃える「無限刃」を使うように、武器や兵器、防具、装備、道具には各々の信念が垣間見える。 ここでは、『るろうに剣心』に登場する武器、兵器、防具、装備、道具を紹介する。

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るろうに剣心(るろ剣)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『るろうに剣心』とは和月伸宏によって描かれた、幕末から明治にかけてを舞台にした剣客漫画、およびそれらを原作としたアニメ作品だ。主人公である緋村剣心はかつて「人斬り抜刀斎」として暗躍し、幾人もの人を切り殺してきた伝説的な人物である。その後「人斬り」をやめて「不殺」の誓いを立てた剣心は、流浪の旅の途中神谷薫と知り合い、様々な事件や出来事を乗り越えて夫婦となる。作中では剣心・薫を含めて様々なカップルや夫婦が登場する。この記事では『るろうに剣心』に登場したカップルや夫婦をまとめた。

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るろうに剣心(るろ剣)の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『るろうに剣心』とは和月伸宏によって『週刊少年ジャンプ』に連載されていた、幕末から明治にかけて活躍した剣客たちを主人公にした漫画、およびアニメ作品である。作中では主人公の緋村剣心や神谷薫たちは、「赤べこ」という料理屋で食事をしているシーンがよく登場する。また薫や高荷恵の手料理、剣心のライバル・斎藤一の好物の蕎麦、剣心の師匠・比古清十郎があおっている酒など様々な料理・飲み物が登場しているのだ。当記事では『るろうに剣心』に登場した食べ物や飲み物を紹介する。

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ジャンプの歴代ヒロインまとめ

ジャンプの歴代ヒロインまとめ

日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

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るろうに剣心(るろ剣)の原作・新旧アニメ・劇場版・OVA・実写版・舞台・ゲームの違い・相違点まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の原作・新旧アニメ・劇場版・OVA・実写版・舞台・ゲームの違い・相違点まとめ

人斬りだった過去を悔い、弱き人々を守る贖罪の旅を続ける剣士の活躍を描いた漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、様々なメディアミックスを果たした人気作品である。しかしこれらのメディアミックス作品には、媒体ごとの特徴の違いなどから原作との相違点が存在する。 オリジナル長編エピソードが作られた旧アニメ版。少年漫画風アクションが排されたOVA版。エピソードが整理された実写映画版。ここでは、『るろうに剣心』の媒体ごとの相違点を紹介する。

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るろうに剣心(るろ剣)の流派まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の流派まとめ

贖罪のため、弱き人々を守るため不殺の剣を振るう伝説の人斬り緋村剣心の活躍を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)には、チャンバラ活劇としての魅力に溢れる数々の流派が登場する。 神速の古流剣術飛天御剣流。活人剣を掲げる神谷活心流。催眠術で相手の動きを封じる二階堂平法。調査、潜入、戦闘までをこなす御庭番忍術。少年漫画的なアレンジが加えられた一刀流。破壊の極意二重の極み。ここでは、『るろうに剣心』に登場した流派を紹介する。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 相楽左之助」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 相楽左之助」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 相楽左之助」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。剣心と左之助の過去が明かされるボリューミーな内容となっている。 剣心に退治された悪党が、仕返しのために名うての喧嘩屋“斬左”こと左之助に仕事を依頼。相手が維新志士と聞いて左之助がやる気になる一方、剣心はなぜ彼が維新志士を憎むのか分からず戸惑う。秘められた過去を背負い、左之助は剣心に真っ向勝負を挑む。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。物語序盤の勝負ではあるが、人気キャラクターである蒼紫の最初の戦いとして高い知名度を誇る。 江戸城の守備を担っていた隠密御庭番衆は、維新の成立と共に戦うことなく敗者となる。その長である蒼紫は、部下たちと共に自分たちに見合う戦場を探し続けていた。伝説の人斬り緋村剣心と戦う機会を得た蒼紫は、我らこそ幕末最強との証明のため死力を尽くす。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 般若」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 般若」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 般若」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。般若の実力と狂気にも等しい忠誠心を描くことで、隠密御庭番衆の力を剣心と読者に知らしめるものとなった。 剣心が出会った女医の高荷恵は、悪徳商人の武田観柳に強要されて阿片作りに加担していた。囚われた恵を救うべく観柳の屋敷に乗り込んだ剣心の前に、隠密御庭番衆の般若が立ちはだかる。不可思議な伸腕の術と絶対の忠誠心を武器に、般若は剣心に襲い掛かる。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。作品のテーマにも深く関わる人斬り同士の対決であり、剣心の心に苦いものを長く残す決着となったことでも知られる。 明治政府の高官の下に刃衛から斬奸状が送りつけられ、剣心はこの護衛を依頼される。やがて現れた刃衛は、剣心の正体に気付くと標的を彼に変更。剣心が世話になっている神谷道場の神谷薫を拉致し、彼の内に潜む人斬りとしての本性を暴こうとする。

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るろうに剣心(るろ剣)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

明治時代を舞台に幕末の人斬り緋村剣心の生き様を描く時代劇漫画。宿敵志々雄誠との死闘を描いた「京都編」では、少年漫画の王道である「正義は勝つ」というセオリーに対し「勝負に勝った者が正義、というのは正しいのか」という疑問を読者に投げかけた。様々な信念を持って生きる魅力的なキャラクターたちが残した名言は少年漫画ならではの「かっこよさ」に留まらず「正義とは何か」を考えさせるものも多い。

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るろうに剣心(るろ剣)の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』とは、和月伸宏による和風バトルアクション漫画及びそれを原作としたアニメや実写映画などのメディアミックス作品。この記事では、『るろうに剣心』のアニメで使用された歴代オープニング・エンディング主題歌・挿入歌と、実写映画の主題歌を紹介する。当時アニメの主題歌といえばその内容に沿って作られたものが主流だったが、本作ではアニメの内容に関係なく流行のJポップが取り入れられ、その結果多くのヒット曲を生み出した。

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瀬田宗次郎(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

瀬田宗次郎(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

瀬田宗次郎とは、『るろうに剣心』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心と相対する志々雄真実が擁する十本刀の中でも、トップの実力を誇る剣客である。武力ににおいては志々雄一派の実質ナンバー2である。齢16にして“天剣の宗次郎”の異名で敵味方に恐れられている。見た目は主人公である緋村剣心とも負けず劣らずの優男であり、常に穏やかな表情である。生い立ちが原因で感情欠落しており、表情とは裏腹に平然と仲間を捨て駒にするなど冷酷な面もある。作中最速といわれる剣術で、剣心たちの前に立ちはだかる。

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雪代巴(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

雪代巴(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

雪代巴(ゆきしろ ともえ)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、本作の主人公、緋村剣心の前妻である。元々は闇乃武の差し金であり、幕末当時、維新志士・人斬り抜刀斎として暗殺を請け負っていた剣心の弱点を探ることが目的で剣心に近づいていた。しかし、巴自身も剣心と籍を入れて暮らしている中で、惹かれていく。このことが災いし、闇乃武の戦いの中に自ら身を投じ、不運にも剣心の剣によって斬殺されてしまう。この一件はその後の剣心の運命を大きく変えた。

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斎藤一(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

斎藤一(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

斎藤一(さいとう はじめ)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する帯刀の警察官である。明治に入ってからは警視庁の密偵として活動しており、職位は警部補。公には藤田五郎と名乗っている。元新選組三番隊組長であり、これらの経歴も史実に沿っている。妻の時尾がおり、妻帯者である。平突きの昇華技である「牙突」を軸に戦い、作中でも屈指の実力を誇る。元は維新志士だった主人公の緋村剣心とは因縁があったが、明治政府転覆を目論む志々雄真実討伐のため、「悪・即・斬」の信条のもと剣心と共闘する。

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悠久山安慈(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

悠久山安慈(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)とは、『るろうに剣心』の登場人物で志々雄真実一派・十本刀の一人。明王の安慈という異名を持ち、十本刀の中でも瀬田宗次郎、魚沼宇水に並ぶ実力を誇り、志々雄から高く評価されている。鍛え抜かれた肉体を持つ巨漢であり、10年の修行の末編み出した破壊の極意「二重の極み」はあらゆる物体を粉々に粉砕する凄まじい威力を持つ。元々は心優しい瘦身の僧侶であったが、過去の悲惨な事件以来、明治政府を激しく憎んでおり、政府の打倒という共通の目的から、志々雄一派に協力することとなった。

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相楽左之助(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

相楽左之助(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

相楽左之助(さがらさのすけ)とは、『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』に登場するキャラクターで、主人公・緋村剣心の友人であり戦友である。馬ごと切り倒すほどの巨大刀剣、斬馬刀を使用して戦うことから、裏社会での異名は斬左。少年期に所属していた隊がニセ官軍汚名を着せられた絶望から、喧嘩に興じることで日々を過ごしていた。剣心と出会うまで喧嘩では負け知らずであったが、剣心に敗北し明治維新はまだ途中と諭される。それからは明治維新が生んだ軋轢に巻き込まれながら剣心らと共闘し、その中で戦術を身に付け成長していく。

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志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。

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神谷薫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

神谷薫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

神谷薫(かみやかおる)とは『るろうに剣心』シリーズのヒロインであり主人公緋村剣心の妻、亡き父・越路郎が創り上げた神谷活心流の師範代である。あるとき、神谷活心流が人斬り抜刀斎を生み出した剣術である、と容疑がかけられていたときに剣心と出会う。剣心とともに父の生み出した流派の再建をするべく奮闘し、弟子となる明神弥彦を迎える。師範代として教えを説く日々であったが、ある日喧嘩屋の相楽左之助と出会い仲間となる。出会った仲間たちとともに剣心の命を狙ってくる刺客たちを倒すべく成長する。

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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。

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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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