志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。

志々雄真実のプロフィール・人物像

身長:170cm
体重:59kg
生年月日:嘉永元年(1848年)8月生まれで獅子座
出身:京都府
血液型:O
好きな言葉:弱肉強食
嫌いな者:弱者
趣味:湯治

志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する人物であり、作中の京都編の大ボス。明治政府打倒と日本征服を目論む巨大組織「志々雄一派」の指導者。「弱肉強食」を己の信念にしており、弱者を糧に真の強者が生き残る修羅の世界を望み、行動を起こす。
「弱肉強食」の信念により、基本的に組織にも側近や部下を使い暴力による恐怖統制を敷いているが、理が立ち過ぎる方治に「洗礼」を加えることで自身への絶対的な狂信者に仕立て上げ、また阿武隈四入道のような末端の部下にさえも自分達への侮辱よりも志々雄に対する侮辱に怒りをあらわにするほどの忠誠心を抱かせているなど、部下の心を巧みに掴んでいる。この最たる例が「自身に代わって手足となって動く十本刀」(方冶談)で、とりわけ「武力の要」となる瀬田宗次郎と、頭脳の要である佐渡島方治を巧みに洗脳していることが組織の統率の鍵となっている。なお、志々雄自身は雑兵は捨て駒程度にしか考えていない。
元々は幕末、長州派の維新志士として活動し、この頃"抜刀斎(ばっとうさい)"と名乗っていた主人公の緋村剣心(ひむら けんしん)が務めていた幕府要人の暗殺の役目を引き継ぎ刃を振るっていた凄腕の剣客。志々雄の活躍を知る桂小五郎や大久保利通は、彼を「抜刀斎と互角の力量を持つ」と評している(『剣心皆伝』でも幕末暗殺者時で剣の腕前、頭の良さは剣心と同等以上と記述)。一方、内に秘めた強大な野心と支配欲を味方から危険視されていた。しかも、その仕事は明治政府(幕末当時の薩長勢力)側からすれば、口外されれば致命的ともなり得る内容の暗殺等も含まれており、志々雄は必然的にこれらの新政府の『弱み』を握っていた。そのため、戊辰戦争の混乱に乗じて味方から奇襲を受ける。奇襲時、額に不意打ちを喰らい(アニメ版では頭部を狙撃された)、昏倒している最中に身体に油を撒かれ火をつけられながらも生存。しかし、全身に大火傷を負い、体中に包帯を巻いているミイラのような姿になってしまう。さらに、火傷の影響で全身の発汗機能はほぼ死滅。それが原因で自力の体温調節ができなくなり、常時人間離れした高熱を帯びているため、医師から戦闘可能な時間は15分間と判定されている。
しかし、外見以上の戦闘力・観察力を誇り、相楽左之助の「二重の極み」、四ノ森蒼紫の「回転剣舞六連」、斎藤一の「牙突零式」など、作中の実力者の奥義を簡単に防いで見せた。

悪のカリスマ

「弱肉強食」の信念を掲げた志々雄の行動は冷酷かつ暴力的で、剣心と初めて邂逅した新月村では暴力による恐怖で村を地獄絵図さながらに支配していた。志々雄も、自分のことを「極悪人」と語っており、自身の行動や存在が悪だということも理解している。一方、絶大的な悪のカリスマ性を持った志々雄に心酔している部下も数多く存在する。
明治政府による裏切りを受けた志々雄は逃走の最中、幼少期の瀬田宗次郎と出会い、彼の剣の才を見抜き行動を共にするようになる。その後、志々雄は恐怖統制を敷きながら、部下の心を巧みに掴み、忠誠心を抱かせ「志々雄一派」と呼ばれる大規模な反政府組織を形成する。
その中でも「十本刀」と呼ばれる特殊部隊は、10人がそれぞれ「自身に代わって手足となって動く」ほどの高い戦闘力を持ち合わせている。十本刀はそれぞれ違った理由で志々雄の下に集まっており、彼に心酔または洗脳されて配下に加わった者、利害の一致によって配下となった者などもいる。
中には「隙あらば殺していい」という条件で部下になった魚沼宇水、志々雄とは真逆の思想を持ちながら「明治政府の破壊」の一点のみで利害が一致した悠久山安慈がおり、志々雄は彼らには服従を強要せず、ある程度、彼らの自由な裁量を認めた上で組織に加える柔軟さやしたたかさも持ち合わせている。この志々雄の柔軟な思考や面倒見の良い親分肌な性格も、彼に心酔する部下が多くいる所以である。

志々雄真実の戦闘スタイル・必殺技

攻撃時に「シャアアアッ」と奇声を発するのが特徴。武器は新井赤空の最終型殺人奇剣「無限刃」。ノコギリ状の刃を持つ無限刃の刃に付着した人間の脂を利用して刃を強く摩擦することで火炎を発生させる技を繰り出す。この無限刃は予め刃毀れして作られた刀のため、通常の刀と比べると殺傷能力は低いが、自身の剣技や火薬等を組み合わせて「秘剣」の域にまで達している。
一方、剣の技量や攻撃力のみならず、全身を焼かれても生き延びる生命力、そして飛天御剣流奥義「天翔龍閃」以外の剣心の攻撃では決して倒れないほど尋常ではない耐久力を持つ。その耐久力で斎藤一の「牙突零式」や相楽左之助の「二重の極み」など、並み居る実力者達の奥義をくらってもなお倒れず返り討ちにしている。さらに、「天翔龍閃」も宗次郎からのヒントがあったとは言え、一撃目を防ぎ捌き切っている。

しかし、全身に負った火傷で発汗能力が失われ、発汗による体温調整が不可能となっている。その結果、長時間の運動をすると、その体温上昇に肉体の方が耐えられなくなるという弱点がある。医師の見立てでは、最大活動時間が15分と判断されているが、剣心達との最終戦においては限界の15分を過ぎても志々雄の強さは衰えなかった。

使用した武器

無限刃

「無限刃」は一見普通の刀のように見えるが、近くから見ると極めて細かいノコギリのような細工が施されている。この仕組みに気づいたのは作中では剣心のみだった。

志々雄真実の愛刀。新井赤空が作った最終型殺人奇剣。この刃の最大の特徴は刃全体に施されたノコギリのような極めて細かいギザギザであり、遠目では気づくことができないほど。通常、刀は使用に伴い刃毀れによって切れ味が落ちてしまうが、刀匠の赤空は発想を逆転させて最初から刃毀れした刀を作る事を思いつき、細かい無数の刃こぼれを持たせることで刀の減耗を無くし、一定の感覚で使い続けられるこの刀を完成させた。予め刃毀れした状態の刀のため、切れ味は普通の刀に劣るが、剣の腕前の高い志々雄にはそのハンデは無いに等しい。さらに、彼はこの刀で人を斬ったさいに付着する脂を利用し、刀身を地面や鞘などで強く摩擦させることで、刀身の一部、或いは刀身全体を発火させることを可能にしており、刀の特性と自身の剣の腕前を合わせた秘剣を編み出している。また、余談だが、緋村剣心の逆刃刀・真打とは兄弟刀の関係。

秘剣

壱の秘剣・焔霊

志々雄が多用する技。斬り傷自体は浅いが、斬撃と炎を同時に与えるこの技は受けた者に想像以上のダメージを与える。

無限刃の細かいギザギザに染みこんだこれまで志々雄が斬ってきた人間の油に、摩擦熱で火を点けることで斬撃と火炎を同時に相手に与える技。受けた相手は切り傷と火傷を同時に負うことになる。この技を受けた剣心によれば「斬撃の鋭さに比べて傷自体は意外と深くない」と評しているが、部下の兵士の体で試し切りをした際には一撃のもとに両断した上に全身を焼き尽くすほどの威力を見せているなど、通常の人間であれば致命傷に至る斬撃であることが窺える。

弐の秘剣・紅蓮腕

手甲に仕込んだ火薬を「無限刃」で発火させ至近距離で爆発を引き起こす技。あの剣心が一撃で戦闘不能になったことから、その威力の高さが窺える。

相手を掴んだ状態で、手甲の表に仕込んだ火薬に「焔霊」で火をつけて小爆発を起こし、相手を吹き飛ばす技。火薬の量が多いと自身の腕も無事では済まないため、相手を軽く吹き飛ばす程度の威力に抑えている。しかし、この技は爆破の衝撃によって相手の意識を奪うことが可能で、剣心や斎藤一の実力者を行動不能に追い込んだ。なお、一度はこの技を受けた剣心だが、二度目は志々雄の腕を鞘で弾き、志々雄自身が紅蓮腕の爆発をくらっている。見た目のインパクトも含めて志々雄の使う技の中でも最も印象的な技。

終の秘剣・火産霊神

鍔元から切っ先に至る全発火能力を解放し繰り出される技。受けた相手から炎の柱が上がり、跡形も残らないほど燃やし尽くす。

志々雄の究極の奥の手。無限刃の鍔元から切っ先に至るまでの全発火能力を解放して刀に巨大な竜巻状の炎を纏わせ、受けた相手を燃やし尽くす技。原作では剣心に技を放つ前に身体が限界を迎え不発に終わってしまったが、外伝「炎を統べる」にて披露されており、刀身が纏った炎は一瞬にして辺り一帯を火の海に変え、さらにその炎を纏った斬撃は炎の柱となり、敵の身体を燃やし尽くした後も燃え続けた。

志々雄真実の来歴・活躍

同志からの裏切り

明治維新の影の存在として抹消された志々雄。自身を裏切った維新政府への復讐と「国盗り」の野望を実現すべく動き出すのだった。

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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。

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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。 動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

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