緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

志々雄の「火産霊神」に対抗するため剣心も「天翔龍閃」を放つべく抜刀術の構えを取る。志々雄は「天翔龍閃」が左足から踏み込む抜刀術だと知っており、剣心は満身創痍な状態で奥義が放てるかすらギリギリな状況。一同が見守る中、志々雄は剣心に「久々に愉しい闘いだったぜ」と声をかける。また、剣心も「愉しくはないが、お主の力量には正直感服した」と志々雄の腕を認める。「無限刃を手にしている限り”人斬り”の時代は終わらない」と述べる志々雄と「自身が逆刃刀を手にした瞬間に”人斬り”の時代は終わった」のだと反論する剣心。互いの信念を賭けた奥義の打ち合いが始まる。

剣心は先手を取り「天翔龍閃」を放つが、左足の踏み込みを見逃さなかった志々雄は刀を受け苦闘しながらも捌ききる。それと同時に無限刃の鍔元から切っ先の発火能力を全開放し「火産霊神」を発動。燃え盛る刃を振りかざしたその瞬間、突如志々雄は体勢を崩し剣心のもとへ引き寄せられる。突然起きた現象に困惑する志々雄だが、この現象の原因が「捌いた一撃目の衝撃と威力によって弾かれた空気が時間差を生じて周囲の物体ごと元に戻ろうとしている」と理解。しかし、理解した時にはもう遅く天翔龍閃の二撃目が志々雄を襲う。回転による遠心力と空間を挟んでの交差法、二撃目の威力は一撃目を遥かに上回るものであり、先ほどまで余裕の態度を示していた志々雄も本格的にダメージに苦しみ始める。それは「天翔龍閃」のダメージと限界を超えて闘った代償であった。

先ほどとは違った苦しみ方をする志々雄を見た由美は、剣心の前に立ち塞がりこれ以上志々雄を苦しめないように懇願する。彼女の態度を見て刀を納めようとした剣心。しかし、志々雄はこの隙を見逃さず由美ごと剣心を刀で貫く。自身を愛する人を裏切ってまで勝ちを得ようとする志々雄に激怒する剣心だが、彼の目に映ったのは大一番の闘いで志々雄の役に立てたことに感涙しながら果てる由美の姿だった。「死ぬコトのどこに幸せがある」と悔しがる剣心。しかし、志々雄に貫かれた傷は深く出血多量で倒れてしまう。

剣心は今まで覚悟した「死」とは違い本当の「死」を悟り、後の世代が志々雄を止めてくれるを信じ「生きること」を諦めようとする。その時、彼の脳裏に浮かぶのは薫と交わした共に東京に帰るという約束だった。その瞬間、剣心は志々雄に抗うため再び立ち上がる。「生きようとする意志は何よりも強い」と抵抗する剣心に対し赤い蒸気を放ちながら剣を振り下ろす志々雄。誰もが限界を超えた志々雄の勝利を確信したその瞬間、突如志々雄の身体が燃え始める。限界を超えて上昇し続けた体温が自分の脂と燐分を燃やし始め人体発火を引き起こしたのだ。志々雄は高笑いを上げながら炎と共に消滅。炎の中から生まれた修羅は、再び炎を纏って地獄へ還っていくのだった。

志々雄の最期を見届けた方治は「この勝負志々雄様は勝っていた」と敗北を認めなかったが、斎藤は「この勝負、生き残った方が勝ちだ」と一蹴。時代は志々雄の勝利を認めず剣心に味方し、時代が生きるべき者を選んだのだ。

十本刀始末

志々雄の敗北を認めない方治は発狂し「全員死ねば勝者はいない」と剣心達を闘場に閉じ込め自爆を試みる。剣心も出血から瀕死の状態でアジトから脱出が困難な中、斎藤の牙突で扉を破り剣心一行は命からがらアジトの脱出に成功する。一方、斎藤は出口の橋が崩落しアジトの崩壊に巻き込まれ姿を消すのだった。

そして、志々雄との死闘から一ヶ月が経った頃、剣心は起き上がれるほどに回復。瀕死の状態だったが、恵が京都に駆けつけ手当したこともあり一命を取り留めた。志々雄撃破を皆で祝う中、「十本刀」の一員であり、剣心と闘った”刀狩り”の張が現れる。かつての敵の訪問に皆が警戒する中、張の目的が「捕まった”十本刀”達の処置を教えに来たのだ」と判明。志々雄事件後、「十本刀」の多くはその能力を買われ裏取引で恩赦。政府監視のもと適材適所の任に着かされたのだ。しかし、志々雄の忠臣・方治は自身を罰することもせずただ能力だけを求めるような弱体化した政府に絶望し自害したのだと知らされる。また、その際に宗次郎と夷腕坊(いわんぼう)は逃走中だと判明。剣心は張に「佐渡島方治の霊前に志々雄真実と駒形由美、十本刀の存在を胸の内にしかと留め置くと伝えて欲しい」と依頼。張も剣心の依頼を承諾するのだった。

張の話を聞いた弥彦は「正しかったのは俺達の方だよな」と剣心に問う。剣心は、「勝った者が正しいというのならそれは志々雄真実と同じでござるよ」と諭し、「自身達にできるのは、自分の正しいと思うことを信じて闘っていくことのみ。だがそれでも”弱肉強食”の時代だけは絶対に間違っているんだ」と告げる。

だが、剣心の想いとは裏腹に志々雄の「弱肉強食」の時代は「富国強兵」政策の下、政府自ら実践されていくことになり、日本の「迷走」はやがて「暴走」へとすり替わっていくのだった。

東京への帰還

東京へ帰る前日、剣心は京都のある寺の墓参りに訪れておりその場には比古も訪れていた。その時、剣心は流浪人として全国を旅する中、京都だけ訪れなかった理由が「”人斬り抜刀斎”だった自分と、その時に殺めてしまったこの墓に眠る者を強く思い出させてしまうから」だと本心を口にする。だが、志々雄との死闘を経てやっと墓に花を添える決心が着いたと晴れやかな顔を見せる。そして、比古と別れた後、来年の盆にまた来ることを墓前に告げるのだった。

一方その頃、弥彦は比叡山にある志々雄のアジトに赴き、以前剣心に言われた「勝った方が正しいというのは志々雄真実と同じ」だという言葉を思い出し、自分がまだまだ未熟であることを認識。また、左之助も同じくアジトを訪れており失われた「斎藤との勝負」に決着をつけ、彼を超えていくことを決意するのだった。また、薫は恵からの呼び出しを受け、彼女から「剣心が常に生きて帰ると強く思えるよう、もっとしっかりしなくちゃいけない」と叱咤激励。恵は京都へ行く前にただ一人「さよなら」を告げた薫を認め、自身の剣心への想いに決着をつける。恵の真意に気づいた薫は彼女の厳しくも優しい言葉に涙を流す。その日の夕方、それぞれの想いに決着をつけた剣心達は「葵屋」で合流。その時、剣心が久しぶりに発した「おろ」という言葉に一同は剣心が帰ってきたのだと感じるのだった。

その翌日、東京へ帰る支度を済ませた剣心は出発の前に蒼紫に会いに行く。蒼紫は志々雄事件後「葵屋」へ戻り禅を組む日々を送っていた。剣心は蒼紫にいつか酒を飲み交わそうと提案するが「俺は下戸だ。酒は飲めん」と拒否される。だが「茶の湯ならばいずれ付き合おう」と約束を交わし京都を去るのだった。

その時、警察の密偵となった張は密かに剣心一行が帰るところを盗み見ていた。そして、その傍らには生死不明だった斎藤の姿があった。そして、剣心が京都を去る直前、剣心達は山から一本の狼煙が上がっていることに気づく。剣心は山の方向から師匠の見送りだと察し京都での日々に想いを馳せながら東京へ戻る。三ヶ月前に皆を置き去りにして東京を去ったのに、また皆と一緒に東京に帰ってきたことを不思議に感じる剣心。薫はそんな剣心に「お帰りなさい」と言葉をかけ、剣心は「ただいまでござる」と青空の下、再び神谷道場へ帰ってきたのだった。

人誅編

不穏な影

東京へ帰ってきた剣心は、積極的に自ら弥彦に稽古をつけたり、仲間達と平穏な日常を過ごしていた。だが、平穏な日常を過ごす中でも心の具合を保つために密かに早朝人気のない森で気を引き締め直しており、その様子を偶然「赤べこ」で働いており弥彦の友人である三条燕(さんじょうつばめ)に見られてしまう。このことを薫や弥彦に秘密にするようにという約束を燕は承諾する。そして、その日剣心は料亭「赤べこ」で宴会を開いた際に店内から出てくる隻腕な大柄の男・鯨波兵庫(くじらなみひょうご)を見かける。その男は、剣心が幕末時代に闘った相手でその腕は剣心が奪ったものだった。男は自分が剣心だと気づいていない様子だったが、因縁のある者と再会したことに胸騒ぎを覚える剣心。宴会の後、剣心は薫、弥彦、左之助、燕達と共に帰り道を歩きながら轟音を耳にする。剣心は「アームストロング砲」の音だと気づき、その砲撃が「赤べこ」を直撃し全壊してしまう。砲撃の音の発生源である上野山へ向かう剣心だが、そこにはへし折れた巨木があるだけで、大砲の台座すら見当たらなかった。しかし、残された足跡から誰かが巨木を反動止め代わりにして大砲を放ったと推測する。因縁のある者との再会と自身に縁のある所の襲撃、偶然とは考えづらいと思っていると、その現場に残されていた「人誅(じんちゅう)」と書かれた紙を発見する。それは「例え天が裁か無くとも、己が必ず裁きを下す」という意思表示であり、剣心に恨みを持つ復讐者達がついに現れたということだった。

己の過去と罪を受け止める覚悟はできている剣心だが、彼への復讐はさらにエスカレートし、剣心達が出稽古に赴いている道場や懇意にしている警察署長の襲撃など剣心に関わりのある者達への襲撃や被害が広がっていく。そして、襲撃者達は皆剣心に恨みを持つ者達だった。彼らの破壊行動を阻止するべく奔走する剣心だが、自身と関わった者達が相次いで傷ついていく姿に心をすり減らし「どうすれば拙者は許される」と改めて己の罪に向き合う。そんな中、剣心は巴の弟・雪代縁と再会。そして、その傍らに立つかつての妻・巴の幻を見る。縁は巴を失ってから上海に渡り武器組織の頭目となり剣心に復讐するべく今回の騒動を引き起こしたのだ。縁の気持ちを理解した剣心だが、罰は一人で引き受けるとこれ以上関係ない者を巻き込まないようにと頼み、闘う以外で罪を償う方法が無いかと問う。しかし縁の目的は剣心を苦しめることであり、剣心の要求を一蹴。十日後に”六人の同志”達と共に神谷道場を襲撃すると宣戦布告する。

その後、神谷道場に戻った剣心だが眠りに落ちた際に自身を責めるような巴の姿を見るなど己の罪に一層苛まれる。憔悴しきった剣心だが、いつもと変わらず自分を受け入れてくれる仲間達と現実を守るため縁と戦うことを決意。そして、仲間達に今回の闘いと自身の人斬り時代のことを語り始めるのだった。

自身の過去と縁の目的を語った剣心は、過去に捕らわれずこの現実を守った先に償うための「答え」があると信じ、縁と闘うことを決意。一方薫は、巴の本当の気持ちを知れば縁との闘いを止められるのではと考え、京都にいる操に京都の寺にある巴の日記を持ってきてほしいと依頼する。

縁との決戦が近づくある日の夕方、剣心は薫と共に夕暮れの街を歩く。そして、その際に薫に「私は剣心とずっと一緒にいたい」と告白を受ける。照れ隠しから誤魔化そうとする彼女に対し剣心は「覚えているでござるか。京都の闘いから道場に帰ってきた時、拙者が”ただいま”と言ったコト…あの言葉を口にしたのは流浪人になってからは初めてでござった…」と返答する。

人誅

決戦の日、剣心は神谷道場にて左之助・薫・弥彦・恵と共に迎撃の準備を整える。その日の深夜、縁は同志を引き連れ気球で神谷道場を来襲。「アームストロング砲」を隻腕に填めた鯨波を「九頭龍閃」で攻撃。鯨波は道場に向けてアームストロング砲を放つが、左之助が斬馬刀で打ち返し事なきを得る。その後、刀と弾丸をも弾く鉄甲を装備し「無敵流(むてきりゅう)」と呼ばれる武術を使う戌亥番神(いぬいばんじん)、全身に暗器を仕込んだ「人間暗器」こと乙和瓢湖(おとわひょうこ)、「夷腕坊」という機巧人形(からくりにんぎょう)を用いる仮面の男・外印(ゲイン)が襲い掛かる。左之助は戌亥、弥彦は乙和、剣心は外印と応戦し戦局は三つに分かれる。

「夷腕坊」のぶ厚い表面部分による攻撃吸収とすべての関節部分が動くことによる読めない攻撃に苦戦する剣心。戦っている最中、外印は闘いの目的が剣心への復讐ではなく自身が求める機能美や芸術性を極めるであり、かつては志々雄、今は縁に仕えていると告げる。彼の目的を聞いた剣心は、人形の表面を「ねじ切る」ことで破るが破壊には至らず反撃を受ける。だが、剣心は外印の行動や目的を「人形遊び」と血の味も痛みも知らない内は所詮遊びなのだと一蹴。剣心は人形内にいる外印本体を狙い刺突を当てる事に成功するが、刀の切っ先に破片が当たり威力は半減してしまう。しかし、剣心の狙いは刺突による外印の撃破ではなく、人形内に異物を打ち込み機巧を停止させることだったのだ。人形の動きを止めた剣心は「天翔龍閃」で夷腕坊を破壊。残り二人の戌亥と乙和の相手を左之助と弥彦に任せ手当を受ける。

その後、左之助は「二重の極み」を使い戌亥を撃破。弥彦も乙和の暗器に苦戦させられるが、自らの力で勝ちたいと望む弥彦に「今ここで闘いの続行を認めてもしお主が死ねば結果見殺し。今この時だけ拙者の不殺の信念をお主に預ける。闘え、そして勝て!!」と激励。剣心の激励を受けた弥彦は神谷活心流奥義「刃止め(はどめ)」で乙和の刀を受け止めそこから繰り出される「刃渡り(はわたり)」で彼を撃破。重傷ながらも勝利をおさめる。

その直後、道場内から人間離れした腕の長さと容姿を持つ八ツ目無名異(やつめむみょうい)が奇襲を仕掛ける。間一髪で回避する剣心、そして、その決戦の場に遅れて斎藤一が現れる。志々雄事件の後処理にあたった際、志々雄に「煉獄」を売った張本人が縁だと突き止め、縁を捕らえるべく駆けつけたのだ。斎藤は八ツ目の容姿を「化物」と挑発し応戦。「牙突零式」で武器である腕を破壊し勝利する。

「六人の同志」の五人が撃破されたことで縁本人も参戦。剣の実力そのものは志々雄に劣るが、戦国時代に主流だった武器「太刀(たち)」と大陸で完成された剣術「倭刀術(わとうじゅつ)」を用い剣心と応戦。日本刀の斬れ味と大陸特有の体術から繰り出される「倭刀術」に押される剣心。闘いの最中、剣心は縁が上海に渡り死にかけながらも復讐の一心で這い上がってきたと聞かされる。「龍槌閃」で飛び上がった落下の力が加わった「九頭龍閃」を受けてもなお笑みを浮かべながら立ち上がる縁に、剣心は「天翔龍閃」で決着をつけると決意する。

奥義を放つ前、縁は「貴様の中の姉さんは今微笑っているカ?」と問う。剣心は「今は微笑っていない…だが、この闘いが終われば必ず微笑ってくれると信じている」と告げる。縁は剣心の「天翔龍閃」に対し、自身も倭刀術絶技「虎伏絶刀勢(こふくぜっとうせい)」を放つ。身を低く屈めるその構えで一撃目を回避し二撃目の打ち合いとなる。その結果は、縁の勝利だった。彼の奥義の地に深く沈む体勢が「天翔龍閃」の真空を耐え、二撃目の際に剣心よりも速く斬り込むことができたのだ。また、剣心も償いの「答え」を見いだせない不安定な精神状態で奥義を放ってしまったことが己の敗北を招いてしまう結果となった。

剣心を倒した縁は「これより真の”人誅”に入る」と宣言。直後、煙幕が上がり視界を遮った中、縁は剣心の大事な存在である薫を奪うべく彼女に近寄る。剣心から薫を奪い、自身と同じ「生き地獄」を味合わせることが、縁の掲げる「人誅」だったのだ。剣心は縁の行動に激怒し、薫を殺すことだけは絶対に許さないと彼に全力で反撃。徐々に形勢は逆転し始め、縁を戦闘不能にしようとしたその時、鯨波が剣心に襲い掛かる。鯨波に掴まれ身動きが取れない中、縁は再び薫を狙い始める。左之助と斎藤の助けがあり、急いで薫のもとへ向かう剣心。縁に薫の安否を問いただすも彼は不気味に笑うだけだった。

そして、彼の残した白梅香(はくばいこう)の香りを辿った先には、剣心同様に頬に十字傷を刻まれ太刀で胸を貫かれた神谷薫の遺体が残されていた。

絶望の淵にて

二度にも渡って大切な者を守り切れなかった剣心。縁の目論見通り剣心の精神は崩壊し廃人と化してしまう。

薫の遺体を目にし泣き崩れる剣心。その後、皆が目を離した一瞬のうちに剣心は姿を消し薫の葬儀にすら彼の姿は見当たらなかった。薫の葬儀が終わってから数日後、左之助の舎弟の捜索により剣心が「落人群(らくにんむら)」にいると判明する。「落人群」とは、社会に弾かれた者達が集う集落であり「人生を捨てた者の最終領域」とすら呼ばれる場所だった。左之助と弥彦は「落人群」で刀を封印し、廃人同然に座り込む剣心の姿を目の当たりにする。左之助は薫の仇討ちに行くと呼びかけるが、剣心は「もういい…もう疲れた…」と口にし、このまま静かに眠らせてほしいと再び瞼を閉じる。左之助達はそれ以上何も言葉が出ず集落を後にする。

その頃、剣心は自身が白骨の山、まるで地獄にいるような幻覚を見る。そこには、かつての宿敵・志々雄真実が立っていた。剣心は志々雄に「早く連れて行って欲しい」と死を望むが、幻の志々雄はその要求を拒否。「だがまあどうしてもというなら連れてやってもいいぜ。ただしその前にここで自分の敗北を認めればな。自分の剣も信念も人生も全て…取り返しのつかない過ちだったと認めれば…」と剣心を嘲笑う。剣心はその志々雄の問いに、何も言い返せないのだった。

弥彦は剣心と薫と出会った橋の上で、もう二度と剣心と薫のいる日々は戻ってこないと涙を流す。その時、薫からの依頼で巴の日記を持ってきた操と蒼紫に再会する。操と蒼紫は弥彦から人誅事件の顛末を聞かされる。操は強がりながらも弱音を吐く弥彦を叱咤激励。弥彦も立ち直り、縁を倒すために彼の捜索を始める。その翌日、弥彦と操は再び剣心の様子を見に行こうとした際に、集落から出てきた左之助と遭遇。左之助は今の剣心に絶望し東京を去ろうとしていたのだ。別れ際、弥彦は左之助に必ず見届けに戻って来いと告げる。その後、再び剣心と会い「自身が雪代縁を探し薫を殺した罪を償わせること」「神谷活心流で強くなり剣心のように苦しんでいる人達のために剣を振るうこと」を約束し、もうここには来ないと宣言。「神谷道場で待ってるぜ」と剣心の再起を信じ集落を去るのだった。

一方、弥彦から人誅事件を聞かされた蒼紫は薫の墓を暴こうとしていた。蒼紫は「縁が薫を”殺害”する瞬間を剣心に見せつけなかった」点を不審に思い、以前読んだ書物の中で「屍人形(かばねにんぎょう)」という死体から人形を作り操る者がいたという記述から、彼女の死が偽装かもしれないと推理したのだ。その晩、弥彦は蒼紫と共に薫の墓を掘り起こし、死体を切断することで遺体が偽物だったと暴く。薫がまだ生きているということに喜ぶ弥彦達だが、蒼紫は「神谷薫の生存を知れば死に物狂いで彼女を救出するが、その後は再び流浪人となり誰とも関わらない孤独な旅路を歩くことになる」と彼女の生存を教えないように口止めする。剣心が再び立ち上がるためには、「人斬りの罪を償う答え」を出す必要があると告げるのだった。

その後、弥彦と操は薫の捜索、蒼紫は縁のアジトを突き止めるべく行動を開始する。蒼紫は「屍人形」を取りに来るであろう外印を待ち伏せし彼から縁の居場所を聞き出す。さらに、御庭番衆最後のお頭として「外法の悪党を外法の力を以って葬り去る」という信念のもと外印を殺害する。弥彦は薫捜索の傍ら、人誅事件以来元気を失ってしまった燕を励ますべく彼女と一緒に街を出歩く。その時、人誅事件時に捕縛された鯨波兵庫が発狂し脱獄。新しい武器「連射型改造擲弾射出装置(グレネードランチャー)」を手に暴走を始めるのだった。

緋村剣心の復活

脱獄した鯨波が街で暴走したら甚大な被害が及ぼされるのは必定。弥彦は鯨波を街へ侵入させないため、単身で彼に勝負を挑む。グレネードランチャーを恐れず勇敢に闘う彼の姿は周りの警官を勇気づけ、彼らと共に闘い徐々に優勢に立つ。しかし、闘いに巻き込まれた少年を庇い弥彦は重傷を負う。闘いを見ていた燕はこのままでは弥彦が死んでしまうと剣心に助けを求めるため「落人群」へ向かう。その頃、剣心は自身の過去を振り返りつつ「もういい…もう疲れ…」とすべてを諦めようとしていた。その時、燕が剣心に助けを求めにやってくる。鯨波が暴走し街を壊滅させようとしていること、それを食い止めるため弥彦が戦っていることを語り、涙を流しながら剣心に助けを乞う。しばらく沈黙する剣心だったが、彼の中には燕の助けを求める声が響いていた。

「落人群」の長・オイボレは、そんな剣心の様子を気にかけ「落人群は何か一つでも”捨て”きれなかった者は皆、その”捨て”きれないものを手に再び立ち上がり去っていく…」と告げる。剣心は人斬りの罪を償う”答え”が見つからないと迷いを見せる。オイボレは「君の心の弱々しい迷いとは裏腹に君の手は強く握りしめて離さない…大事なものを失って…身も心も疲れ果て…けれどそれでも決して捨てることが出来ない想いがあるならば、誰が何と言おうとそれこそが君だけの唯一の真実」と、剣心の背中を押す。その時、剣心が思い出したのは剣を以って困っている人々を助けるという想いだった。剣心は刀の封印を解き、自身を待っている人々のために再び立ち上がる。

そして、鯨波が弥彦にグレネードランチャーを放とうとし誰もが助けを求めたその時、一陣の風が吹き抜ける。先ほどまで弥彦を掴んでいた鯨波が吹き飛ばされたのだ。助けを呼ぶ声に立ち上がり、ついに緋村剣心は復活を果たす。

自身の因縁の相手が現れた鯨波は怒りに身を任せ剣心にグレネードランチャーを放つ。剣心は弾を掻い潜り「龍翔閃」で彼の右腕である銃身を切断。狂気の発端となった右腕の切断がトリガーとなり鯨波は正気に戻る。鯨波は再び敗北した今回こそ止めを刺すように剣心に要求するが、剣心は幕末時同様鯨波の要求を拒否。鯨波は残りの弾を炸裂させると脅迫する。しかし、弥彦の説得と叱咤により侍としての誇りを思い出し、剣心が望んだように新しい時代に生きていくことを決意。再び警察に出頭するのだった。

闘いの後、剣心は昏倒し病院へ運ばれる。人誅事件時の傷を癒さず飲まず食わずだったこと、そして薫を喪失した精神的な傷が原因だった。その頃、斎藤と蒼紫は縁のアジトから彼の居所が東京湾にある孤島と突き止め、四日後に島に乗り込む計画を立てる。また、東京を出て行った左之助も再び剣心の力になるべく戻ってくる。

昏睡していた剣心は夢の中で巴と再会する。これからも剣を振るい続けていくと決意する剣心に巴は微笑む。やっと微笑ってくれたという剣心に対し巴は「あなたが微笑えばあなたの中の私はいつでも一緒に微笑います」と告げる。そして、縁のこと剣心に託し、剣心の笑顔を一番望んでいる薫を早く迎えに行くようにと伝えるのだった。夢から目覚めた剣心は仲間達と共に薫と縁のいる孤島へ向かう。

剣と心を賭して

剣心一行は斎藤の手引きで警視庁の船に乗り孤島へ向かう。剣心は仲間達に縁との戦闘に専念するため、自身に力を貸してほしいと仲間に依頼。仲間達も快く引き受けるが、その時彼らの乗っていた船を水中爆弾「機雷(きらい)」が襲う。小舟に乗り換え孤島へ向かう剣心達は、操のクナイで「機雷」を無効化し島に上陸する。その島には縁だけでなく、彼が所属している組織のNo2黒星(へいしん)と、その部下達・四星(すーしん)が待ち構えていた。

四星は朱雀(すざく)・青龍(せいりゅう)・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)の四人からなる黒星の護衛部隊で、黒星は今まで自分をこき下ろしていた縁への嫌がらせで彼の復讐の対象である剣心達を襲ってきたのだ。勝負は斎藤対青龍、蒼紫対朱雀、左之助対白虎、弥彦対玄武と四つに分かれるが、剣心一行は四星をそれぞれ撃破。その後、ついに皆の前に縁が現れ黒星に重傷を負わせる。弥彦は縁に薫の安否を尋ねるが、縁の後に続き薫も皆の前に姿を現し無事だったと判明する。縁は剣心が最後の闘いに集中できるように彼女を連れてきたのだ。剣心は縁との因縁に決着をつけるため、薫を救うために最後の闘いに臨む。

「剣心を殺す」という目的を果たすため以前にも増して強くなっている縁と、生き地獄から自力で復活し以前より気力は上回っている剣心。勝負はほぼ互角となるが、縁は飛天御剣流を使う剣心のプライドを打ち砕くべく「高さ」で剣心に勝負を挑む。「龍槌閃」を放とうとする剣心だが、その技は縁の倭刀術「疾空刀勢(しっくうとうせい)」で打ち破られる。「高さ」勝負は縁に軍配が上がり、さらに「九頭龍閃」でさえも発動前に阻止するなどありとあらゆる負の感情を力に剣心を圧倒する。縁の猛攻でうずくまる剣心だが、剣心は生き地獄の中で「人斬りの罪を償う答えを見出した」と再び立ち上がる。しかし、縁は「人を殺めた罪は死と言う罰によって償われる」と剣心に攻撃を加え、罪を償う気があるのなら自害しろと彼を責め立てる。

だが、剣心はその要求を拒む。それは「死」への恐怖ではなく、命を投げ捨てることで罪が償えるとは思えないという剣心の考えだった。剣心はあの生き地獄の中で「この目に映る人々を全て守りたい…苦しんでいる人悲しんでいる人の力になりたい…一人でも多くの笑顔に逢いたかった」という自分の原点に気づく。そして、その過程で殺めた者の想いと殺めた罪を背負い生きていくと、これまで通り「不殺」の闘いを刀が振るうことができなくなるまで続けていくと宣言。「剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する」それが剣心の見出した答えなのだった。

剣心は縁に、縁の中にいる巴は今微笑っているかと問う。心を見透かしたかのような問いに縁は激怒し、その時、縁の身体に無数の筋が浮かび上がる。それは血管ではなく神経であり、縁の剣心への恨みが脳を通し彼の神経を発達させ、「狂経脈(きょうけいみゃく)」と呼ばれるほどに肥大化したのだ。「狂経脈」を発動した縁は反応速度を極限まで高め剣心に襲い掛かる。「狂経脈」は剣心が攻撃を先読みしたとしても、それよりも速い速度で攻撃を可能としており剣心の反撃の隙を与えず彼を追い詰める。

周囲の者達は剣心に加勢しようとするが、剣心はこの私闘を闘いの人生への覚悟を決めた一つの区切りであると自身の力で勝利を掴むと、手出し無用と告げる。縁は剣心に止めを刺すべく空高く飛び上がり「疾空刀勢」を放つ。剣心は縁に対抗してすれ違いざまに飛天御剣流「龍鳴閃」を放つ。攻撃でないその技に周囲が困惑する中、技を受けた縁は耳から血を流す。「龍鳴閃」とは”神速の納刀術”であり、刀を鞘に納めた時に発する超音の鍔鳴りを相手の耳に叩き込み相手の聴覚神経を麻痺させるものだった。そして、「狂経脈」で全神経を研ぎ澄ませている縁の聴力は「龍鳴閃」に過剰に反応し三半規管を麻痺させ平衡感覚を失ってしまう。立ち上がることもままならない縁だが、精神が肉体を凌駕し自らの耳ごと器官を潰し立ち上がる。

そして勝負は再び奥義対決となる。縁は狂経脈状態で「虎伏絶刀勢」を放ち剣心「天翔龍閃」で対抗。神谷道場での闘いと違い「答え」を得た剣心は今までよりも強く左足を踏み出していた。結果、剣心は縁の倭刀を打ち砕き勝利を収めるが、刀を折られてもなお縁は剣心に敵意を向ける。その時、縁が気絶させていた黒星が剣心に向けて発砲。薫は剣心を守るべく彼の前に立ちはだかる。その時、縁は咄嗟に薫を守るため黒星に殴りかかる。剣心は黒星に止めを刺そうとした縁を「このままでは巴の笑顔を永遠に失ってしまう」と制止。拳を収めた縁に対し、薫を助けた礼を述べる剣心。縁は「俺が本当に守りたかったのは…」と泣き崩れるのだった。

一方、剣心と縁の決着を見届けた薫は、剣心が歩む道が辛く困難で報われないかもしれないこと、それでも自分に微笑いかけてくれる剣心をずっと側で支えていたいと決意する。

次の世代へ

決着後、縁は警視庁に引き渡されるが薫は彼に巴の日記を手渡す。だが、東京湾に着いた時、縁は巴の日記と共に姿を消していた。帰還した剣心は薫と共に巴の墓参りへ訪れる。そこには花とかんざし、そして白梅香の香水が入った瓶が備えられていた。縁の安否を気にかける薫だが、剣心は今もどこかで生きていると推測。「縁もまたこれから人殺しの罪を償い、償って縁自身が微笑えるようにならなければ彼の中の巴も決して微笑わない。だが、巴は優しいから縁をずっと見守ってくれる」と信じるのだった。そして、剣心は墓前の巴に「ありがとう」「済まない」「さようなら」という想いを心の中で告げる。

その後、高荷恵は以前から持ち掛けられていた故郷会津で診療所を開くため会津へ帰ることを決意。その際「剣心は飛天御剣流を四、五年以内に確実に撃てなくなる」と告げる。これは元々飛天御剣流は比古のような恵まれた体躯と筋肉があって使いこなせる剣術であり、小柄な剣心では使うたびに反動で体に損傷を溜めてしまうためであった。剣心も奥義会得後から自身の体の違和感に気づいており、完全に剣を振るえなくなる前に斎藤と決着をつけることを決意。斎藤に果たし状を出すが、斎藤は「人を殺さなくなった人斬りなどと今更決着をつけても、もはや何の感慨も湧きもせん」と剣心の挑戦をすっぽかす。後日、斎藤は人事異動ということで剣心の前から姿を消すのだった。剣心は斎藤の行動を「愛想をつかされた」と語っている。また、剣心と茶の湯に付き合う約束を果たした蒼紫は操と、そして観柳邸で喪った仲間達を日の当たる場所へ埋葬しなおすべく、京都へ帰っていくのだった。

数日後、高荷恵の帰郷を見送った剣心達は帰宅途中で警官隊の追跡に遭う。実は左之助は東京を出た後、信州で地元の維新志士の政治家に暴行を起こしたことで指名手配犯になっていたのだ。その後、逃走した左之助は剣心達の前から姿を消してしまう。左之助が姿を消してから一週間が経った頃、剣心は左之助が自分に事情を話さなかったことから、この事件は手出ししないと決意。「人斬り抜刀斎」の名を使えば事態は収束するが、馴れ合いを好まない左之助の心情を汲み、また、彼を”友人”と見込んでのことだった。その時、剣心達は左之助の舎弟から深夜に港に来るようにと伝えられる。指定の場所には船出の準備をしている左之助がおり、彼が世界を見るために日本を去ると知る。剣心と左之助は短い挨拶を交わし、左之助は世界に向けて旅立っていくのだった。

そして、時は流れ明治十五年。弥彦は神谷活心流道場師範代、白刃取りを千本達成するほど成長する。剣心の呼び出しで道場へ向かう弥彦。道場には剣心と薫。そして彼らの息子・緋村剣路(ひむらけんじ)が待っていた。剣心は道場へ訪れた弥彦に一本勝負を持ち掛ける。この日は弥彦の十五歳の誕生日、武士が成人として扱われる「元服」の日だった。自身が一人前になったか試すための手合わせだが、弥彦は剣心の威圧にたじろいでしまうが、剣心は「臆せず今までの闘いで感じた全てを渾身の一撃に込めて撃てばそれでいい」と告げる。初めて本気で剣を交わす剣心と弥彦。結果は相打ちだった。痛みから座り込み力の差を痛感する弥彦だったが、剣心は「いい一撃だった」と賛辞する。手合わせを通して弥彦の一撃に魂がこもっていると見極めた剣心は元服祝いとして逆刃刀を贈り、いつか自分を超えてほしいと期待するのだった。

十五年共にした刀を手放した寂しさよりも次の世代に託せた嬉しさを噛みしめる剣心。薫と共に弥彦の門出を見届けると、薫は剣心の十字傷が薄くなっていることに気づく。剣心は十字傷は生涯消えないものと受け止め、飛天御剣流を使えなくなり逆刃刀を手放した後も「不殺」の信念の下で闘い続けると決意する。薫はそんな剣心に「とりあえず、お疲れ様」と今までの闘いを労うのだった。

北海道編

北海道へ

弥彦に逆刃刀を贈ってから半年。剣心は倭杖(やまとづえ)片手に困窮している人のために剣を振るっていた。そんな中、剣心は偶然、かつての宿敵・志々雄真実の元配下だった長谷川明日郎(はせがわあしたろう)と出会う。彼の手には志々雄の愛刀・無限刃が握られていた。剣心と薫は明日郎と、彼と共にいた井上阿爛(いのうえあらん)を神谷道場で預かるが、ある日、明日郎は街中で闇組織の者と揉め事を起こしてしまう。剣心の仲裁で騒動は収まったが、その組織の者達が落とした所持品の中に死んでいたと思われた薫の父・神谷越路郎(かみやえつじろう)の写真が入っていた。写真の裏には、撮影地が函館と記載されており剣心と薫は神谷越路郎と再会するために北海道・函館へ向かう。

北海道へ向かう直前、弥彦は半年前同様に剣心と手合わせを依頼。弥彦は剣心の「九頭龍閃」の伍撃目までを止めるほどの成長ぶりを見せるが、彼が手合わせを依頼した真意は逆刃刀を剣心へ返すことだった。弥彦は逆刃刀を使いこなせるのは剣心しかおらず、これからも闘い続ける剣心に逆刃刀が必要だと思ってのことだった。こうして再び逆刃刀を手にした剣心は薫や明日郎達と共に北海道へ向かう。

剣心は北海道で偶然帰国した左之助と再会。左之助も越路郎捜索の協力を承諾する。その後、写真に記された写真館で越路郎の捜索をしていると、新月村で助けた少年・三島栄次と再会する。彼は粉々になった斎藤一の刀を剣心に見せ、函館山で「剣客兵器(けんかくへいき)」と呼ばれる者達が暗躍し、斎藤は「剣客兵器」の者に敗れてしまったと聞かされる。この顛末を語った三島は剣心に力を貸してほしいと依頼する。この依頼を承諾した剣心は、捕らえられている「剣客兵器」の一員・凍座白也(いてくらびゃくや)の尋問に向かう。強敵からの尋問を望んだ凍座は剣心の来訪を歓迎。「剣客兵器」の正体が元寇と戦い外敵の侵略を防いだ鎌倉武士の一派であるということ、彼らの目的が護国のための実戦を積むため北海道を戦場にすることだと聞き出す。

その後、「剣客兵器」の計画を阻止するため剣心は斎藤と合流。剣心は四乃森蒼紫や比古清十郎への協力を要請する。一方、斎藤も「剣客兵器」に対抗するべく「十本刀」の者達を北海道へ招集。さらに、新撰組の生き残りであり剣心と面識のある永倉新八(ながくらしんぱち)も加わる。彼らは幕軍戦死者の慰霊碑「碧血碑(へきけつひ)」の前で合流。剣心は「碧血碑」に眠る士達に泰平の世を守ると誓い、新たな戦いに身を投じていく。

緋村剣心の関連人物・キャラクター

神谷 薫(かみや かおる)

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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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