緋村剣心(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

龍鳴閃(りゅうめいせん)

「神速の抜刀術」とは真逆の「神速の納刀術」。雪代縁との最終決戦で使用した。敵とすれ違う際に刀を飛天御剣流の神速の速さで納刀し強烈な鍔鳴りを発生させ、その超高周波の音撃を至近距離で相手の耳元でその鼓膜に叩き込む。直接的な殺傷能力は無く、通常なら一時的な聴覚麻痺。御庭番衆のように聴覚を鍛えている者なら数メートル離れていても耳に軽い痛みを感じるほどの音撃。実際、「龍鳴閃」を放った際に操と蒼紫は耳に軽い痛みを感じていた。ただし、この技を使用した時の縁は「狂経脈」で全神経を強化しており聴覚も異常発達していたため、本来以上の威力を発揮。技を受けた縁は耳から血を流すほど強烈なダメージを受ける。さらに、鼓膜を通し三半規管にまでダメージが及んだ縁は平衡感覚を失い無力化。その後縁は自らの三半規管を潰し立ち上がっているが、この技がきっかけで形勢は逆転した。なお、雑誌掲載時は「鳴龍閃」という名だったが、単行本では「龍鳴閃」に訂正された。

九頭龍閃(くずりゅうせん)

奥義「天翔龍閃」を伝授する過程で生まれた技。作中では剣心と比古清十郎が使用している。
飛天御剣流の特徴である神速を最大に発動させ、剣術の基本である全九方向の斬撃「壱(いち):唐竹(からたけ)、もしくは切落(きりおろし)」「弐(に):袈裟斬り(けさぎり)」「参(さん):右薙(みぎなぎ)、もしくは胴(どう)」「肆(し):右斬上(みぎきりあげ)」「伍(ご):逆風(さかかぜ)」「陸(ろく):左斬上(ひだりきりあげ)」「漆(しち):左薙(ひだりなぎ)、もしくは逆胴(ぎゃくどう)」「捌(はち):逆袈裟(さかげさ)」「玖(く):刺突(つき)」をほぼ同時に繰り出し突進する技。奥義「天翔龍閃」を伝授されるほどの神速の斬撃を放てるだけの実力をもつ者だけが会得できる。九方向連続攻撃は常人にはできない芸当だが、剣心や比古は飛天御剣流の神速にてこの技を実現させている。なお、「不殺」を誓う剣心は、相手を刺さないために剣の柄で刺突を行っている。

同じ乱撃術で「龍巣閃」があるが、この技と違って「九頭龍閃」は九つの斬撃それぞれが強力な一撃であり、全九方向の連撃と突進攻撃という性質から、防御・回避ともに不可能とされている。この技を破るとすれば、技の発動よりも早く相手を倒す必要があるため、「九頭龍閃」に抗える技は必然的に抜刀術となり、それこそが飛天御剣流奥義「天翔龍閃」である。飛天御剣流の奥義伝授では代々「九頭龍閃」の伝授から始まり、最終的には師匠の放つ「九頭龍閃」を「天翔龍閃」で破ることで伝授が完了する。

剣心は比古の「九頭龍閃」を一目見るだけで会得するが、実際に技を撃ち合った際に完全に押し負けている。これは、同じ技でも使い手の筋力や腕力に左右されるためであり、比古は剣心よりも圧倒的に優れた筋力と腕力を持っているため剣心を破っている。それでも比古は剣心の「九頭龍閃」を完璧だったと評している。

なお、防御も回避もできないと言われているこの技だが、「縮地」と呼ばれるほどの移動速度を持つ瀬田宗次郎には回避された上に背後を取られている、雪代縁には一度目は通じたもののダメージは与えられず、二度目は九方向連続攻撃をすべて防御され、三度目には発動前に掌底で破られている。さらに、北海道編では神谷活心流奥義「刃止め」を身に着けた弥彦に伍撃目まで防御されているなど、意外に防御・回避されている。作者の予定では当初はこの技が「奥義」であったが、のちに「天翔龍閃」に差し替えられた。

実写映画版ではこの技で四乃森蒼紫を戦闘不能に追い込んだ。また原作同様、奥義伝授の際に比古も使用。『最終章 The Final』では雪代 縁との最終決戦で決着の際に使用し、九連撃の直後にそのまま突進し抜刀術を打ち込むという技で撃破した。

天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)

飛天御剣流奥義。左足から踏み込むことが特徴の抜刀術。通常、抜刀術は刀を左から抜刀するため、左足を前にすると抜刀時に自身の足を斬ってしまう可能性がある。そのため、通常右利きの場合、右足から踏み込むのが常識なのだが「天翔龍閃」はこの常識を覆している。刀を持つ手の振りや腰の捻りの勢いを一切殺さないように抜刀した後に、左足を踏み出し、たった一歩ながらその踏み込みによって生まれる加速が斬撃をさらに加速させ、神速の抜刀術を「超神速」の域の一撃に昇華している。

「京都編」で剣心は志々雄に対抗するため、喧嘩別れした師匠・比古清十郎に奥義伝授を嘆願する。一度は彼の頼みを断った比古だが、弥彦や薫の説得と流浪の旅の活躍を聞き受けてようやく奥義伝授を承諾。奥義伝授の際、人斬りとしての罪悪感から剣心は捨て身の覚悟で比古に挑むが、彼の本気の「九頭龍閃」を前にして確実な死を感じ取る。その際、土壇場で「生きる意志」に目覚めた剣心は奥義「天翔龍閃」を成功させ比古を撃破。「不殺」の逆刃刀でも比古が生死の境を彷徨うほどの高い威力を持っており、会得してからは剣心の力量で威力をコントロールできるようになっている。
しかし、その威力は絶大で刀身に傷が一つ入っていたとはいえ、宗次郎の「菊一文字則宗」すらへし折ってしまうほど、普通の刀では受け止める事すら出来ない。「逆刃刀・真打」と兄弟刀である「無限刃」なら受け止める事は出来たが、志々雄の怪力を以ってしても完全に受け止める事は出来ず、捌くしかなかった。

飛天御剣流の抜刀術の特徴である「二段構え」はこの技にも受け継がれており、初撃が当たらなかった場合、その斬撃の衝撃から突風が起き敵の体勢を崩させる。そして、初撃で斬撃が通過した部分の空気が弾かれたことで真空の空間が生まれ、その空間の空気が時間差で急速に辺りの物体ごと元に戻ろうとする現象が起き相手を引き寄せる。引き寄せられ自由を奪われた相手を、二回転目の遠心力と右足の踏み込みを加え、より威力を増した二撃目で追撃する。二撃目は志々雄真実との闘いで使われており、飛天御剣流のほとんどの技を受けても余裕を崩さない志々雄が「天翔龍閃」の二撃目を受けた後は苦しみ方が変わるほどのダメージを受けている。

技の仕組みは「左足の踏み込み」と簡単ではあるが、生死を分ける極限状態で抜刀する瞬間に、その勢いを一切殺すことなく左足を踏み込むには「迷いなく踏み込める確固たる信念」が必要不可欠であり、この技を見抜いた宗次郎曰く「捨て身、死中に活を見出す、などの後ろ向きな気持ちを一片でも含んでいては、左足に引っかかるか、それを恐れて意識しすぎると、勢いを殺して単に左足を前に出しただけの超神速には程遠い抜刀術となってしまうため、確固たる信念がなければ絶対に成功しない技」だと分析しており、技を受ける際に剣心の「左足の踏み込み」を目の当たりにした際には驚愕した表情を浮かべていた。

また、不敗の奥義ではあるが、使用者の心身の状態に左右される技となっている。心に少しでも迷いや曇りがあれば威力は衰え、巻き込む真空も十分な威力を発揮せず破られてしまう。実際に剣心は「人誅」時の縁との戦いで「人斬りとしての罪の償いの答え」を見いだせないまま奥義を放ったため、真空による引き寄せが作用せず、体勢を低くし重心を下にする「虎伏絶刀勢」の前に敗れ去っている。しかし、答えを見出した二度目の戦いでは砂場という足場の悪い環境をものともせず威力を増した奥義を放ち「虎伏絶刀勢」を破っている。

実写映画版では数少ない技名が言及される技である。原作やアニメ版と異なり、宗次郎や蒼紫にはこの技を使わずに勝利し、最終決戦における決め手として使用した。実写版では二撃目が存在しない代わりに、文字通りの一撃必殺技として志々雄との最後の戦いで唯一彼に対して決定的なダメージを与え、さらに彼の愛刀・無限刃をへし折っている。

緋村剣心の来歴・活躍

「人斬り抜刀斎」編

比古清十郎との出会い

幼名は「心太(しんた)」。貧農の生まれであり、幼い頃に親をころり(コレラ)で亡くし、天涯孤独となったところを人買いに囚われる。その際、自身と境遇が同じ霞(かすみ)・茜(あかね)・桜(さくら)という女性たちと親しくなるが道中で山賊に襲われ、ただ一人生き残ったところを偶然通りかかった比古清十郎に救われる。村に身を寄せるようにと比古に助言をもらった心太だが、彼は村に向かわず一人で人買いや身売り人、さらには山賊の墓を立てる。比古も心太を気にかけており、様子を見に行ったところで彼と再会。比古が墓を立てた真意を尋ねると同じく人買いに連れられていた数人の女性を指して「命をかけても守らないといけないと思った」と答え、感銘を受けた比古清十郎に素養を見込まれ彼の取っておき(飛天御剣流)を伝授されることになる。その後比古のもとで、地獄のような修行の日々を過ごす。また、その際に名前が優しすぎて剣客にそぐわないという理由から「剣心」という名を与えられている。

人斬り抜刀斎の誕生

比古に引き取られてからは、「飛天御剣流」を身につけるために地獄のような修行の日々を過ごす。そして、剣心が14歳になった頃、動乱に巻き込まれ多くの人々が苦しんでいる現実を目の当たりにした彼は「飛天御剣流で動乱を終わらせる」と考えるが、「”陸の黒船”と呼ばれる飛天御剣流継承者は、どちらの組織にも属さず”自由の剣”であるべき」と考える比古と意見が食い違ったため、そのまま奥義の伝授を残して喧嘩別れをする。比古と別れた後は長州藩の奇兵隊(きへいたい)という戦闘部隊の試験場へと向かう。、そこで桂小五郎に剣の腕を見込まれる。桂との面談で彼から「飛天御剣流で、人を斬れると思うか?」と問われた際には「自分の汚れた血刀と犠牲になった命の向こうに、誰もが安心して暮らせる「新時代」があるんだったら」と覚悟を語り、彼の配下として働くことを承諾。以後、彼の命で幕府の要人暗殺を請け持つ人斬りとなる。奥義以外の技をすべて習得し達人級の剣才を持つ剣心は実力を存分に振るい暗躍を続けた。「人斬り抜刀斎」という名もその「抜刀術を極めたような強さと冷徹さ」からいつしか付けられた異名であり、この名が知られてからは剣心本人も暗殺時に「緋村抜刀斎」を名乗るようになっている。

人斬りとして仕事を重ねていく中、肉体的にも精神的にも消耗していった彼は以前と比べて目つきは悪くなり、性格は無愛想。さらに自身の「平和な世を作るという理想」と「大義のために他者を殺め続ける現実」、矛盾する自分の姿に激しい落差を感じ始め、精神は不安定になり、その陰はより一層濃くなっていった。

十字傷の真相 一本目の傷と雪代巴との出会い

ある晩に、京都所司代(きょうとしょしだい)の暗殺を命じられた剣心は、所司代とその従者を暗殺。その際に、剣心は左頬に一筋の切り傷をつけられる。所司代の従者は祝言を間近に控えた青年であり、剣の腕は剣心に劣れど生きようとする意志は彼よりも強く、斬り合いの中で剣心の左頬に一筋の切り傷をつけた。剣心はこの青年を容赦なく斬りとどめを刺したが、婚約者の名を呼びながら死ぬ間際まで生きようと懸命にもがくその姿に来世での幸せを願わずにいられぬほどの罪悪感を抱くことになった。

一本目の傷をつけられてからしばらく経った後、自身を狙う刺客を返り討ちにした剣心はその現場を偶然通りかかった女性・雪代巴に見られてしまう。直後に気絶してしまった彼女を自分の宿に連れ帰るが、以後居着かれてしまう。殺害現場を目撃されたとはいえ、剣心は「刀を持たない人は、たとえ敵であっても斬らない」と決めていたため、彼女には手を出さなかったが、巴本人から「では私が刀を手にしたら、あなたは私を斬りますか?」と訊ねられる。剣心はこの問いに即答できなかった。しかし、巴がうたた寝していた剣心に毛布をかけた際、彼は巴を「寝込みを襲いに来た刺客」だと勘違いし彼女に刃を向けてしまう。斬りつける寸前で思い止まった剣心だが、「刀を持たない人は斬らないと言っておきながらこの様」と自己嫌悪に陥り、「いつか本当に斬ってしまうかもしれないから、早く出ていってくれ」と巴に告げる。一方、巴は「あなたには鞘となる人が必要だから」と、殺されそうになったにもかかわらず剣心の傍にいることを選んだ。この言葉を聞いた剣心は「巴だけは何があっても絶対に斬らない」という決意し、この頃から半ば恋人同士となった。

その後、剣心が所属していた長州藩は、藩勢を立て直すため京都に火を放ちその混乱に乗じて天皇を連れ出す計画が立てていた。しかし、その矢先内通者により長州藩内の情報が漏れ、新選組(しんせんぐみ)が長州藩による京都大火を阻止するべく動いたため池田屋事件が起こり、長州の志士が多く斬殺される。この時、剣心は戦いに間に合わなかったが、新撰組を一目見ておこうと凱旋をする彼らを視察する。その際に斎藤一と目が合い、互いの存在を認識している。さらに禁門の変が勃発し長州藩は敗北。また、幕府でも志士狩りが盛んになるなど、長州藩の旗色は悪くなる一方だった。

十字傷の真相 二本目の傷と雪代巴との死別

巴を喪ってしまった剣心。その後、精神的な傷が癒えないまま彼は「遊撃剣士」としてさらに苛烈な闘いに身を投じていく。

長州藩の指導者・桂小五郎は、池田屋事件と禁門の変を機に持って行った全ての勢力を失ってしまい、剣心もまた居場所を失ってしまう。剣心は桂の指示で藩勢を立て直すまでの間、身を隠すために滋賀の大津の里山にある家屋にて、巴と夫婦として暮らすこととなる。夫婦生活は世間から怪しまれないための形だけのものであったが、剣心は本当の夫婦になる事を望み巴もそれを受け入れる。この時抜刀斎は15歳、巴は18歳だった。その後は「薬売りの”検心”」を名乗りつつ、巴とささやかながらも幸せな日々を送るが、ある日巴の弟・雪代縁が現れ、彼らの束の間の幸せは終わりを告げる。巴に弟がいたことを初めて知った剣心は、自分と出会う前の彼女のことをほとんど何も知らなかったということに気付く。ある晩、剣心と巴はお互いの想いの丈を打ち明け、その際に剣心は、巴に京都で斬殺された許嫁がいたこと、その許婚が翌月の祝言を前にしてに殺されてしまった事を知ることとなる。彼女が過去に愛しい人と死別したことを知った剣心は、巴の幸せは自分が守ると決意。この時初めて、巴は剣心に笑顔を見せた。

だが、翌朝目を覚ました時には、巴の姿はなかった。縁が送った文により巴が家屋の先にある、「闇乃武(やみのぶ)」の一味が待ち受ける山奥の御堂に向かっていることを知る。「闇乃武」とは幕府直属の暗殺集団であり、巴に危機が迫っていると知った剣心は久しく握っていなかった刀を持ち、すぐさま「闇乃武」が待ち受ける山へと向かった。

森の中で3人の刺客と戦い、第六感、聴覚、視覚を潰されて行きながら満身創痍になる剣心。しかし、巴を守るという一心で、闇乃武の頭領・辰巳(たつみ)のもとまでたどり着いた。傷だらけの身体で戦うも、極寒のために触覚も潰され、普通に戦って勝ち目がないことを悟る剣心。勝ち目が無い中、巴だけでも助けようと相打ちを覚悟をした剣心は、役に立たない視覚を目を閉じて封じ、向かってくる辰巳へ全力で斬りかかった。しかし、刀を振り下ろした瞬間に、潰されていなかった嗅覚によって巴が愛用していた白梅香の匂いに気づく。目を開けた彼の前にいたのは、巴だった。巴は剣心を助けようと、二人の間に割って入り、辰巳を押さえ付けていたのだ。真っ暗な視界の中、彼女の行動に気づかなかった剣心は辰巳諸共巴を斬ってしまい、この時、巴が倒れた際に持っていた短刀が宙を舞い、剣心の左頬に二つ目の傷をつけた。

自身が守るべきだった巴を斬ってしまったことに剣心は激しく動揺し、彼女の最期の言葉と共にその亡骸を抱きしめ涙を流し続けた。この時、縁は剣心が巴を殺めた光景を目の当たりにし発狂。叫びながら姿を消してしまう。最愛の妻を自らの手に掛けてしまった悲しみに暮れる中で、剣心はふと巴の日記を開く。そこに記されていたのは、かつて自分が斬り殺した京都所司代従者・清里明良こそが巴の許嫁だったという事実であり、彼女の運命を狂わせた自らの罪を悟り、さらに深い傷を負った。

「人斬り」から「流浪人」へ

巴の死から数週間が経った後、剣心の家屋に桂小五郎が訪れる。巴の死と剣心が彼女の許嫁を斬殺したことを知った桂は、剣心の身を案じ暗殺業を志々雄真実(ししおまこと)に譲ると告げる。桂は、自身が隠遁生活を送っていた間にも新選組と京都見廻組(きょうとみまわりぐみ)が競って志士狩りを強化したため、影の「人斬り」ではなく先陣を切って幕臣達と戦う「遊撃剣士」として再び京都で働いてほしいと依頼する。最愛の人を失い、酷く落ち込んでいた剣心だが、「今自分が戦うことをやめてしまえば、これまで殺めた命がすべて無駄になってしまう」「巴との生活で知った幸福な生活を人々が享受できる新時代がくるまで自分は戦い続ける」と遊撃剣士の任を引き受ける。しかし同時に、「新時代が来たら、もう二度と人を殺さない」とも決意。遊撃剣士の依頼を引き受けた剣心は、巴がよく遊んでいた近所の子達に、巴は出て行ってしまったことを告げ、自身もまたこの村を去らなければいけないと別れを告げる。

それから間もなく、京都に一人の剣客が姿を現すようになった。左頬に十字傷を持つ赤い髪の剣客「人斬り抜刀斎」は、猛者が集う新選組の隊士にすら恐れ慄かれ、「最強」と呼ばれる伝説を築き上げる事になった。また、抜刀斎を知る者が語る特徴「左頬に十字傷」の「人斬り抜刀斎」が有名になったのも、この頃の活躍からである。そして、幕府と維新志士の戦争・「戊辰戦争」の初戦「鳥羽・伏見の戦い」で維新側の勝利を見届けた剣心は、桂の許可を得た上で維新志士を離脱。京都の巴の墓がある寺に彼女の日記を預け、傷付いた心を抱えながら戦場に刀を捨て、刀を持たずに京都を去ろうとしたところを、幕末の刀匠である新井赤空(あらいしゃっくう)に呼び止められる。その時赤空は「人を斬ることなく新時代を生きる人々を守れる道を探す」と語る剣心の理想が甘い戯言だと指摘。「多くの人を斬り殺した以上、剣に生き、剣に死ぬ道」しかないと諭しながらも餞別として逆刃刀を贈る。以降、剣心は逆刃刀を携えて旅をすることになる。その日から”不殺(ころさず)”の信念を掲げ、「抜刀斎」ではなく「緋村剣心」として、流浪人となり放浪の旅をしながら人々を守る為に剣を振るうことを決意した。

東京編

明治十一年 東京での出会い

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るろうに剣心(るろ剣)の原作・新旧アニメ・劇場版・OVA・実写版・舞台・ゲームの違い・相違点まとめ

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人斬りだった過去を悔い、弱き人々を守る贖罪の旅を続ける剣士の活躍を描いた漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、様々なメディアミックスを果たした人気作品である。しかしこれらのメディアミックス作品には、媒体ごとの特徴の違いなどから原作との相違点が存在する。 オリジナル長編エピソードが作られた旧アニメ版。少年漫画風アクションが排されたOVA版。エピソードが整理された実写映画版。ここでは、『るろうに剣心』の媒体ごとの相違点を紹介する。

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るろうに剣心(るろ剣)の流派まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の流派まとめ

贖罪のため、弱き人々を守るため不殺の剣を振るう伝説の人斬り緋村剣心の活躍を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)には、チャンバラ活劇としての魅力に溢れる数々の流派が登場する。 神速の古流剣術飛天御剣流。活人剣を掲げる神谷活心流。催眠術で相手の動きを封じる二階堂平法。調査、潜入、戦闘までをこなす御庭番忍術。少年漫画的なアレンジが加えられた一刀流。破壊の極意二重の極み。ここでは、『るろうに剣心』に登場した流派を紹介する。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 相楽左之助」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 相楽左之助」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 相楽左之助」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。剣心と左之助の過去が明かされるボリューミーな内容となっている。 剣心に退治された悪党が、仕返しのために名うての喧嘩屋“斬左”こと左之助に仕事を依頼。相手が維新志士と聞いて左之助がやる気になる一方、剣心はなぜ彼が維新志士を憎むのか分からず戸惑う。秘められた過去を背負い、左之助は剣心に真っ向勝負を挑む。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 鵜堂刃衛」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。作品のテーマにも深く関わる人斬り同士の対決であり、剣心の心に苦いものを長く残す決着となったことでも知られる。 明治政府の高官の下に刃衛から斬奸状が送りつけられ、剣心はこの護衛を依頼される。やがて現れた刃衛は、剣心の正体に気付くと標的を彼に変更。剣心が世話になっている神谷道場の神谷薫を拉致し、彼の内に潜む人斬りとしての本性を暴こうとする。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 般若」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 般若」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 般若」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。般若の実力と狂気にも等しい忠誠心を描くことで、隠密御庭番衆の力を剣心と読者に知らしめるものとなった。 剣心が出会った女医の高荷恵は、悪徳商人の武田観柳に強要されて阿片作りに加担していた。囚われた恵を救うべく観柳の屋敷に乗り込んだ剣心の前に、隠密御庭番衆の般若が立ちはだかる。不可思議な伸腕の術と絶対の忠誠心を武器に、般若は剣心に襲い掛かる。

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るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」戦のネタバレ解説・考察まとめ

るろうに剣心名勝負「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「緋村剣心 vs. 四乃森蒼紫」とは、伝説の人斬りが贖罪のために刃を振るう様を描いた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろ剣)で繰り広げられた戦いの1つ。物語序盤の勝負ではあるが、人気キャラクターである蒼紫の最初の戦いとして高い知名度を誇る。 江戸城の守備を担っていた隠密御庭番衆は、維新の成立と共に戦うことなく敗者となる。その長である蒼紫は、部下たちと共に自分たちに見合う戦場を探し続けていた。伝説の人斬り緋村剣心と戦う機会を得た蒼紫は、我らこそ幕末最強との証明のため死力を尽くす。

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るろうに剣心(るろ剣)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

るろうに剣心(るろ剣)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

明治時代を舞台に幕末の人斬り緋村剣心の生き様を描く時代劇漫画。宿敵志々雄誠との死闘を描いた「京都編」では、少年漫画の王道である「正義は勝つ」というセオリーに対し「勝負に勝った者が正義、というのは正しいのか」という疑問を読者に投げかけた。様々な信念を持って生きる魅力的なキャラクターたちが残した名言は少年漫画ならではの「かっこよさ」に留まらず「正義とは何か」を考えさせるものも多い。

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瀬田宗次郎(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

瀬田宗次郎(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

瀬田宗次郎とは、『るろうに剣心』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心と相対する志々雄真実が擁する十本刀の中でも、トップの実力を誇る剣客である。武力ににおいては志々雄一派の実質ナンバー2である。齢16にして“天剣の宗次郎”の異名で敵味方に恐れられている。見た目は主人公である緋村剣心とも負けず劣らずの優男であり、常に穏やかな表情である。生い立ちが原因で感情欠落しており、表情とは裏腹に平然と仲間を捨て駒にするなど冷酷な面もある。作中最速といわれる剣術で、剣心たちの前に立ちはだかる。

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斎藤一(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

斎藤一(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

斎藤一(さいとう はじめ)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する帯刀の警察官である。明治に入ってからは警視庁の密偵として活動しており、職位は警部補。公には藤田五郎と名乗っている。元新選組三番隊組長であり、これらの経歴も史実に沿っている。妻の時尾がおり、妻帯者である。平突きの昇華技である「牙突」を軸に戦い、作中でも屈指の実力を誇る。元は維新志士だった主人公の緋村剣心とは因縁があったが、明治政府転覆を目論む志々雄真実討伐のため、「悪・即・斬」の信条のもと剣心と共闘する。

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雪代巴(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

雪代巴(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

雪代巴(ゆきしろ ともえ)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、本作の主人公、緋村剣心の前妻である。元々は闇乃武の差し金であり、幕末当時、維新志士・人斬り抜刀斎として暗殺を請け負っていた剣心の弱点を探ることが目的で剣心に近づいていた。しかし、巴自身も剣心と籍を入れて暮らしている中で、惹かれていく。このことが災いし、闇乃武の戦いの中に自ら身を投じ、不運にも剣心の剣によって斬殺されてしまう。この一件はその後の剣心の運命を大きく変えた。

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悠久山安慈(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

悠久山安慈(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)とは、『るろうに剣心』の登場人物で志々雄真実一派・十本刀の一人。明王の安慈という異名を持ち、十本刀の中でも瀬田宗次郎、魚沼宇水に並ぶ実力を誇り、志々雄から高く評価されている。鍛え抜かれた肉体を持つ巨漢であり、10年の修行の末編み出した破壊の極意「二重の極み」はあらゆる物体を粉々に粉砕する凄まじい威力を持つ。元々は心優しい瘦身の僧侶であったが、過去の悲惨な事件以来、明治政府を激しく憎んでおり、政府の打倒という共通の目的から、志々雄一派に協力することとなった。

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相楽左之助(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

相楽左之助(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

相楽左之助(さがらさのすけ)とは、『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー』に登場するキャラクターで、主人公・緋村剣心の友人であり戦友である。馬ごと切り倒すほどの巨大刀剣、斬馬刀を使用して戦うことから、裏社会での異名は斬左。少年期に所属していた隊がニセ官軍汚名を着せられた絶望から、喧嘩に興じることで日々を過ごしていた。剣心と出会うまで喧嘩では負け知らずであったが、剣心に敗北し明治維新はまだ途中と諭される。それからは明治維新が生んだ軋轢に巻き込まれながら剣心らと共闘し、その中で戦術を身に付け成長していく。

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神谷薫(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

神谷薫(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

神谷薫(かみやかおる)とは『るろうに剣心』シリーズのヒロインであり主人公緋村剣心の妻、亡き父・越路郎が創り上げた神谷活心流の師範代である。あるとき、神谷活心流が人斬り抜刀斎を生み出した剣術である、と容疑がかけられていたときに剣心と出会う。剣心とともに父の生み出した流派の再建をするべく奮闘し、弟子となる明神弥彦を迎える。師範代として教えを説く日々であったが、ある日喧嘩屋の相楽左之助と出会い仲間となる。出会った仲間たちとともに剣心の命を狙ってくる刺客たちを倒すべく成長する。

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明神弥彦(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

明神弥彦(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。

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志々雄真実(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

志々雄真実(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。

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石動雷十太(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

石動雷十太(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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武田観柳(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

武田観柳(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

魚沼宇水(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

四乃森蒼紫(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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高荷恵(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

高荷恵(るろうに剣心)とは【徹底解説・考察まとめ】

高荷恵(たかに めぐみ)とは『るろうに剣心』シリーズの登場人物であり、会津出身の美人女医である。悪徳商人の武田観柳に命じられアヘンの精製・密造を行っていた。その後、本作の主人公・緋村剣心に助けられ、剣心たちの仲間となる。戦闘へは参加しないが、その医療技術で剣心たちの怪我を治療をしたり、客観的な立場からアドバイスを送るなど裏方的な立ち回りが多い。恵は自分を助けてくれた剣心に恋心を抱いていたが、同じ剣士という立場から彼を支えていた神谷薫には勝てないことを悟り自ら身を引いた。

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