セフィロス（ファイナルファンタジーVII）の徹底解説・考察まとめ

クラウドはセフィロスとの因縁を断ち切る為クレーターに向かい、中心部にいるセフィロスと対峙する。巨大なモンスターに変貌したセフィロスは強大な力でクラウド達に襲い掛かるが、総力戦でぶつかって来たクラウド達によって退けられる。するとセフィロスは一片の翼を生やした神のような姿で降臨し、再びクラウド達の前に立ちふさがった。太陽系を破滅させるほどの爆発を起こす大技「スーパーノヴァ」などで攻撃するも、クラウド達にはかなわず身体を滅ぼされた。
思念体になったセフィロスは精神世界で最後の勝負をクラウドに挑むが、クラウドの攻撃に屈し消滅する。

ライフストリームとエアリスが遺したホーリーによってメテオは消滅し星は救われたが、それでもライフストリームに溶け込んだセフィロスの思念が消えることはなく、復活の機会を静かに待つのだった。

セフィロスの関連人物・キャラクター

クラウド・ストライフ

CV：櫻井孝宏（プレイステーションソフト『エアガイツ』版：佐々木望）
ニブルヘイム村出身の元神羅カンパニー一般兵士である。引っ込み思案でおとなしい性格だったが「英雄セフィロス」の強さに憧れてソルジャーを志し、故郷を後にする。神羅カンパニーに入社することはできたが精神的に弱さを抱えていた為ソルジャーにはなれず、一般兵士に採用された。
ソルジャーになる夢を持ち続けながら兵士として仕事をしていた際、任務先でソルジャークラス・ファーストのザックスと出会う。明るく人懐っこい性格でソルジャーになりたいという夢を応援してくれたザックスに対し、クラウドは感謝と憧れを持ちつつ交友を深めていった。

ある時クラウドはザックス、セフィロスと共に故郷のニブルヘイムへ魔晄炉調査に赴くことになる。クラウドはニブルヘイムを出る際「必ず立派なソルジャーになって活躍する」という誓いと「ピンチの時には助けに来る」という約束を幼馴染のティファと交わしていたが、一般兵士にしかなれなかったという後ろめたさから常に神羅兵のマスクをかぶって行動し正体を隠していた。
山岳ガイドを務めていたティファの案内でニブルヘイムの魔晄炉に辿りつくものの調査を終えた後からセフィロスの様子がおかしくなり、セフィロスは村にある神羅屋敷の地下に籠りきりになる。やがて自分の正体が「ジェノバ・プロジェクト」によって生み出されたモンスターだと認識したセフィロスは乱心し、ニブルヘイムを焼き払って魔晄炉を目指し姿を消した。

ニブルヘイムに住んでいた母親をも殺されたクラウドはセフィロスを追いかけ魔晄炉へたどり着くが、魔晄炉内でセフィロスを追いかけて返り討ちにされ倒れるザックスと、セフィロスに切られた瞬間のティファを目撃した。ザックスのバスターソードを手に取ったクラウドは「ジェノバ」の首を手に入れたセフィロスに後ろから襲い掛かり、不意打ちで傷を負わせる。一度はその場からセフィロスを逃がしてしまうが、再度セフィロスに立ち向かったクラウドは重傷を負いながらもジェノバの首ごとセフィロスを魔晄炉内に落とすことに成功した。

その後クラウドは事件の調査のためニブルヘイムを訪れた宝条にザックスと共に神羅屋敷の地下に捕らえられ、ジェノバ細胞を埋め込まれた上で魔晄漬けにされる。事件から五年後元々がソルジャーで魔晄に対する耐性を持っていたザックスは自力で目覚めクラウドと共に逃亡するが、精神的に弱かったクラウドは重度の魔晄中毒に陥り歩行もおぼつかない廃人状態になっていた。
自我を失った状態のクラウドを決して見捨てなかったザックスはミッドガルを目指すが、目前で大量の神羅兵に発見され銃殺される。クラウドは朦朧とした意識の中でバスターソードを引きずりつつミッドガルの駅に辿りつくと、偶然幼馴染のティファと出会った。
クラウドは重度の魔晄中毒で朦朧としていたが、クラウドの中にあるジェノバ細胞がティファの記憶を読み取り「ティファの幼馴染でソルジャーになった、なんでも屋のクラウド」を瞬時に創り上げる。ティファはクラウドが話す過去にどこか違和感を覚えながら再会できたクラウドと離れることを拒み、クラウドを見守る意味も含めて星を救う「アバランチ」の仕事を依頼した。以降クラウドは精神的に不安定な部分を抱えながら「元ソルジャークラス・ファースト」のクラウドを演じ続ける。
ストーリー中盤でライフストリームに飲み込まれティファの助けを得て本当の自分を取り戻したクラウドは、幻想の世界の住人であることを捨ててセフィロスに挑み勝利した。

クラウド・ストライフ（ファイナルファンタジーVII）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

クラウド・ストライフとは『ファイナルファンタジーVII』、『ファイナルファンタジーVIIAC』に登場するメインキャラクターである。前日譚『ファイナルファンタジーVIIクライシス・コア』においては、クラウドの詳細な過去が描かれた。神羅カンパニーの元ソルジャーとしてクールな性格で登場するが、ストーリーが進行するにつれてクラウドの本当の姿が徐々に明かされていく。世界を牛耳る神羅カンパニー、そして因縁の相手セフィロスから星を守るため仲間と共に巨大な戦いに身を投じる。

ジェノバ

およそ二千年前星を滅ぼすために現れた空からの災厄であり、衝突の折北の大地に巨大なクレーターを残した。他人の持つ記憶を瞬時に読み取り、その人物に都合のいい記憶を持った姿に瞬時に擬態するという特殊能力を持っている。降り立った地に住んでいた「古代種／セトラ」を滅ぼそうと擬態能力を駆使しながらひそかに古代種に潜り込み行動していたが、古代種達に敗れて仮死状態になる。

その後古代種の研究を行っていた天才科学者ガスト博士によって発見された「ジェノバ」は、優れた能力を持つ古代種を現代に蘇らせようという実験「ジェノバ・プロジェクト」に使用されることとなった。ところがジェノバ細胞を移植して誕生した子供のセフィロスは常人離れした強大な力を保持しており、セフィロスを出産した女性科学者のルクレツィアはジェノバ細胞の影響により不死の身体になる。
被験者たちの異変から「ジェノバ」が古代種ではなく星を滅ぼす災厄だと気づいたガスト博士は突然失踪したため、「ジェノバ・プロジェクト」はガスト博士のもとで研究を行っていた宝条に引き継がれた。

神羅カンパニーは「ジェノバ・プロジェクト」によって誕生したセフィロスの強大な力に目をつけ、セフィロスのように強い兵士（ソルジャー）を創り出す「セフィロス・コピー」計画を立ち上げる。ジェノバの細胞を埋め込んだ人間に魔晄を浴びせるという実験が行われる事となり、「ジェノバ」本体はニブルヘイムの魔晄炉内に保管された。
その後も宝条主導の元で「ジェノバ」にかかわる実験が秘密裏に行われてきたが、ニブルヘイムの魔晄炉の調査の為にやってきたセフィロスとザックスに保管されている「ジェノバ」と魔晄漬けにされる人間（モンスター）を発見される。己の強さに疑問を抱きながら成長してきたセフィロスはニブルヘイム村にある神羅屋敷に保管された資料を読み漁り、自身が「ジェノバ・プロジェクト」によって生み出された存在であると認識して乱心した。
人類を滅ぼそうとしていた「母親（ジェノバ）」の代わりに人間を滅ぼすことを決意したセフィロスはニブルヘイムの魔晄炉で「ジェノバ」の首を手に入れるが、村を焼かれた怒りからセフィロスの後を追いかけてきたクラウドとザックスの妨害により首ごと魔晄炉の中に落下する。しかし強固な意志を持っていたセフィロスの意志はライフストリームから様々な知識を吸収し、ジェノバ細胞を操って自身が神になるために暗躍し始めた。

残された胴体は事件の調査目的でニブルヘイムを訪れた宝条の指示により回収され、神羅ビル内の宝条の研究所に厳重に保管される。「ジェノバ」には擬態能力以外にも、バラバラにした細胞が本体の元へ集まる「リユニオン」の能力があるのではないかと仮説を立てた宝条は、ニブルヘイムで生き残った住民やザックス、クラウドにジェノバ細胞を埋め込んだ。
ザックスとクラウドは活動を始める様子が無かった為神羅屋敷の地下に魔晄漬けにして捕獲していたが、各地に放ったそのほかの者は「ジェノバ」に向かって動き出す。宝条は神羅ビルに保管しているジェノバの胴体を目指して神羅ビルに集まると予測を立てていたが実際は首を持ったセフィロスの元を目指しており、保管されていた胴体もセフィロスに擬態して神羅ビルから消失した。

宝条（ほうじょう）

CV：野沢那智（『ファイナルファンタジーVIIリメイク』版：千葉繁）
神羅カンパニーに所属する科学者でセフィロスの実の父親であるが、セフィロス本人は宝条が父親だという事には気づいていない。

「古代種」の研究者だったガスト博士が北の大地で発見した謎の生物「ジェノバ」を「古代種」だと認識したため、優れた能力を持つ「古代種」を現代に蘇らせようという「ジェノバ・プロジェクト」が持ち上がり宝条も実験に携わる。
宝条は助手だった女性科学者ルクレツィアとの間に子供をもうけ、胎児にジェノバ細胞を埋め込むという実験を行う。その結果セフィロスが誕生したが、「ジェノバ」は古代種ではなく星を滅ぼすために現れた災厄だと気が付いたガスト博士は失踪し、「ジェノバ・プロジェクト」やセフィロスはそのまま宝条に引き継がれた。

宝条はさらに「ジェノバ」の研究を続けた結果、ジェノバ細胞は分割されても元の場所に戻ってくる「リユニオン」という能力があるのではないかという仮説を立てる。立証のため宝条は焼け落ちたニブルヘイムで生き残った住民や、セフィロスとの戦闘で重傷を負ったクラウドとザックスにジェノバ細胞を埋め込み各地に放った。
宝条はジェノバ細胞を埋め込まれた者たちは「ジェノバ」の胴体が保管されている神羅ビルに集まってくると予測を立てていたが、実際は「ジェノバ」の首を持ったままライフストリームに落下したセフィロスの強靭な意思に操られてセフィロスの元へ動き出す。さらにジェノバ細胞の特性である「コピー能力」によって細胞を持つものの一部はセフィロスに擬態して活動を始めるが、最終的にセフィロスのもとに辿りつけたのは「リユニオンに向けて動き出さなかった失敗作」のクラウドただ一人だった。

実験の失敗を悟った宝条だったが、自分の想定していた以上に強大な力を保持している実の息子のセフィロスを認めて「科学を超えていけ」と呟き、ミッドガルの魔晄を吸い上げてセフィロスにエネルギーを渡そうと画策する。計画を阻止するために現れたクラウド達に対して、宝条は自らの身体にジェノバ細胞を埋め込んで戦うが敗北した。

ザックス・フェア

CV：鈴村健一
セフィロスの強さに憧れて「ゴンガガ村」を飛び出したソルジャーである。魔晄を浴びたソルジャーの証である青みがかった瞳と黒いツンツンとした髪型が特徴で、巨大なバスターソードを背負っている。任務中スラムの教会の天井を破ってエアリスと出会い、交流を持つようになった。誰とでもすぐに仲良くなれるような明るい性格で女好きでもある。

ある日ザックスは任務中に親しくなったソルジャーに憧れる兵士クラウドとセフィロスと共に、調査のためクラウドの故郷ニブルヘイム村を訪れる。クラウドの幼馴染ティファで山岳ガイドをしているティファの案内の元ニブルヘイムの魔晄炉に辿りついたザックスは、セフィロスと共に魔晄漬けにされた人間（モンスター）と「ジェノバ」と名付けられた謎の生物を発見した。
「伝説のソルジャー」と名高いセフィロスは人間離れした強さに常々疑問を抱いており、「自分も魔晄漬けにされて創り出されたモンスターなのではないか」と疑念を抱いてニブルヘイム村にある神羅屋敷に籠りきりになる。やがてセフィロスは自分は空からやって来た災厄「ジェノバ」によって生み出された「古代種」であると認識し乱心する。ニブルヘイムの村に火を放ち住民を虐殺したセフィロスは人間への復讐を誓い、ニブルヘイムの魔晄炉を目指して炎の中へ消えていった。

セフィロスの後を追いかけ魔晄炉に辿りついたザックスは「ジェノバ」の元へ向かおうとするセフィロスに切りかかるが、返り討ちにされて重傷を負う。そこに故郷を焼かれ幼馴染のティファを傷つけられたクラウドが現れ、ザックスのバスターソードを手にしてセフィロスに挑みかかる。クラウドの奮闘によってセフィロスを「ジェノバ」の首ごと魔晄炉に落とすことに成功したが、クラウドとザックスは調査の為に現れた宝条博士によって捕らえられ、「ジェノバ細胞」を埋め込まれた上で神羅屋敷の地下で魔晄漬けにされてしまうのだった。
事件から五年後もともとがソルジャーで魔晄に対する耐性を持っていたザックスは自力で目覚め、重度の魔晄中毒に陥っているクラウドを連れて脱出する。ヒッチハイクをしながらミッドガルを目指していたザックスは「金を稼ぐためになんでも屋をやろう」と決心し、「何も心配するな、お前を見捨てたりなんかしない。友達だろ」とクラウドを励まし続けた。
しかしミッドガルを目前にして大量の神羅兵に見つかったザックスはクラウドを守るため奮闘するも、執拗な銃撃によって倒れてしまい、クラウドにバスターソードを託して絶命した。

セフィロスの名言・名セリフ／名シーン・名場面

炎に消えるセフィロス

魔晄炉で造り出されていたモンスターを発見したセフィロスは、神羅屋敷の地下に入り浸り資料を読み漁るようになる。天才科学者ガスト博士が遺したレポートや数々の資料から自身が「ジェノバ・プロジェクト」によって誕生した古代種だと認識し、母たる「ジェノバ」が無しえなかった人間を滅ぼすという目的を達成するためにセフィロスはニブルヘイムに火を放った。

炎の中に消えていくセフィロスの目には狂気しかなく、自分を失い「ジェノバ」の意志に従って動き始めた瞬間のシーンである。

「オレはこうして生み出されたのか？」

己の強さと出自に疑問を抱き続けてきたセフィロスは、ニブルヘイムの魔晄炉で母親の名前である「ジェノバ」と書かれたポッドと高濃度の魔晄に漬けられた人間（モンスター）を発見する。「古代種」の研究をしていた天才科学者ガスト博士に劣等感を抱いていた宝条がモンスターを創り出していることを知ったセフィロスは、「まさかオレもこうして生み出されたのか？」と自問自答し思わずモンスターが入れられているポッドに切りかかるほど動揺する。
魔晄炉の調査を終えてからのセフィロスは徐々に正気を失っていくため、セフィロスが乱心するきっかけとなった印象的な一言である。

「お前は人形だ」