杉元佐一(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

杉元佐一(すぎもとさいち)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公。日露戦争を戦い抜いてきた元・陸軍兵士で、体に無数の傷を追ってきたが全く命を落とすことが無かった。その活躍ぶりから、軍人の間では『不死身の杉元』と言われている。杉元が金塊を探しに北海道の山に入ると、アイヌの少女アシリパと出会う。後に少女の父は金塊を隠した人物であることを知り、お互いの目的を果たすために一緒に旅を始める。

樺太編(2回目)

樺太アイヌの集落で杉元が悪ふざけ

ロシアから戻った杉元達は、樺太アイヌの集落に着くと伝統的に行われている「お婆ちゃんの口噛み団子」を振る舞われた。杉元と白石は酒のつまみとして美味しそうに口噛み団子を食べていたが、ひどく酔った白石はお婆ちゃんに直接口に流し込んでくれと頼んだが同じ酔っ払った杉元が直接流し込んでいて、とてもひどい絵面になってしまった。近くにいた谷垣は「ひどいなこいつら」と言ってひいていた。

再び銃撃戦に巻き込まれる

杉元達は樺太の敷香で買い出しをしている最中に、いきなり白石が撃たれてしまった。急いで一行は身を隠してどこから打たれているかを確認していたが、杉元は狙撃手のもとへ直接会いに行った。狙撃してきた建物に入ると、そこには鼻から上を出している、樺太で国境警備していたロシア人のヴァシリがいた。ヴァシリはロシアの国境で尾形に口を撃たれていたので、何が目的かは話せないが、銃撃戦をした尾形を探しているのは分かった。所持品からターゲットにしているだろう尾形・白石・アシリパ・キロランケの似顔絵が描かれた紙が出てきた。その似顔絵を見て撃ってきたのは分かったが、杉元は何か誤解されてると思い月島に旅の目的をロシア語で通訳してもらった。誤解であることが分かって和解した。それからヴァシリとは別れて、別々に旅を続けるも樺太の大泊で再び会うこととなる。

杉元が珍しく口論する

樺太の大泊に着いた杉元達は、翌日に鶴見中尉と会うため旅館で休憩をしていた。そこでは鶴見中尉と初めて会うアシリパは不安いっぱいになっていたので杉元は元気づけていた。翌日の朝に杉元は旅館の外に出るとかなり酔った状態の白石が女性に抱えられながら帰ってきて、酔った勢いで金塊を狙う目的とアシリパを守る目的どっちが狙いか分からない状態にキレて杉元にビンタをした。すると杉元は「カネカネ汚えんだよてめえは」と言いながらビンタで反撃すると、白石からアシリパへの干渉を辞めて彼女の意見を尊重させることと鶴見中尉に対しての変な過信を止めるように説教した。その後杉元は白石が言ったことが的をえてるというような表情を浮かべ、少し考えている雰囲気になった。

金塊の話をするために鶴見中尉に会いに行く

杉元はアシリパと鶴見中尉がアイヌの金塊について話をさせるために大泊港へ向かった。そこでは杉元とアシリパが離されて話し合いを持とうとする鶴見中尉に対して、アシリパは監禁して連れ去るつもりだと不信を抱いていた。そしてアシリパは手持ちの矢を空に向かって放ち、落下してくる時に鶴見中尉達が避けているのを見計らって杉元とアシリパは逃げ出したが、追っ手の足が速かったため追いつかれてしまった。追いついた第七師団の兵士に杉元が撃たれると錯乱状態のスイッチが入り、怪我をしながら追っ手を払いのけて逃げることに成功した。そのあと物陰に隠れて撃たれた傷を治療していると、以前樺太で銃撃してきたロシア人のヴァシリに出くわして、杉元・アシリパ・白石はその男の馬に乗せてもらい、北海道に向かう船に乗った。一緒にいた谷垣は鶴見中尉のもとで治療を受けているインカラマッのために第七師団に戻っていった。

高級毛皮のホッキョクグマを仕留めるも…

杉元達は大泊港で、鶴見中尉らと金塊について話し合うつもりだったが、鶴見側の対応に違和感を感じたため逃げ出した。そして北海道に戻る船に乗って逃げていると、追っ手の船が近づいてきたため、途中船を止めて流氷に降りて歩くことにした。歩いている途中で後ろを振り向くと、白石が真っ白なホッキョクグマに噛まれていたため一同驚くが、アシリパはクマの毛皮がとても綺麗なことに気づいた。アシリパの口から「こんな毛皮どこにも売ってないぞ」と言い、杉元はお金になると目を光らせた。それから杉元はクマにむかって銃を向けると、周りからは毛皮の価値を下げないようにプレッシャーをかけられていた。アシリパや白石は、杉元の銃の腕前では毛皮を傷だらけにして価値を下げてしまうと思っていたが、肛門から心臓を撃ち抜いて傷がつかなかった。毛皮に傷がつかなく喜んでいたが、気づくと死んだクマが乗った流氷は流れてしまい、獲ることが出来ずに終わった。

北海道編(2回目)

砂金を採りに雨竜川へ

連絡船で北海道に渡っている最中に日本軍の船に攻撃されるも杉元達は沖でアイヌに助けてもらい、上陸することができた。アイヌの集落についていき休ませてもらっていると、集落から南に行った雨竜川で砂金が採れると聞き行ってみると、そこには砂金採集の集団と出会った。その集団の1人である平太という男に採り方や場所を教えてもらうが、なかなか採れずにいた杉元と白石はここで採れる話はガセネタかと疑い始めた。杉元の口から疑う音葉が出るとそれを聞いた平太は、「本当ですよその話…だって私が稼いだんですから」と喋り始め、しかも雨竜川の金は少量でも売れる金額が高いことを教えてもらうと2人は熱が急上昇した。この勢いに乗って杉元達は一生懸命に砂金を掘っていたが、平太がいなくなってしまい辺りを見回していると遠くに熊が見えた。杉元とアシリパは熊に対処するため、白石は平太を探すために出発。先に杉元たちが平太を発見するが、彼は「身内が熊に襲われた」話を語り始め、杉元とアシリパはその身内が誰のことなのか理解できずに困惑する。白石は大泊で合流してきたロシア人狙撃手のヴァシリに会いに行くと、何かを描いていたので、覗いてみると平太のヌードが姿が描かれて体には刺青がびっしりと彫られていたことに驚いていた。杉元達は平太の異様な妄想癖に気づいた瞬間に平太は襲ってきた時、白石がロシア人の描いた絵を持ってきて、刺青囚人だと叫んで知らせにきた。平太の力があまりにも強すぎて杉元は吹っ飛ばされてしまったが、再び襲いかかられたときに森に仕掛けていた毒矢を飛ばし、平太の首元に刺さって息を引き取った。そして、亡骸から皮膚を剥ぎ取ってその場で1日を過ごした。

小動物に優しい杉元だったが食欲には敵わなかった

山で遭難しているとき、空腹に耐えきれずに一緒にいた鳥を食べてしまう。

杉元達は平太の所持していた砂金サンプルの包みに書かれていた採取場所の空知川に到着した。刺青囚人の通称海賊房太郎を探しに来ていたが、道に怪我をしたシマエナガ(スズメ科の鳥)が佇んでいたので拾い上げてアシリパに見せようとした。周りが霧で視界が悪くなってなっていて、足を踏み外して斜面からずり落ちて逸れてしまった。霧で下手に動けないため、落ちたところで小鳥と一緒に夜を過ごすことになった。小鳥を連れながら火をつける材料を探しに行き、小屋に戻って杉元の持参いていた食料を調理して鳥と一緒に食事をした。翌朝起きてみると小屋の周りに熊の足跡があったため、鳥と外の見回りをしていたが霧がいつまでも止む様子は無かった。2日目の食事がない杉元は、不安を抱えながらも一緒にいる小鳥に目が行き、我慢しきれずに鳥の羽をむしり取って焼いて食べてしまった。

船の移動中に刺青囚人の海賊房太郎に出会い、手を組むことにした

杉元達は空知川流域のアイヌの集落に着き、海賊房太郎のことを聞くと歌志内の炭鉱にいると話した。一行は歌志内に行ってみたが、全然違う人が房太郎だと噂されていたため、南下して手がかりに書いてある沙流川を目指した。南下するのに石狩川を通る船で江別に向かっていると、水中から房太郎が船に乗り込んできて杉元達に刺青の暗号に意味が無いことを伝えられて驚くが船内にいた郵便配達人が銃を撃ったため混乱状態になってしまった。運が悪くすれ違った船に兵士がたくさん乗っていて、銃声に兵士が騒ぎ立てて杉元達の船に引き返して近づいてこようとした。相手の船が近づいてくるのが分かった房太郎は、乗っている船を動かして兵士が乗っている船に突っ込んで逃げ切った。だがまだ船内の郵便配達人が銃を乱射し始めたので、房太郎は碇を持ち上げて配達人に向かって振り下ろした。それを見た杉元はアシリパが危ないと思い、房太郎を殴って再び振り下ろさないように止めた。それから争いは終息し、房太郎から杉元に対して手下にならないかと誘われ、これから待ち受ける土方や鶴見中尉に勝つためには必要な戦力がいると考えた。お互いの力を必要とするため、対等の立場で誘いを受け入れて手を組むことにした。

意識が薄れるアシリパに声をかけ続ける

札幌郊外の森に行くと、辺りの木々に切り込みが入っていた。杉元達と別行動していた白石は房太郎から、切り込みは伐採するときに付ける傷で、伐採職は風上の一本を倒すと次々倒れる仕組みになっているとしていた白石は聞いた。その状況を知らないアシリパは「今すぐここから離れたほうが良い」といった瞬間に、木が次々と倒れてきて杉元とアシリパは下敷きになってしまった。杉元は意識が遠のくアシリパに、森で聞かれた「故郷に戻って好きだった人と暮らすのか?」に対して、金を渡しに故郷へ戻るがアシリパが金塊の事件に納得いくまでは相棒でいると伝えた。続けて白石が助けに来てくれることを期待しようと、元気を出す言葉を投げかけ続けると、白石が駆けつけてなんとか助かることが出来た。

杉元佐一の関連人物

アシリパ

出典: twitter.com

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。

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