ロボット刑事の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ロボット刑事』とは、1973年に放映されたテレビ番組の原作であり、『仮面ライダー』や、『サイボーグ009』で有名な石森章太郎が描いたSF漫画でもある。
物語は、優れた科学技術で作られた謎のロボット「K」が、機械嫌いのベテラン捜査官・芝刑事とコンビを組んで、悪人にロボットを貸す謎の組織「R・R・K・K」の正体を追うというものである。
ロボットでありながら人間の心を持つKを中心に様々な名言が生まれている。
芝刑事が家に戻った時、娘の奈美に失敗して落ち込んでいるKを励ますように言った言葉である。
大富豪の大里家に起きたロボットを使った密室殺人のトリックをKは解き明かしたが、犯人推理を誤って家の主である大里を逮捕してしまった。
彼は養子であったために財産を管理する権限がなく、彼には愛人がいたということで、自分の妻や義母を殺して、財産を自分と愛人のものにするつもりだったと思ったのだ。
大里が連行された直後、家の中に隠れていたもう一体のロボットによって大里の娘は殺されてしまう。
犯人は大里を恨んでいた別の男であったのだ。Kは無実の人間を誤認逮捕しただけでなく、殺人を防ぐことができなかった。そんなKに芝は、人間とは機械の力では完全に理解できないほど複雑なものであることを説いたが、Kは落ち込んでしまう。
芝刑事は、当初Kをはじめとする機械を嫌っていた。芝は自分の足とカン、そして人間観察眼を頼りに捜査していた自分を否定するような存在を許せないだけでなく、妻を交通事故でなくしてから、機械嫌いに拍車がかかり、当然Kに対しても悪感情しか沸かなかった。
しかし、本来は愛情深い人物であり、Kが人間らしい感情を持ったロボットとわかると、Kを気遣うようになっていった。
「…強のいうとおり…あいつは…科学捜査用の機械なんだ…!その意味では…その使い方をあやまった人間の…わしがいちばん責任をとらにゃいかんのかもしれんな」
大里家の密室殺人事件の後、芝の仲間の刑事たちがKを非難する中、芝だけがKをフォローした。その時のセリフである。
芝は、自分の同僚で兄弟で刑事をやっている新条強から、兄の敬太郎が大里家の殺人事件で最後の殺人を未然に防ぐことが出来なかったために責任をとり辞職すると聞いて、敬太郎に辞職する理由を問いただした。すると敬太郎は、もともとずいぶん前から警察をやめて、弁護士をしている親友とともに私立探偵をやろうと思っていたと言った。
すると、弟の強がKのスタンドプレーが無ければ最後の殺人は防げたと言って、Kを非難し始めた。「よくできていても、機械は機械なんだ」と言う強に対し、芝はKが機械なら使い方を誤った自分が責任をとらねばならないとKをフォローした。
どれほど素晴らしい機械であっても、扱い方を誤ったり、悪い方に使えば恐ろしい結果が待っている。R・R・K・Kが、悪人に高性能のロボットを貸して恐ろしい犯罪を行っているように、ロボットは使う人次第で便利なものにも恐ろしいものにもなってしまうのだ。
「K!男にはな、こうときめたらどんなにつらくともかなしくともやりとげねばならんことというのがある。親が死のうとも子が死のうと…やりかけた仕事はほうり出せん!」
R・R・K・Kの首領の正体が、Kを造った「おふくろさん」の弟だと知り、Kは逮捕するのを躊躇ってしまう。その時に、芝がKを叱咤したときのセリフである。
芝は新条兄弟に頼んで、過去に日本にいた優秀なロボット工学者を調査してもらったところ、現在行方不明になっている天才的ロボット学者、霧島博士とその妻に姉と弟の2人の子供がいることがわかった。
芝は、この姉弟のうち姉の方がKを造った「おふくろさん」で、弟の方がR・R・K・Kのボスではないかと思ったのだ。芝は真相を確かめるために、Kに頼んでマザーを呼び出してもらった。マザーの内部にいた「おふくろさん」と会ったKと芝は、彼女からすべての真相を聞いた。戦時中、彼女の両親である霧島博士夫妻は、暴走した軍部に命じられて、戦争用のロボットを作るように言われたが、それを拒否したために拷問を受けて殺されてしまったのだ。
そのことで姉は人間嫌いになり、マザーの中に引きこもるようにして生き、弟は社会そのものを憎悪して、反社会的な組織を創ってしまったのだ。
KがR・R・K・Kの首領を捕まえない限り、ロボットの犯罪は終わることはなく、被害者は増え続けるばかりである。たとえ犯人が自分にとって大切な人と関わりのある人であっても野放しにすることは許されないのだ。芝はそのことをKに厳しく言ったのだ。
「た たのむぞ、K!!」
R・R・K・Kの首領にさらわれた芝の娘達を助けに行こうとしたKにかけた芝の言葉。
R・R・K・Kの首領の正体を見破った芝とKを邪魔者に感じたR・R・K・Kの首領は、芝刑事の2人の娘、奈美と由美をさらって神之孫島という無人島まで連れていった。2人を助けるために、Kと芝は飛行艇で神之孫島まで向かったが、途中からKはこれ以上無駄な犠牲を出さないためにも、自分ひとりで向かうことにして、海に飛び込んだ。
その時初めて芝はKに「たのむぞ」と言ったのだ。機械に対して反感を抱いていた芝が、初めてKを信頼した瞬間である。
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目次 - Contents
- 『ロボット刑事』の概要
- Kの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ぼくはきっとお役にたつと思います あなたはむかしの探偵が虫メガネを使ったように、ぼくを使ってくださればいいのです」
- 「はは まざー おかあさん おふくろ おっかさん まま…にんげんは ははをいろいろに呼ぶ ははおやはひとりなのに」
- 「人間の現代の日本人の行動は…金でコントロールされています…! 金のためならどんな非常識なことでも…あさましいことでもやるんです!」
- 「たしかに人間は機械よりはるかにすぐれた部分をもっている でも…弱い部分も、そしてはるかにわるい部分もたくさんあることもわかったんだ…!! ぼくは人間として生きることはやめた…!機械として、機械の誇りを持って機械らしく生きるときめたんだ!!」
- 芝刑事の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「奈美 Kがかえってきたらな…すこしやさしいことばをかけてやってくれや」
- 「…強のいうとおり…あいつは…科学捜査用の機械なんだ…!その意味では…その使い方をあやまった人間の…わしがいちばん責任をとらにゃいかんのかもしれんな」
- 「K!男にはな、こうときめたらどんなにつらくともかなしくともやりとげねばならんことというのがある。親が死のうとも子が死のうと…やりかけた仕事はほうり出せん!」
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