Fate/EXTRA Last Encore（アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ
『Fate/EXTRA Last Encore』とは、マーベラスエンターテイメントから発売されたゲーム『Fate/EXTRA』を原作とした、2018年1月から放送されたテレビアニメ作品である。舞台は月に存在するあらゆる願いを叶える力を持った霊子コンピューター「ムーンセル・オートマトン」が作った霊子虚構世界「SE.RA.PH」内。月の聖杯（ムーンセル・オートマトン）の使用権を巡り、128人の魔術師（マスター）と英霊（サーヴァント）が戦い、ただ1人の勝者を決める「月の聖杯戦争」を描く。
ネロの生涯
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皇帝の嫡子ではなくその一族の末端として生を受けたネロはその出自からか身内より他人を愛した。名高い貴人たちより名もない市民たちを愛した。けれど、その在り方は理解されず、自らの母を処刑する無慈悲な暴君として人々は彼らを認識した。私欲で国を乱す母親との決別、その苦悩を理解する者は誰もいなかった。彼女は優秀で努力家で気分屋できっと周りには自由奔放な独裁者に見えたのだ。やがて彼女は皇帝から国賊の身に落とされた。ネロは市民たちに尽くし市民達は政策に喜んでくれた。だから市民たちはネロの退位を許しはしないとそう考えていた。だが、彼らからは何もなかった。母の愛も父の愛も知らず人々の愛も知らず失意の中で人生を終えた。ある一人の孤独な少女の生涯だった。
ハクノとネロの絆
「君の認めた名前を持って熾天の檻にたどり着く 空の果てに何が待っていても」「余は今度こそ契約者であるハクノを守り育ての檻に届けるために剣を振るおう」
「いや、2人でいこう 何があっても俺は最後までセイバーの隣にいるよ」
「うむ それなりに期待しておこう」
ネロの以前のマスター、白野によりネロの生前の記録を見たハクノ。お互いの孤独な出自を知ったハクノとネロは互いの存在を認め、共に最後まで戦うことを決意するのだった。
ハクノがネロの元に来るシーン
「世はやったぞ、奏者よ。ここは当然褒め称える場面だが今回ばかりは仕方がないか」
戦いを終え、ムーンセルに向かうハクノの輝きを見届けつつも「また一人で消えてしまうのか…」と、どうしても寂しく思ってしまったネロだったが、「さすがセイバー。暴君の名はだてじゃないな。約束しただろ、1人にしないって」と言いながらハクノがセイバーのもとへ現れる。
かつてのマスター白野は「1人にしないよ、セイバー。最後には誰かにそばに居て欲しい。それがあなたの願いなら」と最後まで隣に居ると約束していた。ハクノと“白野”はセイバーが戦い、消えるその時まで隣に居たのだった。
『Fate/EXTRA Last Encore』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
『Fate/Stay night』の登場人物と同じ名前のキャラ
遠坂リンと遠坂凛、間桐シンジと間桐慎二のように『Fate/Stay night』の登場人物と同じ名前の人物が登場するが、岸波白野の時代が2030年なので西暦2000年頃の設定である『Stay night』のキャラクターとは別人物という設定になっている。（遠坂リンに関しては血縁は関係あるがシンジは不明）
間桐シンジと間桐サクラの関係
同じ苗字の二人だが、兄妹ではない。間桐サクラは過去の聖杯戦争に関わった人間を再現したNPCである。
リンとラニの失ったサーヴァント
第六層でリンとラニは戦いで失った自身のサーヴァントの要素を自らの電脳体に貼り付け、分身(アバター）を生み出し戦い続けていた。
リンが召喚したサーヴァントはランサー魔槍ゲイ・ボルグを操るケルトの大英雄クー・フーリン。Fate/Stay nightにも登場している。ラニが召喚したサーヴァントはバーサーカー三国志で有名な英雄呂布奉先。
描かれた世界観と年代の違い
2030年代の世界では「西欧財閥」と呼ばれる巨大組織により、財力・武力を用いて世界規模で徹底的な資源管理が行われていた為、技術および人類の進歩は停滞しており、表立った技術は2000年代から変わっていない。また、この世界では1970年代に起こった大崩壊に加え、二次災害的なバイオハザードと自然災害も発生し、さらに資源不足に陥っていった。それがきっかけに世界各地の大源の魔力が枯渇し始め、2030年代には完全に枯渇している。
アニメ版では更にその約1000年後の西暦3020年の未来が舞台となっており、決定的な資源枯渇、人類の衰退の始まりの時期にあたる。しかし、その主たる原因は不明とされている。人類では食いつぶせない筈の地球の資源は枯渇し、世界から生命が生きていく為の力は失われ、地上の人口は10万人を切るなど人類は滅亡寸前の淵に立たされた設定となっている。
ゲーム版とアニメ版の違い
ゲームとアニメの具体的な内容・結末は違う。
ゲーム版ではトワイスは人類の発展のためには戦争が必要不可欠とし、主人公にその代行をさせようとするが拒否。トワイスを倒した主人公は聖杯に接続し終わりの時を迎える。
アニメ版ではトワイスの思想により「人類史は自滅するもの」と解釈したムーンセルを正常化するため、ハクノがムーンセル中枢に接触。不正データからできた自身は消滅し、新しい世界が誕生する。
『Fate/EXTRA Last Encore』の主題歌・挿入歌
OP（オープニング）：西川貴教『Bright Burning Shout』
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目次 - Contents
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の概要
- 『Fate/EXTRA Last Encore』のあらすじ・ストーリー
- 月の聖杯戦争
- ハクノの戦い
- デッドフェイスの消去
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の登場人物・キャラクター
- 岸波ハクノ（きしなみ はくの）
- セイバー
- 遠坂リン（とおさか りん ）
- 間桐桜（まとう さくら）
- 尼里ミサオ（あまり みさお ）
- ラニ＝VIII（らに＝えいと）
- ライダー
- 間桐シンジ（まとう しんじ ）
- アーチャー
- ダン・ブラックモア
- キャスター
- ありす
- バーサーカー
- ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- ガウェイン
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
- トワイス・H・ピースマン
- セイヴァー
- 岸波白野（きしなみ はくの ）
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の用語
- ムーンセル・オートマトン
- アンジェリカケージ
- 焼却炉
- SE.RA.PH（セラフ）
- 魔術師（ウィザード）
- 霊子
- マスター
- 英霊（サーヴァント）
- 真名
- 聖杯戦争
- 聖杯
- 月海原学園
- 西欧財閥
- NPC
- ムーンマイルラダー
- コードキャスト
- フロアマスター
- サイバーゴースト
- 死相（デッドフェイス）
- デミ・サーヴァント
- 分身（アバター）
- 攻性防壁（ファイヤーウォール）
- 辺獄の底
- 宝具
- 栞
- 転輪する勝利の剣
- 招き蕩う黄金劇場
- 皇帝特権
- チャクラ・ヴァルティン
- 階層
- 新設海洋都市ケープ
- 王城
- 悔根の森
- 忘却の庭
- ザザ鳴りの街
- 試写室
- 心臓世界アストライア
- 太陽の頂
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- セイバー「答えよ、そなたが余のマスターか」
- 間桐シンジ「どうしようもない臆病者たちでもさ、生きてさえいれば何かできるかもしれないって希望が…」
- 岸波白野「あなたは、あなたを信じてくれる人を大切にしなさい」
- 岸波ハクノ「たった一人の生者を未来に送り出すために」
- セイバー「余の名はネロ！ネロ・クラウディウス！この月において最後まで戦い続けた勇者の、愛すべきサーヴァントである！」
- ネロの生涯
- ハクノとネロの絆
- ハクノがネロの元に来るシーン
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 『Fate/Stay night』の登場人物と同じ名前のキャラ
- 間桐シンジと間桐サクラの関係
- リンとラニの失ったサーヴァント
- 描かれた世界観と年代の違い
- ゲーム版とアニメ版の違い
- 『Fate/EXTRA Last Encore』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）：西川貴教『Bright Burning Shout』
- ED（エンディング）：さユり『月と花束』