【イラストつき!】空の境界の名言・名セリフまとめ【両儀式・黒桐幹也・蒼崎橙子】
『空の境界』は本作の主人公・両儀式に「人生のある時期(中二病)にしか許されないポエムだだ漏れテキストだよ」と語られており、著者の奈須きのこ独特の言い回しが光る作品である。それは登場人物・キャラクターのセリフにも表れている。
ここでは『空の境界』の名言・名セリフをまとめた。
空の境界ストーリー
それは、少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。そして、浮遊と飛行の差違。
この連続自殺事件の捜索に乗り出したのは、万物の生の綻びこと死線を視る力「直死の魔眼」を持つ両儀式。彼女には、この事件に関わらざるを得ない事情があった――。望まぬまま得た力により、虚空に舞う少女たちの幽霊をその瞳に捕らえる式は果たして、なにを思うのか。
たとえば、それはともすれば同じ道を辿っていたかもしれない同胞への哀れみ、または同族嫌悪。たとえば、それは大切な存在を危うくする者への敵意。あるいは、実に明確な殺意。そんなものがないまぜになったまま、式は痛ましい現場となったビルへと向かう……それが、幾重にも張り巡らされた罠への序章にすぎないことも知らずに。第一の事件。第一の駒。その先に待っているのは無限螺旋。今、終焉に向けすべてが動きだす
生きているのなら、神様だって殺してみせる
なにもかもを受け入れるのなら
傷はつかない。
自分に合わない事も。
自分が嫌いな事も。
自分が認められない事も。
反発せずに受け入れてしまえば
傷はつかない。
なにもかもをはねのけるのなら
傷つくしかない。
自分に合ってる事も。
自分が好きな事も。
自分が認められる事も。
同意せずにはねのけてしまえば
傷つくしかない。
ふたつの心はガランドウ
肯定と否定の両端しかないもの。
その中に、なにもないもの。
その中に、私がいるもの。
ここは私の居たかった場所じゃないんだ。
-早く、帰らなくっちゃ。
自分の家、私の帰るべきあの場所へ。
でも、不思議なことに。
そう思う私が心に描いたものは両儀の屋敷じゃなくて、黒桐幹也が待つ、なんでもない平凡なアパートだったんだ--。
「――私を許せないといったな。確かにその一点だけ私達は似ているよ、白純」
…私は顔を上げてヤツの死を視る。
無くしてしまうのはわかっている
きみが信じてくれたものや、きみが好きだといってくれた私を。
わかっていても、私はヤツを殺すことにした。
それで今までの自分がみんな消えてしまうとしても、
きっと誰も傍にいてくれなくなるだろうけど。
それでも——それでも私は、おまえを殺したこいつが許せない——
―――それは ほんとうに 夢のような 日々の名残。
…そう。全部あいつのせいなんだ
あいつのせいでこうなった
あいつのせいで弱くなった
あいつがいなければこんなわたしじゃなかった
だから、
―――あいつがいないと、わたしは、生きてさえいけないんだ
No.5625
ああ。人を殺せるのは一度だけだ。そこから先はもう意味のない事になる。
たった一度きりの死は、大切なものなんだ。
誰かを殺してそれを使いきった者は、永遠に、自分を殺してあげることができない。
人間として、死ねないんだ
[両儀式の祖父]
出典: pbs.twimg.com
「…そろそろ行くわ。
ねぇ、黒桐くん。あなたは本当に何も望まなかった。
白純里緒と対峙した時も、死と隣り合わせだったのに中立を選んだ。
わたしには、それが不思議で仕方なかったの。あなたは今日よりもっと楽しい明日がほしくないの?」
「…ああ、今だって楽しいからね。それで十分だって、思えるんだ」
「あたりまえのように生きて、あたりまえのように死ぬのね」
ああ、それは―
「なんて、孤独――」
[両儀式の体人格]
[黒桐 幹也]
No.4019
凶まがれ
[浅上藤乃]
学院時代からの決まりでね。
私を痛んだ赤色と呼んだ者は、例外なくブチ殺している
[蒼崎橙子]
出典: pbs.twimg.com
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