空の境界の登場人物・キャラクターまとめ

『空の境界』とは、奈須きのこによる長編伝奇小説、およびそれを原作とした劇場アニメや漫画作品。事故により2年間昏睡状態であった少女・両儀式と、その周辺の人物を巡る物語である。本作の最大の魅力は、緻密に構成された世界観に溶け込む個性豊かな登場人物たちだ。主人公の両儀式をはじめ、各キャラクターには重厚なバックボーンが練り込まれており、それぞれの信念がぶつかり合う物語は高い完成度を誇る。緻密な設定と幻想的な描写が織りなす伝奇ミステリーである。

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『空の境界』の概要

『空の境界』(からのきょうかい)とは、奈須きのこによる長編伝奇小説、およびそれを原作とした劇場アニメや漫画作品である。サブタイトルは「the Garden of sinners」。イラストは武内崇が担当している。
本作は、事故により2年間もの昏睡状態に陥っていた少女・両儀式(りょうぎ しき)と、彼女を慕う青年・黒桐幹也(こくとう みきや)、そして魔術師の蒼崎橙子(あおざき とうこ)を中心に、不可解な怪異や殺人事件を巡る物語を描いている。緻密に構成された魔術設定や哲学的な死生観、そして登場人物たちが抱える重厚なバックボーンが絡み合う、現代伝奇ミステリーである。

本作は1998年に奈須きのこが武内崇と共に結成した同人サークル「竹箒」のウェブサイト上で連載されたのが始まりである。その後、2004年に講談社ノベルスから商業版が刊行された。2006年にはufotableによる全7部作の劇場アニメ化が発表され、各章を独立した映画として順次公開した。

本作の最大の魅力は、緻密に構成された世界観に溶け込む個性豊かな登場人物たちだ。主人公の両儀式をはじめ、各キャラクターには重厚なバックボーンが練り込まれており、それぞれの信念がぶつかり合う物語は非常に高い完成度を誇る。緻密な設定と幻想的な描写が織りなす伝奇ミステリーである。

『空の境界』の主要人物

両儀 式(りょうぎ しき)

出典: www.lisani.jp

両儀式

CV:川上とも子(ドラマCD)

本作の主人公。交通事故による約2年間の昏睡から目覚めて以来、モノの「死」を見る能力「直死の魔眼」を身につけた少女。暴力団の長女にして二重人格者。起源は「虚無」。
両儀家の次期当主。姓の「両儀」と名の「式」の両方に意味がある。
高校生の時に黒桐幹也と出会い、今までの価値観などを変えられてしまい、人生が変わる。そうして一時、意識不明となるが、意識を取り戻した際に「直死の魔眼」に目覚め、さらに人生が変わった。
殺人嗜好があるために、たびたび身の回りの人間を危険に晒す。しかし実際に殺した人間は、物語中では白純里緒のみ(荒耶宗蓮も殺しているが、原作者によると、荒耶宗蓮は人外なのでノーカウント)。
直死の魔眼の威力は凄まじく、形がなくても、両儀式が生きているものと理解すれば殺せる。作中では、幽霊・浅上藤乃の念力・荒耶宗蓮の結界・倉密メルカの未来を殺した。だが、言葉だけは殺せない。
性格はぶっきら棒。人との関わりが基本的に嫌いな様子だが、黒桐幹也に対しては結果的に好いており、その妹の黒桐鮮花とは喧嘩しつつも悪くない印象を抱いている。意識不明から目覚めた後は、男口調になる。
普段着は和服で、寒い季節になるとその上から赤い革のブルゾンを身に着ける。
料理上手だが、水ばかり飲む。ヤンデレ。

両儀 織(りょうぎ しき)

両儀織

二重人格の両儀式の中にいた男性人格。性別と口調は男だが、振る舞いは女の子。
黒桐鮮花が実兄の黒桐幹也を好いているのを見抜き、普段の表情も豊かであり、両儀式に比べて社会性が高い様子。
殺人嗜好を持っているが、それを表面に出すことは特にない。
事故の際に両儀式のために死ぬが、それまでの人生には満足していたことが未来福音にて分かる。
なお、黒桐幹也は、男人格である両儀織ですら恋愛対象にならないでもない。

両儀 式(りょうぎ しき)

出典: 6109.jp

両儀式

両儀式の第三の人格だが、両儀式や両儀織はその存在を知らない。
世界を作り変えるほどの力を持つが、黒桐幹也がそれを望まないために、それを行使したりはしない。
黒桐幹也が始めて出会ったのは、上述の式でも識でもなく、この両儀式。
性格は、極めて穏やかで、全てに達観しているよう。

黒桐 幹也(こくとう みきや)

出典: www.2is.jp

黒桐幹也

CV:鈴村健一(幼少期:喜多村英梨)/伊藤健太郎(ドラマCD)

両儀式の元同級生の青年で、人形師・蒼崎橙子の事務所「伽藍の堂」で働いている。人畜無害を絵にしたような男。
式と学校で出会う前に街で偶然第三の人格の両儀式に出会っており、それ以来、式に惹かれている。
何から何まで普通の男だが、それはそれで特別であると両儀式の第三の人格に言われる。
蒼崎橙子が呆れるほどの探偵としての能力を持っており、両儀式をストーカーしたこともある。ただし、両儀式と同じベッドで寝ようと、浅上藤乃を自分のアパートに泊めようと、一切手は出さない理性の持ち主。
また、両儀式を始めとして、ちょっと変な少女らに好かれる傾向がある。
幼少の頃は、ハリー・ポッターと瓜二つ。

蒼崎 橙子(あおざき とうこ)

出典: akihiro-anime.com

蒼崎橙子

CV:本田貴子/井上喜久子(ドラマCD)

魔術協会から封印指定をされるほどの魔術師。人形を作ることと、ルーンによる魔術を得意とし、魔眼を持っている(ただし今作にて魔眼は使っていない)。
妙な縁で黒桐幹也を雇い、両儀式に仕事を依頼し、黒桐鮮花を弟子にとっている。そうして物語中では黒桐幹也達に情報を提供したりする。
もっとも、普段はまともに建築のデザインなどを生業としており、安定した社交性を出す。だが、それは眼鏡をかけている時だけで、眼鏡を外すと冷たい口調になる。さらに「傷んだ赤色」と言われることを最大の侮蔑と捉え、そう言ってきた奴は例外なく殺してきている。ただ、なんだかんだ身内には甘く、両儀式や黒桐幹也を助けようと動いたりもする。
また、自分と寸分違わない人形を作り出しており、自分がオリジナルか人形かも分かっていないが、それについて特に気にすることはない。
なお、戦闘力に関しては、決して高いわけではなく、使い魔を多用する。
ヘビースモーカー。
デザインが小説と映画で違う。

第一章『俯瞰風景』

巫条 霧絵(ふじょう きりえ)

出典: atmatome.jp

巫条霧絵

CV:田中理恵/伊藤美紀(ドラマCD)

第一章の敵。条ビルの上空に飛ぶ幽霊のボス。
元は車椅子でしか動けない病弱な体であり、飛びたいという願望と魔術師・荒耶宗蓮の干渉によって幽霊になり、多数の少女を自殺に追い込んだ。
自身の見舞いに訪れていた幹也に深く執着し、彼の魂を奪おうとした。最後には自ら自殺する。
メインで活躍するのは第一章だが、第四章において両儀式を見舞う黒桐幹也のシーンにて、その後ろと思われる姿が見える。

巫条 康紀(ふじょう やすき)

巫条霧絵の父親。かつては妻と霧絵、その弟の4人で暮らしていたが、事故によって霧絵一人を残して家族全員が他界している。

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@asamugi

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