ジュラシック・パーク(Jurassic Park)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。
バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。

演 - クリストファー・ジョン・フィールド / 江原正士

グラントとサトラーがモンタナで恐竜の化石の発掘をする際にコンピュータの操作を担当していたボランティアの青年。「コンピュータのスキャンでも化石を見ることができるので、今に化石を掘る必要なんてなくなる」と語っていたが、機械が苦手なグラントは「嫌な話だな」とつぶやいていた。
3作目に登場するビリー・ブレナンとは別人。

ジョフェリー

演 - ジョフェリー・C・ブラウン / 不明

オープニングで登場した、パーク職員の男性。ケージに入ったラプトルをパドックに移す作業の際、彼がケージのゲートを開けた瞬間にラプトルが暴れだしたため、バランスを崩して落下し、ラプトルにケージ内に引きずり込まれる。マルドゥーンが救出しようとするが、手が離れるシーンで映像は終わり、以降は登場しない。その後、一命は取り留めたことがジェナーロにより語られている。
しかし彼の家族がインジェン社に対して2000万ドルの賠償金訴訟を起こしたため、パークのスポンサーが離れそうになる事態となった。これがきっかけで専門家の意見が必要となり、グラント、サトラー、マルコムが呼ばれることになる。

アレハンドロ

演 - 不明

ビジターセンター内にあるVIP用食堂のシェフ。グラント達に「チリアン・シーバス(=Seabass=スズキ)・ランチ」と言う魚料理を提供した。

恐竜

本作に登場する恐竜はすべて雌。これらの他に、劇中の胚保存室ではプロケラトサウルス、ステゴサウルス、メトリアカントサウルスが名前のみ登場。

ティラノサウルス・レックス / T-REX

世界で最も有名な恐竜で、本作のタイトルロゴにも使われている、恐竜サイドの主人公。シリーズ全作に登場する。
パーク内では最大の肉食恐竜。劇中で登場するのはこの1頭のみ。全長12.2m、体高5m、体重7t。
巨大な頭部と後ろ足を持ち、顎の力は非常に強力。後の続編では雄が活躍することが多いが、ティラノサウルスは雌の方が大きく強いと言われていて、シリーズを通して最強のティラノサウルスとされている。縄張り意識が強く、自身のテリトリーで好き勝手なことをしているものは人間・恐竜 関係なく容赦なく排除する。
劇中ではパドック内でヤギなどを与えられていたが、グラントは「何千万年も培ってきた狩猟本能があるため、与えられた餌なんかじゃ満足しない」と評していた。当初はヤギに見向きもしなかったのだが、フェンスの電流が切れた途端に姿を現し、ツアーメンバーを恐怖に陥れる。恐竜サイドの主人公でありながら、姿を見せるのは上映開始から約1時間3分後。

鳴き声は 「ゾウの赤ん坊の鼻息」、「ワニの唸り声」、「虎の咆哮」といった強大な動物の声を組み合わせたもの。スピルバーグの音に関するこだわりは強く、『ジョーズ』においても同様の演出が見られる。小説版ではロバート・マルドゥーンが「レクシィ(Rexy)」と言うニックネームで呼んでいて、他の個体と区別するためにファンの間でもこの呼称が用いられている。

本シリーズでは「動いているものしか認識できず、静止していれば襲われない」という設定になっている。この設定は、小説版続編では否定されたが、映画では引き継がれている。ただし、1作目以降のキャラクターはグラントやマルコム以外にこの知識を知らないせいか、「T-レックスの前でじっとしている」という行動がまったく見られない。一方で、現在の学説ではT-レックスは嗅覚が非常に優れていたことがわかっており、劇中でグラントとレックスの匂いを間近で嗅いでいるのに襲わないという点は不自然であると言われている。
劇中では走る速さは時速51kmであり、ジープに追いつきそうになる(実際にはここまで速い速度で走れたかどうかは疑問視されている)。しかし、本作以降はなぜか人間が普通に走る速さになかなか追いつけなくなっている。
クライマックスではグラント達に襲い掛かろうとしていたラプトルを捕食し、結果的にグラント達を救う役となった。その後はラプトルのビッグ・ワンと対決し、その際に首を爪で切り裂かれるが、最終的にはビッグ・ワンを自身の全身骨格に叩きつけ圧倒。

本作の事件の後は、イスラ・ヌブラーのトップ・プレデター(頂点捕食者)として君臨し、たった1頭で多数の草食恐竜を捕食していたことで生態系のバランスを保っていたらしい。

4・5作目でも同一の個体が登場。20年以上生きた長寿のティラノサウルスとして「ティラノサウルス・レックス・キングダム」のアトラクションで活躍していて、本作でビッグ・ワンに切り裂かれた傷が痕になって残っている。「ジュラシック・ワールド」の崩壊後は再びイスラ・ヌブラーのトップ・プレデターとして島を支配していた。

また、現在の学説ではT-レックスには羽毛が生えていたと語られている。

直接的な関係はないが、2018年にはスピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー・1』の冒頭レースでほぼ同じ外見のT-レックスが登場している。

ヴェロキラプトル(ラプトル) / Velociraptor

通称:ラプトル。
シリーズを通してT-レックスと並んで全作に登場する恐竜。

成体の体長は約2.7m。本作では卵から孵化する幼体と成体3頭が登場し、ボスの一際大きく賢い1頭は「ビッグ・ワン」と呼ばれている(見た目では区別が困難)。当初は8頭もいたが、ビッグ・ワンが2頭だけ残してすべて殺したという。

賢く素早く獰猛で、本シリーズで最も人間を捕食している恐竜。鋭い爪と牙を武器とし、走る速度はチーター並で、ジャンプ力も高い。
独特な鳴き声をしているが、3作目ではこの特殊な鳴き声を用いることで仲間とコミュニケーションを図っていたことが判明していて、限りなく人間に近い社会性と知能を持つとされている。
はっきりと姿を見せないが、冒頭でパーク職員を襲った恐竜。その際にも一瞬の隙を見計らって襲うなど知能の高さが伺える。本作では唯一ネドリーにより解放されなかった恐竜であり、フェンスの電流は切れたままだったが、全システムを停止させたことで解放される。成体が姿を現すのは上映から約1時間40分後。
解放されてからはアーノルドを捕食し、マルドゥーンも襲われる。その後はビジターセンターに姿を現し主人公一同を追い詰めていく。2頭で挟みうちにし、グラント達に飛び掛かろうとした瞬間、乱入してきたT-レックスに倒される。3頭のうち1頭は冷凍室に閉じ込められ凍死し、2頭はT-レックスに倒された。

実際のヴェロキラプトルは中型犬程度の大きさであり、それほど脅威ではなかった。本作のモデルとなったのはデイノニクスという別の恐竜であり、ヴェロキラプトルの近縁種。スピルバーグは「猛禽」を意味する「ラプトル」という単語が含まれるヴェロキラプトルという名称を気に入っていたため、名前のみ使用して大きさなどはデイノニクスに変更した。当初の予定では蛇のように舌を出して周囲を探る習性をもつという設定だった。
また、現在の学説ではヴェロキラプトルにも羽毛が生えていたとされていて、短い距離であれば飛行も可能だったと言われており、本作で語られている「後に鳥に進化する」という説もほぼ定説となっている。更にT-レックスとラプトルは近縁種だという説も存在する。

ブラキオサウルス / Brachiosaurus

4足歩行性の大型草食恐竜。体長25m、体高16m。

本作で初めて姿を現す恐竜であり、初登場シーンは観客の度肝を抜いたと言われる名シーン。
劇中では後ろ足のみで立つシーンがあるが、実際には骨格上不可能。大人しい草食恐竜であり、踏みつぶされなければ安全。中盤では樹上で休んでいたグラント達の前に現れ、触れ合うことで安らぎを与える存在。鼻孔が頭頂部にあるため、くしゃみをすると頭から鼻水が飛び出す。

トリケラトプス / Triceratops

3本の角を持つ草食恐竜。
基本的に大人しいが怒らせると危険であり、2作目では角を活かして暴れ回るシーンが描かれる。
劇中では病気のため麻酔で眠っていて、動き回るシーンはない。サトラーが有毒植物による中毒ではないかと推察していたが、原因は最後まで不明。

スピルバーグが「子供の頃から一番好きだった恐竜」と語っており、劇中ではグラントが同様のセリフを発している。

ディロフォサウルス / Dilophosaurus

ジュラ紀前期に北米に生息していた比較的初期の肉食恐竜。頭部に二つのトサカが生えているのが特徴。本来の学説では体長5~7mの中型恐竜とされているが、本作で登場する個体は1m程度と小さく、幼体の可能性がある。本作では1個体しか登場しないが、劇中のアナウンスでは群れで暮らしていると語られている。

実際の生態から大きくアレンジがなされた恐竜。鳴き声は白鳥。
本作では首の周りにエリマキトカゲのようなヒダがそなわっており、それを広げることで威嚇する。その際には鳴き声が大きく変化し、ガラガラヘビとタカとホエザルを合わせたものになる。更に、口から粘着性の毒液を吐きかけることができ、敵を無力化する。これらはフィクションであり、このような特徴を示す化石は発見されていない。また、近年では魚食性や腐肉食性なども指摘され、劇中のように凶暴だった可能性も低いと言われている。

劇中では密航するために港へ向かっていたネドリーの前に現れ、当初は小さく人懐っこい印象だったが、突如エリマキを広げ豹変し、ネドリーを捕食する。

4作目では、サムスン・イノベーションセンターの立体映像で登場し、5作目では本物がわずかながら登場。

hacheeeeer0
hacheeeeer0
@hacheeeeer0

Related Articles関連記事

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシックパーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシックパーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。

Read Article

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジュラシック・ワールド/炎の王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とは、2018年6月22日にアメリカ合衆国で公開された映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ5作目の映画である。 日本公開は2018年7月13日。前作での大惨事から3年。放棄されたジュラシック・ワールドを有したイスラ・ヌブラル島には火山噴火の兆候が見えていた。噴火へのタイムリミットが迫る中、主人公オーウェンと彼の仲間たちは恐竜たちの救出チームに参加する。それぞれが奮闘する中、オーウェンたちは救出劇の裏に隠された陰謀にも巻き込まれていく。

Read Article

ジュラシック・パークIII(Jurassic Park III)のネタバレ解説・考察まとめ

ジュラシック・パークIII(Jurassic Park III)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジュラシック・パークⅢ』とは、2001年にアメリカで製作されたSFアドベンチャー映画である。1993年製作の『ジュラシック・パーク』、2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に続くジュラシックシリーズ3作目である。前作から4年、古生物学者のアランは研究の資金難に陥っていた。そこにある夫妻が現れ、恐竜の島のガイドを頼まれる。当初は難色を示すアランだったが、しぶしぶ了承する。しかし、本当は行方不明になった少年の救出が目的であった。スピノサウルスに襲われながら、一行は島からの脱出を目指す。

Read Article

ジュラシック・ワールド(Jurassic World)のネタバレ解説・考察まとめ

ジュラシック・ワールド(Jurassic World)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジュラシック・ワールド』とは2015年のアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシック・パーク』シリーズ4作目である。前作に引き続きスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めている。イスラ・ヌブラル島で起きた「ジュラシック・パーク」の事件から22年。新たなるテーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンし、多くの観光客で賑わっていた。しかし、新たな目玉アトラクションとしてパークが用意していた新種恐竜インドミナス・レックスが脱走し、パークは大パニックに陥る。

Read Article

グランド・ブダペスト・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

グランド・ブダペスト・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演で製作された。ズブロフカ共和国にあるグランド・ブダペスト・ホテルが物語の舞台である。コンシェルジのグスタヴと部下のムスタファを主人公に、常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。本作は1930年代、1960年代、1985年、現在と4つの時間軸で展開されていく。

Read Article

レディ・プレイヤー1(レディプレ)のネタバレ解説・考察まとめ

レディ・プレイヤー1(レディプレ)のネタバレ解説・考察まとめ

『レディ・プレイヤー1』とは、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督による近未来SFアクション映画である。 荒廃した近未来におけるVR世界「オアシス」を舞台に、オアシスの世界を愛する少年を主人公とした冒険を通し、VR世界と現実世界それぞれを模索していく様子が描かれる。80年代をメインとした映画をはじめ、あらゆるポップカルチャー要素が登場する。VRを取り扱った映画では最も成功した作品。

Read Article

グレムリン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

グレムリン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『グレムリン』とは、ジョー・ダンテ監督による1984年の映画作品。当時、大学生だったクリス・コロンバスが書いた脚本をスティーブン・スピルバーグが気に入り映画化された。スピルバーグは制作総指揮として参加している。発明家の父親ランダル・ペルツァーから主人公の息子ビリーの元に、クリスマスの贈り物として「モグワイ」と呼ばれる地球外生命体がやってきた。素直で愛らしい姿を気に入り、ビリーは「ギズモ」と名付けて世話を始めるが、次第に予想不可能な事態へと発展していくというコメディーSFパニック映画である。

Read Article

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(BTTF2)のネタバレ解説・考察まとめ

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(BTTF2)のネタバレ解説・考察まとめ

大ヒットSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のPART2。監督は前作も手がけたロバート・ゼメキス。主人公マーティは、30年後にタイムトラベルしに行ったはずの親友ドクから今度は未来が危ないと告げられる。未来で起こる事件に関わる息子たちを助けるため、再びタイムマシン・デロリアンでタイムスリップする。

Read Article

トランスフォーマー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トランスフォーマー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスフォーマー』とは、2007年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。1980年代から展開されてきた玩具・アニメーション・コミックシリーズ『トランスフォーマー』の実写映画版である。機械や金属に生命を吹き込む放射を生む物質「オールスパーク」によって誕生した金属生命体「トランスフォーマー」たちは、消えたオールスパークがあった地球へ飛来する。故郷の惑星サイバトロンの次は、地球で繰り広げられるトランスフォーマー同士の戦いに、主人公・サムが巻き込まれていく。

Read Article

キャプテン・マーベル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

キャプテン・マーベル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャプテン・マーベル』とは、アメリカ合衆国で2019年3月に公開されたスーパーヒーロー映画である。MCUシリーズとしては第21作品目。記憶を失った主人公ヴァースは、惑星ハラで暮らすエリート女性戦闘員である。任務の途中で訪れた1990年代の地球・アメリカでアベンジャーズ結成前のニック・フューリーと出会ったヴァースは、彼と行動を共にするうちに失った真実の記憶を取り戻し、自らの使命に気づくことになる。

Read Article

キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キングスマン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

マーク・ミラー原作のコミックを「キック・アス」に続きマシュー・ボーンが監督した、常識破りの超過激ノンストップ・スパイアクション。亡き父の後を継いでスパイ組織「キングスマン」の一員としてスパイとなる道を選んだ青年が、ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、最強の敵相手に奮闘する姿を描く。「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースが激しいアクションに挑戦。2015年公開のイギリス映画。

Read Article

バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)のネタバレ解説・考察まとめ

バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)のネタバレ解説・考察まとめ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とは1985年のアメリカのSF映画。公開当時、全米で「フューチャー現象」と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットした。監督は視覚効果の巨匠ロバート・ゼメキス。主人公のマーティことマーティン・シェイマス・マクフライは、科学者ドクことエメット・ラスロップ・ブラウンの発明したタイムマシン「デロリアン」で30年前にタイムスリップしてしまう。主演のマイケル・J・フォックスの代表作であり、タイムマシーンを題材にした映画の大元ともいえる名作。略称は『BTTF』『BTF』。

Read Article

パルプ・フィクション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

パルプ・フィクション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『パルプ・フィクション』とは、クエンティン・タランティーノ監督による1994年公開のクライム映画である。主演はジョン・トラボルタ、共演はサミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン等。アカデミー賞脚本賞とカンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した。ギャングであるヴィンセントと相棒ジュールズは、ボスからの命令でスーツケースを取り返すべく、アパートに潜入する。3つの異なる犯罪エピソードから構成されており、ストーリーの時系列と映画の時系列が異なる構成が話題を呼んだ。バイオレンスと乾いた笑いに満ちた傑作群像劇。

Read Article

アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。

Read Article

リアル・スティール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

リアル・スティール(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『リアル・スティール』とは、2011年制作のアメリカ映画。人間の代わりに高性能ロボットたちが激しい戦いを繰り広げる“ロボット格闘技”が人気を博す、近未来を舞台にした痛快SFアクションムービー。落ちぶれた元プロボクサーの男と、彼の前に突然現れた11歳の息子が、スクラップ置き場で見つけた旧式ロボットATOMに希望を託し、親子の絆を深めながらロボット格闘技の王者を目指す姿を描く。アメリカ劇場初登場1位のヒットを放った。

Read Article

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(BTTF3)のネタバレ解説・考察まとめ

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(BTTF3)のネタバレ解説・考察まとめ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』とは、1990年のアメリカ映画で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結作である。監督はロバート・ゼメキス。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。PART2のラストシーンで1955年に取り残されてしまったマーティの元へ届けられた一通の手紙。それは1885年にタイムスリップしたドクからの手紙だった。マーティは隠してあったタイムマシンでドクを助けるため1885年へタイムスリップする。

Read Article

宇宙戦争(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

宇宙戦争(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦争』とは、アメリカ合衆国で2005年6月に公開されたSFアクション映画である。 H・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』を原作としたスティーヴン・スピルバーグ監督作品。 主人公レイは、離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、妻に引き取られ、自分を軽蔑する子供達ロビーとレイチェルを預かった。そんなある日、奇妙な稲妻が町に落ち、地中から巨大な何かが現れて人々を攻撃、街を破壊していく。今まで家族をかえりみなかった父親だったが、必死に子供達を守っていく中で家族を守る父親へと変わっていく。

Read Article

パーフェクト ワールド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

パーフェクト ワールド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

監督クリント・イーストウッド、主演ケヴィン・コスナーで1993年に公開されたアメリカ映画。 クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーというハリウッドの2大スター共演だが、フィリップ役の子役が素晴らしい演技を見せて、観るものを驚かせた。 脱獄囚ブッチは、逃亡中に8歳の少年フィリップと出会い、人質として連れ出す。逃亡の中で次第に心を通わせていく2人。せつないラストに心打たれるロードムービー。

Read Article

ターミナル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ターミナル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ターミナル』とはアメリカ合衆国で2004年6月に公開された、ロマンスおよびコメディー映画である。ある目的をもってアメリカ合衆国に入国するビクター・ナボルスキーだったが、母国でクーデターが起き国が消滅してしまう。無国籍状態となり入国ができなくなってしまった。それでも目的を達成するために、空港の乗り継ぎロビーでクーデターが終結することを待ち続ける。空港生活の中で国土安全保障省税関国境保護局との対立、キャビンアテンダントとの恋模様など様々なヒューマンドラマが描かれている作品である。

Read Article

アンブレイカブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アンブレイカブル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アンブレイカブル』とは、2000年製作のアメリカ映画。日本公開は2001年の6月。大ヒットとなった「シックス・センス」の次にM・ナイト・シャマランが手掛けた作品。脚本もシャマラン自身が担当した。凄惨な列車事故に遭いながら、ただ一人かすり傷ひとつ負わずに生き残った男が辿る数奇な運命を描く。主演は「シックス・センス」に続きブルース・ウィリス。共演はサミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン。

Read Article

デイブレイカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

デイブレイカー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『デイブレイカー』とは、オーストラリア出身のスピエリッグ兄弟の監督・脚本によるSFアクション・ホラー。人口の9割以上がヴァンパイアと化した近未来を舞台に、人間の減少により血液不足に陥った状況を解決するために代用血液の開発を進めていたヴァンパイアの男が、人間とヴァンパイアの双方を救う新たな道を探ろうとする。09年・オーストラリア・アメリカ製作。

Read Article

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(MCU版)のネタバレ解説・考察まとめ

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(MCU版)のネタバレ解説・考察まとめ

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・コミック『スパイダーマン』の実写映画化作品としては7作目、再リブートシリーズとしては2作目、また、マーベル・コミックの実写映画で、世界観を共有するクロスオーバー作品として扱われたMCUシリーズとしては23作目の映画となる。高校の夏休みにクラスメイト達とヨーロッパ旅行へでかけた主人公のピーター・パーカーは旅先でスパイダーマンとしての任務が与えられ、再び戦いに出ることになる。

Read Article

インデペンデンス・デイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インデペンデンス・デイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インデペンデンス・デイ』は1996年に公開されたアメリカのSFアクション映画。タイトルの意味は「独立記念日」で、物語の設定がアメリカの独立記念日である7月4日であることから取られている。 ある朝、世界各地の都市に巨大なUFOが突如出現し、大規模なレーザー攻撃で街を破壊していく。圧倒的な力を持つ宇宙人と人類との戦いを描く。

Read Article

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とは、1868年出版のルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説『若草物語』が映画化されたもの。2019年12月に全米、2020年6月に日本公開。監督のグレタ・ガーウィグが脚本も担当。今作に挑むに当たってガーウィグ監督は、著者であるオルコットが「本当は何を言いたかったのか」という命題を深く掘り下げることに焦点を当てた。古来、女性が置かれてきた状況を顕在化することで、自分らしく生きたいと願う現代の女性へのオマージュに昇華させている。

Read Article

コーチ・カーター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

コーチ・カーター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コーチ・カータ』とは、弱小高校バスケ部が、スパルタコーチであるカーターの指導によって成長し、活躍する姿を描いた青春映画。落ちこぼれの集まりであるリッチモンド高校バスケ部に、OBであるケン・カーターが新コーチとして赴任してくる。カーターは、バスケの技術を教えるより先に、まず選手たちと契約を交わす。契約を守らない者は試合に出さないというカーターに対し選手たちは反発するが、徐々にカーターの真意を理解し耳を傾け、相互に信頼しあうようになる。

Read Article

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(インディ・ジョーンズ)のネタバレ解説・考察まとめ

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(インディ・ジョーンズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』とは1981年にアメリカ合衆国で公開されたアクション・アドベンチャー映画。主演はハリソン・フォード、監督にはスティーブン・スピルバーグ、原案と制作総指揮にジョージ・ルーカスが務めた。超常的パワーを秘めた聖櫃(アーク)を巡り、冒険家インディ・ジョーンズはナチス・ドイツを相手に争奪戦を繰り広げる。

Read Article

ディープ・ブルー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ディープ・ブルー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue Sea)とは、1999年にアメリカで公開されたパニックアクション映画。監督はアクション映画を得意とすることで有名なレニー・ハーリン。興行収入は1.6億ドル。物語の主人公スーザンは、アオザメの脳を素材とするアルツハイマー病治療薬の開発を海洋上の研究施設アクアティカで行っていた。遺伝子操作を行った影響で脳が発達し賢くなった巨大ザメは、自らの考えを持つようになり、外界へ出て自由になるという目的のため、研究者や関係者たちを次々に襲撃する。

Read Article

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は1984年5月23日にアメリカで公開されたアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・スピルバーグ、製作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォードであり、前作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の続編にあたる。 富と名声の象徴である伝説の「サンカラ・ストーン」を巡り、冒険家インディ・ジョーンズが恐ろしい邪教集団「サギー教」と熾烈な争奪戦を繰り広げる。

Read Article

ウエスト・サイド・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ウエスト・サイド・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウエスト・サイト・ストーリー』とは、1957年に上演されたミュージカル作品をスティーブン・スピルバーグ監督が現代版にアレンジした映画だ。物語の流れや人物の基本的な設定は変えず、現代の人々に合わせて内容に絶妙に手を加えることで若い世代にも響く作品に生まれ変わった。スピルバーグ監督の手腕が大いに発揮されている。 劇中の音楽も原作のものを元に、グスターボ・ドゥダメルにより色彩の増した編曲がされている。 物語本来の魅力と現代版のアレンジが新たな魅力を生み出す。

Read Article

ピアノ・レッスン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ピアノ・レッスン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ピアノ・レッスン』とは、1993年にオーストラリアで制作された恋愛映画である。口が利けない女性エイダは、まだ見ぬ夫スチュアートが住むニュージーランドへ娘フローラとピアノと共に渡る。海辺でピアノを弾くエイダに惹かれたスチュアートの友人ベインズは、土地と交換でエイダのピアノを手に入れる。荒々しくも情熱的なベインズに戸惑いながら、ピアノを介してベインズに惹かれていくエイダの燃えるような恋愛が官能的に描かれていく。ホリー・ハンターが主演を務め、ジェーン・カンピオンが監督を務めた。

Read Article

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1989年5月に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの3作目にあたる。 監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。「原点回帰」をテーマに胸躍る冒険活劇は健在で、主人公インディの父役としてショーン・コネリーが演じ話題となった。 キリストの血を受けた「聖杯」を巡り、冒険家インディとその父ヘンリーが宿敵ナチス・ドイツと争奪戦を繰り広げる。

Read Article

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とは2008年に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの4作目にあたる。 監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。前作より19年後を舞台に、映像技術の進歩による描写と壮年となったインディの変わらぬパワフルさが特徴。 謎の結晶体「クリスタル・スカル」に秘められた謎を巡り、インディは新たな敵「ソビエト連邦」と争奪戦を繰り広げる。

Read Article

キングコング:髑髏島の巨神(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

キングコング:髑髏島の巨神(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングコング:髑髏島の巨神』とは、2017年に公開されたアメリカの怪獣映画。アメリカを代表する怪獣キングコングを題材とした作品としては8作目で、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の2作目の作品である。監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツ、主演はトム・ヒドルストン。キャッチコピーは「この島で、人類は最弱」。全世界で5.6億ドルもの興行収入を記録した。 1973年、特務研究機関MONARCHは未開の「髑髏島」の調査を敢行。そこは巨大な怪生物と島の王コングが徘徊する脅威の場所だった。

Read Article

ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジャンゴ 繋がれざる者』とは、2012年のアメリカのリビジョニスト西部劇。ドイツ人賞金稼ぎキング・シュルツに助けられた黒人奴隷ジャンゴ・フリーマンが生き別れた妻ブルーム・ヒルダをを取り戻す物語。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ、出演はジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。アカデミー賞では5部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。興行成績も、タランティーノは前作の『イングロリアス・バスターズ』を超えて大ヒットを記録した。

Read Article

スパイダーマンの歴代スーツまとめ

スパイダーマンの歴代スーツまとめ

『スパイダーマン』とは、MARVEL COMICS発祥のアメコミヒーローである。 スパイダーマンは、スパイダースーツを着用してヴィランたちと戦いを繰り広げる。これまでスパイダーマンは『サム・ライミ版スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『MCUスパイダーマン』の3つのシリーズで映画化されてきた。シリーズによってスパイダースーツの形状や能力が異なっている。

Read Article

目次 - Contents