ジュラシック・パーク(Jurassic Park)のネタバレ解説・考察まとめ
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『ジュラシック・パーク』とは、1993年に公開されたSF映画である。スリラー、ホラー、パニック、アクション、ドラマなど様々な要素で構成されている。マイケル・クライトンによる同名小説を原作としており、監督はスティーヴン・スピルバーグ。後に続編が公開されるジュラシック・パークシリーズの第1作。
バイオテクノロジーにより作られた恐竜が暴走し、恐竜に追われる恐怖と、仲間を守ろうとする主人公達の絆を描いており、生命や科学技術に関する倫理観が問われている。
CG・視覚効果について
本作の恐竜はすべてCGだと思われがちだが、映画本編でCGが使われたシーンはわずか7分間。
多くのシーンはアニマトロニクス(恐竜や動物のロボット)によって表現されている。アニマトロニクス担当のスタン・ウィンストンはジェームズ・キャメロン監督の親友であり、『ターミネーター』シリーズや『アイアンマン』にも参加した特殊効果の巨匠。スピルバーグは可能な限り実物の使用を望んでいたため、本作では高さ6mもある等身大のT-レックスのアニマトロニクス・ロボットが製作された。
CGはブラキオサウルスのように大きすぎる恐竜や、ガリミムスのように動きの激しい恐竜に効果的に用いられた。
T-レックスのアニマトロニクスのリハーサルシーン。
これら恐竜のアニマトロニクスはかなり出来がよく、撮影は非常にスムーズに進み、スピルバーグは「『ジョーズ』のときに比べたら夢のようだ」と語っていたという。スピルバーグがかつて『ジョーズ』を撮影した際にはサメのロボットは故障ばかりで大変だったため、撮影終了時には「(こんな撮影現場には)二度と戻らないぞ!」と叫んだという逸話がある。ただし、劇中の雨のシーンでの撮影では水を吸って重くなり、故障が発生することもあったという。
恐竜以外のCG
また、CGは恐竜のみに使用されたわけではない。
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上記のシーンでは、T-レックスはCGで下の車は実物だが、T-レックスが噛みついているタイヤの部分もCGである。
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上記のシーンでは、屋根裏に隠れていたところレックスがラプトルに下から攻撃され、危うく落ちかける様子が描かれるが、このシーンで演じているのはレックス役のアリアナ・リチャーズ ではなくスタントウーマンである。落ちかけて這い上がる途中で一瞬レックスが顔を上げて表情が映るが、これは顔の部分だけリチャーズの表情にCG合成したもの。
モーション・アニメ-ション
ゴー・モーションによる試作映像。
制作段階で、当初は恐竜の動きはゴー・モーション(ストップ・モーションの一種)のアニメーションで表現する予定だったが、ILMのデニス・ミューレンが制作したフルCGによる映像があまりに見事だったため、モーション・アニメーションの担当だったフィル・ティペットは「もうモーション・アニメが使われることはなくなる。僕らは"絶滅"だ」と語ったという。このエピソードをもとに「絶滅」というセリフが本編でも使用されている。
このときデニス・ミューレンが制作したのはガリミムスの群れが骨格の姿で走る映像とT-レックスが歩く映像。最初のテスト映像を視聴した際は特殊効果の巨匠レイ・ハリーハウゼンも同席しており、「ここに君の未来がある」とスピルバーグに語っていたという。
しかし、フィル・ティペットもプロジェクトから完全に降りたわけではなかった。ミューレンは恐竜の動きを再現するにはゴー・モーションが適していると考え、ティペットを説得し、アニメーションの指導を担当してもらった。その結果、本編ではゴー・モーションの動きをCG補完するという作業が行われた。
エンディング
本編の撮影中だったにもかかわらず、スピルバーグはクライマックスのシーンを変更した。
当初の予定ではエントランスホールで、グラントがクレーンでラプトルをT-レックスの骨格の顎の部分まで誘導し、押しつぶして倒すという展開の予定だった。
しかし、スピルバーグはT-レックスの出来があまりに見事だったため、もしこのまま登場させずに終わったら観客はがっかりすると考えた。その結果、最後にT-レックスを再登場させる展開に至った。また、本作のテーマの一つが「人間は自然の力の前では無力」というものだったため、人間だけの力で助かる展開よりもふさわしいと考えたという。
受賞
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アカデミー賞を受賞した際の写真。
左からデニス・ミューレン、スタン・ウィンストン、フィル・ティペット、マイケル・ランティエリ。
このような過程を経て制作された本作は、第66回アカデミー賞で特殊視覚効果賞を受賞。デニス・ミューレン、スタン・ウィンストン、フィル・ティペット、マイケル・ランティエリに贈られた。
『ジュラシック・パーク』の音楽
本作の音楽はスピルバーグ作品常連の巨匠ジョン・ウィリアムズ。本作では早い段階で音響監督と打ち合わせを行っていたという。長年スピルバーグと組んで映画音楽を作ってきたウィリアムズだが、本作では録音の際にはほとんど顔を合わせず、プロデューサーのキャスリーン・ケネディが2人の仲介に入り、デジタルデータをスピルバーグに送って確認を取ったという。
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『ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue Sea)とは、1999年にアメリカで公開されたパニックアクション映画。監督はアクション映画を得意とすることで有名なレニー・ハーリン。興行収入は1.6億ドル。物語の主人公スーザンは、アオザメの脳を素材とするアルツハイマー病治療薬の開発を海洋上の研究施設アクアティカで行っていた。遺伝子操作を行った影響で脳が発達し賢くなった巨大ザメは、自らの考えを持つようになり、外界へ出て自由になるという目的のため、研究者や関係者たちを次々に襲撃する。
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は1984年5月23日にアメリカで公開されたアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・スピルバーグ、製作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォードであり、前作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の続編にあたる。 富と名声の象徴である伝説の「サンカラ・ストーン」を巡り、冒険家インディ・ジョーンズが恐ろしい邪教集団「サギー教」と熾烈な争奪戦を繰り広げる。
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ウエスト・サイド・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウエスト・サイト・ストーリー』とは、1957年に上演されたミュージカル作品をスティーブン・スピルバーグ監督が現代版にアレンジした映画だ。物語の流れや人物の基本的な設定は変えず、現代の人々に合わせて内容に絶妙に手を加えることで若い世代にも響く作品に生まれ変わった。スピルバーグ監督の手腕が大いに発揮されている。 劇中の音楽も原作のものを元に、グスターボ・ドゥダメルにより色彩の増した編曲がされている。 物語本来の魅力と現代版のアレンジが新たな魅力を生み出す。
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は1989年5月に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの3作目にあたる。 監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。「原点回帰」をテーマに胸躍る冒険活劇は健在で、主人公インディの父役としてショーン・コネリーが演じ話題となった。 キリストの血を受けた「聖杯」を巡り、冒険家インディとその父ヘンリーが宿敵ナチス・ドイツと争奪戦を繰り広げる。
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ピアノ・レッスン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ピアノ・レッスン』とは、1993年にオーストラリアで制作された恋愛映画である。口が利けない女性エイダは、まだ見ぬ夫スチュアートが住むニュージーランドへ娘フローラとピアノと共に渡る。海辺でピアノを弾くエイダに惹かれたスチュアートの友人ベインズは、土地と交換でエイダのピアノを手に入れる。荒々しくも情熱的なベインズに戸惑いながら、ピアノを介してベインズに惹かれていくエイダの燃えるような恋愛が官能的に描かれていく。ホリー・ハンターが主演を務め、ジェーン・カンピオンが監督を務めた。
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とは2008年に公開されたアメリカ合衆国のアクション・アドベンチャー映画で、大ヒットアドベンチャーシリーズの4作目にあたる。 監督はスティーブン・スピルバーグ、制作総指揮はジョージ・ルーカス、主演はハリソン・フォード。前作より19年後を舞台に、映像技術の進歩による描写と壮年となったインディの変わらぬパワフルさが特徴。 謎の結晶体「クリスタル・スカル」に秘められた謎を巡り、インディは新たな敵「ソビエト連邦」と争奪戦を繰り広げる。
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キングコング:髑髏島の巨神(モンスターバース)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングコング:髑髏島の巨神』とは、2017年に公開されたアメリカの怪獣映画。アメリカを代表する怪獣キングコングを題材とした作品としては8作目で、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の2作目の作品である。監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツ、主演はトム・ヒドルストン。キャッチコピーは「この島で、人類は最弱」。全世界で5.6億ドルもの興行収入を記録した。 1973年、特務研究機関MONARCHは未開の「髑髏島」の調査を敢行。そこは巨大な怪生物と島の王コングが徘徊する脅威の場所だった。
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ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャンゴ 繋がれざる者』とは、2012年のアメリカのリビジョニスト西部劇。ドイツ人賞金稼ぎキング・シュルツに助けられた黒人奴隷ジャンゴ・フリーマンが生き別れた妻ブルーム・ヒルダをを取り戻す物語。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ、出演はジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。アカデミー賞では5部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。興行成績も、タランティーノは前作の『イングロリアス・バスターズ』を超えて大ヒットを記録した。
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スパイダーマンの歴代スーツまとめ
『スパイダーマン』とは、MARVEL COMICS発祥のアメコミヒーローである。 スパイダーマンは、スパイダースーツを着用してヴィランたちと戦いを繰り広げる。これまでスパイダーマンは『サム・ライミ版スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『MCUスパイダーマン』の3つのシリーズで映画化されてきた。シリーズによってスパイダースーツの形状や能力が異なっている。
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目次 - Contents
- 『ジュラシック・パーク』の概要
- 『ジュラシック・パーク』のあらすじ・ストーリー
- オープニング:得体の知れない生物
- 前半:「ジュラシック・パーク」とは
- ジュラシック・パークへの道のり
- 「ジュラシック・パーク」に到着
- 恐竜を再生した仕組み
- ラプトルへの恐怖
- 恐竜再生の倫理的議論
- ハモンドの孫
- ネドリーの怪しい動き
- 後半:解き放たれる恐竜達
- 解放された最強の恐竜
- ネドリーの顛末
- ハモンドの夢、本当に大切なもの
- 生命は道を探し出す
- パーク復旧の方法
- 恐れていたラプトルの解放
- ラプトルの奇襲
- 完全復旧したシステム
- パークと恐怖からの脱出
- 『ジュラシック・パーク』の登場人物・キャラクター
- 人間
- アラン・グラント博士
- エリー・サトラー博士
- イアン・マルコム博士
- ジョン・ハモンド
- ドナルド・ジェナーロ
- ヘンリー・ウー
- デニス・ネドリー
- ロバート・マルドゥーン
- レイ・アーノルド
- アレクシス・マーフィー / レックス
- ティモシー・マーフィー / ティム
- ルイス・ドジスン
- ボランティア・ボーイ
- ネドリーの仲間
- ファニート・ロスターノ
- ジェリー・ハーディング
- ビリー
- ジョフェリー
- アレハンドロ
- 恐竜
- ティラノサウルス・レックス / T-REX
- ヴェロキラプトル(ラプトル) / Velociraptor
- ブラキオサウルス / Brachiosaurus
- トリケラトプス / Triceratops
- ディロフォサウルス / Dilophosaurus
- パラサウロロフス / Parasaurolophus
- ガリミムス / Gallimimus
- その他
- ミスター・DNA
- ジュラシック・パーク音声ガイド
- 『ジュラシック・パーク』の用語
- ジュラシック・パーク
- イスラ・ヌブラー
- インジェン社
- ビジターセンター
- 琥珀
- 電気自動車
- ジープ
- 『ジュラシック・パーク』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ブラキオサウルスの登場シーン
- グラント「僕らは"失業"だ」マルコム「"絶滅"だろ?」
- コップの水
- 「生命は道を探し出す(Life finds a way.)」
- ハモンドの想い
- マルコム「カリブの海賊は壊れても客を喰ったりしないぞ」
- グラント「推薦状は書けません」ハモンド「わしもだ」
- 『ジュラシック・パーク』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『トイ・ストーリー2』でのパロディ
- 『キング・コング』のオマージュ
- タイトルの理由
- ジョーズ
- レディ・プレイヤー・1
- レプリカ商品
- 『ジュラシック・パーク』のメイキング
- 科学的考証
- 脚本
- CG・視覚効果について
- 恐竜以外のCG
- モーション・アニメ-ション
- エンディング
- 受賞
- 『ジュラシック・パーク』の音楽