スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒(SW7)のネタバレ解説・考察まとめ

『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』とは、2015年製作のアメリカ映画。日本公開も同じく2015年12月。全9部作からなるスター・ウォーズサーガの、7番目の物語に当たる。凶悪な銀河帝国の衰退後、平和な時代の続いていた銀河新共和国時代に、新たな脅威ファースト・オーダーが出現。この脅威に対抗すべく立ち上がった、レジスタンスたちの活躍を描く。

旧銀河帝国時代に密輸業社をしていたが、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービやルーク・スカイウォーカーに出会ったことにより、銀河帝国に反旗を翻す反乱軍と行動を共にすることになる。反乱軍のリーダーだったレイア姫と恋に落ち、息子であるベン・ソロ=カイロ・レンが生まれる。銀河帝国時代からの友人ルーク・スカイウォーカーが、カイロ・レンの持っていた稀有なフォースの力を見込んで自分の弟子として育てようと考えたが、息子がやがて、自分たちが経験してきたような危険な戦いに直面するかもしれないと、ソロはルークの考えに最初は反対していた。レンがフォースの暗黒面に落ち、ファースト・オーダーの組織に入った以降は、レイアとの関係も上手くいかなくなり、レイアの元を離れて再び密輸業社に戻っていた。銀河帝国時代からミレニアム・ファルコン号を愛機として使用していたが、仕事上で借金を抱えてしまう悪い癖のせいで、本作の時期には他人の手に渡っていた。一度は手放したファルコン号を探しているうちに、フィンやレイと出会い、再び戦いの場に身を置くことになる。

ルーク・スカイウォーカー(演:マーク・ハミル)

旧銀河共和国時代に、銀河系の平和維持のため活動していたジェダイの騎士、オビ=ワン・ケノービやマスター・ヨーダからジェダイとフォースについて学び修行し、自らもジェダイの騎士となり、反乱軍と共に旧銀河帝国と戦った。旧銀河帝国が設立される際に、対抗組織であるジェダイの騎士はオビ=ワンやヨーダなどわずかな生き残りを除いて抹殺されてしまい、オビ=ワンとヨーダの死後は、実質上ジェダイの騎士の最後の一人となっていた。ルーク自身も、強いフォースの持ち主だった父親=銀河帝国の指揮官ダース・ベイダーの血を引き、非常に強いフォースの持ち主だったが、双子の妹であるレイアと友人ハン・ソロの間に生まれた子供、ルークに取っては甥に当たるベン・ソロが類稀なフォースの持ち主である事を知り、自分の弟子として育てる。ルークは同時に、他にも十数名の若者をジェダイの騎士として育成していて、ジェダイの組織の復活を目指していたが、ベンはファースト・オーダーの最高指導者スノークの誘惑によりフォースの暗黒面に落ち、共に修行をしていたジェダイの若者たちを抹殺してしまった。このことにショックを受けたルークは自責の念にかられ、レジスタンスの元を離れて、皆の前から姿を消し、最初のジェダイ・テンプルがある惑星、オク=トーの孤島で隠遁生活を送っていた。

レイア・オーガナ(演:キャリー・フィッシャー)

惑星オルデランの王家オーガナ家に育ち、その後旧銀河元老院のオルデラン代表議員となったが、銀河系を支配化に置こうとする非情な帝国のやり方に反発し、帝国に反旗を翻した反乱軍と行動を共にするようになる。銀河帝国滅亡後、ファースト・オーダーが台頭してからは、ファースト・オーダーに対抗するレジスタンスを創設し、自らレジスタンスを率いる将軍となった。ジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーの双子の妹であり、反乱軍時代に共に戦った密輸業社ハン・ソロと恋に落ち、一人息子のベン・ソロのちのカイロ・レンを産む。普段はその力を駆使することはなく封印しているが、ルークと同じく、銀河帝国指揮官であり父親であったダース・ベイダーの血を引いて、レイア自身も強いフォースの持ち主である。

カイロ・レン(演:アダム・ドライバー)

旧反乱軍の英雄であるハン・ソロとレイア・オーガナの間に出来た、一人息子。強いフォースの力の持ち主であった祖父のダース・ベイダーの血を引き、類稀なるフォースの力の持ち主、ベン・ソロとして産まれた。その力をジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーに見込まれ、ジェダイとしての修行を始めるが、ファースト・オーダーの最高指導者スノークの誘惑を受け、フォースの暗黒面に落ちる。スノークの命を受け、ルークの元でジェダイの修行をしていた若者たちを抹殺した。その後、フォースの暗黒面を信奉する組織「レン騎士団」に入り、その組織名を取って「カイロ・レン」と名乗るようになり、ファースト・オーダーの指揮官となった。祖父のダース・ベイダーに憧れており、自分もベイダーのような威厳を持つ指揮官になりたいと願い、ベイダーが死後に火葬された時の仮面を持っている。しかし、自分の中にまだ暗黒面の対極にあるフォースの「光」の部分も存在することを自覚していて、それゆえにベイダーのような存在になれないことに苛立ち、ファースト・オーダーでの作戦に失敗すると癇癪を起こすこともあるなど、精神的に不安定な部分も抱えている。

レイ(演:デイジー・リドリー)

砂漠に覆われた惑星ジャクーで、ゴミ漁りのような廃品回収の仕事をしながら生き抜いている若い娘。幼い頃に両親に捨てられてから、ジャクーでずっと一人で生き延びて来たが、いつか両親が自分を迎えに来てくれると信じ、ジャクーを離れることを拒んでいる。ジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図のデータを持つドロイドBB-8に出会ったことから、運命が大きく変わり出す。レイ自身も自分の中に何か他と違う特異な力を持っていることは自覚していたが、その正体がなんなのかわからず苦悩していたところ、惑星タコダナの女主人マズ・カナタにより、それがフォースと呼ばれる力であることを知り、その力が覚醒する。レイの持つフォースの力は凄まじく、旧銀河帝国指揮官であったダース・ベイダーの血を引くカイロ・レンを凌ぐほどの才能の持ち主である。

フィン(演:ジョン・ボイエガ)

幼い頃にファースト・オーダーによって誘拐され、それ以来ファースト・オーダーの兵士となる訓練を受け、認識番号FN-2187と呼ばれて自分の本名も知らずに生きて来た。しかし、兵士として初の出兵となった惑星ジャクーで、罪のない民間人を虐殺するファースト・オーダーの非情なやり方に抵抗を覚え、命令に逆らい、ファースト・オーダーを脱走することを決意する。この時ファースト・オーダーに捕らえられていたレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンを助けたことにより、その運命が大きく変わり出す。ダメロンにより、認識番号のアルファベットをもじって、「フィン」と名付けられることになった。

ポー・ダメロン(演:オスカー・アイザック)

両親は旧銀河帝国を打ち破った反乱軍に所属していて、その影響もありレジスタンスの一員となる。戦闘機などの操縦の腕前はレジスタンスの中でも群を抜いており、レイア・オーガナ将軍の信頼も厚く、行方不明になっていたレイアの双子の兄、ルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を入手するという重大な任務を任される。惑星ジャクーで地図を入手した後、ダメロン自身はファースト・オーダーに捕らえられてしまったが、捕らわれの身となる前に咄嗟の機転で、地図のデータを相棒のドロイドBB-8に託していた。結果としてこの機転が、強いフォースの持ち主であるレイや、妻であるレイアとレジスタンスから距離を置いていた反乱軍の英雄ハン・ソロを、ファースト・オーダーとの戦いへと誘うことになる。ファースト・オーダーから自分を助けてくれた、元ファースト・オーダーの兵士であるフィン(フィンの認識番号FN-2187の「FN」から名付けた)の名付け親でもある。

マズ・カナタ(演:ルピタ・ニョンゴ)

惑星タコダナに自分の城を持つ、齢1000歳を超える女性。若い頃は「海賊の女王」としてその名を馳せ、その経歴からタコダナの城も、密輸業社など悪党どものたまり場になってる。本職が密輸業社であるハン・ソロも、自分の仕事の関係でマズ・カナタと知り合った。若い頃から銀河系各地を渡り歩き、骨董品や古い書物などを収集し、城の地下に保存している。かつてのアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーが使っていたライトセーバーも、それらの骨董品の中にあった。実はカナタもフォースの力を持っており、フィンの正体を見抜いたり、レイにフォースの力があることを見抜いた鋭い洞察力は、フォースの力を用いたものである。

スノーク最高指導者(演:アンディ・サーキス)

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