FF14 レイドダンジョン「機工城アレキサンダー」のネタバレ解説・考察まとめ

「機工城アレキサンダー」とは、FF14内に実装されている8人インスタンスレイドのうちのひとつ。ゲーム中では「クロニクルクエスト:機工城アレキサンダー」としてシナリオが展開される。通常難度のノーマル版、そしてエンドコンテンツである高難度版「零式」の2つの難度があり、ストーリーを楽しみたい人はノーマル版だけをプレイし、エンドコンテンツを楽しみたい人は零式版に挑戦できるようになっている

インスタンスレイドとしての「機工城アレキサンダー」の概要

「機工城アレキサンダー」シリーズとは、FF14に登場する、インスタンスレイド形式のシナリオ、そしてそれに付随するダンジョン群のことを指す。
インスタンスレイドとは、パーティごとに専用のエリアが生成されそこで戦闘などを行う形式「インスタンス」のレイド(多人数参加戦闘)のことで、FF14では、8人のパーティで攻略を行うバトルコンテンツのことである。

パッチごとに順次拡張される形式をとっており、1番目のコンテンツ群が「起動編」、2番目に追加実装されたコンテンツ群は「律動編」、完結編にあたるコンテンツ群は「天動編」となっている。
どれも超難易度のレイドで、実装当時における最高難易度のコンテンツ(エンドコンテンツ)となるため、開発自ら「最高の装備と最高の腕を持っていないとクリアは難しい」と言うほどクリアは厳しいものとなっている。
この「起動編」「律動編」「天動編」の3つのコンテンツ群を指して「機工城アレキサンダー」シリーズと呼ばれている。

同じ8人レイドダンジョン「大迷宮バハムート」シリーズとはストーリーも登場キャラクターもまったく関係のない独立した話となっている。
そのため、「大迷宮バハムート」シリーズをクリアせずとも「機工城アレキサンダー」シリーズに挑戦することができる。

「大迷宮バハムート」は難易度が1種類しかなく、ストーリーを楽しむためにエンドコンテンツに挑戦しなければならなかった。
いわゆるライトユーザー、エンジョイ勢と言われるような、エンドコンテンツには挑まないプレイヤー層にはこのことが不満とされていた。
この不満を解消するため、「機工城アレキサンダー」ではノーマル版とエンドコンテンツである「零式」版があり、ストーリーを楽しみたいプレイヤーはノーマル版で、エンドコンテンツとして楽しみたいプレイヤーは零式版で、というふうに棲み分けがされた。
零式版は「機工城アレキサンダー 〇〇編零式 ○層」(起動編零式1層など)という名称でコンテンツが作られている。

FF14の設定としての「機工城アレキサンダー」

FF14の舞台であるエオルゼア地方の北方には知識を重んじる学術国家「シャーレアン」がある。
そのシャーレアン国の一地方であるイディルシャイアは災害の影響で住居が困難となり、イディルシャイアの住民はシャーレアン国中央部に移住し、イディルシャイアは無人の荒れ果てた遺跡同然となってしまっていた。
その無人の遺跡となったイディルシャイアに目をつけたのが、工業や技術を得意とするゴブリン族の一派「青の手」であった。
「青の手」たちは無人となったイディルシャイアに住み着き、イディルシャイアの住民が残した技術などを吸収、自らの技術と合わせて新技術を次々と考案、勢力を拡大していった。
一時はイディルシャイア全体を支配していた「青の手」だが、イディルシャイアに新たに移住しようとする人間たちの依頼を受けたプレイヤーの活躍により「青の手」の新兵器は次々と破壊され勢力が削がれてしまう。
イディルシャイアを二分するサリャク河を境として、新たに移住しようとする人間たちと「青の手」は勢力範囲を分割、互いの勢力圏に手を出さないという取り決めで共存していた。

しかし、サリャク河の中央に沈むシャーレアンの遺跡が突如として「機械仕掛けの巨人」となり動きだした。
なんと「青の手」が、遺跡を媒介とし、大型蛮神(召喚獣)「アレキサンダー」として召喚したのである。
このまま「アレキサンダー」の完全起動を許せば、美しい自然に取り囲まれたイディルシャイアを含む低地ドラヴァニア地方は草木も生えぬ荒廃した土地となってしまう。
プレイヤーたちはこの「アレキサンダー」の内部に突入し、動力源を調査、これを止める手立てを探り出すこととなる。

「機工城アレキサンダー」シリーズの用語

機工城アレキサンダー

イディルシャイアの遺跡群を依代として召喚された大型蛮神。
蛮神とは、歴代FFシリーズにおける召喚獣のポジションであり、FF14の世界においては信仰によって作られた神が信徒たちの祈りとエーテル(魔力)で地上に顕現したものをいう。
アレキサンダーは信徒たち(今回の召喚では「青の手」一派)の「理想郷を求める心」により召喚された。
蛮神は存在しているだけで顕現のためのエネルギーを消費し、大地のエーテルを底なしに吸い上げてしまう。エーテルが枯渇した土地は環境が破壊され、生物どころか草木すら存在しない荒れ果てた土地となってしまう。

「青の手」によって召喚されたアレキサンダーは機械仕掛けの神である。内部に3つのコアを有しており、この3つのコアを中心とした機関で可動している。
この3つのコアを順次停止させ、アレキサンダーの稼働を止めていくのが「機工城アレキサンダー」のシナリオとなる。

ゲーム中のグラフィックでは、巨大な上半身が地上に露出しており、下半身は地中に埋まっている。
下半身部分はどうカメラを回しても見えないため、グラフィックが用意されていないのかと思いきや、一応しっかりと作り込まれているらしく、ポリゴンの隙間に挟まってしまうバグによって地中に埋まってしまったプレイヤーによってその下半身部分のスクリーンショットが提示された。
また、それを受けて公式が設定画として下半身部分のイラストを公開している。
いかつい上半身に比べ、小さく丸い下半身部分は貧相に見えなくもない。

階差機関

アレキサンダー内部に搭載されている巨大な演算装置。
FF14世界内の技術力では解明すらできないほどの高度で複雑な回路となっている。
高度な処理能力を持った階差機関によるシミュレーションにより、単純な事象であれば予知や予測が可能。

時の翼

アレキサンダーの最終機能。時間の停止、および巻き戻しの機能である。
高度なシミュレーションによって未来予測が可能なアレキサンダーは、過去にもさかのぼり、事象を修正することができる。
この機能を発動し、時間を自在に移動できるようになったアレキサンダーはその象徴として白い翼が展開される。

元ネタはFF9の召喚獣、アレキサンダーのムービーシーンである。
力を開放し、翼を展開したFF9のアレキサンダーのカットを再現するため、こちらのアレキサンダーにも翼が生えるという設定になった。

FF9のムービーシーンより。

「青の手」

技術や工業を得意とする種族「ゴブリン族」のうちの一派であり、ゴブリン族の研究者による秘密結社。
名前である「青の手」や象徴である青い手のモチーフは、ものを生み出す手を神聖視するゴブリン族の思想からきたもの。
イディルシャイアの「大工房アーキテクトン」近辺を占拠している。

メインストーリーでは、イディルシャイアに移住してきた住民たちを機工兵団を率いて襲撃し、救援に駆け付けたプレイヤーと交戦する。
後にサリャク河の遺跡に蛮神アレキサンダーを召喚した。

エニグマ・コーデックス

エニグマ・コーデックスとは、理想郷を記したものであり、アレキサンダーに組み込まれることで理想郷へと導く操舵装置となるものであるという物体。
理想郷に導くというアレキサンダー信仰の元となったもので、「時の翼」を展開し時間を自在に行き来できるアレキサンダーの機能と組み合わせることで理想郷、すなわち「理想の未来」に行くことができるとされている。

過去のアレキサンダー召喚中の事故によって破損し、木っ端微塵となった。
木っ端微塵となった破片は「断章」と呼ばれ、各地に飛び散っている。

アレキサンダー計劃(けいかく)

「エニグマ・コーデックス」の断章に記されている構想のひとつ。

移動式の要塞アレキサンダーを構築し、科学による理想世界を実現するという構想のこと。
クイックシンクス率いる「青の手」はこのアレキサンダー計劃に基づいて、「優れた科学者集団のみで寡占し、世界を『管理』する」という理念を実現しようとしていた。

bzb341747
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@bzb341747

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