エスティニアン(ファイナルファンタジーXIV)の徹底解説・考察まとめ
エスティニアンとは、FF14に登場するキャラクターのひとり。もともとはプレイヤーが竜騎士である場合にのみ発生するサブクエストに登場する端役だったが、拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」でメインシナリオの登場人物として抜擢された。2018年のさっぽろ雪まつりでは、エスティニアンを主人公とした雪像を陸上自衛隊が制作、プロジェクションマッピングで映像を投影し、作中での名シーンを再現している。
エスティニアンの概要
エスティニアンとは、FF14に登場するキャラクターのひとり。キャラクターボイスは浜田賢二氏がつとめる。
フルネーム、年齢は不明。種族はエルフのような尖った耳を持つエレゼン族。
二つ名は「屠龍」で、シナリオ中のイベントバトルにて参戦する時は「屠龍のエスティニアン」という名前でプレイヤーの側に立つ。
もともとはプレイヤーのジョブが竜騎士の場合にのみ発生するサブクエストにしか登場しないサブキャラクター扱いだったが、拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のメインシナリオにおいて主役に抜擢された。
1000年の間、邪竜ニーズヘッグ率いるドラゴン族と戦争状態にあるイシュガルド国において、「蒼の竜騎士」の称号を持つ。
「蒼の竜騎士」とは、「竜の力」に目覚めた竜騎士の称号。「竜の力」とは、イシュガルドの秘宝である邪竜ニーズヘッグの片眼(初代「蒼の竜騎士」がニーズヘッグからえぐり抜いたもの)に蓄積されている膨大なエーテル(魔力)を操る技能のことである。
ニーズヘッグからえぐり抜かれた片眼「竜の眼」には膨大なエーテルと同時に、目をえぐり抜かれたニーズヘッグの恨みの念がこもっており、その恨みの念に飲み込まれることなく「竜の眼」からエーテルを引き出し行使する技能が「竜の力」と呼ばれている。
空を制するがごとく舞うその様から「竜の力」に目覚めた竜騎士のことを「蒼の竜騎士」と称している。
エスティニアンは代々の「蒼の竜騎士」の中でも特に優れており、初代「蒼の竜騎士」ハルドラスの再来と言われるほどであった。
イシュガルド国に所属する竜騎士たちの筆頭のような存在だが、命令系統としては竜騎士たちの頂点(上司)というわけではない。
あくまで無数にいる竜騎士たちの中で抜きん出た存在というだけで、竜騎士たちへ指示や命令を下せる立場ではなく、むしろ指示や命令を聞く側である。
とはいえ、単独行動を好むエスティニアン個人の気質からか、誰かから命令を受けて行動することはなく、好き勝手にイシュガルド内を闊歩している。
指示を聞かないため、イシュガルド上層部では問題児としてしばし名前が挙がる。
イシュガルドの防衛を担う神殿騎士団の総長、アイメリクが親友。
お互いが「蒼の竜騎士」と神殿騎士団総長となる前からの縁であり、気の置けない仲である。
独善的に行動するエスティニアンをアイメリクが神殿騎士団総長としてたしなめる場面もあるが、エスティニアンは意に介したふうもない。
エスティニアンの生い立ち・経歴
生まれはイシュガルド国の田舎にあるファーンデールという農村。
ファーンデールの羊飼いとして生まれ、両親と弟に囲まれて平凡な暮らしを営んでいた。
しかし、エスティニアンが羊の放牧に出かけている間、ファーンデールの村は邪竜ニーズヘッグの襲撃を受け、焼き払われてしまう。
ただひとり生き残ってしまったエスティニアンは、邪竜ニーズヘッグ出現の報せを受けて焼き払われたファーンデールにやってきた先代「蒼の竜騎士」アルベリクに引き取られ、アルベリクを師匠として槍の技術を学ぶ。
成長し、一介の竜騎士となったエスティニアンは故郷を焼き払ったニーズヘッグへの恨みを抱え、積極的に竜狩り(ドラゴン族の討伐)に参加する。
ドラゴン族と見るや子供のドラゴンだろうが構わず殺すその様から、エスティニアンはいつしか「屠龍」の二つ名で呼ばれるようになった。
そして、歴代「蒼の竜騎士」の跡地をめぐるという竜騎士の試練をクリアし、「竜の力」に目覚めたエスティニアンは師匠アルベリクから「蒼の竜騎士」の称号を継いだ。
エスティニアンの性格
独善的で一匹狼な性格。
他者に依存せず群れることを嫌うが、だからといって非情であるわけではない。
自分の感情や思考を口に出して言うことが少ないため周囲には伝わりにくいが、弱い者、力のない者のことを思いやる性格である。
また、自らが認めた者に対しては立場や身分を問わず敬意を払う。反面、気に入らない者に対しては冷淡であり、たとえ相手が上司にあたる存在であろうが無視するといった態度をとる。
人に対して厳しい言葉を述べることが多いが、その言葉は的を射ていることが多い。
ニーズヘッグの住処へ乗り込もうというプレイヤーに対し「イシュガルド外の人間であるプレイヤーが命をかけるというのに、イシュガルドに尽くすと決めた自分がここで座して待っているわけにはいかない」と同行を求めるアイメリクへ、「竜を狩るのは竜騎士の役目であるように、イシュガルドを守る神殿騎士団の総長であるお前には皇都防衛の役割がある」と諭し、同行を止めている。
幼くして弟を失ったせいか、自分を慕う少年にはやや甘い。
「蒼天のイシュガルド」メインシナリオでは、アルフィノという16歳の少年が登場するが、彼に対し弟の影を重ねている面がある。
新生FF14のシナリオにおけるエスティニアン
後述するサブクエスト「竜騎士ジョブクエスト」がエスティニアンとの初の対面となる。
プレイヤーが竜騎士のジョブでない場合は、新生FF14(パッチ2.0)のメインシナリオが終わり、拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」へと続くプロローグ部分のメインシナリオで顔を合わせるのが初となる。
邪竜ニーズヘッグがイシュガルド国へと襲撃をかけ、ニーズヘッグの眷属ヴィシャップをイシュガルドへと差し向ける。その防衛戦を前に姿を現す。
エスティニアンはイシュガルド教皇庁から盗み出した「竜の眼」を所持しており、盗み出した理由はニーズヘッグの狙いをイシュガルドから逸らすためであったと話す。しかし、「竜の眼」がイシュガルドから移動したことを察知したニーズヘッグは、イシュガルド側が何かする気だと思いこんだがために今回の襲撃に至ってしまった。イシュガルドを守るためにやったことが結果としてイシュガルドを危機に陥れてしまったと語る。
プレイヤーがヴィシャップを討伐しイシュガルドの防衛に成功した後は、「竜の眼」を所持したままイシュガルドを離れる。
その目的は、ニーズヘッグの狙いをイシュガルドから「竜の眼」を持っている自分に逸らすためである。エスティニアンの目論見通り、ニーズヘッグは狙いをイシュガルドから「竜の眼」へと移し、「竜の眼」を所持しているエスティニアンを狙い眷属を差し向けていく。
その後、エスティニアンがどうなったかは拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のメインシナリオで語られる。
拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のシナリオにおけるエスティニアン
拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」(パッチ3.0)のシナリオにおけるエスティニアン
新生FF14のシナリオの最後でプレイヤーは追われる立場となり、イシュガルドの砦のひとつであるキャンプ・ドラゴンヘッドの守備を任される騎士オルシュファンに匿われ、イシュガルド内に逃亡することになる。
その逃避行には、エオルゼア(FF14の舞台)の救済を掲げる組織クリスタルブレイブのリーダーである少年、アルフィノが同行した。
ドラゴン族とイシュガルドの戦争の現状を知ったアルフィノは、ドラゴン族との融和を夢見、ニーズヘッグの兄弟竜である聖竜フレースヴェルグとの対話を望む。中立をうたうフレースヴェルグに仲介してもらい、この1000年続く戦争を止めるよう要求するつもりであった。
プレイヤーはアルフィノと一緒にフレースヴェルグのもとへ向かうことになる。
その動きを察知し、個人的興味からエスティニアンが同行を申し出る。
ニーズヘッグと思想をともにし、イシュガルドを滅ぼそうとする「異端者」派の筆頭、イゼルを加え、プレイヤーとアルフィノ、エスティニアンの4人はフレースヴェルグのもとへと向かう。
しかしフレースヴェルグは戦争の仲裁を拒否し、そもそもなぜ1000年も続く戦争となったのか、その原因は人間にあると糾弾する。
かつてイシュガルドとドラゴン族は共存していた。しかし、ドラゴン族の強大な力の秘密が「竜の眼」にある(ドラゴン族は自らのエーテルを眼球に蓄積する生態がある)と知った人間たちは、ニーズヘッグとフレースヴェルグの妹竜にあたるラタトスクを騙し討ちにし殺害、その眼球を奪った。妹にあたる存在が殺されたことでニーズヘッグは怒り狂い、人間へと恨みをぶつけるようになった。かくしてイシュガルドとドラゴン族は戦争となったのである。
フレースヴェルグは、かつて人間とドラゴン族が共存していた頃に愛した人間がおり、その彼女に免じて参戦しないだけで、妹分を殺された人間の恨みはニーズヘッグと変わりはしない。よって戦争の仲裁などしないと一行の要求を突っぱねた。
フレースヴェルグとの対話に失敗したことで、ニーズヘッグかイシュガルドかどちらかが滅びない限り戦争は終わらないことを一行は悟る。
フレースヴェルグの口から語られた戦争の原因に呆然とするイゼル、それでもどうにかして対話の道を模索するアルフィノ。その中でエスティニアンは、ニーズヘッグ狩りを決意する。
そして、エスティニアンはプレイヤーとともにニーズヘッグの住処「ドラコンズエアリー」へと乗り込む。
「竜の眼」を用いてニーズヘッグの力を弱めることで、ついにエスティニアンは邪竜ニーズヘッグを討ち取り、父母と弟の仇を討つことに成功する。
このときエスティニアンの鎧はニーズヘッグの血を浴びて真っ赤に染まってしまう。
エスティニアンはニーズヘッグから残った片眼をえぐり取る。これでニーズヘッグの両眼を奪ったはずだったが、今しがた奪った眼には、自分が持っている「竜の眼」が持つエネルギーを感じない。
実は今しがた奪った眼は、フレースヴェルグがニーズヘッグに与えた片眼だったのである。戦争の発端となった1000年前にニーズヘッグはすでに両眼を奪われており、フレースヴェルグが右目を貸し与えたのであった。
では、本当のニーズヘッグの右目はどこへ行ったのかと、一行はニーズヘッグの右目の行方を求める。
その中で、生き残ったニーズヘッグの眷属をすべて討伐するための力として、イシュガルドの教皇トールダンがイシュガルドの民すべてを犠牲にする非情な策を取ろうとしていることを知る。教皇を阻止するため、一行は教皇を追って「魔大陸」に向かう。
そして教皇の口から、1000年前にニーズヘッグから「竜の眼」を奪い去ったといわれている初代「蒼の竜騎士」の遺体にニーズヘッグの右目が封印されているということが判明する。
教皇を倒し、プレイヤーはニーズヘッグの右目を手に入れ、遅れてやってきたエスティニアンへと右目を渡す。
これでついにエスティニアンはニーズヘッグの両眼を手に入れたのである。あとはこの両眼を人の手が届かないといわれる雲海へと投げ捨て、廃棄すればニーズヘッグは完全に死ぬこととなる。
ニーズヘッグを討つという歴代の「蒼の竜騎士」の使命を果たそうとするエスティニアンであったが、これで使命から開放されるという安堵による心の隙を突かれ、「竜の眼」が持つエネルギーに飲み込まれてしまう。「竜の眼」のエネルギーに飲み込まれ、ニーズヘッグの化身と化してしまったエスティニアンは咆哮し、何処かへと飛び去っていってしまった。
「蒼天のイシュガルド」竜詩戦争終結編(パッチ3.1以降)におけるエスティニアン
ニーズヘッグが討たれたことで人間とドラゴン族との戦争が終結した。
口先だけの理想ではなく真摯に対話を望むプレイヤーの言動により心を揺さぶられ、考えを改めたフレースヴェルグとイシュガルドとの間に、人間とドラゴン族との融和を象徴して和平式典が執り行われようとしていた。
ニーズヘッグの化身と化したエスティニアンはその場に姿を現し、フレースヴェルグの眷属ヴィゾーヴニルを槍で刺し貫く。
そしてエスティニアンは、式典に居合わせていた人々の前で最終決戦の訪れを宣告し、邪竜ニーズヘッグとなって飛び去って行った。
ニーズヘッグとなったエスティニアンを救うため、プレイヤーとアルフィノは策を練る。
ニーズヘッグとなったエスティニアンはニーズヘッグそのものではなく、エスティニアンというものの上にニーズヘッグの怨念が具現化してかぶさっている状態であり、エスティニアンはニーズヘッグの怨念の繭に包まれているようなものである。
それならば、繭となっているニーズヘッグの怨念を引き剥がすことでエスティニアンは救出できるのではないか、とアルフィノは考える。
そのためには、エスティニアンの身体を蝕んでいる「竜の眼」をエスティニアンから物理的に引き剥がさなければならない。
かくしてプレイヤーは、エスティニアンを取り込んだニーズヘッグとの最終決戦に挑む。
そしてプレイヤーは、エスティニアンの姿で力を振るうニーズヘッグを倒し、アルフィノとともにエスティニアンの身体から「竜の眼」を引き剥がすことに成功する。「竜の眼」は人の手が届かない雲海に捨てられ、永久に葬られた。
こうして救出されたエスティニアンはイシュガルドの病院に運び込まれ、そこで治療を受けることとなった。
その後、目が覚めたエスティニアンは病院を勝手に抜け出し姿を消す。
拡張ディスク「紅蓮の解放者(リベレーター)」のシナリオにおけるエスティニアン
行方が知れなくなったエスティニアンだが、その後、「紅蓮の解放者(リベレーター)」のシナリオに登場する。
「紅蓮の解放者」のラスボスとなるのは、世界統一を目指すガレマール帝国の皇子ゼノスが支配下に置いた蛮神(召喚獣)「神竜」である。
その神竜の召喚の媒介となったのは、プレイヤーが雲海に捨てたはずの「竜の眼」であった。
因縁の相手であるニーズヘッグの眼が使われたということを知り、エスティニアンは独自に神竜を追う。
そして、神竜を討ったプレイヤーの後に現れたエスティニアンは、神竜との決戦の場であるガレマール基地屋上庭園に転がる「竜の眼」に自らの槍を突き立て、ニーズヘッグに永遠の別れを告げる。
その他コンテンツにおけるエスティニアン
竜騎士ジョブクエスト
プレイヤーのジョブが竜騎士である場合に発生するサブクエスト。プレイヤーのジョブによっては、エスティニアンとの初対面がこのサブクエストになる。
時系列としては、竜騎士ジョブクエスト→新生FF14のメインシナリオ→「蒼天のイシュガルド」メインシナリオ→「紅蓮の解放者」メインシナリオとなっている。
このサブクエストでは、イシュガルドから盗難された「竜の眼」の行方を追うことになる。
その犯人として現れるのが、「蒼の竜騎士」エスティニアンである。
先の項目でも話した通り、エスティニアンが「竜の眼」を教皇庁から盗み出した理由は、ニーズヘッグの狙いをイシュガルドから逸らし、イシュガルドを守るためである。
しかし、「竜の眼」を盗み出したエスティニアンは、「竜の眼」が持つエネルギー(ニーズヘッグの怨念)に飲み込まれそうになってしまう。
自我を失いかける寸前のエスティニアンを救ったのは、「竜の力」に目覚めたプレイヤーであった。
プレイヤーもまた「蒼の竜騎士」となれる素質があると判明したエスティニアンは、「もうひとりの蒼の竜騎士」としてプレイヤーの力を認める。
そしてこの事件をきっかけに、エスティニアンはプレイヤーのことを「相棒」と呼ぶようになる。
エスティニアンの名言・名セリフ
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目次 - Contents
- エスティニアンの概要
- エスティニアンの生い立ち・経歴
- エスティニアンの性格
- 新生FF14のシナリオにおけるエスティニアン
- 拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のシナリオにおけるエスティニアン
- 拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」(パッチ3.0)のシナリオにおけるエスティニアン
- 「蒼天のイシュガルド」竜詩戦争終結編(パッチ3.1以降)におけるエスティニアン
- 拡張ディスク「紅蓮の解放者(リベレーター)」のシナリオにおけるエスティニアン
- その他コンテンツにおけるエスティニアン
- 竜騎士ジョブクエスト
- エスティニアンの名言・名セリフ
- 「蒼の竜騎士がジャンプで果実取りとは…一体俺は何をやっているんだ…」
- 「貫く意思の槍が折れた奴」
- 「さて、行こうぜ。相棒」
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